1. たべものラジオ 〜食を面白く学ぶ〜
  2. #150 (s19-3)【砂糖の始まりの..
2023-02-15 1:04:33

#150 (s19-3)【砂糖の始まりの物語】権力の砂糖〜プロローグ〜

サッカラムロバスタム?サッカラムスポンタネウム?サッカラムオフィシナルム?
製糖の始まり、紀元前500年頃の東インドのお話。


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00:06
たべものラジオ
ガチャ料理ムト、ムトータクローです
ムトータローです
このラジオは、少し変わった経歴の料理人兄弟が
食べ物の知られざる世界を
ちょっと変わった視点から学んでいく
ラジオ番組です
はい、ということで
今回コメントが来ていたので
ちょっとご紹介しようかなと思います
いいですね
ラジオネーム
プロレタリアバンザイさんから
だいぶ長文なんですけど
ニュージーランド在住の方ですね
若い頃から
ニュージーランドに住んでいて
35年ほどになります
スキーガイド、山歩きガイド、観光ガイド
など長い間勤めてきましたが
コロナ禍で仕事がなくなりました
このプロレタリア
バンザイさんはですね
その後
お酒作りの
仕事をされていたそうで
日本酒ですとか
ワインですとか、その後
ビール、そして
家庭菜園で野菜を作っているという
なかなかの方ですね
はい
その中でいろいろ聞いていただいたそうなんですが
一番好きだったのが
お茶の貝
申し遅れましたが
自分は清水の出身です
おっと来た、地元静岡
静岡だね
家の近所には二郎町通り商店街
というものがありまして
二郎町の成果があります
子供の頃の遊び場は日の出不当
今のエスパルスプラザがある
あたりでした
ああ、あのあたりにあったんだね
家は清水でしたが
高校は当時の静岡工業でしたから
静岡鉄道で
通学していました
あの通学に使っていた電車は
お茶を運ぶためにあったんだ
そういえば
子供の頃には
ちんちん電車が走っていて
静鉄の新清水駅に
行き込み線でつながっていたことを
思い出しました
自分の故郷の話がバンバン出てきて
それはもう懐かしいし
自分が知らなかった歴史の話で
堪能しました
子供の頃の遊び場に
そんな過去があったのかと
これが人文学の醍醐味でしょうかね
ということで
プロレトリアバザエさん
うちのポッドキャスにたどり着く前に
古典ラジオさん
農家の種さん
プロレアラクボマクラさん
ただいま発行中さん
でうちのラジオという
海外というか
僕らも聞いているような
ラジオ番組を
渡り歩いてうちのポッドキャスに
たどり着いたそうで
プロレタリアバンザエさんも
このラジオネームの
まんまの名前で
ポッドキャストされてるみたいですね
僕聞いたことなかったんですけど
最新回見たら
ビールの話してますね
03:01
コメントにもいただいてるよね
前回はビールの歴史を話すのに
参考にさせていただきました
ありがとうございます
なんか嬉しいですね
嬉しいねニュージーランドから
ああそうそう
ちんちん電車と引き込み線の
話ね
今は電線が
今は
あのあれだな
路面の部分が全部
車と車道と分離されてるんで
ああそうだね
前はね確かにそういう時代があったっぽい
ああなんか
静かなんか見たら書いてあった
私が記憶してる頃には
もう引き込み線じゃなくなってた
気がするな
ちょっと記憶が曖昧ですけど
軽便鉄道が敷かれてたんですよ
軽便鉄道
軽便鉄道ってのはいわゆる今の列車よりも
ちょっと規格がちっちゃいんですよ
線路の幅とか
車体自体が
それで静鉄の
新清水から港まで
引き込み線が
お茶を船に乗せなきゃいけないから
ああそういうことね
もうちょっと伸ばすかみたいな
そういうのがあったはずですね
確かね
前もお茶のシリーズで話したけど
お茶を
運ぶためだけに鉄道が
作られるって相当な量だよね
結構
結構ですよ
結構だよね今だったらトラックでどうにか
運搬するんだろうけど多分そんな量じゃないんだよね
じゃないでしょう
この間の茶の都ミュージアム
の歴史の資料を
見るとさ
お茶の揉む作業
揉み込みの作業
精子試行儀を思い出すような
人の並びをしてたよね
ずらーん並んでさ
全員手だけと箱だけっていう
なかなか
想像台にしない本当に人力工場みたいな
うん
しず鉄が敷かれた頃
敷かれた頃っていうのは
静岡県産だけじゃなくて
近郊のお茶が
全部静岡に集まってたみたいですからね
ああそういえばそうだっけね
それを一回茶町に集めて
それから清水に運ぶんだから
相当な量じゃない
そうだね多分数百トンとか
そういう世界なんだよね
今はあれですね
プロレタリア万財産はニュージーランドの
南東ですね
いや懐かしい
行ったことあるんですよ
1週間くらいそれこそ南東の
南の端っこの方にある
農場に
お世話になったことがあって
大遣留学みたいな感じでね
ファームステイさせてもらったんだけど
あああるよね向こう行くとね
そうそう
止めていただいたところが
ニュージーランド羊飼ってる農家さんで
でねパッと見どのくらいいるんだろう
と思ってもうちょっと数えらんなくて
羊の数が
どのくらいいるのって言われたら
1000頭くらい言ったら3000って言われて
06:01
面積が広すぎて
その羊の一群が
何頭なのか
もう余計分かんないのよ
ああそういうことか
で馬も飼ってらして
農場の中に移動するのにバギーないしは
乗って移動する
で結構急斜面とかも
バギーじゃ通れないところも馬だったら登ってくれるんで
でね
途中で
オーナーさんご主人と
僕と僕の後輩
当時僕ら高校生だったんですけど
ここから見える
丘っていうか山だね
山の頂きね
全部がうちの農場だって言われてびっくりした
どんだけ広いんだよ
あれでしょ家の門
っていうか門というか入り口から
自宅まで何十分とか
かかるとかあって
車で20分とか普通に走ったんじゃない
うわ遠っ
敷地がだだっぴろいんで
車で20分って結構あるよね
外側を走ってる
公道ですよね放送された道から
ご自宅のある場所までがだいたい20分
くらいあったんじゃないかな確か
そんなあったんだ
ガタガタ道をね
南東の中でも
ガチで南の端っこだったんで
結構冷えるんですよ
冷えるんだ
井戸的には結構高い地にある
高いんだ
南北ひっくり返していくと
どのくらいだろうな井戸ちゃんと
見たことないけど
秋であのくらいの寒さだから
北関東とかね
もうちょっとあんのかもしんないけど
オーストラリアだと
シドニーあたりとかなんのかな
どれもわかんないんで
ただね
ニュージーランドで
海見てるともう
南北の感覚パニックになるね
逆だからね
なんかうっかり南の
海を見てるとそっちが北のように感じてしまう
確かに確かに
向こうに
オーストラリアとか南半球行くとさ
空見上げたとき
びっくりしない夜空
岩間しかないんだよね
今地図ちょっと見たらね
あれだオーストラリアよりも
さらに南だ
ちょっと南
そんなにニュージーランドは
わりと真横なイメージだったけど違うんだね
北を上にした日本人が
見る地図行くと右下ぐらいの
ところだねニュージーランド自体が
オーストラリアのメルボルンよりも
さらに下なんだね
確かにね行ったのが
4月とか3月だから
もう秋なんだよね
でっかいどんぐり転がったの覚えてるわ
ああそうなんだ
あとね道路に
ちょうど立てたの看板
でっかい看板があってサンタさんが
サーフボード持ってたのを見てびっくりした
ああ
よく絵ハギであるやつね
あれリアルにあってちょっとびっくりしたね
ああそうなんだ
さすが季節真逆だからね
確かにね
シドニーより上はオーストラリア的には
09:01
暖かいもんね
なんかニュージーランドの
一番上の方でも
シドニーと同じか
若干下かって南かなかっていうぐらい
一番暖かいオークランドでも
そのぐらいですもんね
そんな地域もっと暖かいと思ってた
結構ねどのくらいなのか
ちょっと正確に見てないですけど
行った時の肌感だと
日本の四季に
似てるかなって感じはしたかな
ああそうなんだ
ちゃんと秋と冬あるんだね
秋冬が割とくっきり分かれてる印象だったかな
そんな長く
いたわけじゃないけど
行き来したことのある日本人の方とか
現地に住んでる方に話聞くと
ちょっと似てるかもねなんて話してた
似てるのかもね
あと魚美味しい
ああそうなんだ
オーストラリアとはだいぶ違うね
ただあんまりね
魚を食べる文化ではないみたい
ねやっぱりね
イギリス系の植民地だったんで
肉の方が
主流だし
なんなら羊食べてるし
牛と羊ね
の文化っぽいですよ
ああそうなんだ
あと僕は当時
高校じゃなかったか
あの時
アメリカ留学から帰ってきて
慈悲で行ったんで
20歳くらいかな
でアメリカ英語が通じない
アメリカ英語が通じない
聞き取れない
あのね
このオセアナ地域の方独特らしいんですけど
Aを
エイって発音するんですよ
でブリティッシュイングリッシュ
イギリス英語ですよね
その時点でアメリカ英語とはだいぶ違うわけです
もっとはっきり喋る
きれいじゃないですか
でかつ
Aがアってならないんですよ
エイなんですよ
トゥデイじゃなくて
Aなんです
確かに
オーストラリアに行った時に
現地のおばちゃんか誰かに
ずっと日本好きだから
一緒に喋ろうよってショッピングモールで捕まったんだけどさ
その時に全然
分かんなくて
困った
頭では知識で聞いたんだけど
マンデイがマンダイになった瞬間に
とっさに聞き取れなかったりとか
ワンダーイっていつかねみたいな感じで
ワンデイのつもりでワンダーイって言われるって
誰か死んだみたいな
確かに
ブラックジョークに
聞こえちゃって何の話だろうと思ったことがある
ああそうなんだ
確かにバス停で話しかけてきた
おじいちゃんは
完全なる白人系の
方だったね
祖先はヨーロッパの方の人だよって
言われて
クイーンズタウンとかがあるぐらいですからね
クイーンズタウンって
クイーンズタウンってそういう意味?
そうクイーンズだからね
女王の街
めっちゃ綺麗なとこ
今行ってみたいな
12:01
もう一回
当時2週間くらい
行ったのか2,3週間くらい
バックパッカーズで行ったけど
たぶん事前知識が足りなかったんだよね
今もう一回行きたいわ
いろんな国もそう
ドイツもそう
今行ったら絶対面白いのにとかさ
僕が知ってるニュージーランドの
食の歴史っていうか
日本との関わりだとずいぶん
昔だけど日本人で
ニュージーランドで
蕎麦の畑作った人が
いた気がする
気候が真逆だから
ああそっかそっか
真逆の気候で
蕎麦の実を作れば
割と鮮度の落ちてない
蕎麦の実を日本に送れるじゃん
年中楽しめるっていうので
確かに蕎麦ってすぐ劣化するもんね
なんかねだいぶ前
もう何十年か前のやつで
そんなのがどっかで見た気がするな
おいしんぼに持ってたのかな
忘れちゃったけど
はいということで
今日も本編行きますか
行きましょうか
はいでは前回からの続きです
で今回は
砂糖の始まりの物語
砂糖の始まりの物語
やっと砂糖始まるんだよね
ちょっと前回間開いたから
前回はあれだっけね
種類の話か
そもそも砂糖ってなんやねんっていうね
なんで関西弁っぽくなったかしら
関西
関西住んでたことあるあるみたいな
糖質糖類とかね
初糖がどうとかこうとか
砂糖の作り方の話も前回は
しましたで今回は
まずサトウキビ行きましょう
やっと出てきたサトウキビ
でもまだ砂糖出てこないんだけどさ
まだ砂糖にならない
とりあえず一回原料の話しましょう
今回のうちにはちゃんと
砂糖になってきますんで
第3回までかかる
じゃまずサトウキビの出身地は
前回までで
どこら辺っていう話したのか
覚えてますか
サトウキビ
はい原産地
結局どこだっけ
そうですね
ニュージーランド方面
なんですけどもうちょっと北の方
ニューギニア
ニューギニア島が
原産地の一つだという風に
言われてます
これ調べても調べても
よく分かんないですけど
南アジアか東南アジアの
どこかおそらく
ニューギニアみたいなねそんな感じ
そういうことね
分かんないな はっきり分かってないです
これねはっきり分かってないのにちょっと
理由があってですね
前々回で
サトウキビっていうのは
いろんな種がありますよ
ただ自然繁殖してきた
品種っていうのは大体2種類しかありません
そんなような話したと思うんですね
この2種類っていうのが
一つがサッカラム
15:01
ロバスタム
サッカラムロバスタム
ロバスタム
なんていうのこの俗名と種名
みたいな感じね学名だよね
もう一種がサッカラム
スポンタネウム
サッカラムスポンタネウム
名前覚えなくてもいいと思うんですけど
どっかで聞いたことある
くらいまで入れたいじゃない
そうだね
頭の部分は全部サッカラムなんで
下の方だけいきましょうか
ロバスタム種が
原産地はっきりしてるんですよ
ああそうなんだ
これがニューギニア島原産
これ明確なんですよ
問題はこのスポンタネウム
サッカラムスポンタネウム
これが南アジアから
東南アジアのどうこうかしか
わかってないんで
やっぱね
アシみたいな稲科の植物なんで
めっちゃ繁殖するんですよ
人間が何もせんでも
バンバン広がってくんで
どこってなる
ああもうあれか
どこかしこにもあったような状況になっちゃったのね
そこからたどってたどって
始まりの一点を見定めるのは
やっぱり大変みたいですよ
この2州を元として
いろんな掛け合わせが行われていって
現在につながっていくと
いうことなんですけど
まずこのメインの
主流になっていくところで
ニューギニアさんのサッカラムロバスタムから
いきましょうか
これね結構今でも使われてるのかな
使われてる
なんかね特徴としてめちゃくちゃ繊維
硬いらしいんです
そんなに甘くない
だから
ニューギニアではもともと
例えば柿根だったりとか
家の屋根だったりとか
鉱材として繊維を使われてたっぽい
もう建築材じゃない
建築材もう食べるとかじゃないみたいな
ああそうなんだ
甘かったからね甘くないといっても
今のサトウキビに比べては
だからそれなりに需要が
あったのかもしれないけど
繊維の方をよく使われてたみたい
使い方がよかった
これがもう
今から8000年以上昔の
8000年以上前
8000年以上
紀元前6000年とか7000年とか
8000年とかもう分かんないぐらい
昔の話ね
こいつが出てきたのが
このロバスタムサッカラムロバスタム
栽培品種化するんですよ
栽培品種化
育てるんですね
いわゆる選抜じゃないけど
普通に栽培したってこと?
普通に栽培していって
ジャガイモの時にもあったけどこれがいいなあれがいいなって
だんだん残ってくるわけですよ
種が変わってくる
ということが実際に起きます
誰がやったのか
誰がやったの
ミューギニアの原住民
原住民
またそこか
18:01
石器時代
石器時代
だって
期限前6000年とか7000年とか
そういう時代の話だから
その時代にもやってたの
やってたんですよ
よくその前が分かったね
これ何でかっていうと
栽培品種化した後の
サッカラムオフィシナルム
っていう品種があるんですね
これがミューギニアから
各地に拡散していった様子が
分かってるらしいんです
今から8000年前
期限前6000年頃には
少なくとも
少なくともですよ
少なくとも期限前6000年頃までには
フィリピンやインドネシア
インド中国に分布している
早いねだいぶ
だいぶ早い
だからこれよりも前にはもう人選抜が
行われてるってことだよね
すごくね
すごいねでも
その時代のものが
分かったよね
最近ならさ
古代からあってさ
現代ちょっと手前ぐらいから
人が
手を出して帰ってきたじゃない
これだいぶ前だよねまだ
だいぶ前です そんな古いんだね
だからほんとね米とか
麦とかじゃがいもとか
トウモロコシとかと同じように
ほんと超初期の段階で
人選抜が起こるぐらい
利用が高いってことなんですよ
言い換えるとね 確かに確かに
ただ身をつけないじゃない
身をつけない
であれ齧るとか吸うとかしかやりようがないわけじゃない
なのに人選抜が起こってるってのはね
これが謎なんですよ
謎 すごいなって
本当にその時点から甘い部分が欲しかったのか
他の利用があったのか
で一般的に
学者さんたちの間では
戦死時代はこのサッカラムオフィナルムは
豚の飼料として
使われてたんじゃないかっていう風に言われてるそうです
戦死時代
歴史としてわからない
高校学ぐらいの昔はね
超初期の頃
新石器時代ぐらいは
そんな感じで豚の飼料にしたんじゃないかな
っていう風なのが
今の定説になってるんですけど
とはいえ甘いものがわざわざ
選抜されてるんですよ
これ何かっていうとさっきのサッカラムロバスタムに
比べてサッカラムオフィシナルムの方が
甘いし繊維が柔らかいんですね
これ
現実なんでわかってるんですけど
そういうものを選ぶってことは
食べやすくなっていて甘い方が
喜ばれてるってことなんで何かしら甘さを
求めてた可能性はあるよね
とは僕が思ってますかっていうね
しなやかさとかではないんだ ではない
甘さがね
飛び抜けて高いんですよこれが
ああそうなんだ この品種が
でちょっと
アジア周辺に
広がりましたよね
そこから掛け合わせが起こるんです
先ほどちょっと出てきた
サッカラムスポンタ
これ言いづらいな
サッカラムスポンタネウム
サッカラムスポンタネウム
21:01
自然繁殖した原種の
ロバスタムじゃない方のもう一個ね
アジアのどっかって言ってたやつ
二種類のうちの一つもう一つね
これはもう南アジアから
東南アジアにもうバッて拡散しちゃってたんで
そこら辺にあるわけですよ
これが掛け合わされて
そこからたくさん
品種が生まれたらしいんですけど
そのうち二つが今主流になっていて
一つが
サッカラムバルベリ
サッカラムバルベリ
これはね今インドで栽培化されたと
今もやってるのか
みたいですね当時
出てきた時にインドで栽培化されたのが
サッカラムバルベリ
でもう一つサッカラムシネンセ
シネンセ
これは中国で栽培化されたサトキピ
どちらも
オフィシナルムと
スポンタネウムの掛け合わせから生まれてると
このサトキピの
三大サトキピっていうかね
系譜の大きな流れが三つあるんですって
大きな系譜の
うちの一つがオフィシナルム
でもう一つがバルベリ
もう一つがシネンセ
めっちゃ甘いやつと
インドで栽培化されたやつと
中国で栽培化されたやつ
大きな流れになっていく
ただメインストリームは
オフィシナルム
掛け合わせの元だもんね
そうこっちがもう
世界的に広がっていって今は
もう何十種類のサトキピになってるんだけど
ほとんどはオフィシナルム系の
品種
へえそうなんだ
今僕らが口にしてる錠白糖とか
グラニュー糖とかはほとんど
オフィシナルム
日本だと和三盆
あるじゃないですか
日本独特のサラッサラの砂糖ね
ちょっと高いお菓子に使われる
あれは畜糖って言われてるんですけど
原料がね
甘美大島とか鹿児島とかで
採れるサトウキビではなくて
日本だったら有名なところ
徳島とか香川県かな
ちょっと目も白くなったけど
あの辺で作られてる畜糖
竹の砂糖の糖で書いて畜糖って
読むんですけど
原料違うんだ
なんでね
この畜糖っていうのが今出てきた品種でいくと
サッカラムシ年生
これも
サトウキビなんだ
中国系なんですよ
中国系のが日本に入ってきて
それを使って砂糖の生糖を
行ってたのが和三盆になってくる
ああ
中国から来たら竹の名前つくんだね
みたいね
確かに
日本の名前は最近だもんねきっとね
まあ日本の名前だから元々は
あれですね寒暑
寒暑
甘い暑はね
暑冬の暑
暑冬の暑って一緒だな
庶民の暑に草むかんむりがついてるやつね
この間出てきたね
寒暑とか寒砂とか読みますけど
これが元々日本語で言われてるんですけど
寒暑ってね結構
24:01
使われないんですよ
使われない
日本語の寒暑と音が一緒で分かりにくいから
ああ確かに
日本のほうそうだね確かにそうやって言うね
なのであんまり言わないですね
でも寒暑といえば
佐藤君のことあとはね
今は日本だけど
元々琉球では
宇治 宇治
佐藤君のことね
あそうなんだ
音楽曲でありますよね
宇治の下でとかって
宇治の何だかって
歌詞に出てくるあの宇治って
佐藤君のことっすね
ああそうなんだ
知らんかったよね意外と
あれ佐藤君のこと言ってたんだ
なんかあれなんだろうなと思った
だと思います
だいぶ前に俺調べてあーはーはー
と思ったぐらいで
確かになんだっけあの曲
気になるな宇治の
佐藤君畑とか
違うそれは
ザワワだな ザワワだよ
宇治の森だ
島歌だ 島歌ね
そうブームのザブームの曲の
島歌の歌詞に出てくる
宇治の森で
歌った友よとかね
あなたと出会い宇治の下で千代にさよなら
でねこのすごいなって
今思ったんだけど宇治の下で
千代にさよならって宇治の下なんだよね
めっちゃでかいってこと
佐藤君の下なんだよ
バチクソでかいから
確かに佐藤君って
2メーターとか3メーターとか
じゃあちょっとその佐藤君の
植物の話ちょっとだけしましょうか
佐藤君って
生育条件が
最適な環境だったら
理想的な条件下だったら
めちゃめちゃでかなるんすよ
高さ3.6メートルから
4.6メートル
2、3メートルとかじゃないんじゃない?
3.6から4.6
めちゃくちゃでかいね
で直径が5センチくらいなる
直径5センチで?
そう細っ
稲科の植物としてはめちゃくちゃ太いんですけど
稲の
超巨大なやつと思って
ああまあ
田んぼに稲が生えてるときに
自分たちちっちゃくなったような
そうかもね
まんまなんだろそのスケール
そのまま人間だけ小さくしてみたら
そのままスケールで大きく見えるみたいな
めちゃめちゃでかいみたいですよ
相当でかいね
4メーターか
大体4メーターくらいあるみたいですよ
でかいやつだとね
これも理想的条件下だと
生育速度もすごくて
最速だと1日に50センチ伸びる
1日に50センチ
うわーって一気に伸びていくらしいよ
そんな伸びる?
じゃあ昨日見て今日見たら
50センチ増えんの?
そうみたい
3日見なかったら150センチぐらい
いくってこと?その期間で
恐ろしいね
すごい成長力があるらしいんですよ
27:01
しかも
これね
米とか麦とかと違って
実をつけないじゃないですか
どうやって繁殖するのって話なんですけど
確かに
節から芽が出るんですよね
節から芽が出る
竹みたいなイメージで節がつくんですよ
そこから芽が出る
芽出るんだ
その芽が出てる節を切り取って残しておいて
それ埋めるとまた増え
そこから生えてくる
あー見たことある
そんな感じで増やせるんです
へー挿し木みたいな感じなんだね
しかもこれね
交雑しなくていい
だからオスとメスの株があってさ
花粉だったら受粉しなきゃいけないとかあるじゃないですか
普通はね
要らないんですよ
だからもう本当にその節ぐじって切って
ばんばん増えるんだよ
それは増えるね
そういう植物らしいです
でも自然繁殖どうしたんだろうね
よくわからん
普通は種が落ちてさ土に触れんてかんけど
節から出た芽が
土に落ちるとはなかなか思えないけど
でも要はそうやってしか増えれないなら
そういうことなんだろうね
逆に倒れたらそこからとかあるんじゃない
知らんけど
可能性はあるね
すいません今適当に言ってますよ
そのサトウキビの生育に関して
最適な条件ってどんなんだろう
っていう話になるじゃないですか
まずね
ざっくり言うと
十分な日照が必要で
豊富な水が必要です
豊富な水
日照量と水が大事だよって話ですね
あとね
気温もある程度制限があるんで
ざくっと言いますね
芽が出るときに
最適な温度っていうのは
だいたい26度から33度の間
結構暑い
夏だね
33度いったら真夏日だね
26度だとプール入れるくらい
ああプール開けないと
20度を切ったら
ちょっと芽が出にくくなるみたいですね
ああ
でさっき言った
1日50センチとかいう成長期ね
成長期の適温は
30度から34度
もう真夏
だから沖縄とかいいんですよね
グイグイ伸びる
38度を超えちゃうと
もう成長止まる
逆に?
暑すぎる
16度以下も止まる
だから30度以上で爆速で伸びるんだけど
16度から
20度の間でも成長はできるよってことなんです
ああ
そうなんだ
実はこの後の物語に結構影響してくるんですけど
この16度から
20度の間でも成長できる
だから
日本でも育てられるし
中国でも育てられるし
なんなら地中海までいけるんですね
ああそうなんだ
で38度を超えちゃうような
アフリカの赤道直下だと
ちょっと厳しいかなみたいな
いうことが出てくるわけですね
30:01
これはこの後の砂糖の格差に
影響する部分かなと思います
そうなの格差出るんだね
あとこれ砂糖自体の
砂糖菌の品質にかかってくるんですけど
成長しきった後に
成熟期に入る
なりますよねどんな植物もだいたい
なりますよね
その成熟期っていうのは
人間目線でいくと糖を一番蓄えるタイミング
なんですよ
まあ確かにそんな気がする
繁殖のためのエネルギーをためるタイミングですから
この時に必要なのは
昼と夜の温暖さ
温度差ね
温度差ね
夜は寒くて昼はちゃんと暑いみたいな
そういう環境が結構必要で
これがはっきりしてる時ほど
糖度が変わってくる
高くなる
やっぱ必要なんだね温度差っていうのは
なんかねお茶もそうじゃん
朝晩の温度差が激しい
ところの方が美味しいお茶ができるみたいな
ある似たような感じなのかな
なんだろうね
危機感を感じるとかいう
話もあるけどね
作物自体が
吸水力が繁殖するための準備を
グッと高めるって言われてるけど
あれもそうだねトマトなんかもそうだね
ああそうだね水の制限とかもそうだしね
うんうん
一応ねそんな中でも
水に影響するんだけど
吸水力が最高にあるのが28度から
30度
で10から15度くらいまで
下がっちゃうとほとんど
水吸わなくなっちゃう
そんなレベルなんだ そうらしいですよ
で今ちょっと水の話したんですけど
だいたい
年間降水量が
1200ミリから1500ミリほど
必要 年間で?
結構っすよ
そうなんだ だいぶじめっとしてる
くらい降ってくれないと
ああ1200ミリ
1200ミリどうなんだ
四国とかそのくらいじゃない
四国はね結構
降るな 台風くらいだっけ
台風くるからね
台風くると普通に300ミリとか
すごい豪雨とかだとね
数ヶ月で
300ミリバーって降るけど
年間でもそれが
1200ってなると
4ヶ月くらい降り続ける
って感から結構な量降る 結構です
そうだね結構だね
でかつ
成熟期はあんまり
水多くて甘くならないんで
その
緩急も大事なんですよ ああそうなんだ
らしいんですね
さっきトマトの話しましたけど
水ない時があった方がちょっといじめてあげた方が
甘くなるみたいなのと
同じ原理だと思うんですよね
これらの気候条件を総合して
どんな場所が最適
ですかってなると
熱帯地方ですねまず
気温がもうだって
26度以上とか30度以上とか
なってくれないといけないんで
熱帯か亜熱帯とか
ギリ温暖室順でも
気温の暑い地域とか
そこにはまってるはずなんですね
沖縄とか鹿児島とか
33:01
奄美大島とか
できれば雨季と寒季が
はっきりしてる方が良い
雨季と寒季がはっきりしてる方が良い
成長期には雨バンバン降ってくれて
暑い時にバンバン雨降ってくれて
で水をしっかり吸って
成熟の仮取るちょっと前に
寒季がやってきて
水が少なくなって
ぐわっと甘みを増してきて
しかもその中でも寒暖差が
温まった方が良いっていう話だったじゃないですか
だから熱帯気候の中の
標高のちょっと高いとこね
やるともう
抜群の環境になると
ああそうか下の方だと
暑すぎたりするのが
湿気が多かったりとか
あと寒暖差がなくなる冷えないから
ああ確かに確かに
っていうことらしいですね
今日ここでなんでこんなね
栽培条件言ったかというと
さっきもちょっと言いましたけどこの後の
佐藤産業の拡散と直結する話なんですこれ
ああそうなんだ
ああこの地域で栽培なかったのは
気温が微妙だったからなんだとか
雨足らんのやとかね
そういう話なんですよ
静岡ってどんぐらいなんだろうね
どんぐらいなんだろうね
静岡の降雨量調べてないな
静岡の
年間降水量平均で1800から
2300前後
まあまあまあ
まああるよね静岡
雨は多いしね
結構雨降りますね
このくらい
まあまあだねじゃあ温度が足りないのかこの辺
そうそうですね
円周地方だとあんまり超えちゃってもいけないみたいですよ
この降水量が
降りすぎても
まあせいぜい2000ミリくらいまでには
収まってほしい
で静岡県で行くと
この掛川市がある円周地方ですね
今見たら1600から
2000ミリ
ちょっと多いのか
ちょっと多いけど灌漑設備によってはギリいける
ああそういうことね
ちょっと作ってるもんね
そうなんですこれね
本編の中でどっかで話そうとは思ってるんですけど
今は違いますよ
江戸時代のサトウキビ栽培の
日本における最北原
北の端っこが
静岡県
西部円周地方ですね
この掛川のあるところの
ちょうど真南にいたところの円周横須賀地域
おお横須賀
ここからお店から
20分ちょっと30分くらいか
そうね車で行っても20分くらいで着くかな
そこに横須賀城と
あるね横須賀城
あれが日本における
砂糖業の最北端
そうなんだ
なんですよ
今は砂糖は売ってるもんね
一旦廃れたんだけど復刻して今作ってますね
というところなんですね
はあここ最北原になったんだ
今はねもうちょっと暴走のほうまでいってますけど
まあ全体的に上がっちゃってるからね
そうなんですそうなんです
江戸時期はねもうちょっと環境が
気温が低いんで
そういうことだと思います
というところに繋がってくるんですよ
この気温とか生育条件
36:01
見ていくだけでもね
面白いね日本の中でもだいぶ分かれるんだね
そうなんです
ちょうど真ん中あたりっていう
本当だねちょうど真ん中やね
すごいだから日本は四季が
あったのかな
四季があったから真ん中になったのかな
わかんないです
どっちかわかんないけど
でこの環境に適した場所
この環境がある程度
担保されてるような地域で
砂糖が生まれてくる
でやっぱね
砂糖きびが
密になって砂糖になるには
それなりの文明が必要なんですよね
文明
前回砂糖の作り方の話しましたけど
古代でも結構
それに近い砂糖の生糖方法
もうやってるんですよ
紀元前に
潰して絞って
煮立てて
凝固させてみたいなことは
もう紀元前500年とかには
もうやってる
紀元前500年か
紀元前500年頃の
東から北側の
インド
東から北側のインド
東インドとか北インド
逆三角形の右側とちょっと上の方ね
あの辺りが
砂糖業の始まりの地域じゃないか
という風に言われている
らしいんですね
なんでそこなのかは分かんないです
分かんない
インドにはカムと甘い
アシ、カムと甘い
石がある
カムと甘いアシは石って何?
石、ストーン
ストーンがある?
表現をしたギリシア人が
記録を残しているそうです
へえ
カムと甘いアシってのはサトウキビそのものですよね
でこのカムと甘い
石っていうのは
多分固化した固まりになった
糖蜜ですよ
シロップが凝固して
ガッチガチに固まってちょっと大きい
石みたいになってる
岩塩みたいな感じかな
そういうのがあってびっくりしたってことが
書かれてるみたいです
じゃあもうあったんだね
それが大体紀元前
300年代とか
紀元前300年代
の話
それを書いたのギリシア人なんで
ギリシア人が知ったのがそのぐらいって話ですね
それよりも
100年以上前にすでに
インドには砂糖がある
でそれちゃんとインドの書に残ってる
残ってるの?
記録がある
正確な時期はわかんないんですけど
一つマハーバーシャっていう
本があるんですよ
正確には本じゃなくて書があるんですね
これは
文法書
英語のグラマーみたいな
教科書の
文法を教えてくれる本があるんですね
これサンスクリット語の
世界最高の文法書の一つ
って言われてるやつがあって
これが紀元前400年から紀元前200年くらい
ちょっと幅がありますけどね
ここに何が書いてあるかっていうと
39:01
砂糖の製法とか種類とかじゃなくて
砂糖を使った
お菓子とか料理のレシピが
載ってる何種類も
ああそこまで載ってるんだ
そう結構すごくない
すごいね そういうのも
載っちゃってるし
多分砂糖の歴史調べててこっちの方が有名かな
紀元前300年代の
終わり頃
310何年とか
305年とかそのくらいなんだと思うんだけど
そのくらいに書かれたと言われている
アルタシャーストラ
っていう本があるんですね
アルタシャーストラ
これを書いたのがカウティリアっていう
人ですね
通称カウティリア実理論
とか言われてて
カウティリア実理論
実理論
これね結構僕面白かったんで
ちゃんと紹介をするんですが
とりあえず
中身言っておきますね
このアルタシャーストラっていう
本の中に何が載っているかというと
砂糖の品質による
等級分けがされている
へえ
質の低い砂糖のことをグダ
グダ
質の高いやつをサルカラ
サルカラ
サルカラで真ん中がカンデ
カンデ
この3つの等級に分かれていて
それぞれに価値を
決めましょうみたいなことが
書かれているそうです
ちなみにですけどこの中等級
真ん中のカンデっていうのが
キャンディの語源になっていく
へえ カンデ
カンデ キャンディ
へえそうなんだ
だんだんとインドの方からだんだん言葉が変わっていって
最終的に英語でキャンディになっていく
へえ
キャンディって確かにそう考えると意味わかんないもんね
元々ねサンスクリット語らしいんです
ああ語源はインドだったら
インド語
あともうあれですよねサルカラ
高級砂糖のサルカラっていうのは
スクロースの語源
スクロース
前回やりましたよね
諸島の英名はスクロースですよね
またはサッカロースとも
言いますよね
サルカラが語源です
ああそうなんだ
あとあれですね人工官民医療の
サッカリンとかもね
へえサッカリン
ここから取られているそうですね
そうなんだ
高級なのに一番質の高いやつから
取られたらなんかね
どの位置なのか
人工官民がわからんけど
本に書いてあったのはここまでなんですけど
ちょっとこのアルタシャーストラ
僕聞いたことなかったし
インドの歴史もちょっと知りたかったので
少し勉強してみたんですね
さっき出てきた
アルタシャーストラという本を書いた
カウティリアって誰や
というのを調べたところ
生年期限前
生年期限前350年から
283年って書いてあったんだけど
年代はいいですね
インドで初の
統一王朝であるマウリア朝
っていうのがあるんですね
42:01
インドってもともと
いろんな国に分かれてたんですよ
その中で
最有力がナンダ朝だとか
いくつかの王朝があった
それが初めて統一王朝が
できました
中国で言うと秦みたいなやつね
すぐ滅亡しないで長く続くんだけど
このマウリア朝の
王様の側近
最小であり
三望であり軍事古文である
みたいなことをやってる人が
このカウティリアさんなんですよ
最小って何
総理大臣
的な
王様のすぐ横で打城大臣とかね
ああいう
実務のところで司る
トップだよね
そう
政権のトップ中枢にいた
人なんですよ
その中で王様の
実利が国の繁栄に
つながるということを説いたのが
このアルタシャーストラ
っていう本なんですけど
古代インドの思想で
インド人の人生には
三つの目的があるよという思想が
あったらしいんですよ
一つが実利
でアルタっていうらしいですね
何語か知らんけど現地語で
三つあってアルタカーマ
ダルマっていうのが人生の
三つの目的だよこれ日本語に直すと
アルタが実利
カーマが愛欲
ラブだよねでダルマが
聖法聖典とかね
聖なる法律の方で聖法ね
精神的な部分
とか決まり事とかね
そういったことを指してる
そうなんですよもしかしたら
ダルマ大使ここから来てるかもしれないですね
ダルマ大使
もしかしたらこの辺で繋がりが
言葉的にはあるのかなって
想像は無双してるだけなんですけど
ちなみに実利って
何を指すの
これ王様の実利だと
実際このカウティリアが
言ってるのは王様の実利は
領土の拡大と維持だっていう
実利益のことね
王様が得をするようなことを
やり続けると国家は繁栄して
安定するよっていうことを
こないてた人
これあれに似てるんだよね
マキアベリーの君子論にちょっと近いんだよね
君子論
これは僕もほとんど読んでないので
ネット上で転がってた
伐採文を読んだぐらいなんで
よくわかんないですけど
気になる方は百分で明朝あたりを見るとよくわかると思います
僕も百分で明朝の本は
見ました
王様ってこういう風にして国を統治すると
いいよねっていうのを書物にして
まとめた本
そのためには
大事なのは領地の拡大と維持だと
それをちゃんとやるためには
こういう方法があるよね法律もちゃんと定めて
経済をしっかり回して
軍事力はこういう風に増強して経済はこういう風にして
建築はこういう
建物が良くってコインは
このぐらいのものが良くって
給料はこのぐらいずつだよねって階級によって分けようね
産業はこういう風に勃興させていこうね
っていうことがツラツラツラと書いてある
45:01
全15巻の書物
全15巻
そういう書物が
このアルタシャーストラっていう
書なんですよ
そこにですよ
砂糖の等級が明確に規定されてる
これどういうことだと思います?
国のトップですよ
チャンドラグブタ王の側近が
これを書いていてその中に
砂糖の等級があるってことは
僕が想像するに
このマウリア町の中では
砂糖というものが産業なのか
経済活性なのか何かで
かなり重要視されてたっていうことの
暴衝になるんじゃないかなと思いますね
ああ確かにね
こんな実理論
理論の実理論
論なんていうんだろうね
今で言う経済学書じゃなくて
国の統治書だね完全に
統治書の中に
砂糖の製法から全部書いてある
製法ではなくて砂糖の等級を
定めた項目がある
そういうことね
多分ね品質を
ちゃんと管理することで
経済を安定させるとか
そういうものの一つに入ってたんじゃないかな
ってこれは僕の想像なんですよ
一応ねカウティリア実理論の
日本語訳は出版されてるんですよ
されてんのすごい
買ってません
気になってる気になってしょうがないんだけど
買ってないで
いろんな本とか
ちょっと持ってるのとかね
ネット情報書き集めた結果
多分それだけ砂糖が
国の統治の中の
どこかのパーツとして重要な役割を
持ってたんじゃないだろうかっていうのが
僕の今の仮説ね
2300年前ぐらいの
書物が今も翻訳されて
売られてるってやばない
出てます
どっかのサイトで読んだんですけど
さっき出てきた
マキアベリーの君主論と比較されることが
多いらしいんです
人によってはマキアベリーの君主論なんかも
実理論に比べたら
全然全然みたいなことを
言ってる方もいらっしゃるぐらいなんですって
そのぐらい優秀みたい
へえ
インドやっぱすごいんだね
さっきの
ハーバーシャーっていう
さっきの文法の
サンスクリット語の文法書
みたいなのがあったじゃん
だけど文法書が紀元前400年に
あるって日本の
文法というかそういう
文字自体がだいぶ
後じゃない まだですね
もうただそのだいたい紀元前
500年頃にもう
ゴーダマシッタールなお釈迦様とかね
孔子とかね世界的に言ったら
ソクラテスとかそういううちの爆発
時代を越えた後なので
ああそうなんだ
確かそうだったと思うね
へえそんな前なんだね
そうなんですよ
まだ日本はねちゃんと文明もあったし
社会も成立してたはずなんだけど
義師和人伝を読む限りね
けど義師和人伝も書いてあるのって
西暦200年頃とかの
48:01
だし
当時の言語が文字が
あったかどうかすら分かってない上に
ないことになって
言われてますよねだから分からんのよもう
確かにね
義師和人伝自体があれか
今で例えると700年前のことを
今書くみたいな
話だから
そうそこまで
正確に調べられたことかも怪しいよね
当時 分かんないですよ
義師和人伝が西暦200年だと仮にして
紀元前300年
だったら500年前だもんね
今から500年前の文字のなかった
時代のことを書けたって
これは無理だと思うでしょ
なので日本は分かんないです
今からそうだね今は紀元前のこと
書いてるけどそういうことだもんね
当時からしたら同じような感覚なんだろうね
うーん
今ちょっと脱線するけど
よく誤解があるのが
インドこの時代すごいね
イギリシャってこうだったんだすごいね
それに比べて日本は
っていう会話をすることが聞かれるんですよ
すごく遅れていたと
実際そうかもしれないし
そうじゃないかもしれない
っていう風にフラットに思っといた方が
いいんじゃないかなって僕は思ってます
ただ記録がないから分からないんだって
その時代に
あったけど記録されてないだけかもしれない
文字がなければ必ず
発展しないっていうのは
ずっと後の社会になって
格差が広がったところの
時代の話だと思うんですね
1000年後とかです
インカ帝国だってさ
文字なかったけどあれだけ巨大な
国家を築いたわけだし
法律もあったし
チーチャとかつってね
紐で伝達とかやったりしてたわけじゃないですか
やってたね
あれあれでもすごく進んだ文明を当時
作ってたわけなんですね
ただ16世紀くらいになってくると
ヨーロッパが産業革命で
文明をぶん回してきた時代なので
格差が広がっちゃってこいつら遅れてるなって
物質的に言われてただけで
その分岐する
元のあたりに戻ってくると
分かんないだと思いますね
確かに文字自体もさ
人の
過去の知恵の積み重ねができる
こともあるけど多くの人に
同じ知識を与えられるというか
共有できるってところが
大きいけど当時の人口少なかったら
そんなかかんでも
よかったのかもしれない
普通に口頭で全部教えればよくない
みたいな
なってればなくても
広めることはできたよね
そうなんですよ集団の絶対数を
でかくするにやっぱり多分
僕の感覚では文字が必要なんだろうなと思っていて
そういう意味では
インドとかねそういう古代文字を
持ってるところは世界でも
かなり早い段階から発展を始めたと
いう風に考えるのが
妥当なのかもしれんですね
まあそうかまあ事実を見ていくとね
何となくこれは僕
素人学も二次創作中の
二次創作なので妄想して
勝手なこと言ってるだけですよ
皆さんがどう思うかはご自身で考えていただく
51:01
なり歴史に詳しい
方々からしたらふざけんなって言ってるかもしれないですけど
はい
ちょっとインドの話長くしたのが
僕は面白いなと思ったんで言いました
今までインドはあんま
取り扱ってこなかったからさ結構
新鮮だよね 新鮮だし
多分ね
世界史をちゃんと勉強して
大学とかまでねやってる人たちは
触れてるんだと思うけど
僕の記憶では高校時代
インドとか
あんまちょろっとしか触れてない気がするんだよね
そうね仏教とかさ
あのー
古代文明がありましたみたいな
ところで終わるじゃん
俺はそれぐらいしかちょっと
俺は苦手だから覚えてないだけかもしれないけど
間ずーっと飛ばしててさ
中国史を見てるとちょいちょいインドからの
影響がっていうぐらいしか出てこなくてさ
俺が覚えてるのはあれだね
インターネットが急激に普及したせいで
電線大変になったっていう
電線がさインターネット回線と
ぐしゃぐしゃになったっていうのは
覚えてるけど
歴史か俺もう生まれてんだよなその時代
あそっか確かに
そうね
そのぐらいのスパンで俺飛んでるから
ああそっか
ボーンって2000年以上飛んでるから
飛びすぎ飛びすぎ
マジで間知らないんだよね
もうちょっとだけインドとヨーロッパの絡み
の辺りまで行きましょうかね
今日そこまでします
紀元前327年
さっき出てきたマウリア朝が
成立するよりも10年前の話
すごい近い
すごい近いほんの10年前の話
かのマケドニア帝国
アレクサンドロス大王が
攻めてきます
アレクサンドロス大王
マケドニア帝国
聞いたねどっかで
どっかで聞いたね
ギリシャの国家の中の小さい田舎のとこだったんだけど
相当でかくなってペルシャ帝国
ぶっ倒してどんどんどんどん東へ
東へと領土を拡大していって
しかも王様なのに
前陣切って自分でバーって攻めていくっていう
でインドまでやってくる
あれかビールのあたりか
ビールの時に出てきましたね
あの人です
あの人が軍隊を引き連れて
西インドあたり
ですねに攻めてきます
でバチバチ
に戦って
最終的に
マケドニア側が勝つんですけど
その後ちょっと仲良くなったりして
国交を結んだりとかするんですね
でその時の王朝っていうのが
いくつかあったうちの中の
インドの中にね
いくつかあった王朝の中の最有力だった
ナンダ朝っていう王朝があったんですよ
ナンダ朝
もうすぐ消えるんで覚えなくていいんですけど
それが最有力だったと
けどこの時になんとか
王朝自体は潰れずに済んだんだけど
もうボコボコにやられちゃったんで
一気に力が落ちてくるんですよ
でこういう
外敵がやってくるとね
しかもマケドニアアレクサンドロスだよ
みたいなクソほどやばい人たちが
牙でくるわけじゃないですか
54:01
やべえなってことになると
ちょっと俺らインド勢固まって
一致団結した方が良くねっていう
気運が出てくるわけですよ
まとまって守ろうぜ
ってしたら
マウリア朝を起こした
さっきの王様ね
チャンドラグブタさんっていう人が
よし俺がやるって
日本で言ったら天下創立して
日本を一致団結させてやるんだみたいな感じですよね
ほぉぉぉぉぉぉぉぉぉ
はいはいはい
それが紀元前317年
マウリア朝の成立
そのきっかけになった
端緒になったのは
アレクサンドロス大王の東方遠征なんですね
この
アレクサンドロス大王本人の話じゃなくて
その
東方遠征に従軍していた
武将の中にネアルコス
っていう人がいるんですよ
この人も
戦いにちゃんと参加して
西インドのあたりのナンダ朝と
バチバチに戦って
帰っていくわけじゃないですか
その時にみんな陸を行くんだけど
このネアルコスとか何人かの武将は
船で帰る
だから船でも戦いに来たっぽいんですね
へぇ〜
インド洋を通ってさペルシャの方に
ペルシャ湾の方に帰っていく
でこの人がなんで
名前が残ってるかっていうと
インディカっていう書物を残している
インディカ
インドに行ってきた時のインドの記録を残してるんです
ああそうなんだ
そこに書いてあるのがミツバチの
たたすけがなくても
ハチミツを作り出す
その植物は
実をつけないが
うっとりするような飲み物を作り出せる
なんだこれは
ああもうその頃に
砂糖の表現みたいなのが
あったんですよハチミツにたとえて
たとえてというか
もともと世界的に
砂糖が生まれる前から
甘いものといえばハチミツなんですよ
人類にとって
果物がハチミツしかないんですよ
もともとが
ハチミツ以外の
甘いものを知らない人が生まれて
初めてシロップを見たら
ハチミツみたいだなとしか
思わないと思うんですよ
シロップ状なんだよね
それ以外に理解ができない
これを作り出す植物があって
これを
水に溶かすと
すげえ美味しいものできるし
なんじゃこりゃ
甘い粉もあって
まるで塩のようだけども味は全く
もって甘いとか
これはなんだっていうのを
57:01
記録したのがこのインディカで
へえそうなんだ
確かにハチミツしかなかったら
そうなるか そうもうそれしか
たてようがないんだもん
砂糖知らないから そうね
確かに砂糖知らないってことは考えられなかったからね
今だと考えられないけどさ
そうなんですよ
これ東方遠征から帰ってくる途中で
大王はね
傷が元で死んじゃうんですけど
ちゃんとネアルコス将軍は帰るんで
だから
インディカっていう植物が残ってるんですよね
これが広がるの
これが広がるの
そういうのがあるみたいだよっていうのが
ギリシャってさ
アテネみたいな
賢い人たちの集団がいるような
地域があるわけですよ
ギリシャ哲学の発祥のアテネとかですよ
一定数
学者みたいな人たちがもともといるんですね
ペルシャ地方にもそれがいるんですよ
その地域に
インディカという植物が
残るわけですよね
みんな勉強するときに読んだりするわけじゃないですか
あるんだって認知をしてくるんですよ
ちょっとずつちょっとずつ知識回想だけですけど
しかもですよ
船で行き来できることも
分かりましたよね
これがきっかけで
インド洋交易が始まってくるんですよね
へえ
陸でも行けるし海でも行けるじゃん
海だったら積んで帰れるじゃん
これ商売できんじゃね?輸入しようよ
っていう動きが少しずつ出てくる
確かに今まで果物とか
蜂蜜しかなかったら
こういう魔法の砂糖みたいな
砂糖がもう魔法みたいだよね
多分ね
固形化してればさ
運びやすいもん液体を
溶けてもさ別に
糖蜜として使えるわけだしさ
すごいわけなんですね
だからこの時に
スパイスとかも一緒に
伝わっていくんですね
この時代が
インドあたりの
文明と
ヨーロッパ系のペルシアとの
接点ができるあたりですね
そうなんだ
これまだ紀元前以来の話?
紀元前327年
から
紀元前300年頃の
間の話
こうというかまだ
そこまで文明はないけど
いけちゃって仕入れるぐらいは
できたんだね もちろんもちろん普通に商売はし始める
これが
数百年続くんです
ちゃんと確立されたのは
もうちょっと後
そっから300年後とか400年後
とかの話なんだけど
ずっとちょっとずつちょっとずつ
針のちっちゃい
穴からじゅわーっと
広がっててあるタイミングでガンと
広がっていく
この頃からインドって
カナメじゃないけどヨーロッパの人たち
って来てたんだね
すごいよね だいぶさ
後の話じゃない?
コショウとかさ
だけどこの時代から
あって知ってたからコショウは
陸路で
1:00:01
ペルシア湾あたりに
入っていってそれがヨーロッパに
入っただけ
この時代からスパイス系のものも
ちょっとずつペルシアのあたりに
行ってんのよ
認知され始めてる
っていうことなんですよ
そこから例えば
フランスとかドイツとかスペインとか
あるあっちの方まで行くのに結構
時間がかかっていく
まあいろいろ王朝がいっぱいあったもんね
うんまだまだそっから
まだローマ帝国出てこないんでこの後なんで
まだまだ先の話だね
でローマ帝国が
インドと貿易を始めていくのが
次回の話かな
はあ
やっぱ貿易していくんだねそうなんです
神秘の国インド
ああそうね
今まで散々インド出てきた割には
中の国の
話はしてない
気候の話も
ざっくりしただけで
どこがどうで何があるかも分かってないし
俺なんか
同じような地域っていうイメージだからさ
インドの中は結構広いけどさ
インド自体は
そうなんですよここね本ではこんなこと
全然語ってなかったんですけど
言ったらカナメじゃないですか
そう
サトウキビの原点はインドじゃないかもしれないけど
今回のシリーズはサトウのシリーズだからね
サトウキビじゃなくて
サトウの生まれ故郷がインドなんで
そりゃインドちょっと軽くは
調べとかないとなと思ったら
意外と考えることあるなって気がしてる
まあね一応古代文明が
あった国ですからね
もちろんあるでしょ
そうなんですよねちょっと面白いな
と思ってまあ今回はね
一気に紀元前
数千年のところから
紀元前300年くらいまで
ちょっと進んだ
まあちょっといや8000年進んでるか
いやいやだいぶ進んでますよ
8000年進んでるんだから
8000年ね
あと2000年か
全体尺で考えたら3分の2
きたのか 時間尺で言ったら
相当来ましたよ
いやまあそうなんだけど
いやまあこれはプロローグなんで
言ったらね おおプロローグね
前回が前提知識
今回がプロローグ
そうねもうなんかあれだね
ここまで来るとそろそろ就任がんばりたいね
難しいけど
ここから楽しいじゃない
1週間待つんだよね
そうね
1週間時間があるので
興味のある方は
ご自身でGoogleだけでも
結構いろいろ出てきますし
おすすめはね
中学校とか高校で
使われてる歴史の
世界史の教科書読むの大変なんで
治療書あるじゃないですか
大判のあれいいっすよ
やっぱりいいんだ
あれいいほんといいおすすめ
そうなんだ
多分僕も教科書を読めば
はーはーはーなるほどねって
ストーリー自体で解説してくれてるんでわかるんでしょうけど
あえてね治療書をずっと
行ったり来たりしながら
1:03:01
こうかなあーかなこうかなあーかなってずっと考えてる
あー
そうすると覚えられる
ある程度
確かにね今フルカラーだしね
そうそうそう
今ってか俺の時からもうフルカラーだもんね治療書ってね
ちなみに僕の手元にある
高校生向けの
世界史の治療書は最新ですからね
あーそっかそっかこの間もらったもんね
そうこの間現役高校生からもらったばっかりなんで
確かに
卒業するからね
そっか
はいということで
今回はこの辺で終わりたいと思います
ありがとうございました
ありがとうございました
はいこんにちは
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