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2019-12-27 18:32

短歌でおしゃべり 35【広瀬明子】墨をすり水を注ぎて墨をする人はしづかに人を想ふや

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今回は、【広瀬明子】墨をすり水を注ぎて墨をする人はしづかに人を想ふや をご紹介します。静かに観賞できるたおやかな短歌です。一緒に鑑賞の世界に浸りましょう。わたしの「しづかに人を想う」経験もお話しします。お楽しみに!
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こんにちは、爪子です。
このポッドキャストは、好きな歌人の方の短歌や、自分で作った短歌について、勝手にあれこれ想像しながらおしゃべりしています。
毎週金曜夜8時に配信しています。
1日の終わりの息抜きになったら嬉しいです。
今回は、久しぶりにというか珍しく、たおやかな和歌らしい短歌をご紹介します。
私のですね、静かに人を想うという経験をお話ししたいと思います。
墨をすり、水を注ぎて墨をする。
人は静かに人を想うや。
墨をすり、水を注ぎて墨をする。
人は静かに人を想うや。
今日は、広瀬明子さんという方の墨をすり、水を注ぎて墨をする。
人は静かに人を想うやという短歌をご紹介します。
今日はですね、なんかちょっといつもと趣向を変えて、なんか短歌っぽい短歌というか、
何が短歌っぽいかというと、勝手な自分の中の考えですけどね。
なんかちょっと和歌っぽいというか、たおやかな短歌をご紹介したいなと思って、この短歌を選びました。
ツイッターで見つけたので出どころがちょっとはっきりしないんですけど、なんかどうも昔のトゥゲッターに載ってたっぽいんですよね。
さらに元をたどると、TOWっていう短歌の結社の開放誌にどうも載ってたんじゃないかなというネットで追ってくとですね、そんな気がします。
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広瀬晃子さんの住みをすり水を注ぎて住みをする人は静かに人を想うやというきれいな言葉の短歌です。
なんかあの結構私ご紹介するの尖った現代短歌が多くて、例えばなんだろう、何でしょうね。
したいだけそれだけのネット抜かしてる全く持っておっしゃる通りでっていう極朗さんの短歌だったりとか、結構言葉もね現代っぽい言葉だし、言葉の使い方も尖ってるし、言ってることも尖ってるしっていうようなのも結構ご紹介することも多いんですけど、
でもなんかたまにはちょっと趣向を変えてもちょっと穏やかな、なんか若っぽい情緒のあるようなたおやかな短歌っていうのもご紹介したいなと思って、今回広瀬晃子さんのこの短歌を選びました。
私の感想としては、炭を吸って下の句で人を想うやと言っているので、手紙をきっと大切な人に書いている場面だと思うんですね。
水を注ぎて炭を吸う。炭っていう言葉が2回繰り返して出てきて、ゆっくりゆっくり静かに人を想いながら、お手紙を出す相手のことを考えながら炭を吸ってるっていうような丁寧な情景っていうのが浮かびますよね。
まあそういう短歌だと思うんですけど、私ね、その短歌の感想がすごく面白いなって思うところは、こういう短くて、まあ短歌って31文字でね、短い言葉ですと、短い言葉で、しかも今回ご紹介する短歌ってすごく情景が思い浮かびやすいですよね。
大切な人に手紙を書くために炭を吸ってますよっていう情景で、なんですけど、その中に人それぞれ思い描く場面っていうのは色々あると思うんですよ。
そこが短歌の感想の面白いところだなというふうに思っています。
例えばね、私だったら、これって明治時代とか大正時代とか、割とその近代の出来事で、電話も実はあるんだけど、
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だけど、電話をするのがちょっとこう、電話じゃ伝えられないようなことを手紙に書きたいのか、私は書く内容もね、なんかどういう内容を手紙に書くかって、まあ色んな場面ありますよね。
だけど、私はポジティブな方かなって思ってて、例えばネガティブな、父既読すぐ帰れみたいなお手紙の場合もあるわけじゃないですか。
だけど、墨を丁寧に擦りながらじっくりと相手のことを思っているっていうことは、何かこう、愛の告白とか、それともこう、親とか兄弟に向けてね、静かにこう、普段感じている感謝の気持ちを伝えたいとか、そういうのなのか、
なんか例えばその、親とか兄弟に対して、昔の大切にしてもらったことをこうじっくり解剖しながら、墨を吸って、なんて書いたらこの気持ちが伝わるかなって思っているんじゃないかなとか、なんかそういうふうに感じたので、どちらかというとポジティブなことを相手に伝えようとしているんじゃないかなっていうふうに思いました。
で、墨を擦り、水をふそぎて墨を擦る。人は静かに人を思うや。墨っていう言葉が2回出てきて、で下の句では人っていう言葉が2回繰り返してきてて、で、同じ言葉を繰り返すっていうところに、
なんか、思いを何度も何度も自分の中で丁寧に反芻しているようなイメージとか、あとは墨って前後に擦るでしょ。前後というかちょっと円を描くように擦りますよね。
その擦るリズム、行ったり来たりっていう、その擦りの中でね、行ったり来たり墨出している様子っていうのが、なんかそのリズムが、この墨っていう言葉と人っていう言葉を2回ずつ繰り返しいうのに、その擦っているリズムっていうのがうまく乗っかっているような気がして、
なんかとっても心地よい、こう、何だろう、ちょっとこう、ずーっとこのリズム繰り返されると思わず居眠りしちゃうような感じっていうか、なんかすごく穏やかなね、ゆりかごみたいな感じですよね。
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そういうのがすごく素敵だなという風に思いました。
今のは私の鑑賞の仕方です。
で、例えばこれもう時代が全然違くて、携帯も電話すらもない平安時代とか、そういう時でね。
で、伝えたい内容も、なんかもっとシリアスなこととか、なんか重い罪の告白とか、なんかそういうのじゃないかって思うような人もいるだろうし、
人を思う内容っていうのもね、人それぞれ違うと思うんですよ。
で、これはね、すごく違ってて当たり前だし、歌会とかでもね、私2回しか出たことないですけど、やっぱり同じ歌を読んでもね、みんなね、その捉え方が全然違うんですよ。
この歌の主体は男の人だっていう人もいれば女の人だっていう人もいるし、これだってどっちか分かんないですよね。
男の人が罪を知ってるのか、女の人が罪を知ってるのか、で、相手、その静かに思ってる相手の性別はどっちなのか、多分ね、100人から100通りの鑑賞の仕方があると思うんです。
で、そういうのってどうして違いが出てくるかっていうと、その鑑賞する私たちが経験してきたことが違うからなんですよね。
鑑賞の仕方ってやっぱり、自分を経験した中で記憶を辿って、多分、私はこういう読み方ですっていう風に鑑賞すると思うんですよ。
で、やっぱり人それぞれ経験していることが違うから、だから自分の記憶を通した時に出てくる単価の読み方っていうのもバラバラになるわけですよね。
そういうのが単価の鑑賞でとっても面白いことだなと思うし、人それぞれね、みんな違うことを経験して違うことを思ってるっていう、最近の単語で言うと多様性っていうことになるんですかね。
なんかその違いがすごく面白くて、私はだから単価の鑑賞っていうのはとっても面白いなと思います。
みんな違う読み方をするっていうのを、人の話を聞いてそういう風に思うんだとか、自分の声って意外とレアなんだとかね、なんかそういう違いを知れることってすごくいいですよね。
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なので、今回私のね、この歌から感じる、私はこういう風にこの歌を読み取りましたっていうのをお話ししましたけど、作者の方もね、全然違うことを言うかもしれないし、これを聞いてくださっている皆さんも、私はこういう風に思ったっていうのがあると思うので、ぜひ教えていただけたら嬉しいです。
それでね、私前回から自分のね、歌を読んで自分の経験をね、ちょっとお話できたらいいかなっていう試みをしているんですけど、前回聞いてくださった方どうでしたかね。
面白いのかな、この話って。
人の話って私は結構面白いなと思うんですけど、いるのかいらないのかちょっとわからないですけどね、しばらく続けてみようと思ってます。
で、私ね、この歌を読んだ時に思い出したことがあって、私1週間くらいね、この間ハワイに行ってきたんですよ。
一昨日の夜中に帰ってきたばっかりなんですけど、6泊6日で結構長く行ってたんですね。
で、会社の仲間とですね、一緒に行って、4人で、女子4人でですね、ワイワイ楽しかったんですけど、私家にですね、一緒に住んでいるパートナーがいるんですね。
で、パートナーは置いてきたわけです。
で、私結構頻繁に旅行に行くので、パートナーを置いて。
離れることっていうのはちょくちょくあるんですけど、やっぱり離れると大切さってわかるってよく言うじゃないですか。
で、それはね、いつも思ってるし、一緒にいる時も大切には思ってるんですけど、結構ね、私今回思ったのが、
例えばハワイなんで、イケメンめっちゃいるんですよね、現地に。
めっちゃマッチョのね、ツアーガイドさんとか、すごい親切にしてくれたりとか、
火薬ツアーとか行ったりしてですね、私が遅れを取ったらですね、マッチョなイケメンがリードしてね、
パートナーを引っ張ってくれたりするわけですよ。
そういうのすごい頼もしいじゃないですか。
素敵だなぁと思って、全然浮気心とかするんじゃないですけどね、
こういうマッチョもいいなとかって思ったりするわけですよ、普通に。
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普通にですよ、そんな真剣にとかじゃなくて。
だけどね、やっぱりすごく自分のパートナーは素敵だなって改めて思って、
やっぱりね、夜寝る時とかも一人で寝たりとか、大きなベッドに友達と二人で寝たりとかもしてたんですけど、
いつものパートナーが横に寝起きだし、朝起きた時にね、いつも私のパートナーがコーヒーを入れるのがとっても上手で、
昔スタバで働いてたので、結構ね、美味しいコーヒーを入れて寝るんですよ、毎朝ね。
で、私が仕事行く時とか、私の会社用の水晶に入れて持たせてくれたりとかするんですけど、
もちろん離れてたらそういうこともないしね。
で、私のパートナーはすごい私のことを褒めてくれるんですね。
で、寝起きでね、寝起きの顔でもね、可愛いねとかって言ってくれたりするんですけど、
私、今回の旅行で一瞬旅行行った人が私の寝起きのビデオを撮ったんですよ、朝ね。
で、それを見た時にめちゃくちゃ不細工だったんですね、寝起きの私の顔が。
で、あ、そんな不細工な、なんかなんとかネズミ、裸手羽ネズミでしたっけ?
なんか昔ちょっと流行った不細工なネズミ。
そんな裸手羽ネズミみたいな顔してるのに、可愛いねって言ってくれるって、なんて貴重なんだとかね、なんかいろんな気づきがあったんですよ。
で、家に帰って、で、また会えた時に、すごいね、帰った日はね、夜中過ぎたんで、ちょっとなんかムッとしてましたけど、相手は。
だけど、次の日とかはすごく笑顔でね、言ってくれたので、なんかすごく大切だなという風に改めて思ったりしました。
で、その離れてる間に静かにどう思うやっていう今回の感化のことだと、
まあ、この最近1週間離れてた時間に、あの静かにそのパートナーのことを思う時間っていうのが結構重なって、
だからこの感化を見てる時に、あ、本当にその通りかなっていう風に思ったりしました。
はい、今回のですね、単価にまつわる私のお話はこんな感じでございます。
はい、いかがでしたでしょうか。今回は広瀬彰子さんの、
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住みをすり、水を注ぎて住みをする、人は静かに人を思うや、をご紹介しました。
単価でおしゃべりは毎週金曜夜8時に配信しています。また来週金曜夜にお会いしましょう。
それではおやすみなさい。
18:32

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