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前回からの続きです。今回はついにジャガイモがアメリカ大陸を出ます。
やっと出る。
南米大陸から外に出ますね。長かった。
長かったね。
ここまでもう5話使ってるからね。
前回5話あったからね。
だいぶね。
現代にちょっと近づきますね。
ジャガイモがヨーロッパへ渡った時期は不明です。
不明なの?
だいたい推測ですね。
1570年頃だろうというふうに言われてます。
1570年。
インカ帝国が実質滅亡したのが1533年。
そこから40年弱してから、どうやらスペインに渡ったであろうと言われています。
本当にスルーされたんだね。
ガチスルー。
40年間でしょ。
記録もないし、想像なんだけど、現地の人たちが珍しいものを食ってるなと。
なんかわかんないけど、ちょっと面白いからお土産でもってってみよう。
ポケットに入れていこうみたいな感じじゃないかっていうふうな、そういう記述をしてる本が多いですよ。
そうなんだ。
もうそれしか考えられないもんね。
そうだね。
興味ないし。
1573年にヨーロッパでジャガイモの記録の一番最初のものが登場しますね。
これスペインのとある病院で病院食として提供されたのが一番最初だそうです。
病院食スタート。
やっぱりコンキスタドールの後に支配民がどんどん一般民が入っていって、
学会面白い植物があるし、このように食べるのか方法すごいなというふうに学んでいったというふうにされていますので、
一応食べ物として認知をされた上でスペインに上陸をします。
しかしスペインではジャガイモは全く定着しません。
そうなんだ。
休憩中に話しちゃったんだけど、スペインって北アメリカ大陸も中央アメリカも南米大陸もみんな行くじゃないですか。
メキシコあたりでトウモロコシ手に入れるんですね。
スペインは比較的暖かいんですよ。
そうか。
低イートだから地中海性気候だし。
現にスペインとかイタリアってジャガイモよりもトウモロコシの方が定着するんですよ。
そうなんだ。
なのでジャガイモは結構スルーされていく。
トウモロコシがあるからジャガイモはあまり関心がわからなかったんだね。
かもしれない。
ここからヨーロッパにどのように広がっていったかは分かりません。
分かんないんだ。
どういう経路で誰が伝えたのか全く分からない。
多分交流のあったイタリア行ったかなとかフランス隣りだしね可能性あるよねとか。
あとカルロス1世はカール5世としてシンセイローマ帝国の皇帝になりますんで今のドイツ。
シンセイローマ帝国って後のドイツの領域の辺りですからねベルギーとかね。
なのでそっち行ったのかなとか。
あとこの時代だとイギリスのエリザベス1世とかヘンリー8世の時代なのでそっちの方にも行ったかもね。
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ハプスブルク系とイギリスのテューダ朝は初めの頃は交流があったみたいなので可能性としてはあるよねくらいの感じです。
文献としてはっきりわかってるのは今のドイツですねシンセイローマ帝国領内の植物園。
フランクフルトなどの植物園で栽培されたという記録が1588年に見られるそうです。
ちゃんと植物園に植えたんだね。
結局食べ物というよりは面白い植物がある研究対象として扱われたようです。
ここからあんまり食べられてないんですよ。
実際ヨーロッパでまともにジャガイモが普及し始まるの。
一般で食べられるようになるのは1650年頃。
1650年?100年近いじゃん。
ほったらかしい。全くほったらかしじゃないんだけどあんまり見向きされてないんですね。
文献とか記録には全くないと。
要は我々が食べるような食料として認識をしていない。
メジャーなものじゃない。なんか変なものあるなみたいな感じ。
これなんでかっていうとね、そもそもヨーロッパのあのエリアにもともと芋っていう存在がないんですよ。
ないのか。
概念がない。
地下に身がなるものって言ったら大根とか株はあるんですけど、これなんじゃこれって感じ。
大根とか株も?
大根とか株はもともとあるんですよ。あるんですけど芋が存在しないんですよ。
さつまいももないし里芋もないし次年所もないし芋がないからなんだこれって。
そういうことね。
肝って。
植物学の本を見ると1700年代の本であってもトリュフの一種って描かれ方してます。
トリュフの一種。
ゴツゴツしてさ、今ほど大きくなかったりするちっちゃいタイプだったんでしょうね。
土ついてて茶色っぽいし木の根っこの近辺になるトリュフと仲間かなみたいな。
なので1500年代1600年代の植物学の本には割とキノコの一種として描かれてるようです。
キノコの一種。
一応頑張って食べようとした人もいるはいるんですけどもそもそもカトリック的にありえない植物なんですって。
カトリック的にありえない。
キリスト教の世界観の中ではこの世にあるすべてのものは神の産物であると。
人間であっても昆虫であっても動物であっても植物であっても全部神様が作ったものだと。
神様が作った植物は必ず種からできると。
種からね。
これなぜかというとオシベとメシベ。男性と女性っていうものがあってこの間に子ができるものだというふうに聖書の中で記載されてます。
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ところがジャガイモっていうのはそういうこともできるんですけど基本的には種芋からクローンで分身のように生まれてくるじゃないですか。
あったね。
これは悪魔の植物だって言われます。
悪魔の植物。
だって聖書に書かれてないもの神様が作ったものではない植物はイコール悪魔の植物なんですよ。
ああそういうことか。
しかもですよ知識ないじゃないですか。だから芋っていう概念がなく知識なくこれ食べ物ですよってだけ言われてポンと当てされると普通に茎とか葉っぱ食べちゃうんですよね。
はあ。
食中毒発生っていうね。
ああレシピあったねそんなんね。
ちょっとね一話かなんかちょっと触れましたよね。
はい。
茎と葉を使ったレシピね。
はい。そういうので食中毒出ちゃうんですよ。
ああ。
したらねジャガイモが裁判にかけられる。
被告人ジャガイモ。
かなり有名なジャガイモ裁判ね。
はい。結構有名な話ですかね。あれね罪状はですね性的に不純。
ジャガイモに。
ね。おしべめしべでなく種芋から増えるから。
うーん。そう捉えられちゃったらそうなるよね。
という罪状です。で判決はですね火あぶりの刑。
美味しそう。ごめんけど美味しそう。
美味しいポテトの出来上がりだね。
そうなんですよ。でももちろんこれにはね食中毒で毒性のものがあるからっていうのも背景にはもちろんある。
ああはいはいはい。
で元々ほらヨーロッパなんかだとナス科の植物他にもありますよね。
うん。
でその中で例えばハリポッタの映画なんかに出てくるマンドレイク。
おおマンドレイク。
とかヘラドンだ。映画に出てきますよね。
うん。
魔女が薬の調合に使う毒物として。
うんうん。
あの植物もどうやらナス科っぽいんですね。
ああそうなんだ。
あれと同じような扱いをされたような気配があると。
ああ。
そういう記述もありましたね。
へえあそっち側。
はい。さあジャガイモを裁判にかけるかね。
いやあ感覚的にないけどね。
ねえ。んなことあると思って軽く調べてみました。
ほう。
したら他にも面白事例出てきました。
ああそう。
はい。えっとね豚。
うん。豚ね。
豚がちょっと暴走して子供に怪我を負わせてしまいました。
はい。
公主権になってます。裁判でですよ。
裁判で?
はい。
ええ裁判で?
裁判で。ちゃんと裁判官がいて。
うん。
で神父さんもちゃんと横にいてみたいな。宗教裁判かなんかわからないですけど。
うん。
それでちゃんと公主権になってます。
いやなんかもう人権っていう概念はどこに行ったんだろうね。
うん。もう人じゃなくて豚がね公主権です。
ほう。
はい。あとね虫。
虫。
はい。作物を食い荒らした罪で破門です。
笑。
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破門したところで虫に破門だから出てけって言っても出ていかないよね。
要はね神が作った世界から除外するって感覚なんですよ。
ああそういうね。
でこれ面白かったのがどうやらねこういうさ豚が暴走するとか虫が作物食べ荒らすとかあとはじゃがいもみたいなやつですね。
こういう人知を超えたものこれに抗うすべがないんですよ。
ああそうなんだ。
もうここは神の領域なので神様の力にすがるより他ないんですね。
はいはい。
この当時の裁判ってのはもう人権っていう感覚じゃないですから。
現代人が持ってる人権というのはあくまでカトリックの世界観の中の話ですけどカトリックであるということがイコール人権みたいな感覚なんですね。
はいはい。
なんでカトリックから破門されたということはもうその生き物そのものに権利ねえぞと。
ああまああれかノアの箱舟に乗る権利がないみたいな。
ないみたいなそうそう神の加護ないぞって。
そういうことね。
という神の力を使って自然をどうにか支配したいというような思いがあったようですね。
はあ不思議な感覚だね。
あとは魔女狩りとかねそういうことが行われている時代でもあるので。
そうかまだ魔女はね信じられた時代なんで。
そうなんですよ。こういうのが背景にずっとあるんでいろんな偏見が生まれるんですよ。
ジャガイモ食べると疫病になるとかね。
これが噂なのに気がついたらもう書籍になっちゃってて。
書籍になるんだ。
みんなそれが当たり前だと思って信じ始めちゃうんですよ。
この状態がもう何十年も続いてもう100年弱続いちゃうんですよ。
へえ100年結構だね。
でもちゃんとねどうも一般庶民の中でもこれいけるじゃんって食べた人がいたっぽいんですけど。
けど一般的にはこれが主流の考え方だったそうなんです。
全然わかんないわ。
全く理解できないよね。
全然理解できない。
ちょっとね頭のスイッチをこの時代に飛ばすのが大変かもしれない。
ちょっと感覚にないんだよね。
ジャガイモを火炙りにしたら美味しいじゃん。
ちょっとバター持ってきてって感じだよね。
ねえなんか面白さいわんだけど今でこそ面白さいわんだけど当時の人は真面目だもんね。
超真面目にやってる。何にもふざけてないです。
いやあすごいなあ。
そういう感じなんですって。
せっかくなんでドイツ行きます。
ドイツね。
当時シンセイローマ帝国の話ですね。
シンセイローマ帝国。
ジャガイモといえばジャーマンポテトでしょって。
ヨーロッパの中でジャガイモといえばやっぱドイツじゃんみたいな感覚でまずドイツあたりから行きましょうかね。
シンセイローマ帝国領内今のドイツあたりでジャガイモが一般的に普及したのは1650年頃だというふうに言われています。
これはね戦争のせい。
戦争のせい。
1618年から1648年の間に30年戦争という戦争が起きるんですね。
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30年戦争。
これ多分ビールのシリーズで一瞬触れてると思うんだけど、ざっくり言うとこのシンセイローマ帝国内でプロトエスタント派閥が急に出てきて、
カトリック側がもともとあって、この2つの宗派が戦闘によって撃沈する。
なんかオランダあたりから出てきたっていうのはだっけか。
ポーランドかな。プラハの窓から放り出された事件がきっかけになってってちょっと覚えてないですかね。
なんとなく。
それを引き金にしてですね、戦争が始まるんですけど、この当時のシンセイローマ皇帝であるフェルディランド2世。
フェルディランド2世っていうのはカール5世の弟。
カール5世の弟。
カール5世っていうのはボルムス帝国会議でルターを呼び出した人ですよ。
はいはいはい。
あの時代です。
ルターが最後ビール飲んだやつね。
アインベックのビール飲んで一杯引っ掛けてから会議に頑張って出たみたいな。
ビールの会ね。
あのあたりからプロテスタントがどこどこ出てくるわけですよ。
あんまり言ってくるから抑えて、みんなカトリックなれよって言うんだけど、あちこちからちょっかい出されるんですよローマ帝国って。
ああそうなんだ。
一番でかいのはオスマン。
おお。
オスマンがちょっかい出してくるの。
オスマントルコ帝国。
オスマン帝国がちょっかい出してくると、このシンセイローマ帝国って両方国家なので。
うーん。
まあちょっと語弊あるけど、日本で言う爆犯体制みたいな感じなので、暗黒で戦えないの。
ああそうなんだ。
みんな手伝ってってなるわけ。だからちょっとさっきの話ちょっとなしにしとくわ。
プロテスタントとかそういうの自由にやっといて。ちょっと手伝って。
で落ち着いたらもう一回あの会議だけどもう一回話しよっかみたいなことを何回かやったりするわけ。
へえ。
で、そうこうしてるうちに最終決着としては両方ごとに、国っていうか両方だよね。先帝国のエリアとか、このエリアとかいろんなのがあって、
そのエリアごとに、じゃあこのエリアはうちはカトリックだわとか、ごめんけどプロテスタント他の国に出てってくれや。みたいなふうに分かれていくんですね。
ああそこはなんか平和的に分けていくんだ。
そうですそうです。したら次の代のフェルディナンド2世ってめちゃくちゃ熱心なカトリック教徒なんですよ。
ほうほう。
で、もうこの国は全部カトリックで統一する。
ああゴリゴリだね。
ゴリゴリにいくんですね。で、このフェルディナンド2世ってそもそもオーストリアハプスブルク帝国の大公でもあるんです。
ああそうなんだ。
神聖ローマ皇帝を継ぎました。で、ボヘミア国王でもあります。
はあはあ。
かなりの領土のトップがこれゴリゴリでやり始めたら、このエリアの中でみんなワシャワシャワシャワシャってなるわけですよ。
まあめちゃくちゃ権力ある人だもんね。
したらさ、まずスペインのフェリペ2世。フェリペ2世はカール5世の息子ですから。で、フェルディナンド2世はおじさんですからね。で、フェリペ2世自身もカトリックなんで。
ああそうなんだ。
スペインはゴリゴリのカトリック教国ですからね。ということで神聖ローマ帝国の味方をして参戦します。
15:04
ああはいはい。
で、デンマークとかスウェーデンはプロテスタントなのでプロテスタント側の応援をするために参戦します。
で、フランスはカトリック教国なんですよ。ゴリゴリの。なんですけどプロテスタント側で参戦します。
へえ。
なぜならば反ハプスブルク。
ああそうなんだ。
主義とかじゃねえ。実利を取ってハプスブルクを倒したいから競技は違うけどとりあえずプロテスタントを応援しようぜって入ってくるんですよ。
よっぽどだね。そんなにハプスブルク家を滅ぼしたかったのかね。
何とかしたかったんじゃない。この戦場になったのがシンセイローマ帝国の領土内全域。
全域?
ここでみんな人が入り乱れて戦争するわけですよ。
はあ。
だって南はフランスとかと接していて、両方の同志がぶつかり合ってそこにデンマークだスウェーデンがグワーって入ってくるわけですよ。
はいはい。
結果的にシンセイローマ帝国の権威は失墜します。支配力がちょっと弱まって両方国家の独立性がちょっと高まってくるんですね。
ああそうなんだ。
この領内からオランダとスイスが国として独立しちゃいます。
うーん。
もともとオランダってのはスペインの管轄下に入ったんですけどこれも独立しちゃうんですね。
シンセイローマ帝国の北部がスウェーデン領になってスウェーデンが強国の一つにのし上がっていきます。
南部のアルザス地方がフランス領になって当時のヨーロッパ世界の中でフランスが最強国にのし上がっていきます。
ああそうなんだ。
シンセイローマ帝国の内紛をきっかけにシンセイローマ帝国自体がボコボコになるっていう。
うーん。
だからね、どうなったか。ほぼ全ての土地が荒廃しなんですよ。抜粋ですけど。
まあそんだけ争えばね。
これ30年間やるんですから。
30年間?
はい。
えぐい長いな。
麦畑とか踏み荒らされちゃったらさ、やばいことなりません?
なるね。
食べるものないんですよ。
ないね。
基本この時代ってあんまり肉食べてないですからね。
ああそうなんだ。
肉は財産なんで、ミルクを出してくれるありがたい財産なんで、下手に殺すわけにはいかないわけですよ。
うん。
翌年取れなくなっちゃうから。
ああ確かに。
でも麦とミルクで生きてるような人たちで、そのうちの麦がボコボコにやられてしまいます。
そうか、ミルクとパンか。組み合わせがね。
そう。そうなんです。
してね、どんな生活をしていたか。
草や木の皮、わずかながらの家畜を細々と殺して、中には愛犬を食べてギリギリで命をつなぐ生活をしたと。
相当貧しいね。
はい。もう餓死者はいるし、当時の肖像、絵みたいなの見たんですけど、もうヤバいっすよ。
ああそうなんだ。
大変な状態です。
そうなんだ。そんなになるまで戦う理由あったって思うけどね。
18:04
これによって新生ローマ帝国の人口は約半分まで減ります。
ヤバいね。ヤバいね。
でももう何か食わせろと。何か食わにゃ生きていけんじゃないかというところに、あれこれ良くねって出てきたのがジャガイモ。
ああそこにひょっくりと。
さっきも言いましたけど、じわーっと広まってはいたんですよ。食べてる人がゼロじゃなかったみたいなんですね。
あんまり耕さなくても種も転がしといたら適当に生えるんですよね、ジャガイモって。
確かにね。
しかも手間いらず。麦や水田に比べれば圧倒的に手間が少ない。
そうだね。
転がしとけば育つし、しかも麦の3倍の収量が見込めると。
うん。
ということで、これはいいって言ってわーっと広がっていきますね。
ああそういう背景か。
とはいえ、あれですよ、急耕作物としてですよ。
急耕作物?
救う、荒れる作物。だからピンチの時に登場するお助け芋として登場してくる感じ。
ああ非常用作物。
ああそうですそうです。これがまだ常食するところまでは行かない。
行かないんだ。
行かないんですよ。
これがね、普通に当たり前のように毎日食べるような食料になっていくのは、ここからおよそ100年後の話です。
ああまだかかるね。
1750年頃、これねすごく有名なんですけど、さっきも言った両方国家の独立性が高まるって話しましたよね。
うんうん。
それは両方国家ですらなかった、国ですらなかったプロイセンというのが、プロイセン王国として勃興してくるんですよ。
ほー。
で、3代目のフリードリヒ2世、通称フリードリヒ大王。聞いたことあります?
名前はね。
これプロイセンという国をめちゃくちゃでかくした偉大な王とされてる方ですね。
うん。
この人がですね、1756年、そこそこ歳いってからですね、ジャガイモ霊という命令を国民に向けて出します。
ああそんなの作るんだね。
この人はね、結構若い時から戦争に次ぐ戦争をやってるんですよ。
へえ。
結構につく前はそういうのは好きじゃない人だった。
どちらかというと哲学を勉強したりとかね、学問とか芸術が好きな人だったらしいんですけど、腹食ったんでしょうね。
自分が王様になったら、よっしゃ、教国にせなあかんって言って、義務官に行かれてるのかなんかわかんないですけど、頑張るんですよ。
で、周りがね、オーストリア、ハプスブルック帝国、マリアテリアジアですよ。
で、フランスいますよね、ルイ15世の時代かな。
で、エカチェリーナの前のペオトルカ、ロシアが没航してくる、ロシア帝国の時代です。
で、フランス、オーストリア、ロシアに三方囲まれた状態で没航してくるんですよ。
ああ、すごいね。
で、これをあちこちで撃破しながらだんだんでかくなっていったのがこのプロイゼン、フルイドリヒ大王。
だから、彼にとって食料っていうのはめちゃくちゃ大事なんです。
21:00
まあ、そうだね。
食料が100%以上の自給率になってくれれば、常備軍を持つことができるわけですね。
常備軍。
半農半部、日本でもありましたけど、農民やりながら兵士やるとなると、農業やってられたら戦えない。
むしろ常備軍になってくれると、もう食料はもらえるから、農業やってる時間を訓練に充てられるとかね。
ああ、なんか日本もやってたね。
そうですね。
お米。
織田信長がそういうのをやり始めたっていうふうな理解をされてると思いますけど、そういうこともしたかった。
実際若い時からそれをやってるんですけど、何ならこのお父さんもやってるんですけどね。
ああ、そうなんだ。
なので、おそらく僕の想像ですけど、食料を確保するということは非常に重要なことだったというふうに考えられます。
結果、1756年ジャガイモ霊というのを発霊をします。
これはね、すごいですよ。
当時あれだけ嫌いされていたジャガイモ、宗教的にね、をフリドリヒダイを自らが食べ、各地を巡り、キャンペーンを行いますね。
で、ジャガイモを栽培するための小冊子も作って配る。
何なら種芋も無料で配る。
植えろと。
で、ちゃんと植えたかどうか、それからちゃんと収穫したかを兵士をつけてね、見張りさせるんですよ。
へえ、そこまでやる。
じゃんと植えろと。
強制的にね。
で、この指示に従わなかった、反抗したものは、もう鼻とか耳剃いちゃうぞって。
へえ。
そういう刑罰付きでジャガイモ霊っていうのを発布します。
すごいね。一大キャンペーンと刑罰組み合わせたような、なかなかの法令だよ。
そうなんですよ。で、これがどれだけ効果を発揮したかっていうのがこの後実際にわかります。
ほお。
実はこの1756年から1763年の7年間に黒い戦争を中心として、7年戦争というのが起きます。
またストレートなやつだね、名前がね。
結構ね、この時代に30年戦争とか100年戦争とかね、そんなの多いのよ。
そうなんだ。
多すぎて多分名前つけられるのじゃん。エリアも広いし。
まあ覚えやすいけどね、だぶらない限り。
基本的にはオーストリアハプスブループ公国と黒い戦の戦いなんですよ。
それまでの戦いでシュレージェンっていう重要な都市をオーストリアから分取ってるんですよ。
ああ、そうなんだ。
オーストリアのマリアテレジャーからすると返せよという話になったところでずっとバチバチやってるの。
そしたらオーストリア側はさっき言ったロシアとかフランスと同盟組んでせーのでかかってくるね。
ほうほう。
で、黒い戦側はイギリスが味方になってくる。
ああ、イギリスが味方ね。
今の国名で言うとドイツイギリス連合国対フランスオーストリアロシア連合みたいな。
そういう戦いをするんだけど、これがねあちこち飛び散るんだよ。
ああ、そうなんだ。
あのね、植民地の中で戦ったりするわけ。
へえ。
アメリカ大陸の植民地でここはフランス寮でここはイギリス寮とかなってるわけじゃないですか。
特に今のアメリカ合衆国の中なんかそんな感じでしょ。
24:01
うん。
そこにスペイン寮とかもあるわけですよ。
うん。
そこ同士も戦う。
え、そんな飛び散る?
あちこちでねグッチャグッチャグッチャグッチャ戦うわけ。
へえ、なんかアメリカ大陸化したらいい迷惑だな。
そう、もうあちこちの植民地でもボコボコやって、それが移動したりなんかして、もう実質世界対戦レベル。
まあそうだよね。
まあ実際これが一時対戦に繋がっていく流れなんですけど。
ああ。
ちなみに余談ですけどね、これでイギリスが疲弊するんですよ。
ああ、そう?
はい。戦いに明け暮れて、自分の植民地であるアメリカ、初期13州とかですけど、そこのケアができなくなるんですよ。
うーん。
で、ましてよ暇ないじゃないですか。
確かに。
したら、アメリカ側が独立運動の機運が高まってきて。
ああ、そうか。今なら母国弱えぞっていう。
あいつどうせちゃんと投資しねえし、ざけんなみたいな。
ああ。
機運がだんだん高まってくるきっかけになった戦争でもありますね。
ああ、そうなんだ。
で、これでやっぱりあっちこっちがぐちゃぐちゃになっていきます。
はい。
で、なおかつ1970年前後、ヨーロッパ全土が寒冷化の気候に見舞われて危機が起きます。
ああ、ここで寒冷化すんだ。
そう。そうなんですよ。やっぱりパリア国海大とかってちょっと話ありますけど、
ちょうど海水面が若干下がったりするような時期ですね。
全体に気温が下がるような地球の気候変動のある時期なので、基金が起こるんですね。
はい。
で、この7年戦争とか基金で国土が荒廃します。
はい。
荒廃しますが、ジャガイモ例に従った特にトロイセンとか今のドイツの北の方ですね。
はいはい。
あんまり基金の影響を受けない。
ああ、ジャガイモのおかげで。
ジャガイモを栽培地位はもう助かるみたいな。
ああ。
いうことが起こるわけですね。
ああ、そんなことがあったんですね。
で、実はこれで味を占めてみんなジャガイモの栽培をするようになっていくんですね。
はいはい。
この影響が実は荒らぬところで現れます。
荒らぬところ?
はい。
実はこの時代から徐々に徐々にヨーロッパ人が肉食化していくわけです。
ああ、このタイミングね。
そうなんです。
先ほども言いましたけど、麦と乳製品で生活をしていたわけですね。
で、あんまりミルク取れないんです。
ああ、そうなんだ。
冬めっちゃ寒い地域だから。
ああ、はいはい。
北部は特に。
うん。
そして、牛とか羊とかの餌が少ないのね。
はい。
もう基本的に枯れちゃうじゃない。
うん。
夏の間に干草作って食べさせるみたいなことをやるわけですよ。
うん。
で、痩せた牛はミルク出してくれないわけじゃん。
まあ、繁殖能力としてはそうだよね。
暖かい時期の方が繁殖能力が上がるよね。
はい。
なので、夏のうちにミルクを絞って、そのミルクでチーズ作って置いとく。
ああ、それでチーズなんだ。
はい。
タンパク質源がないと人間困るから。
うんうんうん。
で、あと麦。
ああ、麦ね。
大麦とか大麦とか小麦とかね。
うん。
いうのを食べてました。
うん。
ところがね、ジャガイモめっちゃ取れるやん。
27:02
確かに。
しかも長期保存効くやん。
そうだね。
なんなら寒い時期だったら、より腐らずに長く持つわけじゃない。
まあ、苗に放っておけばね、一冬ぐらいは超えるよね。
もともとアンデスの高地の植物なんだから。
うんうんうん。
持つわけですよ。
うん。
で、これを飼料にできたらめっちゃええやんって話になるんですね。
ああ、家畜の飼料。
そう。
うん。
牛は食べられません。
そうだね。
羊も食べられません。
うん。
豚なら食べられるんです。
ああ、豚って食べれるんだ。
豚はジャガイモ食べるんです。
へえ。
だから、今ドイツでソーセージとかハムとかベーコンが有名なんですよ。
ああ、そういうこと?
はい。
そうか、家畜の飼料に困らなくなって豚が増やしやすくなった。
そうなんです。
それまでの豚っていうのは基本的にはどんぐりを食べてたんですね。
ああ、言うね。
イベリコなんかはどんぐりじゃないですか。
そうだね。
なんで、もともと豚の放牧っていうのは森に放牧してたんですって。
ああ、森ね。
なんで、単位はよくわからなかったんですけど、
この豚の数は森何エーカー分の豚みたいな。
ああ、そういう感覚で。
感覚でいたらしいんです。
はい。
けど、森なくていいじゃん。
まあ、そうね。ジャガイモだったらいらないね。
いらないよね。
うん。
そしたらどんぐりの木ってさ、紅葉樹じゃん。
うん。
真っ直ぐ伸びないよね。
伸びないね。
材木として使いづらいでしょ。
そうだね。
杉とかの針葉樹だったら材木として使いやすいでしょ。
真っ直ぐだからね。
植え替えちゃうんだよ。
ええ、植え替えるのそれだね。
植え替えちゃう。
ええ、かなり影響を与えたんだね。
かなりの影響が出てますね。
へえ。
さらにさらに、人間ジャガイモできてくることがもう分かりましたよね。
うん。
そうすると、余剰生産ができるんで、ゆとりができる。
まあ、蓄えがね、できるよね。
結果、大麦とか大麦をギリギリまで食べ尽くさなくても、残せるようになるんですよ。
はいはいはい。
この残った麦類を牛の飼料にすることができる。
へえ。
で、これによって、豚と牛の生産量が増加します。
ああ、そうなんだ。
今までの麦と乳製品に加えて、ジャガイモ、豚、牛が食糧化するんですよ。
うんうんうん。
結果、人口増えますよね。
そうだね。
で、タンパク質豊富なので、結果からデカくなりますよね。
そうだね。
なんで、実際、何センチかまでの免許はなかったですけど、この時代からヨーロッパ人も体格が大きくなってくるらしいんです。
ああ、そうなんだ。
タンパク質の摂取量が上がりますよね。
はい。
で、これが結果として、戦争の時の戦力に繋がるわけです。
ああ、またそっちに戻るんだ。
はい。かつ、この後にやってくる産業革命での労働力にも繋がっていくと。
はあ。
ジャガイモすごいっしょ。
だいぶ影響を与えたというか、ジャガイモがなかったらその後半のくだりはなかったわけだもんね。
ということですね。ジャガイモがヨーロッパ社会に与えた影響というのは非常に大きいものでございました。
ああ、これが金よりも影響を与えたっていう理由ね。
30:02
はい。
ああ、確かに。
何で人間がこんなに肉食になったかの一つのきっかけはジャガイモ。
ああ、すごいな。
ということだそうですね。
ああ、いいよね。
ちなみにこの七年戦争、ちょっと戻りますね。
はい。
この七年戦争をきっかけにジャガイモ文化は今のドイツからフランスに飛び火をします。
ああ、そうなんだ。
七年戦争でプロイセンとフランスも戦ってたじゃないですか。
バチバチ戦ってる中でとある重要人物がプロイセンの捕虜になってしまう。フランス人ね。
フランス人がプロイセンの捕虜になる。
この人ね、戦闘員としてはあんまり役立ってない。
ああ、そういう関係の用人ではない。
そういう関係の用人ではない。なぜこの人がフォローになったのか、僕もちょっと調べた感じだとよくわかんない。
わかんないの?
うん。だってね、この人専門が農学、化学、そういう学者さんなんですよ。
おお、学者さんだね。
まあ、わかんないですけど、ブランクロードあたりで植物園で研究とかで交流してたじゃないですか。
うんうん。
そしたら捕まっちゃったんだよね。
捕まったんだね。
知らんけど、想像ね。この人の名前をアントワーヌ・オーギュスト・パルマンティエ。
オー、アントワーヌ・オーギュスト・パルマンティエ。
はい、パルマンティエさんというふうに言いますね。
はあ、パルマンティエが名前なの?
はい。このパルマンティエさんが、実はフランスにジャガイモをもたらした人。
へえ、そうなんだ。
はい。実はですね、フランス料理の中にパルマンティエの名前が入った料理っていくつかあるんだそうですね。
ああ、そうなんだ。
一例としては、フランスの家庭料理の中に挽肉とジャガイモを重ねて焼いたものがあるんですって。
ああ。
うん。で、この料理の名前がアッシュパルマンティエ。
アッシュパルマンティエ。
って言うんだそうです。
へえ。
で、他にもちょっと細かいこと忘れちゃいましたけど、パルマンティエ風何々とか、なんとかパルマンティエって付くものは基本的にはジャガイモ料理だそうです。
へえ、そうなんだ。
あとね、よくわかんないけど、結構尊敬されてるんでしょうね。パリの地下鉄の駅にパルマンティエって駅があるぐらい。
だいぶ尊敬されてるね。
だいぶ尊敬されてる方のようですね。
うん。
この人ね、捕虜の間にジャガイモをずっと食ってるんです。
ああ、プロイセンだね。
フランスでは全然メジャーじゃないジャガイモを捕虜になったがために強制的に毎日食べさせられるわけですよ。
うん、まあ主要な食料でもね。
ジャガイモしか食べてないのに自分は病気にもならないと。元気だと。
うん。
これはなんだと。意外にうまいぞと。
うん。
なんか栗のようなホクホクした感じで旨味もあっていいぞということを知ります。
で、彼が捕虜になってきた時代っていうのは7年戦争の期間なんで、気候変動が激しくて危機が頻発してる時期でもあるんですね。
ああ、そうだね。
ちなみに18世紀、1700年代、この100年間の間にフランスで起こった飢饉の回数16回。
33:06
16回?
はい。
16回ってえ?
10年に1回よりもずっと多いですよ。
多いよね。
10年に1点何回のレベルで飢饉が起きてるんですよ。
へたしたら10年に2回とかあり得るもんね。
そうそう。そんな感じで飢饉が頻発してるんですね。
いけずないね。
だけどルイ15世とかその奥さんのポンパドル夫人とかは贅沢販売してるわけですよ。
へえ。
戦争してお金使っちゃうし。
やばい奴じゃん。
そういう背景があるからこの後にフランス革命につながっていくんですけど、
こういう状況だからこそこの農学の専門家であるアルマンティエはどうにかしたもんかなっていう悩みというか、
正義の心というかね、社会貢献的な気持ちがあったようなんです。
学者さんとしたらどうにかしたいよね。
そうなんですね。1763年に7年戦争が終わって、そっから9年後かなパリに戻ってきた後ですね。
ちゃんとね、戦争終わると解放されますから。
ああそうなんだ。
まっすぐパリに帰って来れてます。
へえ。
で帰ってきてこのアルマンティエさんね、ジャガイモの研究してるっぽいですよ。
ああそう。
栄養学的にジャガイモはどうなんだっていうのを一生懸命研究してる。
ああがっつりプロ衣装で経験しちゃったからね。
これいいぞってなって。そしたら倉庫してるうちにフランス政府もボチボチやべえぞってことになって、フランスのフランスアカデミーですね。
ああフランスアカデミーとかなんだね。
これは一瞬冷やすの歴史の中でちょろっと出てきてますかね。
へえ記憶にないですね。
イギリス英国法律協会かなとイタリアとフランスというのが名立たる人が出てくるんですけど、その後の時代でフランスアカデミーが、これは当然フランス政府の声なんですが、食料危機を緩和する食物に関する論文を募集します。
ああ食料危機ね。
それだけ食料危機だったってことですよね。
16回もあればそうなるよね政府としては。
もう政府もお金使ってね懸賞金付きの募集をかけるわけですよ。でパルマンティアはこれに応募して見事採用されます。
ああジャガイモでね。
パルマンティアのジャガイモの普及戦略がフリードリヒ大王と全くもって対照的なの。
対照的。
もちろん論文には栄養学的にこうだとかこういう栽培をしたらこうだってことも書かれてるんですけど、どっちかというとマーケティング的な部分も結構書かれている。
この戦略が強制ではなくて人の心の動きをうまく使った、心理的にうまく誘導したものだったと。
前はだって法令みたいな感じだったもんね。
栽培しないともう放そうぞとか言ってましたからね。
言ってましたね。
これは面白いのがまず採用されたらルイ16世のうちに革命で殺されちゃう人ですね。あとマリアントバネット。この人たちの資金援助をもらってパリの郊外に国営農地を与えられます。
36:09
資金援助というか農地をもらうんですね。250エーカー。
250エーカー?広いね。
広いですよね。ここをどういうわけか、この畑全域を厳重に柵で囲う。昼間の間は兵士が来てずっと警備してる。
なんだなんだってなるじゃないですか。そこにお触れ書きを出すんですよ。
これはジャガイモといって非常に美味で栄養に富む。王侯貴族が食すものだから盗んではならない。
これを看板にお触れ書きを出すわけですね。なんだけど夜になると警備員がほとんどいなくなるの。
狙ってるでしょ。
完全に狙ってるんですよ。基金連発してるところだから、これ命かけても食べたいわけですよね。そのぐらい飢餓状態なんで、それは盗むよねっていうのを見越してわざとこれやってる。
さらにパルマンティアはジャガイモの花を使った花束を作って国王ルイ16世とかマリアントアネットに渡します。
当時はスーツじゃないけど今でも名残として残ってるのがボタンホール。フラワーホールってあるの分かります?
フラワーホール?
実は男性のスーツの左側の襟のところにちっちゃい穴ついてますよね。
いろいろビンとか留めるとこだね。
今ではピンバッジつけるものだと思ってるようですけど、あれはもともと花を刺すための穴なんですよ。
へえそうなんだ。
あれの正式名称はフラワーホール。
だからフラワーホール。
あそこに花を刺すんですけど、当時はスーツじゃないけど似たようなものがあったらしく、ルイ16世はジャガイモの花束をそこに刺して、転んで刺したようです。
へえそうなんだ。
ルイ16世自らがやっぱりキャンペーンを行っている。
広告堂だね。
ベルサイユにもジャガイモ畑を作る。宮殿にですよ。
宮殿にジャガイモ畑。
マリー・アントワネットもそれにちゃんと乗っかって帽子とか髪飾りにジャガイモの花を使う。
へえ。
でジャガイモをフランス国王と王妃自らが食べるということをやるんです。
ああすごいね。
意外とねほらパンがなければお菓子を食べたらいいじゃないっていうイメージがね漫画や映画でついちゃってますけど、ちゃんとこういうこともやってるんですよ。
そうなんだね。
ちなみにマリー・アントワネットはそんなこと言ってないらしい。
言ってないの?
高校貴族の別のなんかおばさんにあたる人がなんかが言ったのがどうやらマリー・アントワネットは言ったことになっちゃってる。
時代的にはちょっと確かに厳しいよね。
ちなみにどうでもいいチップスですけどこのマリー・アントワネット先ほどフリードリヒ大王とめっちゃ戦ったオーストリアのマリアテレジアの娘。
39:02
娘。
はい。ハプスブルクの王女様。
ああそうなんだ。
でございます。ちょっとどうでもいい情報ですけどね。
でこれだけ頑張ってやってるんですけど1788年16回のキキンのうちの最後かなめちゃくちゃでかいキキンがまたやってくるんですよ。
トドメを刺しに来たな。
でこの翌年バスティユ牢獄襲撃事件が起きます。
バスティユ牢獄。
襲撃事件。
襲撃事件。
牢獄があるんですよバスティユってところに。そこを襲撃する一般の女性たちがパンとワインをよこせって言って。
牢獄の人たちも別に民衆殺したいわけじゃないのでちょっと話し合いをしようって言って代表者が牢獄の中に入って話し合いをするみたいになるんですけどいつまでたっても出てこないと。
兵兵たちは外にいるわけです。民衆たちと話し合いをしながらちょっと待て待てとやって平和に過ごそうと思っていたら全然帰ってこないからもしかしたら殺されちゃったりなんかしてるんじゃないかしらって言って官首長が民衆に殴り殺しにされちゃうんです。
もうそこで一気に戦闘開始ですよ。
これを一つのスタート地点としてこの後フランスの革命運動市民革命みたいなのがあっちこっちでドコドコドコドコっていう最初の火種に着火したような感じですね。
そのキキンがこういう襲撃事件を生んでそこからフランス革命に流れていくんですね。
これはその前に女性同士が集まって糸端会議かなんかわからないですけど話し合いをしてたらしいんです。ちょっと僕も詳しくないんですけど。その時にもう子供たちに食べさせるパンがないと。
パンとワインをよこせという怒りからこの行動に移ってったっていうことみたいですね。だからその前年にはもうすごい危機になった。
実はこの1789年バスティーロー国襲撃事件の同じ年にバルマンティエは本を出版しています。
本を出版したんだね。
著書名がジャガイモサツマイモ菊芋の栽培と利用法。
いきなりサツマイモが入ってきたね。
いろいろ研究してたんでしょうね。これらはみんないけるぞということなんですけど。
当時の記録を読むとバルマンティエによる様々なキャンペーンを待たなくても1788年の教則による基金によってあっという間にジャガイモは普及していった。
ジャガイモはパンの成りそこねと呼ばれたが後に自由と平等のシンボルとなっていった。
急にジャガイモ表舞台で出てきたね。
王公貴族はフランスはそれでも途中からキャッチしていったしフリドリー大王も食べるようになっていったけどほとんどの国はあんなものは貧民の食べるものだという認識なんですよ。
家畜の飼料か貧しい人間が食べるものなくて食べるようなものであってジャガイモを食卓に乗せるのは下品で品が下がる。
42:03
汚いものだみたいなことを言ってるわけです。
一方庶民としてはジャガイモって大事な命をつなぐ食べ物じゃないですか。
表舞台といっても旗になるほどではないですけどジャガイモというものが一つの象徴として庶民にとっての自由を獲得するものの一つと代表格のようになっていきます。
すごいねジャガイモ。 急に表に出てきたでしょ。
急にね表にこう一般市民とかの間だろうけど歴史の表舞台に出てきた感じがするね。
すごいな。
そしてこの後フランス革命の長い話は全部カットしますけど僕も詳しく調べてないし長いんで。
長そうだね。
それだけで5話とか言っちゃえばやむ。カット。この後ナポレオンボナパルトが出てきますね。
ナポレオンボナパルト。
皇帝ナポレオンですよ。
ああそうなんだ。
フランス革命で一回民主化するんだけどまた皇帝制に戻っちゃうね。ナポレオン制でね。
このナポレオンはフランスからヨーロッパ全土に攻撃を仕掛けていってロシアで敗戦するまで勝ちに勝ちに勝って勝ちまくってヨーロッパ全土を支配していくような制圧していくようなことをするんですよね。
でこのナポレオンがですねこのパルマンティアのじゃがいも制作いいじゃん。
完全に軍事利用だね。
完全なる軍事利用です。これはいいということで資金的にも物的にも支援をします。
結果ですねフランスのじゃがいもの生産量は15倍に跳ね上がります。
まあそこまでがっつり軍事利用すれば広がるよね。
はいそうなんです。今回あまり詳しく話さないですけど実はこのナポレオンの遠征によってもしくはこの7年戦争によってヨーロッパ世界の中の食文化が少しずつ混ざっていくことになっていきます。
この辺りから今回全く喋るつもりないのでさらっとしか言いませんがフランス料理のコース仕立てが海外からの輸入によってフランスに入ってくる。
ああ輸入なんだ。
はいあの発想はフランス独自で発生したものではないというふうに言われています。
まあ争いばっかしてるもんねこうやって見てると。
なんかね他の国でそういう文化があってそこに行ってそれを見た料理をやってる人たちがこれいいじゃんって言ってフランスに持ち帰って今のコース料理になっていく。
ああそうなんだね。
ちょうど時代的にこの1700年代から1800年代の200年間でヨーロッパの食文化っていうのは大きく変換期を迎えることになります。
今回はジャガイモの目線でその瞬間をお伝えしたと思っております。
歴史の教科書に入ってきたな。
だいぶ長尺だけどさ大事なとこでしょ。
今回歴史って聞いてたからちょっとね正直眠くなるかと思ったけど全然だったね。
45:05
今何分喋ったか分かんないけどタクが寝ずに目キラキラして聞いてるもんね。
めっちゃ面白かった。
俺がこんなに歴史に前のみになることって少ないからね。
何分喋ったこれ。
もう多分45分喋ってるよ。
じゃあこれ編集して皆さんは何分で聞かれるか分かんないですけど。
まあ20分2本とか。
いや2本かい。可能性はありますね。
まあでも1本で聞きたいねこれね。1本で聞きますかね。
2本分割だと俺がサボれるんだけどな。
そういうことしない。そういうことしないです。
ちょっとねお盆時期入ってきてうちも今バタバタですからね。
もうねほんとどうでもいい話ですけどここまでで僕は台本に書き換えてるんでだいぶ省略してますけど
これを書く前の原稿ありますよね。もう3万文字越えです。
3万文字。
次のところまでを原稿起こしててまだ原稿自体書き終わってないんですけど
次のシリーズまでで3万8千文字ちょっと。
3万8千。
あのこんなに書きたいわけじゃないの。もっと上手にまとめられる人はもっとやるのよきれいに。
下手なのでこうなっちゃう。
うまく喋ろうと思うとね。
そしてジャガイモがね奥行きがすごい。
すごいね今聞いただけでも。
面白い。
面白かった。結構歴史を交えた食べ物シリーズの中ではかなりトップクラスだったよ。
本当に良かった良かった。お寿司日本酒超えましたか?
超えたかもしれない。
それはそれでショックだ。嬉しいのかな。
上手になったよね。
過去を超えたという意味で。
進化していかないと。
そうですね。本当はこの後もロシアとかスウェーデンノルウェーとかあっちの方も変わっていくし
ジャガイモっていうのはいろんな地域に波及をしていくんですけど、もう一箇所だけヨーロッパをやってその後日本に行きます。
なので次回はですねイギリスアイルランドアメリカ。
イギリスでアイルランドでアメリカ。
そっち行きます。
またそっち行くんだ。
本当はねロシアのピョートル大帝とかねエカチェリーナのあたり面白いんだけど沼なんで。
また多分ね僕のことなんでそっちやるとロシア帝国の成立没効とか言い出しそうだからやめとく。
いずれどっかでロシアの食文化っていうのは切り出そうかと思ってるので、その時に待ててもらえれば。
まあこのままね全部本当にフルスペックでやろうと思ったら20話とかいっちゃうもんね。
そうですね。
ちょっとそれは長いかな。
いつだか。
この話も若干今の香りがしてる。
ジャガイモラジオじゃないから。
本当にね。
じゃあ今回はこの辺で終わりたいと思います。ありがとうございました。
ありがとうございました。