1. タダの箱庭ラジヲ
  2. ♯5「コミュニティ・バタフライ..
2024-05-04 14:24

♯5「コミュニティ・バタフライ効果

会社もそうだけど、村づくりの創成期は、みんな寝る間も惜しんでコミットコミット!みんなの役に立つことが、誇りであり、名誉な仕事だったんだけど、、小さな波紋がやがて大きな問題へと広がっていく。

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さあ始まりました、タダの箱庭ラジヲ。前回は村作りについてお話ししましたが、5回目の今日は、いよいよタダの箱庭プロジェクトの革新へと迫っていきたいと思います。
パチパチパチパチってね、やっとかと突っ込まれそうなんですが、はい、すいません。
ゆっくりですね、タダの箱庭についてちょっと皆さんに、どんな経緯でこのプロジェクトが
進んでいったのか、みたいな裏話も是非、皆さんに聞いていただきたいなぁと思いながら、こちら収録させていただいております。
前回ですね、僕たちは村作りを始めた、みたいなところで終わったんですが、
さても本当すごいね、いろんなエピソードがあるので、そちらもどこかのタイミングでお話したいんですが、今日はその中でもですね、
なぜこの村作りからタダの箱庭プロジェクトへと繋がっていったのか、そこら辺を今回お話しできたらなというふうに思っています。
村作りもですね、最近ちょっとなんかコミュニティやなんかね、自分たちで村を作ろうみたいな声がちょこちょこ聞こえるようになってきてるんですけれども、
僕はですね、そもそも自分たちが快適に暮らせる村を作りたくて、村作りをやっていたわけではなく、
どうしたらこの世界から暴力や争いがなくなり、平和で楽しい社会になるのか、
みたいなですね、問いに対する答えを知るために、
まあ社会を変えるって言うとちょっとね、もう複雑に絡み合いすぎていて、何が原因でちょっとね、生きづらくなっているのかがちょっと分からなかったので、
まずは小さな社会である村を作って、仮説検証を繰り返してきたというふうに思っていただけたらいいのかなと思っています。
つまりですね、僕にとって村作りは目的ではなく手段だったわけですね。
その中でですね、まあ人の営み、前回もお話でもあったんですが、
村作りってまあいわゆるどうしたらこう血縁を超えてね、みんなが仲良く家族のような関係性になれるのかっていう、
家族を作っていくっていう営みの側面と、もちろんこれお金もね、必要になってくるわけですよ。
道を、ボロボロの道をね、舗装するにしてもお金はかかるし、
まあ何かね、小屋を建てたり、リフォームするにも木材買ったりとか、
なんだかんだお金が必要なので、
まあ会社みたいな側面としてどう経済的に回していくか、会社を営んでいくかみたいな、
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この会社を営むと家族を営む、両方やらないといけないっていう、その難しさの中でですね、
まあ一つの社会実験というかね、社会村というフィールドを扱って、このコミュニケーション、人の営みっていうものについて研究してきました。
その中でですね、まあこのただの箱庭プロジェクトにもつながっていくんですが、
この僕らが全く違う2つの世界に生きている、ここにですね、まあなんていうか思考がつながっていく感覚と言ったらいいんでしょうか。
その体験や仮説検証の中で、ある一つの事実に向き合うきっかけが、このコミュニティを通して起こっていきました。
それがどういうことだったかっていうので、まあいろんな事例はあるんですけど、
まあ僕がよく例えで話す話があるので、今日はその話をちょっとテーマにしながらお話できたらなと思っています。
そんな村作りの中で、では一体何が起こったのか。
ある時ですね、まあ村を改村するって言ったその2011年11月11日に最果て、エコビレッジ最果ては改村するんですが、
その中でね、もう本当に何もないというか、もう廃施設、ボロボロの廃施設を買い取って、ルールもない、リーダーもいない、お好きにどうぞで村を作ったので、
まあ1年目カオスになりまして、その中でもですね、一緒になんかこの場を使って、なんか面白い場所を作ろうというかね、そういったモチベーションが高いメンバーで村作りが始まっていくので、
まあ何をするにも言ったら、このコミュニティにとって必要なことだったりとか、あったらいいよねみたいなことをベースに住人たちは考え、アクションをしていくわけです。
つまりどちらかというと、自分のことよりもみんなのことというかコミュニティのことをやっていくということが基本、有意義なというかね、それが中心で回っている社会、そういうのが始まっていくわけですよ。
会社なんとかもそうだと思うんですけど、立ち上げた当時っていうのはまだ何もないので、会社に何日も寝泊まりで泊まりながらみんなで授業を考えたりみたいなね、そういったフェーズがあると思うんですけれども、まさに村作りも同じで、どうするんだって夢を語りながらね、
本当は毎日一緒にご飯を食べ、そしてプロジェクトを進めていくっていう、そんな中だったんですよね。
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それが3年4年5年と続いていくうちにですね、だんだんとこのコモンズというか、教養のバーが整っていったりとか、木工所が整っていったり、ファイアーピットだったりとか、それぞれみんなが快適に過ごせる空間が整っていくわけです。
そうなってくると、だんだん余裕ができてくるというか、村のフェーズみたいなものもあるんですけれど、フェーズがこうだんだん変わっていくんですよね。
そして、そうやってみんなでみんなのことをするっていうような状況から、その余裕ができたことによってそれぞれのね、いったら生活レベルを上げていこうか、みたいなことが自然とやっぱり行われていくというか、
それぞれに僕らは、いわゆる財布を一緒にして、みんなで家族みたいにしてやっていこう、みたいなオールドスクールのスタイルのエコビレッジというよりも、本当お好きにどうぞでそれぞれが好き勝手にやってるようなビレッジだったので、経済活動もそれぞれやるわけです。
ある人は、例えばウェブの仕事をしてみたり、ある人は絵を描いたりとか、音楽家がいたり、マッサージやる人だったり、ヨガの先生だったりとかですね、それぞれ自分の家業を持ちながら、村という社会実験というか場を作っていたんで、それぞれがやっぱり仕事をしているわけです。
で、そんな中ですね、実際に、月に1回ミーティングがあるんですけど、その中で、戸の立て付けが悪い場所があったんですね、コモンスペースで、それを直してほしいみたいな声が上がり、
今まではですね、そういった事案が出た時っていうのは、それぞれ最果てにはすごいいろんな技能や才能を持った住人たちがいっぱい住んでいて、ほんと50職以上の仕事ができるような状況だったので、
例えば家具的な立て付けが悪いみたいな時は、家具職人の住人が仕事をしてくれたし、水道管が破裂したって言ったら水道管直すのが得意な住人が腕を振るうわけで、そんな形で自分ができることを持ち寄り、コモンスペースを整えていってたわけですよ。
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そこに金銭的なやりとりは特になく、どちらかというとみんなボランティアですね、行ってしまえば。ただそれがみんな喜んでくれるわけですよ。何にも整っていない場所から徐々に場が整っていって、それをその力になれるというかね、みんなに貢献できるっていうのはある種自分ができることであり、
みんなが求めてくれることであり、すごい誇らしい仕事として住人の中ではね、位置付けられていたんです。
で、その時はですね、都の立て付けが悪いということで、家具職人の住人がいつもの流れでやってくれないかって話が出たんですけど、
その時に職人の方が、いつもボランティアでやってるけど、僕がこれ2日ぐらいかけてやってる間にみんなは自分の仕事をしてお金を稼いだりとか、もしくは自分の好きなことをしてゆっくりしたりとか、自由な時間を使っているので、
2と1万とまでは言わないけど、2と5千円でも出してくれたら気持ちよく仕事ができるなっていうね、提案をしてくれて、本当は確かにその通りだねっていうことでですね、万丈一致でけんちゃんに手当を、家具職人にですね、報酬を出そうという話になったんです。
そして、無事とは直りですね、めでたしめでたしというふうになると、誰もが思っていたんですが、そこからですね、コミュニティに大きな変化が訪れるんです。
それが何かって言うとですね、ちょっと勘のいい人は想像がついているのかもしれないんですが、これ家具職人の彼は2と1万円もらったわけですよ。
その後、電気の配線がとか、みんなのために草刈りをするとか、ファイアービットに焚火を用意しておくとかですね、今までなんていうか誇らしい仕事として率先してみんなね、やっていたその仕事に対してもやもやが生まれたわけです。
ある人は草を刈りながら、なんで俺ばっかり草刈りやってるんだろうと悶々しながら草刈りをし、水道管が破裂してそれを直す、それに対してね、あ、なんか俺損してるなって思ってる自分に嫌気がさしてみたりとか、
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まあ、あの、これ僕も1万円欲しいって言ったらいいのかなとかね、なんであの人はお金もらったんだみたいなね、いろんなもやもやがそこから生まれるわけです。
で、その結果どうなったかっていうと、みんな何かもやもやを感じたくないですよね。なので、あんまり今まで誇らしい仕事としてやっていたことをみんなこう、なるべくしたくない仕事として扱うようになってしまったわけです。
で、そうなってくるともう歯止めが利かず、こんだけ自分はやってるのにあの人は、まあいわゆる孫徳環状というですね、フィルターが僕らのあらゆるシチュエーションの中で顔を出すようになっていって、次第にこう一体感が失われていく。
その現場というか、その状況をこう最初はわからなかったんですよね。なんでどんどんみんながもやもやして、その一体感がなくなっていくのか。それがわからずにですね、すごいその中で対立が生まれたりとかしていって。
で、その時にですね、これがまあ行動経済学の本を読んだ時に、僕らは全然違う2つの世界で生きているみたいな、それがまあ市場規範と社会規範という、その2つに分けて物事を解説していたので、それを読んだ時にですね、まあある種謎が解けたというか、
ここにあらゆるヒューマンエラーがあるんではないのかという気づきを得てですね、まあただの箱庭というプロジェクトが生まれていくんですが、はい。もうそろそろちょっとお時間なので、この続きは次回に。ということで、今日もありがとうございました。
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