1. 子育てのラジオ「Teacher Teacher」
  2. 「子どもをご褒美で釣ってはダ..
2024-07-30 30:54

「子どもをご褒美で釣ってはダメ!」は本当か?教育経済学で考える① #59

1 Comment spotify apple_podcasts

今回と次回は「教育経済学」という眼鏡の話。正解がないと言われる子育てについて、あえて一般解を提示させていただきながら「ご褒美って必要なの?どう設計すればいいの?」を考察していきます!


村にご興味のある⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠月額スポンサー様⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠を募集しています!


【お悩み】

3年生の後半から、やっと行き渋りがおさまり、宿題も泣くことなく出来るようになったのですが、今年度から学校全体の方針で宿題がなくなり、家庭学習は自由になりました。元々昨年度まで夏休みの宿題もガッツリ出すような学校だったためいきなり無くなってしまい、親も子も少し戸惑っています。


ミライシードというタブレット学習が推奨されていますが、4年生でも1人で目標を決めて進めるのはかなり難しいみたいです。家庭学習テキスト(チャレンジや学研)や塾などやらせた方が良いのでしょうか?

【今回の内容】

ご褒美で釣ってよい?褒めて育てるだけではダメ? /

教育経済学とは「教育を経済学の議論やデータを用いて分析することとする応用経済学」 / 因果関係と相関関係

を理解しよう! / 近い未来のことは、短期的なメリットを魅力的に感じる / 明日のメリットと将来のメリットを繋げる / 学業では、ご褒美は子どもの内発的動機を削がない / 過去回「勉強するのは何のため?」はこちら(Spotify , Apple


【参考書籍等】

葛原祥太(著) , 雛川まつり(著) マンガでわかる けテぶれ学習法

ウェイン・ホルムス(著) , マヤ・ビアリック (著) , チャールズ・ファデル (著) 教育AIが変える21世紀の学び : 指導と学習の新たなかたち

中室牧子(著) 「学力」の経済学


【法人スポンサー様】

株式会社スダチ様は⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠こちら⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠

株式会社Co-Lift様は⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠こちら⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠

株式会社偕建様は⁠⁠⁠⁠⁠こちら⁠⁠⁠⁠

⁠⁠関西国際学園/子育てジャンヌダルク様は⁠⁠⁠こちら⁠⁠


Teacher Teacherの⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠webサイトはこちら⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠


【お便りはこちらから】

⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠https://forms.gle/DG3hFTdqo4cWNaBb6⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠


【別番組「とりおき教育」はこちら】

🟢Spotifyの方は⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠こちら⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠

🟣Appleの方は⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠こちら⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠


【番組概要】

世界を回る先生はるかと、ラジオ番組プロデューサーひとしが子育てについて納得するまで考える番組「Teacher Teacher」


はるかの⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠Instagram⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠に届いたお悩みをテーマに語り尽くします。


Twitterで#ティーチャーティーチャーをつけて感想・コメントをお願いします!

⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠Instagram⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠へのDMも大歓迎!


💡毎週火曜日、朝に配信!


【ひとしの編集後記】

皆さんは日々の自分へのご褒美ってどんなものを設計してるんでしょうか?僕は長期的な目標はあるけども、日々の自分への報酬をうまく与えられていないような気がして考えていけるといいなぁと思いました。


僕はすでに後編も聞いているのですが、めっちゃ勉強になりました。日々力をつけていく過程を楽しめるような目標づくりをしていきたいと思います。


それと、途中出てきた「社会貢献活動に外発的なインセンティブをつけると意欲が低下した」って面白いですね。たしかに気持ち良く誰かのためを想って活動してるときに「お金をもらっちゃうとなんか違うんですよ」って場面はよくあると思いました。人が気持ち良く動けるってどんな状況なんだろう?と考えていることが多いので一つの眼鏡をいただきました。

サマリー

このエピソードでは、宿題がない教育環境における子どもたちの家庭学習についての悩みを取り上げており、自由な学習がどのように進められるべきかを考察しています。また、子どもを勉強に誘導するための「ご褒美」の意義を教育経済学の視点から検証しています。中村牧子さんが提唱するデータに基づく教育論の重要性が強調され、将来の自己実現と短期的なメリットのバランスをとることが問われています。さらに、子どもへのご褒美の使用が学業にもたらす影響について、教育経済学の視点から検討しています。実験結果を基に内発的動機が希薄化する可能性や、長期的な学業の成果との関係が議論される重要なエピソードです。

00:02
はるか
始まりました。
ひとし
始めますか。
はるか
ティーチャーティーチャー。
わあ、懐かしい。いつぶり?
ティーチャーティーチャー言うの。
ひとし
ティーチャーティーチャー、確かにね。
はるか
一ヶ月くらいか。
よっ!を封印してたからね。
ひとし
うん。
はるか
それがないから、ちょっと体調崩したしね。
ひとし
そうだね。俺も今、若干体調悪いもん。
はるか
あ、本当?
ひとし
よっ!がないから。
はるか
そっか、大事やな。免疫高めてたんや。
ひとし
たぶんもうちょっとしたら元気出そうやから。
はるか
あ、よかったよかった。
よっ!
ひとし
ああ、いいね。
はるか
本当?
ひとし
始まったら元気出る気がする。
分かった分かった。
はるか
それを期待しながらやっていきましょう。
はい。
ひとし
始まりました。
ティーチャーティーチャー。
ひとしです。
はるか
はるかです。
ひとし
この番組は世界中を回る先生のはるかと
ポッドキャスト番組のプロデューサーのひとしの2人で
子育てのお悩みを納得するまで
考えていくポッドキャスト番組です。
はるか
よろしくお願いします。
ひとし
いやあ、やっぱり「よっ!」が聞けたら元気出てきたね。
はるか
出ました?本当に?
いま無理してる顔してるけど大丈夫?
ひとし
いやあ、元気出てきた。
はるか
もう絵に描いたような空元気。
いやあ、いいですね。
まあまあ、ぼちぼちよ。
ぼちぼちエンジンかけていきましょう。
ゆっくり。
久しぶりにお悩みに対して回答するっていう
もう明確に
伝えたい相手がいるからさ
やっぱ気分も
乗ってるというか
答えさせてくださいということです。
ひとし
いきましょうか。
宿題なしの学習環境
ひとし
今回のお悩みです。
3年生の後半から
やっと行きしぶりが収まり
宿題もなくことなくできるようになったのですが
今年度から
学校全体の方針で宿題がなくなり
家庭学習は
自由になりました。
もともと昨年度まで
夏休みの宿題もがっつり
出すような学校だったため
いきなりなくなってしまい
親も子も少し戸惑っています。
ミライシードという
タブレット学習が推奨されていますが
4年生でも
一人で目標を決めて進めるのは
かなり難しいみたいです。
はるか
そこも自由なんだ。
ひとし
ミライシードっていうのがあるのね。
はるか
そういうインターネットドリル
みたいな感じで。
ひとし
家庭学習テキストのチャレンジや
学研や塾に
行くなどやった方がいいのでしょうか。
アドバイスいただければ
幸いです。
ということですね。
はるか
ありがとうございます。まず行きしぶりが
収まって
宿題も泣くことなくできるようになった
っていうのが
相当な大きな変化だね。
多分これまでに
いっぱい親子で乗り越えてきたものが
あったからこそその姿だから
まずおめでとうございます。
ひとし
おめでとうございます。
はるか
いつもありがとうございますだね。
ひとし
ありがとうございます。
はるか
っていうのがまず一個あるんだけど
やっぱり親子さんのお話を聞いていると
一難去ったらまた一難
みたいな感じで悩みはつきません
っていう感じ。
ひとし
宿題がなくなっちゃったのかね。
はるか
なんか進化というか
大きな変化ではあるよね。
ひとし
宿題ない
とかってありなんだっていう感じ。
はるか
これまで管理教育って
けっこう言われて
その文脈で学校教育を批判されること多かったけど
こうやって急に
補助輪を外された
感じでどうしたらいいのっていう
リアルなお悩みがあるのは
すごい興味深いなと思って
なんか俺は
宿題も自由に
みたいなことを担任時代やってたんだよね。
ひとし
そうなん?
はるか
ただやり方とセットで
こういう風に目標を決めて
こういう風に計画を立てて
こういう風に分析して振り返りするんですよ
という枠を身につけた上で
補助輪を外してたっていうのが
あったんだよね。
ひとし
たしかに枠を教えるところまで
セットでやらないと難しい可能性があるね。
はるか
だから1学期はまず
自分でテストして自分で分析する
みたいな練習を一斉にやって
それができてから補助輪を
外すみたいなことをしてたんだけど
具体的に言うとケテブレっていう
葛原先生の本があるから
ひとし
ぜひ
はるか
計画・テスト
ひとし
分析
練習
はるか
っていう本があって
これ漫画でわかるようになってて
教室の後ろに置いてたら子供が勝手に読んで
自分で勉強法身につけて
楽しくなりましたみたいなことけっこういて
まずはその
ケテブレの本を
いっしょに読んでみるのも
一つ具体的なアクションとして
あるかなとは
思いましたね
そもそも
勉強必要なんみたいな
話とかもけっこう世の中ではされてるやん
ひとし
勉強が必要かどうか
宿題ではなくてね
はるか
これはさ家庭学習とか
塾とかっていうのは
手段だから
その議論この手段をするかどうかみたいな
話っていうよりも
もっと小学校の頃から
きちんと勉強しちゃった方がいいのかみたいな
話ってけっこうされてるやん
極端な意見でいうと
いやもうネットで
調べたらいい時代だから勉強せんでよくね
みたいな話も
有名な方々けっこうしてて
えーと思ったりしてたんだけど
どう思う?ひとし的には
ひとし
うわー超難しい問いが
うわー
どうだろうね
はるか
勉強って問いが広すぎた
みんながイメージするような
勉強例えば
ドリルとか漢字とか
知識を覚える
みたいなのを例えば勉強
とするこれまでの
既存の枠組みで
そういったものを
勉強とした時に
それはいらないよねっていう人が
最近増えてる気がするんだけど
ひとし
俺もね
自分にとってはあんまり
必要ないんじゃないかなって思うけど
はるか
へー
ひとし
じゃあ子供が勉強どうするか
とかってなると
やっぱ頑張ってたら
嬉しいよね
っていうのはやっぱ今の学校の
評価でさ
勉強できないっていう
評価をされてしまって
自己肯定感が削がれていくみたいなことが
あるんだとしたら
悲しいなと思う
そこまでいく
はるか
すごいな
評価システムの中で
評価されないのが
もし自己肯定感とか
自尊心に影響を及ぼすんだとしたら
できてた方がいいんじゃないかとか
面白いそれは
そんな話もね
出てくるよ
今回出てこないけど、
今日紹介する本の中にはがっつり書いてあって
学力と自尊心の
関係っていうのが
あるんだけど
俺が勉強とか
暗記とかいらないよねっていう
意見に対して
一個重要な考え方があるなと思ったのが
「教育が変える
21世紀の学び
指導と学習の新たな形」っていう
ウェインホルムスさんという方が書いた本が
そうとう面白かったんだけど
これ図書館で
借りたから正確な言葉で
言えるわけじゃないんだけどさ
勉強しなきゃいけない理由がある
なぜかというと
調べたらいいよねっていう
話があるけど
調べた情報の中にも
けっこう知識があることを前提とした
情報がいっぱいあるんだ
ない?そんな経験
ひとし
あるね
はるか
めっちゃあるよね
ひとし
ちょうどね
一昨日とあるイベントがあったんだけどさ
新しい資金調達の
仕組みを実践している
方たちが講演するっていうのが
あってて
マジでついていけないことばっかりやったんだよね
はるか
そうか
そんな風に結局
みんな知識がある
前提を知ってる上で
議論が行われるとさらに
それを使ってどうしようっていう活用的な
話し合いが生まれるわけやん
そんな風に知識がないと
議論についていけないよねとか
っていう事態が起きたり
あるいは本読んでぜんぜん意味わからん
と思うときっていうのは前提となる
知識がやっぱり足りない状態であったりとかするから
深く学ぼうとするということは
いろいろと前提となる
知識が必要であるということだから
やっぱり調べられる時代になったりとか
AIがいくら何でも
答える時代になったとしても
そういう前提となる知識があることで
思考することができて
議論することができて
活用できていくよねっていう話があって
やっぱ
いつまで経っても
AIがすごくなっても勉強が必要なのかなとは
俺は思ってた
ひとし
ああ確かに
なんかねAIとかって自分の
頭じゃない別のとこにデータが
いつでも取れる状態であるっていう感じやけど
それが自分の頭の中に
整理されるかどうかは
結局「勉強せないかん」
って感じがするね
はるか
そうね、この定義はこう
って頭の中で整理しておかないと
やっぱ議論についていけないって
めっちゃ孤独感じん?
ひとし
もういなくていいなってなる
はるか
なっちゃうよね
でもちょっとずつ分かるキーワードが増えたりとか
考え方が身についていくと
「おもしろ!」ってなるから
やっぱりある程度は必要なのかなっていう
べき論を
ちょっと紹介した
上で
とはいえ教育とか子育て正解ないよね
みたいな時代やん
教育経済学の視点からの分析
はるか
そんな中で今日は
新しい学問
教育経済学という学問を紹介して
あえてね
そういうものを使って
正解みたいなものを
あえて提示してみようかなと
ひとし
へえ、正解
はるか
そうそう、こうした方がいいんじゃないか
っていうのを一つ一つ提案していって
それに対してひとしと議論
したりとかリスナーさんといっしょに
考えていければなという風に思っています
で、この方の
お悩みの本質的なこととしては
一人で勉強を
進めていくのどうしたらいいのっていう
話だと思うよ、宿題なくなって
自分で目標を決めて
自分でしなきゃいけないみたいなところ
っていうところだと思うからそこについて
お話をしようかなと思っていて
そこで出てくるのがね
子供のモチベーションと教育方法
はるか
ご褒美で
釣って勉強させるのありなのみたいな
話ってよくある
ひとし
あぁ、あるよね
はるか
いろんな批判があるよ
ご褒美で釣るのありかどうかに対しては
ひとし
また難しいな、確かに
はるか
それを今回紹介する本
中室牧子さんの
『「学力」の経済学』という本の中で
実際どうなのって科学的に
検証した結果をお話ししていこう
というところです
ひとし
ああ、今回じゃあ
ご褒美で釣るのがありかなし
みたいなところが主題
はるか
そうね、で、その上で
結論から言うと中村牧子さんは
ご褒美で釣るのありって言ってるんだよね
ひとし
はいはいはい
はるか
いろんな研究を見たときに
じゃあどうやってそのご褒美をうまく活用するのか
っていう話だったりとか
よく言われる批判
ご褒美をあげてやらしてたら
もともと
持ってた動機とかが失われるんじゃないか
みたいなそういうのについても
研究が出てるからそういう話を
できたら面白いことになるんじゃないか
ひとし
ああ
よく葛藤があるよね
はるか
それは あるあるある
ひとし
ご褒美でテストよかったらお小遣い
あげるみたいなことはどうなんだとか
っていう話もね聞くし
はるか
うんうん
よくテレビとかで
ご褒美で釣るのはダメと
子供の内発的な動機を大事にしようとか
子供のやりたいを尊重しましょう
とかいう話があったりとか
あとこの中であったのが
褒めて育てるのはいいよねみたいな話があって
けっこうこういう
雰囲気でできてると思うよなんとなくの
教育界で
ご褒美はダメで子供の意思尊重
褒めて育てるのはいいよねみたいな
そういうのに対して
教育経済学の基礎
はるか
いや本当にそうなのみたいな
感じで中村牧子さんは
データ見ていこうよみたいな感じで
わさわさ切っていく
ぜんぜん俺は違う発見があったし
こうしていった方がいいんだという
一つの指標ができたから
それを紹介しようかなと思っているところです
かなり面白かった
ドーパミンがブシャブシャ出てきた
ひとし
お願いします
はるか
という話でした
まず教育経済学って何なのかっていう話なんだけど
教育を
経済学の議論とか
経済学を用いて分析する
応用経済学って経済学を応用したもの
っていう風に言われていて
中村牧子さんが主張してたのが
教育議論する時に
根拠ない場面
多すぎんかと
ひとし
そうなんだ
はるか
けっこう個人の感想とか
あとは子供がキラキラしてましたとか
そっか
子供の姿とかで語ること多いけど
けっこう主観的なもの多いなって
もっと客観的なデータをもとに
議論していきたいな
っていうのが中村牧子さんの
主張としてあって
ひとし
それがいくら
その子が将来稼げるかみたいなこと
ってこと?
はるか
とかっていう話もあるし
お金に直結する話っていうよりは
経済学という
学問を使って
より客観的なデータを集めて
こっちの方がいいんじゃないっていう
ある種の正解みたいなものを
示していくのが
あるんじゃないかという話をされていた
だから
いわゆる個人の姿
っていうのも大事
個人の体験っていうのも大事なんだけど
一方で大量の個人のデータもある
これを参考に
知っておいた方がいいことを
紹介していきますよっていう本
だったから
ぜひ気になる方は読んでいただければ
面白いと思うんだけど
ひとし
なんかね普段その子を
見たりとかっていう目の前の子を
注目してるけど逆に一旦
統計として見るみたいなのは面白いね
はるか
そうそうそうそう面白い
だからあくまで
大量のデータを扱う話だから
統計的な話なの
あくまでこっちの方が
良い結果になった子供が
多いという話
あくまで統計的な話だからその統計が
当てはまらない子ももちろんいる
だから今回の学問っていうのは
一つの参考にして
大量のデータをもう研究者が作ってくれてるんだから
それを元にやってみる
やってみたけど
子供の様子を見てもし違うなと思ってたら
方向転換するとか
っていう使い方が
よいのかなという風に思ってあくまでも
その子自身を見てというスタンスは変わらないけど
ぜひ全体像を見て
正解のないと言われる子育てに対して
一つの指針になればなという風に
思っているところです
勉強量と将来の年収の関係
はるか
ガンガン行くね
まず勉強した方がいいの
っていう議論については
経済学が明らかにしてることとしては
子供の頃の勉強量と
将来の年収っていうのは関係してると
勉強した方が年収は高くなるよ
っていうような一応結果は出ている
ひとし
まあそれは今までの
時代だと特にそうよね
とは思うね
はるか
この単純な関係作っていいのって
疑問に思ってる方いらっしゃると思うんだけど
経済学はけっこうその辺を
上手くデザインしてる
これどういうことかっていうと
今までさ、読書量が
多ければ多いほど学力を高める
みたいな話ってけっこう言われるじゃん
ひとし
言われるね
はるか
そうじゃないの それでも経済学では
本当にそうなのって話をしてる
なぜかというと逆の可能性
ひとし
高くないかと 逆に
はるか
逆に
学力高いから読書好きなんじゃないかっていう
ひとし
ああそういうことか
はるか
そうそうそう、よく言うよね
読めるから楽しいし
想像できるから楽しいし
理解できるから楽しいっていうような視点
もないかとか あとは第三の関係
つまり
幼少期の読書の量が
将来の年収に関係してるように見えるんだけど
幼少期から
読書いっぱいしてるっていうのは
結局、親の関心度の高さ
ひとし
っていう
はるか
そういう熱心な親御さんという
第三の要因も
あるんじゃないかという視点があって
ひとし
そうね本をたくさん
あるとかっていう状況は親御さんが
作ってるかもしれないもんね
はるか
そうそうで経済学では
そういう第三の関係を
抜いていくっていうのをすごく重要にしていて
だからもともと学力の
バラツキが見られない地域で
とかっていう
そういう前提を整えた上で
AとBを比べたときに
「あれ?実は読書の量ってそんな関係ないんじゃないか?」
とかっていうデータが得られたり
ひとし
ああ、そうなんやね
はるか
こんな風に因果関係と相関関係
っていうのを分けて考えるのが
経済学で大事にしてますよ
っていう話がある
因果関係っていうのはAという原因が
Bという結果に直接
ひとし
繋がってるよねっていう話が因果関係
だから読書の量が学力が
はるか
高いっていうのに繋がっていると
じゃないかというのが因果関係として
あるんだけど違うと
それは相関関係に過ぎない
相関関係っていうのは
AとBが同時に起こってるだけ
ひとし
そうね読書の量が多い人は
学力も
高いっていうのは同時に
起こってるねどっちか原因じゃないのか
はるか
そうそうそうそれ学力が高いから
読書量が多いかもしれないし
たまたま第三の要素が
入ってるかもしれないしっていう形で
なんかそういうのきちんと
手続き取った上でやっている
この教育経済学では
ひとし
そうなんやね
はるか
そうそうきちんとその因果関係と相関関係を
分けて考えて
きちんと因果関係出そうっていう風に
手続きを取ってることがけっこう
エビデンスとして強いんじゃないか
ひとし
ちょっと信用できるようになってきたわ
はるか
ちょっと信用度が高い
話がここで行われていて
その結果、子供の頃の
勉強量っていうのは将来の年収に
因果関係があるという風に結論付けられている
ひとし
付けられてるんだ
はるか
時代背景とか
社会背景の変化もあるから
一つのデータに過ぎないんだけど
ひとし
そうやね今後はまたね
どんな仕事かっていうのも変わってくるけどね
あと新卒
一括採用とかがどう変わるかとかも
分からないし変化は
ありそうだけどこれまでは
因果関係があったと
はるか
まあしかも年収っていうものに
一つの指標にしか過ぎないっていうのもある
だけど冒頭で言ったように
何かを深く学んだりとか
誰かと建設的な議論するためには
やっぱり勉強しておいて
ご褒美の設計の重要性
はるか
きちんと教養がある状態の方が
俺は幸せなんじゃないかと思って
話を進めていく
ということで
さて、まあ とはいえね
みんな勉強した方がいいことは
だいたい分かってはいる
ひとし
そうやねなんか論理的に言われたから
分かったって思いそうやったけど
まあ元々勉強した方がいいよねっていうのは
まああるわ
はるか
なんとなくあるよね
そっちの方が幸せそうだな
ひとし
そうだなって頑張った方がいいんだろうな
はるか
ある ある
けどできんのね ね
けどできんのよ
ひとし
できんのよね勉強とかって
はるか
子供たちもよく言うんよ
「勉強した方がいいのは分かってるんよ先生」と
「だけどどうしてもね
ゲーム楽しいんよ
先生」と
ひとし
そんなことばっかやけどね
大人もね、仕事とかね
はるか
それもね
教育経済学はなぜかということを
きちんと考察してくれている
どういうことかっていうと
人間は長期的な
長い将来のメリットよりも
明日
短期的今すぐに得られるメリットの方が
魅力的に感じちゃう
っていう性質があるのよね
ひとし
ああ、あるのよね
はるか
あるのよ
ひとし
だからこういうことを成し遂げたいって
思ってるけど
友達と遊ぶの楽しい
お酒飲むの楽しいとかっていう
目の前のことにやられちゃうときがあるよね
はるか
まさにそうよ
体型維持とかもそうよね
ひとし
ああそうね
はるか
理想の姿遠い未来には
スマートで健康な
体を維持したいみたいな
ものがあったとしても目の前にね
ドーナツがあってね
ミスタードーナツの
エンゼルクリームパイ
ポンデリング
あったら食べちゃうやん
ひとし
それ食べた後に
ちょっともう一回辛いの食べたくなって
ラーメンとか食べちゃう
はるか
行き過ぎですよ。ひとしくん
ひとし
行き過ぎ?
はるか
とかっていうのもあるよね
とかっていうのも
経済学ではさっき言ったように手続きで
実験してて
おもしろい実験が子供にね
半年後の正月に
5000円のお年玉あげますと
1週間遅らせると5500円
あげるよって
どうするって聞くと子供なんていうと思う
ひとし
半年でもらうか
半年と1週間でもらうかってことよね
はるか
そうそう1週間後
正月1月1日にもらえるか1月7日にもらえるか
ひとし
まあ7日でいいかなって感じ
はるか
うんうん冷静よね
先の未来の話やったら冷静に考えられる
だけど
明日5000円もらえるのか
それとも1週間待てば
5500円もらえるのかっていう風にやると
けっこうな子供が
明日5000円もらうっていう風にしちゃう
こんな風に
目の前にもいいことがあっちゃうと
目の前の方に
メリットが魅力的にめちゃくちゃ感じちゃう
っていうのが
性質としてあるんだなっていうのが
ここから分かってくる
ひとし
これがそのご褒美の話に繋がっていくの
はるか
そうそうそう。だから何が言いたいかっていうと
遠い将来勉強しとったらいいよねって子供思ってる
大人も思ってる
だけど今日はいいやって
今日はとりあえずゆっくりしたいからってなっちゃう
ひとし
なっちゃう
はるか
この状態でけっこうやっぱ子供も
辛い
自己実現したいのにできてない状態があるから
だからこれを
うまくご褒美というものを使えば
設計できるんじゃないかっていうのが
あるわけね
ひとし
はぁ
どうやっていくんだろうご褒美を設計するんだ
はるか
そうつまり
明日とりあえず勉強をすれば
した瞬間に
例えばご褒美をもらえるとする
これってさ今すぐもうれしいし
これによって頑張った結果によって
それが将来の自分の自己実現の姿にも
つながってるっていう
将来のメリットにもつながってる
ひとし
はいはいはい
その設計が大事なんだ
はるか
大事っていうことだよ
ひとし
はぁなるほどね
はるか
つまりその短期的なメリットの
延長線上に
将来子供がなりたい姿を
置くっていうこの設計だったら
ご褒美を活用した方が
人間の性質を
理解した上でいいんじゃないかという
話なんだよね
ひとし
そうか明日もメリットがあるし
将来もつながってる
っていう感じどうやって
作っていくんだろう
はるか
目の前ににんじんぶら下げて動かすって
すごい嫌な感じあるじゃん
だけど将来こういう姿になりたいよね
っていうある種の
共通認識がある子供と
勉強できてこういう姿になりたいよね
とかこういう仕事につけたらうれしいよねとか
もしかしたら年収高い方がいいよね
っていうかもしれないだけどその時に
でも今日じゃあ勉強するって言ったら
いやちょっと今日はいいやってなると思う
だけど今日
これをしたらこういう喜びを作るのは
どうっていうとじゃあ今日もやりたい
ってなる
今日もやりたいっていう短期的な
メリットを得た結果、将来
ご褒美の効果とリスク
はるか
なりたい姿に繋がってるこの
デザイン
をできるんだとしたらご褒美
有効なんじゃないかという話が
ひとし
ある なるほどね
いま 目の前で
勉強したらメリットがある
それを繰り返して
よく言われるのが
ご褒美を目的にしてやって
いくんじゃないかっていう危険も
はるか
思うよね そこなの
大事なのが
それで俺はめちゃくちゃご褒美が嫌やったよね最初
ひとし
うん俺もそこはやっぱ
ちょっと抵抗があることもあるね
はるか
てか直感的に
なんか嫌な印象あるよね
なんなのね これは多分
みんなの認識として
ご褒美あげてたらもともとやりたい
っていうもともと勉強したい
とかって気持ちが消えちゃうんじゃないか
みたいな
不安があったりとかっていうのがあるし
さっきみたいな話で言うと
人参ぶら下げて操ってるような感じがする
だけど俺が
腑に落ちたのがさっき一個目に言った
将来の子供の自己実現のために
二人で話し合って設計していくんだったら
相当いいよなとか
話があったり
あとはさっきひとしが言った内発的な動機
もともとやりたい気持ちそがれるんじゃないか
みたいなところも
実験してるのよ この教育経済学で
この実験を聞いて
納得した
これ内発的動機の研究で
ご褒美でつってたら
もともとのやる気そがれるっていう
研究あるんや
それが有名だったよ
めっちゃ それがどんな研究
だったかっていうと
献血とか高校生の募金活動とか
学業への影響
はるか
あとお手伝いとか
何かに貢献したいっていう
内発的動機
これには良くない影響があるっていう研究がある
ああそうなんや 心理学の検証で
だから高校生に
募金活動してくれたら
お金あげるよっていう風に言った結果
この募金の得られる収益が
減ったりとか
あと献血の数が減ったりとかして
なんかもともと
社会に貢献したいみたいな
内発的動機 これに関しては良くない
結果があるっていうことが
ひとし
ある なるほどね
はるか
人のためにもともといい気持ちで動いてたものを
お金でぶら下げると
結果的にやる気そがれちゃうよね
みたいな話があったんだよね
前は だけど
その後に
学業に関して
ご褒美がある子とそうでない子を
長期的に検証していった結果
学業に関しては
ご褒美があろうとなかろうと
内発的なやる気がそがれる
っていう結果は出なかった
ひとし
なんでやろう
はるか
っていうのがあった これ何でだろうが
ひとし
分からん 分からない
はるか
分からんけど学業に関しては
ご褒美があろうとなかろうと
その後も長期的に
やる気が継続し続けたっていう
研究結果が出たんだよ
でもこれはまさに
思い当たる節がめちゃくちゃ俺はあって
ひとし
そうなんよ なんだ
はるか
俺が勉強大好きになったのって
前宿題の回でも話したけど
ドリルを6回したら
計算ドリル
本当は2回しかしなくていいんだけど
3回したらトロフィーもらえて
4回したらもっと豪華なものもらえて
5周したらもっと
6周したらもっとみたいな感じで
俺6周したやん計算ドリル
めちゃくちゃご褒美やんこれ
ご褒美のために頑張ったよね
そしたら6周したら
できるんよテストが
分かるって楽しいってなった
なるほどね
最初はご褒美のために頑張ったのが
分かるって面白い
算数面白いに変わって
その後トロフィーとかくれる先生一人もいなかったんだけど
毎回自分で何周も
ドリルワークをするようになって
暗黙知みたいなのが鍛えられて
計算も早くなってテスト楽しい
みたいな話になった
ひとし
そういうことか
力がついて自己効力感的なものが
高まっていく感じなのか
はるか
うんうん
で、ご褒美っていうとなんか
お小遣いあげたりとかお菓子あげたりみたいなのが
生々しくてあるじゃん
でも実際褒め言葉も言ったら報酬だし
テストの点数も報酬じゃん
だから生々しくないとはいえど
けっこうこの外発的動機って
教育界ではあった
うん
いかにそれを本当の喜び
学ぶって楽しいよねとか
あとはできるって楽しい
成長するって面白いよねとか
いうこの本質的な喜びに
いかにつなげていくかが重要だ
っていうところだよね
つまり、結果が重要だということね
ひとし
ああ結果
結果自分ができるようになるとか
はるか
そうそう 結果、できるようになった
ということがすごく重要で
ひとし
はいはい、じゃあここまでで
ご褒美を設定するときに
明日のメリットと将来のメリットが
つながるようにするっていうのが
すごい分かりましたと
この長期的に勉強するのって
大事だよねっていうのを子どもと
合意形成する話も
実は以前
ポッドキャストで配信していたので
勉強するのは何のため
っていう回それを概要欄に
載せておきます
はるか
ポイントは何か
勉強するのはこういうものの
ためだよねって正解があるんじゃなくて
子どもにどう思うって
聞いてもらって親御さんも
こうじゃないっていう風に意見出してもらって
対話をしていって共通部分を
見つけるんだったらこれ
勉強納得してやれるわっていうところを
なるほど そのご家庭内で
見つけていただくのがいいのかなっていう風に
そんな話をしたのか 哲学対話の文脈で
教育経済学とご褒美
ひとし
話をした ああマジで覚えてないけん
聞き直そう
はい
っていうのとあと学業に
対してはご褒美によって
内発的動機がなくなるみたいな
ことはないっていうのは
えーっていう感じでしたよ
はるか
うんうん起きないってことが研究で
ひとし
分かった じゃあ
具体的にどんなご褒美を設定
していくのかよね
はるか
そうなんよそこなんよね
結局
何をご褒美にした方がいいんだっけ
とかお金とか
お菓子とか分かんないと思うし
あとはいつ
あげるのとか
何に対してご褒美あげるのかとか
実はそれも
教育経済学では実験をもとに
明らかにされてますので
そんな話もできたらなと思っております
ひとし
次回 じゃあ分けましょうか
前後編という感じで
この本とんでもないね
はるか
この本とんでもないよ
こんな内容が
なんかちらっというと
同性の親が与える子への影響とか
教育経済学的に
父親はこういう役割で
こう関わった方がいいよね
とかっていうのもあるし
ひとし
マジ?
はるか
面白かった
ひとし
いろんな批判もできてしまいそうやけど
今までの統計ってことやもんね
はるか
あくまで統計ね
ひとし
知りたいなそれ
はるか
でも最初に丁寧にさ
こういう手続けでこういう結果が出てます
って言ってくれてるから
かなり考える材料としては
有効になるなとは思ったね
確かに
ひとし
じゃあ引き続き
ご褒美の話をしていきましょう
はるか
はいお願いします
ではまた
30:54

コメント

どうして勉強するの?をわかる機会がないのに勉強させられている子は特に多いなと感じます。ゲーム含め、デジタルなものには「これがわかりたいから勉強するんだ」というきっかけが沢山あると思います。これらを活かせる環境がもっとふえればいいのになと思います。 ゲームも所詮はただの遊びですが、人は遊びの中で成長するものです。ただしゲームについては周りの大人が前にいないといけないのかな と。

スクロール