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お聞きの皆様、おはこんばんちは、現役リフォームプランナーの寸尺かんなです。
今日は、先日ですね、はるき先生のリカレント教育っていうね、ボイシーのチャンネルの方にお邪魔しまして、
うさぎさんと一緒に、2つの東京女子大学がネット上でですね、質問事項をいくつか上げているうちの、この2つのテーマについて対談をさせていただいたんですよね。
私は一応、このメディアにおけるこの恋愛の取扱いというテーマで、対談しませんかということでオファーいただいて、
このテーマだったんですけれども、ちょっとね、あまりしっかり話ができなかったなと思って、
自分のこちらのね、チャンネルの方で、ちょっとしっかりこのことをね、話したいなと思ったんですよね。
もう一度ですね、このトンジョがどういう質問を出していたかっていうことを、ちょっともう一回復習しますね。
なぜメディアで恋愛は推奨され、恋愛しないことは推奨されないのでしょうか。これが質問なんですよね。
ハルキ先生はですね、この質問自体へのディスカッションもしつつですね、なぜ東京女子大学がこのような質問を選んだのかっていうところにもすごく関心が高いように思いました。
この時はですね、私は一応女子大だし、若い女性の生徒さんがたくさんいるっていう中で、恋愛における市場においてはね、女性たちっていうのもある種の商品というかね、
そういった商品価値を競わされる場でもあるので、そういった意味でね、女性にこの質問をぶつけるっていうのはある種理にかなってるんじゃないですか、みたいなことを一応言ったんですけれども、
正直ね、いろいろ考えてみると、この質問自体は正直非常にちょっと今の時代にはあってない質問だなっていう気はするんですよね。
これ失礼なんですけれども、この質問を作った人が60前後の年代の方なのではないかなっていう気がします。
違ったらすいません。これはね、本当にあのちょうど1985年ぐらいからですね、1995年ぐらいのこの約10年間ぐらいに当てはまっていたことで、
ここからずるずるずるずると、このメディアにおける恋愛とか、ビジネスとしての恋愛の市場価値みたいなものはもうダダ下がりに下がっていっていて、
なぜこの質問がこの2024年現在で質問として成り立つのかなっていうふうには思ったんですよね。
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これ多分ね、若い2,30代の人とかましてや10代の人とかはこれ見てもピンとこないんじゃないですかね。
これはもう今の、だから60前後のバブル世代の人たちがドンピシャで、まさにこの戦略の中で、言葉は悪いですけれど踊らされて、
ずっと青春期から人生を送ってきた世代だと思うんですよね。
でも私、このダンカイジュニアの私の世代ですら、もうここの価値観というか、ここのメディア戦略みたいなところにはね、もう全然乗っかってないんですよね。
なのでね、2024年の現在となればですね、まだ私の頃にはいっぱい恋愛をデフォルトにした娯楽、
あとそのいろんなエンターテイメントからレジャーから、あと結婚に至るまでね、すべてがカップル単位で設定されていたように思うんですよね。
だけど今ってもう多分全然そうじゃないですよね。
ちょっとね、私実はラブホテルについては別の配信でね、ちょっとじっくりラブホテルというものについて、これだけをテーマに話したいぐらいね、興味があるテーマなんですけれど、
今ってね、ラブホテルってもう完全に民泊じゃないですけど、海外のインバウンドのお客さんたちがもう気楽に泊まれる、ある種のホテル、ただの普通のホテルとして機能してるんですよね。
あとはもう一人で来てもいいし、女子会として使ってもいいし、会議の場として使ってもいいみたいな、そういう場所になってるんですよね。
だから当時の、昭和の頃のラブホテルの、日本にしかない独特のラブホテル文化みたいな、ああいうものではもうなくなって、本当に普通に気楽に行ける場になってるんですよね。
だからもうラブホテルっていう書き方はもう多分してないですよね。普通のシティホテルとかホテルとかっていう呼び方を多分してると思うんですけれど、
でも80年代のこの中期から後期っていうのは、本当にもうみんながもうセックスをしまくる。
でもデートして、車もカーセックスする場みたいなね。もうとにかくセックス、セックス、セックス、でも相手も一人とは言わず、5人でも10人でもっていうね。
男性たちはもうみんな花子っていう雑誌があって、花子と学ぶでしたっけ?
とにかくそういったいろんな雑誌があって、ここで一生懸命どこのレストランが美味しいのかとか、どこが夜景が綺麗なスポットなのかとか、
そういったデートに関するいろんな知識を詰め込んで、下調べをしてデートに臨むと。
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ここでの男性側の段取りの良さとか、いい店をちゃんと知ってるかとか、いい車に乗ってるかとか、運転がうまいかとか、美味しいものを知ってるかとか、
そういったことが全て女性から品定めされるような、そういう社会だったんですよね。
女性は女性で、こういう一生懸命頑張っている男性たちに、こういう男性たちの努力にちゃんと値するような女性でなければいけなかったわけですよね。
だから基本的にはいろんな設定とか、段取りとか、お金払ったりというところは全て男性が受け持つんですけれども、女性の方はとにかく美しくして、男の人たちが自慢に思えるような、
本当にさすが何々はいい女連れてるな、みたいなね、そういう女性を連れ歩くっていう、そういうちょっと一種独特の恋愛史上みたいなものがあって、ここにはもう完全に今となったらね、その当時私が若者だった頃は全くそれには気づかず、
私自身が18、19、20ぐらいになった頃には、どんどん景気が、もうバブルは完全にはじけていたので、こんな華やかな青春期は私は送ってないんですよね。なんですけれども、上の世代がそうやって浮かれているのをぼーっと見ていた時にですね、その時には気づかなかったって意味だったんですけど、
今となったらもう明確にこれはもう、そういう大人たちがですね、すごい人口的にボリュームゾーンだった若者たちに目をつけてですね、この人たちの消費を促すことでお金儲けしてたということですよね。
対談の時もちょこっと話が出たんですけれど、一つの例としてですね、女性の雑誌でキャンキャンとか、ビビとかね、こういった雑誌があったんですけれど、JJとかですね、この辺の雑誌っていうのは明確にモテをテーマにしている雑誌だったんですよ。
もう完全に男性受けするファッションとメイクの方法が伝授されている雑誌で、それはね、もうあざとい、もう100%あざとい雑誌だったんですよね。
キャンキャンガールとかね、JJガールとかっていう言葉が出て、ここの読者モデルとかがもてはやされて、これをね、ある種の女性のカタログとして、当時のJリーガーとかね、サッカー選手とかそういった人たちはここで彼女を見つけるみたいなね、合コンの設定にこの子たち連れてきてみたいなんで、こういった雑誌を使ったりしているっていうぐらい、
もう男の人たちのための女性カタログとして機能してたんですよね。いい男にモテたい女子たちは、ここでモテに徹したファッションとかメイクをマスターするっていうね、そういう感じだったんですよね。
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真逆にこのモテを全く気にせず、自分らしく生きようみたいなね、自分らしさをより尊重する雑誌として、オリーブとかね、アンアンとか、そういった雑誌があったという感じなんですよね。雑誌についてはね、ちょっとまあこれぐらいにするんですけれど、こんな感じで非常に、
エロス資本を最大限に活用する生き方というかね、この青春期を推奨されていたんですよね。ちょっとでもね、出会いが多い方がいいということでね、合コンとかそういったことも盛んにするような文化がこの当時からできたんですけれど、
これは本当にこの1980年代の中期ぐらいから急激に起こってきたことで、その10年前の例えば1975年とかっていうのは、逆に学生紛争とかね、もっと激動の時代で、全然こんな華やかにね、男女が楽しくデートしてとか、もちろんそういう時代じゃないですよね。
この時代から徐々に大らかにね、男女交際っていうことは歌われるようになりましたけれど、この学生紛争のこの当時の世代っていうのがちょうど今の段階世代ですよね。でも段階世代はすごく男女交際に関しては、受教的な厳しい教育を受けて育っているんですよ。
男女7歳にして咳を同じせずっていうようなね、そういう教育を受けて、もう7歳になったら男女はもうあんまり仲良くしちゃダメみたいなね、そういうふうにして育っているので、逆にその反動からアメリカから流れてきたヒッピー文化とかね、そういった影響でフリーセックスみたいなことを一部の人はしてたでしょうけれど、
基本的には非常に厳しい受教的な男女交際における価値観を植え付けられていた世代なんですよ。
なので本当にこの1980年ぐらいに急激に起こってきたことなので、しかもね、これが景気が後退してきたっていうことだけじゃなくて、徐々に私はこれは成熟っていうふうに思っているんですけれど、必ずしもね、男と女っていうかね、恋人同士が巡り合ってゴールインするっていうね、これがその個人の幸せとは全く関係ないんだっていうね、
そこがようやくみんな分かってきて、別に必ずしも恋愛におけるそのハッピーエンドがみんな女の子たちが望んでいる幸せの形であったりっていうふうにも多分思わなくなってきたんですよね。
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なのでエンタメとかレジャーとしてこの恋愛っていうコンテンツがもう成り立たなくなったっていうのがあると思うんですよね。これが面白いのが日本だけではないんですよね、これがね。逆にあれぐらい、その1980年代の半ばの狂乱のね、日本のバブル文化みたいな、ああいうことは私が少なくとも見てる限りアメリカとかでは全く起こってないんですけれども、
でもやっぱり恋愛がある種大事に思われていたっていうのはずっとあるんですよね。まずその恋愛映画っていうのはもうすごく大きなマーケットでしたし、テレビドラマとかもね、ああいったものがやっぱり恋愛をベースにした物語で最終的には愛し合っているカップルが最後にめでたくゴールインっていうかね、両思いになってハッピーエンドみたいなね、
エンターテインメントはずっとアメリカでも人気があったんですけれど、これはね、もう今ではすっかりなくなったんですよね、ラブコメっていうジャンルがね。
あとあのね、このディズニープリンセスを見てるとね、すごく世の中の動向がよくわかるんですよ。あのかつてのディズニープリンセスっていうのはつまりディズニー映画におけるお姫様っていうかね、女主人公たちのことなんですけれど、
プリンセスたちは必ずね、あの素敵な王子様と恋に落ちて、いろいろ苦労するんだけれども、最終的にはこの王子様とゴールインするっていうのがいつも必ず最終的な起結点だったんですよね。
これがね、ある時からもそういう物語じゃ全くなくなってきていてですね、むしろこの王子様的な男性の登場人物が出てこなくなってきたんですよ。これはね、もうこの20年ぐらいにかけて徐々にこういう風になってきて、
赤毛の女の子が出てくる話、メリダですね。あのメリダと恐ろしの森っていうやつだったと思うんですけれど、これはね、お姫様スコットランドだったと思うんですけれど、ここのお姫様の話だったはずなんですけれど、ここにはついに誰も将来のパートナーになるお相手は出てこなかったですね。
一切恋愛が絡まない、初めてのディズニーのプリンセスものだったと記憶してるんですよ。違ったらごめんなさい。でもね、それに近かったと思います。
一応、ラブロマンスが出てきたとしてもですね、一番多分皆さんの記憶に新しいアナ雪、アナと雪の女王の、アナはですね、一応彼氏ができるんですけれど、この彼氏は王子でも何でもない、木こり家なんかですよね。
雪山のね、ああいう山のなんかこういろいろ仕事してるような人で、だから私の目から見ればあれは職人ですよね。これが彼氏で、雪の女王であるエルサに至ったら一切誰も出てこないですね。
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あの人は多分アセクシャルなんじゃないかなと思うんですけれど、全く恋愛には関心がない、そういうところにはない個々の存在として出てきますよね。だからこれでいよいよ身分の高い男の人に見染められて、女の子が幸せになるっていう話はもう完全にもうディズニーは作らなくなってるんですよね。
さらにですね、初めてアフリカ系の主人公が出てくる話で、プリンセスと魔法のキスでしたかね。ここの主人公に至ってはですね、これは一応王子様と確かゴールインするんですけれど、この王子様っていうのがもうチャラい王子なんですよね。
すごいプレーボーイだし、自分がイケメンだってわかってるのですごいナルシストで、どうしようもない男なんですけれど、このどうしようもない王子をこのしっかり者の主人公が育てていくと言ったらね、言葉がちょっと上から過ぎるかもしれませんけど、
この人をちゃんと魔人間に成長させる存在として、この女主人公が人役を買うみたいな、そういう話になってるんですよね。だからその単なる美男美女のラブストーリーという以上の、何かもっと成長するための、この2人の関係性であったりとか、より延熟したこのロマンスが描かれてるんですよね。
しかもその全然完璧とは程遠い男性が出てくるというところでも、ものすごく新しい相手役だったと思うんですよね。
あとこれの前後、どっちが先だったか忘れましたけれど、ラプンツェルっていう高い塔の上に閉じ込められる女の子の話ですね。これに至ったらですね、これの彼氏はなんとね、泥棒ですよ。
ヤンキーみたいなね、そんな人とヒロインが最終的にひっつく話で、ラプンツェルは本当はお姫様なんですよね。お姫様なんですけど子供の頃に魔女に拉致されて、魔女の子供として塔の高くに監禁されながら育つっていうね、そういう話なんですけれど、自分が実は身分の高いお姫様だってことを知らずに育つ女の子の話で、
本来の童話だったらもちろんこういう王子様が助けに来るんですけれど、こっちのディズニー版のラプンツェルではなんとこの泥棒のね、しかもチャラい泥棒がラプンツェルと最後結ばれるっていう話になってるんですよね。
こんな感じでですね、もう恋愛っていうのはあまり重きを置かれてないどころか、恋愛が描かれたとしても、むしろ女の子の方が助けなきゃいけない、弱くてダメな男がいっぱい出てくるっていうね、すごく現実的なものに変わってきてるわけですよね。
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これはね、アメリカなんかの方がこういったエンターテインメントにおけるいろんな表現がやっぱり日本よりも進んでるのでね、こういったところでもジェンダーにおける意識がもう変わってきてるんですよ。
なので、若い女性にとって恋愛っていうのが絶対に幸せのために欠かせないゴールだとか、そういったものではもうなくなってきてるんですよね。
なので、このトンジョの質問ね、なぜメディアで恋愛は推奨され、恋愛しないことは推奨されないのでしょうかっていう質問は、もうこれはおかしくて、なぜメディアで恋愛はもう推奨されなくなったのでしょうかと、本来は問うべきだと思うんですよね。
あれだけ恋愛をもてはやしていたメディアが、今となったらもう奨励しなくなった。それが求められなくなった。それは何でなんでしょうという質問にするべきだと思います。
ちょっと今日これだけでは話し足りなくなったので、次回またこのトンジョの恋愛における質問についてまたお話ししようと思います。
今日はこれで終わります。ごきげんよう。