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2020-01-03 22:22

短歌でおしゃべり 36【笛地静恵】大鍋に湯は沸きたちて昧爽の青年僧は青菜を刻む

【笛地静恵】大鍋に湯は沸きたちて昧爽の青年僧は青菜を刻む 今回は、お正月にぴったり?の短歌をご紹介します。思わず七草がゆが食べたくなる五感を刺激する短歌です。我が家のお正月の定番の会話についてもお話しします。
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こんばんは、マンチマル詰子です。 このポッドキャストは好きな歌人の方の短歌や
自分で作った短歌について勝手にあれこれ想像しながらおしゃべりしています。 毎週金曜夜8時に配信しています。
一日の終わりの一日になったら嬉しいです。 今回はお正月にぴったりな短歌をご紹介します。
思わずのなくさが湯が食べたくなる5分を刺激する短歌です。
我が家のお正月の定番の会話についてもお話ししたいと思います。
大鍋に 湯は沸き立ちて埋葬の
青年僧は青名を刻む
大鍋に 湯は沸き立ちて埋葬の
青年僧は青名を刻む
今日は 笛地しずえさんの
大鍋に 湯は沸き立ちて埋葬の青年僧は青名を刻む
という短歌をご紹介します。
この短歌は ツイッターのですね、鳥かかい
オンツイッターというですね、かかい、ツイッター上でやっているかかいがあるんですけれども
それの第14回で大賞
大賞っていうのかな、青い鳥賞っていう一番評点が多かったですね
賞を受賞された短歌になります。 私これですね、実は私も
この第14回の鳥かかいオンツイッターは参加してですね、私は全然なんか1点とかだったと思うんですけど
同じ回に参加していました。でそれがね初めて参加したかかいでした。
でその時にもうね、あの歌が出揃った時点で、最初名前を伏せてね、歌が出揃うんですけど
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この歌がバンツツー私も好きで、で結局評点も一番高くて
青い鳥賞を受賞された歌なんですけども
えっとこの時の かかいのですね、お題というかテーマ
が、あれテーマなんだっけ
えーとですね、 あ、そう、えっとその時のお題が
爽、爽やかっていう感じの爽だったんですね。 であのこの言葉を入れてもいいし、この言葉のイメージで作ってもいい
っていうことだったんですけども、えっと なので今回ご紹介する歌の中にはですね
マイソーっていう言葉にこの爽やかの爽という漢字が入っています。
でね、マイソーって曖昧の前に爽やかの爽快の爽って書いてマイソーで読むんですけど
言葉をね調べると一応夜明けとか暁 という意味だそうです。
夜明け、明け方のこの暗い時 のことを
えっとマイソーっていう 爽です。
でね、あの なので
なんか何ですかね、私はなんか中国の山奥の昔のね なんかその修行僧が修行している寺院での出来事なのかなっていうふうに
思ったんですけど 朝ね、その修行僧たちの
全員の分を大きなお鍋にお湯を沸かして、そこに青菜を刻んだ
何ですかね、そういう葉っぱの煮たのなのか、お粥なのか、なんかそういうのをきっと
朝食として用意してるんだろうな、でその青年僧、修行僧が みんなのご飯を準備してるっていう情景だと思うんですけど
こういうのってまあその情景描写だけって言えばそうなんですけど
うえちさんのこのなんかがすごく好きだなぁと思ったのが
なんかどこまでもイメージが広がっていくような感じがしたんですね
で、あの
なんだろう ここからこの言葉から連想されるイメージが
ほんとぐつぐつと大きな使い古した、よく使い込んだ
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大きなお鍋みたいにお湯がぐらぐら沸き立ってる、そのお湯の沸き立つ気泡の大きさとかね
温度、湯気とか、あとはその青菜を刻んだ時に
青臭い匂いが立ち上ってきますよね
そういうその青菜の香りとか
きっと木のね分厚いぶこつなまな板の上で、できっと包丁の跡とかが
いくえにも筋になってね、そういう歴代のその刻んできた
歴史みたいなものがきっと胸板にも刻まれていて
で、そういう中でまだほのぐらい埋葬のね 明け方の時間にそうやって懸命に青菜を刻んでるっていう
その青年層のひたむきさとか
なんかそのたった31文字なんですけど
そこから広がる世界がすごくどこまでも広がるし
それが互換をもって イメージできるなって思ったんです
お湯の温度とか音、ぐつぐついってる音
ボコボコ沸き立ってる泡の四角のイメージとか
青菜の香り、嗅覚とか
その 歌を見た時に
互換でイメージが広がるっていうのはすごくいい歌なんじゃないかなって思ったんですね
それが私がこの理科会の第14回の
いろんな歌が出た中で、この方の歌が一番好きだなって思った理由です
人によって好きなものはそれぞれあると思うんですけど
結構ねその互換で感じさせるっていうのは私は自分で単歌を作ってる中で結構難しいなぁと思ってて
やっぱ感覚ってどっかに偏っちゃうですね
特に視覚が一番偏りがちかなやっぱり目に見えるものを単歌に読んでる
でするとどうしても視覚に頼りがちとかなんですけど
なんかここまで互換音ね、万變なく刺激する単歌っていうのも珍しいかなと思って
今日ご紹介しました
あとはですね、この今回の歌を
ご紹介するのが年明けの2020年1月3日ですね
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2020年最初の放送、放送というか配信でご紹介するので
ちょっとこう年明けっぽい単歌がいいなぁと思って
なんかこの歌ちょっと年明けっぽくないですか?
そんなことないですかね
なんか年明けっぽいのがいいなぁと思って
えっとまぁなんか澄んだ空気もイメージされますよねこの単歌って
なのでそういう単歌を選んでみました
あとは年明け3日の配信ですけど
もうちょっとするとね1月7日に七草粥を食べますよね
でなんかこの単歌を見た時に
最初私七草粥のことを思い出したので
なんかそんな七草粥に合うかなと思って
青菜を刻むっていうところがね
それでいいかなと思って今回ご紹介しました
七草粥って食べますか?
なんかね私はもう全然食べないんですけど
子供の時は食べてて
むしろ母親に食べたいって言って
なんか母親はそんなに美味しいもんじゃないよとか言って
ブシブシブ作ってくれたっていう感じで食べてたと思いますね
あれってもともとあれですよね
お正月料理で贅沢が続くから
胃が疲れちゃうから
まあ年明けちょっと一応に
優しいものを食べるみたいな感じなんですよね確か
だけどなんかもう現代となっては
お世辞料理なんか別に贅沢料理でもなんでもなくて
むしろ若干なんか普段の料理よりも
和食を食べるからヘルシーみたいな感じで
そんなに別に胃に負担かかるってこともないし
だいたい私はもうお世辞料理すら食べないんで
あんま好きじゃないんですよね
好きじゃないとか言うとちょっとこう
あれですかねやっぱ大人としては
伝統は守っていかなきゃいけないのかなと思うんですけど
そんなに好きじゃないっていうのと
作んないですね作ってた頃もあったんですけど
今は作んないですね
実家でも一応作ってるけど
まあ昔ほどはそんなにじゃないですかね
ちょっとわかんないけど
はいそんな感じで
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なので別にお正月だからって
胃腸が疲れるっていうことは
現代はねそんなにないと思うんですけど
まあちょっとすっきりしましょうよっていう感じですかね
今でもスーパーに売ってますよね
なのか近くにあるパックで
あの七草がセットになったやつありますよね
であれを見るとやっぱり子供の頃の
そうやって母親にせがんだなーっていう思い出とか
あとあの七草のね
言いますか七草
七草を母親に教わったんですよ
小さい頃から何度も繰り返し繰り返しね
言って教えてもらったものですけど
そういう思い出とかを思い出すので
やっぱりなんかその七草が言う
自分にとっては母親との良い思い出
っていう印象がありますね
でね七草は
せりなぜな
ごきょうはこべら仏の座
すずなすずしろですね
そのうちの見た目もちゃんと認識してるのって
せりぐらいかな
あとは言えるけどなんか
それってなんだよみたいな感じ
全然知らないですね
たぶん見てもわかんないと思うな
七草
なんか今
googleで調べてみたら
すずなはなんか株みたいなやつだし
すずしろは大根みたいなやつだし
あとはほぼ雑草ですね
なんかそんな感じですね
イラストで見る限りはなんかそんな感じですね
普段食べないんですよね
こういうのって
なんでこの草なんでしょうね
本当にこれ雑草だな
なんか芸能人で雑草を食べるおじさんいますよね
なんかそういう感じがします
でもなんか美味しいんですよね
美味しいというか味はそんなにしないんだけど
なんかこの草ばっかりのお粥って
なんか正月だな
正月終わるなって感じがしますよね
だからやっぱりこういうなんか伝統
伝統っていうか
毎年同じ時期に同じことをやるっていうのは
すごくいいのかなって思います
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なんかなんかその伝統とかじゃなくても
いいのかなって思います
え、すずしろって大根のことだし
すずなって株のことなんだ本当に
こいじゃなくて鶴がですね
それの名前がそういう名前なのか
あー知らなかった
そりゃしょうがにいいですよね
えーえーえー
ちょっとグーグルとかで見てみてください
なんかへーって感じですね
そうそう
私はあんまりその伝統をやることが
いいとかは
まああるんでしょうけど
なんかそこまでそんなに
偶然的には思い入れはないですけど
同じ時に同じことをやるっていうのは
やっぱり大人になった時に
すごく素敵な思い出になるなと思ってて
なんかその1月7日に
毎年母親に野菜草がおいをせがんで
毎年お母さんがそんなおいしいもんじゃないよって
言ってでも作ってくれるとか
朝ごはん出してくれるとかって
その土手版の出来事
なんかすごく記憶に刻まれてるんですよね
で別にそんな
いつもそれを覚えてるわけじゃないんですけど
なんかそうやってまた母親とね
今とかはもう離れて暮らしてますけど
離れてても1月7日になって
スーパーにあの野菜草のセットのパックが売ってると
その会話を思い出すんですよ
思い出す時にやっぱりその子供の時ってね
そういう温かい記憶に気持ちが引っ張られていくから
すごく幸せな気分になれるんですよね
でなんかそういうのって
特にその伝統だから
いい記憶とかっていうわけじゃなくて
毎年我が家はそういう
なんかもう定番のことを繰り返して
定番のやり取りを繰り返してたっていうだけのことで
それがすごくいい思い出になる
だからなんかその日曜日に我が家は
毎週カレーを食べてますとか
そういうので別にそんなのはね
日本の伝統と何の関係もないことだけど
そういうのも絶対に思い出になるし
あとなんだろうな
なんか我が家でやってたことってあるかな
その生草の思い出と
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あとはあれかな
正月で言ったら
まあ毎年じゃないけど
すじ粉をね
あの鮭のいくらのあのいくらつぶつぶが
パラパラになってるやつじゃなくて
まだこうでろーんって繋がってるすじ粉を
スーパーとかで買って
それを醤油漬けにしてくれたんですねよく
そんな毎年だったような気はしないけど
それもすごく楽しみですね
なんか網かなんかで
その裏ごし裏ごしっていうか
なんかその繋がってるのをほぐすんですよね
ほぐして醤油漬けして
正月とかねご飯にかけて食べたりとか
そういうのも定番でやってます
ブリキントンはね
あんまりうちは食べる人がいないんで
そんなにしなかったと思うんですけど
あとあのニシンのコブマキ
これは関西だけかもしれないですけど
うちは私は育ったのはほとんど
生まれは関西なんですけど
育ったのは関東なんですね
けど母親が関西の人なので
ニシンのコブマキを
毎年食べてましたね
私は好きじゃないで食べないんですけど
母親はすごく好きで食べてましたね
母親のお母さん
私のおばあちゃんは
あんまり料理が上手じゃないんですね
母親曰くね私はうまく知らないですけど
だけどそのニシンのコブマキだけは
めちゃくちゃ上手らしくて
母親もそれを食べるとき
なんかおばあちゃんの料理は
大して美味しくないけど
ニシンのコブマキだけは美味しい
わざわざ言いながら食べるんですよ
なんかそれも毎年のことで
私はおばあちゃんの料理って
そんなに遊びに行った時に
作ってくれたりとかするけど
そんなにめちゃくちゃちゃんとしたご飯とかじゃなくて
なんかウインナー焼いたりとか
結構そういうのが多くて
そんなことないからそれはちょっと失礼
あんまりでもそんなに記憶ないんですよ
凝ってるみたいな
だけど母親がニシンのコブマキだけは
本当に美味しいみたいなことを言ってたんで
結構そうすり込みで
あ、おばあちゃんってそうなんだな
ニシンのコブマキが得意なんだな
みたいな記憶があって
なんかそういう
それも毎年同じこと言うんですよね
そういうお定番ってなんか面白いですよね
だけどなんかそうやって繰り返してたのが
すごくやっぱり大人になってふとした消費史に
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あったかい家族の記憶としてやっぱ思い出せるんで
なんかそういう何気ないことって
なんか後々と繋がってくる
いいことだなーっていうふうに思いました
聞いてる時はね
また同じこと言ってるわと思うんですけどね
後々になってすごくいい記憶になってるなと思います
という話でした
はいいかがでしたでしょうか
今回は笛地しずえさんの大鍋に
岩沸きたちて埋葬の青年草は青菜を刻む
をご紹介しました
単歌でおしゃべりは
毎週金曜夜8時に配信しています
また来週金曜夜にお会いしましょう
それではおやすみなさい
22:22

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