1. 現役リフォームプランナーの業界裏話
  2. 僕の彼女を見かけませんでした..
2024-08-21 17:18

僕の彼女を見かけませんでしたか?④ #170

夏休みに車で小旅行中のカップルは、途中でケンカになり‥というお話の最終回です。
実はこの映画は、学びと成長の物語です。

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お聴きの皆様、おはこんばんちは、現役リフォームプランナーの寸尺かんなです。 続きになります。結局、サスキアはこのRの頭文字が入った車のキーホルダーに引かれて、ルモンの車に向かうわけですよね。
ここでルモンは後部座席からダンボール箱を持って運転席に乗り込むんですよ。
この中にキーホルダーが入っているということで、サスキアに車に乗って、軽く誘うんですよね。ゴソゴソとダンボールの中に手を突っ込んでゴソゴソしてるんですよ。
サスキアはちょっとやっぱりためらうんですよね。車に乗る必要ないですよね。だってキーホルダーもらうだけなんでね。
何気なくこのダッシュボードを見ると、家族4人で撮った微笑ましい写真を飾ってあるんですよ。
これを見て、優しい家族思いのいいお父さんなんだなと思って微笑みながら助手席に乗り込んじゃうんですよね。
そうすると、実はこのダンボール箱は、誕生日の時に奥さんが山小屋で使ってねと言って、瓦をプレゼントしてくれた、その瓦が入ったダンボールなんですけれど、
ここにルモンは両手を突っ込んでキーホルダーを探しているフリをしながら、この右手にはハンカチを持って、左手にはクロロホルムの小瓶を持って、
一生懸命このハンカチに液体を染み込ませているんですよ。
このサスキアが助手席に乗り込んだと同時に、バッとこの手をサスキアの顔にめがけて、このハンカチを押し付けるんですよね。
最初サスキアはびっくりして抵抗するんですけれども、グニャーっと意識を失ってしまうんですよね。
こうしてサスキアを乗せた車で、ルモンはサービスエリアを立ち去っていくという、この回想シーンをレックスと車に乗りながら告白しているということで、こういったシーンが出てくるんですよね。
またこのレックスとルモンの2人で車に乗っているシーンに戻ってきてですね、レックスはここまでの告白を聞いて、ものすごい蒼白な顔をしてですね、
お前レープしてないだろうなと言うんですよ。そうするとルモンは静かな顔に、ただちょっとムッとした表情をしながら、
変なこと言わないでくれと。僕はこの決められたことを、やっぱりなんでその決まった通りにやらなきゃいけないんだと、
誰が決めたんだっていう常にねそういう疑問がある人間で、これは医学辞典にも載っていて、
僕のような人間は反社会的パーソナリティー症候群と言うんだよと言うんですよ。ソシオパスって言うんですね。ソシオパスだからサイコパスですよね。つまりね、僕はそういった人間なんだと言うわけですよ。
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だからそんなレープマと一緒にしないでくれっていうね、そういう感じで言うわけですよね。でも誰にも僕がサイコパスだっていうことはわからないんだと。
むしろね、ちょっと誇らしげに彼は言うんですよね。レックスは静かな表情でずっとこれを聞いてるんですけれども、ちょっと休憩しようと言って、サービスエリア、このサスキアが誘拐された同じサービスエリアに二人はまた車を止めて、ちょっと車から降りて休憩するんですよね。
ここでこのルモンはね、ずっと後部座席に乗せていた花柄の入ったね、かわいい柄の水筒をずっと持ち歩いてたんですけれども、ここに入っているドリンクをねコップに移して、はいとこれをさ飲んでくださいってレックスに言うんですよね。
でもこれを飲むことが全てのこの唯一の真実を知る条件ですよと。これを飲めばね、全部サスキアの身にその後どうなったかってことも全部教えてあげますと言われるんですよ。ここでしばらく考えるんですけども、レックスはコップを受け取って、その水、中に入っているねドリンクをバッとルモンの顔にぶっかけてですね、
運転の車のねキーを奪うんですよね。だからここがまあ脱出のチャンスだったんですけれども、これをされてもねルモンは静かに顔を自分で拭きながらね、もうね何度も言っているようにねと、もう無駄なんですよと、真実を知りたいのであればこのドリンクを飲んで僕についてくる以外には方法がありませんよと、そうするとレックスはね、いやこのお前のこの車のキーが証拠になるって言うんですよね。
無駄ですと、これは何の証拠にもならないし、もうとにかくあの僕が捕まろうが、ここであなたが僕を殺そうが、もうあのとにかく僕があのサスキアの件でね捕まることはまずないし、とにかくあなたにとって真実を知る機会が奪われるだけなんで無駄ですよと、なんだけれどもあなたの自由なんで、もうあとはあなたの好きにしてくださいと言ってください。
と言ってですね、この水筒とコップをね、あのこの車のボンネットの上に乗せて、車の中に乗り込むんですよね。で、もうあとは好きにしてくださいという風にして待ってるんですよね。
ここでレックスは激しく葛藤するんですけれども、あのそういえばという感じでこのサスキアとね、3年前にこのパーキングエリアの木の根元に埋めたコインがあったなということを思い出してね、でバーっと埋めてるところを探して手でバーっと土を掻くんですよ。そうするとちゃんとこのコインが埋められてるんですよね。
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で、これを見たレックスはワーっとこの涙を流して、ここで決心がつくんですよね。で、ルノンの車の方に戻って行って、クイッとこのドリンクを飲み干して、ルノンの車に乗り込むという風になります。
で、しばらくするとですね、真っ暗闇の中でレックスは目が覚めるんですよね。ハッとね、でもその左右見渡してもね、真っ暗闇なんですよね。ポケットからそっとね、このライターを取り出すと狭い箱の中に、まあ自分は閉じ込められてるんですよね。でもこれは、まあ土の中に埋められてるんだということにすぐ気づくんですよね。
でもレックスは半狂乱になって、助けてくれって言って大騒ぎして大声出すんですけれども、もちろんそんなの聞こえるわけもなくてですね、ライターの光も徐々に弱まってきて、でもね、途中からもうレックスはもうね、狂ったように叫んだりして、俺の名前はレックスだとかね、いろいろ言ったりするんですけれども、だんだんだんだんね、もう言っても無駄だってことに気づいて、あのね、ちょっと狂ったように笑い出すんですよね。
もう自調の笑いというかね。で、もう笑いながらライターの光をじーっと見つめていると、まあこのライターがね、なんとなくトンネルを抜けた時のね、あのトンネルの向こうからこの外の光が見えているね、丸い光と重なるんですよね。
で、このトンネルのね、暗闇からずっとこの明かりの方に抜けていったところに、サスキアが立っている、まあこの原影を見るわけですね。
で、ここでサスキア、サスキアとつぶやきながら、この暗闇のシーンは終わっていくんですよ。
で、このね、暗いシーンが終わった後ですね、場面は一点ですね、昼間の柔らかいね、暖かくて明るい外の屋外の風景に変わるんですよね。
で、これはルモンの山小屋の庭でね、家族でみんなでピクニックしている風景なんですよね。
で、奥さんが楽しげに、まあちょっとあの庭仕事したりとかして、で、子供たちが走り回っているという情景で、で、ルモンはね、静かにあのこの山小屋のね、横に置いているベンチに座っているんですよ。
で、このルモンの顔のアップになると、こののどかでみんな家族がわきあいあいとしているシーンの中で、ふつりあいなぐらい険しいね、冷たい顔をして座っているんですよね。
そうするとカメラはね、この険しい顔のルモンからシューッとね、降りていって、ルモンの足元の地面を映すんですよ。
意味ありげにね、地面をずっとこう舐めるようにね、ずっと映していくんですよね。だからつまりこの中にね、何かが埋められているということを示唆しながら、カメラずっとパンしながら、
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ルモンのね、車が止まっているその車の方にギューッとね、パンしていくんですよね。で、この車の後部座席には新聞紙が置いてあります。
新聞の一面の記事には、あの3年前にね、行方不明になった女性を探していた男性、行方不明っていうね、あの見出しがついていて、このレックスとサスキアの写真ね、あの丸く切り抜かれたこの2人の顔写真が大写しで載っているという一面記事のアップで終わるんですよね。
で、この2人のね、レスキアとレックスの写真がね、丸く切り取られている写真なんですけれども、この2つの写真の形がですね、金の卵とダブらせているような風な感じでバッと暗くなって、最後のエンドロールが流れるという風にしてこの映画は終わります。
はい、いかがだったでしょうか。この映画はザ・バニシング・消失っていうね、映画なんですよね。これはね、オランダの映画なんですけれども、全くね、あのそんな有名な俳優も誰も出てなくて、そういう意味ではね、全然有名じゃない映画監督が撮っている映画なんですよね。
で、突如としてこの映画が出てきたんですけれど、この映画はね、制作年が1988年の映画ですね。一応オランダとフランスの合作なんですけれども、オランダ人のジョルジュ・シュライザーという人が撮った映画になりまして、これはね、なんで有名になったかというと、
あのスタンリー・キューブリックというね、すごい映画監督がいるんですけれど、この人が褒めたんですよね。こんな怖い映画はないよと言って褒めたことで、まあすごく一部の映画ファンの間で有名になったまあホラー映画なんですよね。
でね、この映画ね、何が怖いかっていうと、私のね、この語りでどこまで伝わったかわかんないんですけども、コメディ映画として撮られてるんですよね。どちらかというとね、あの特にこのルモンというね、この人の場面は全部ねコメディとして撮られてるんですよ。
一人、淡々とね、あのいろんな実験と検証を繰り返していて、しょっちゅう失敗もするところをコミカルに描いてるんですよね。で例えばですね、あのずっと家族でピクニックしていて、わざと大声で叫びコンテストみたいな家族でやって、隣近所にその叫び声が聞こえないかどうかの検証してるシーンがありましたね。
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で今度は、この薬を嗅いだ後、何分間気絶しているかっていうのを自分の体を使って実験していたりね。で下手な英語を勉強したりね。であとはこのナンパして、あのどうやって人を自分の助手席に乗せるかっていうこともずっと頑張ってやってるんですよね。でもことごとく失敗したりしていくんですけれど、コツコツとずっとね、この学びと成長を続けてるんですね、この人ね。
最終的にこのサスキアの誘拐に成功したのは、このいろんなね、このルモンにとっては嬉しい偶然の重なりもあってね、成し遂げてしまった犯罪なんですよね。
もともとはこのサスキアじゃなくて別の女性を助手席に乗せれたのに、迂闊にもね、自分で自分の仕込んだクロロホルモンを買いでしまったので、これはちょっとうまくいかなくて失敗したら、たまたま自販機の前でサスキアと知り合ってですね、そのサスキアが娘からプレゼントしてもらったキーホルダーに、あらいいわねと言って気を止めてくれたことによって偶然にもこの誘拐が成功してしまうというね。
話なんですよね。なのでこれをね、ずっとこのサイコパスがですね、あの淡々とこの殺人計画を立てていることを、あのちょっとね面白いコメディとして描いているっていうね、この視点がもうとにかく後々考えるとめちゃくちゃ怖いんですよね。
たぶんね、こういう視点の映画ってね、後にも先にもちょっとないように思うんですよね。いっぱいいろんなホラー映画見てますけれど、こういうねサイコパスがね、けなげに一途にね、トライアンドエラーをね、ずっと繰り返しながらね、あの頑張ってるみたいなことをね、ちょっとコメディ仕立てで描いている映画なんてのはちょっとね、前代未聞だと思うんですよね。
で、まあだからね、結局この映画のテーマっていうのがね、何なのかってなるとね、あのこれたまたまですけれども、ちょっと本当にこういう非常に身勝手な自分の欲望を、あの欲望っていうのはそんなもっと単純な欲望じゃなくてですね、あの要するに社会的に禁じられていることを、あの誰が決めたんだと。
もうその禁じられたことほど挑戦してみたくなるっていうね、そういう反社会的な人格の人がですね、あの目的のために、まあ粛々と努力をして、その目的を達成してしまった場合ってね、結局このサスキアもそうですし、あのなんて言うんでしょうね、本当に養分というかね、土に埋められてしまうんで、本当に文字通り養分にされてしまって。
で、さらに恐ろしいのが、このレックスという彼氏はですね、彼女の身に何が起こったかっていうことで、彼女の身を案じているのはもちろんだと思うんですけれど、それ以上に何が起こったのかね、この真実を知りたいっていうね、あのその思う欲望に取り憑かれてるんですよね。
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だからその彼女を救い出したいとか、そういったことよりも、一体何が起こったのかね、誰がどこで何をやったのかっていうその好奇心を、要するにそのどうしていいかわからない状態になってるわけですよね。好奇心を満たすために何年経っても取り憑かれたように、あのこの事件の真相を追ってるという人なわけですよ。
この人に対して、このルモンは、これを見透かしたかのようにね、あの俺を多分捕まえたり復讐することよりも、真実が知りたいだけの人間なんだということを見抜いていて、もう捕まるリスクはないので、すべての真実を伝えた後ですね、結局レックスのことも殺してしまうというね、恐ろしい映画なんですよね。
レックスはレックスで、自分もおそらくサスケアと同じ目に合わされるということがうっすらわかっていてもですね、真実を知りたいという欲望の前ではですね、もうそのルモンに自分の体を身を任すしかないっていうね、この要するに何て言うんでしょうね、反社会的な人物の前では全く無力に自分の身を差し出すしかないっていうね、この無力感たるよね。
まあそういった怖さも描いていて、だから学びと成長の映画であり、そしてこの学びと成長を遂げて変身したスーパーモンスターの前ではですね、もう養分にされてしまっても、もう何も抵抗もできないし、もうどうすることもできないっていうね、そういった恐怖を描いている映画だなと思ったのでね、今回ちょっとご紹介したいと思いました。
はい、というわけで、今回もこの映画の語り部解説をさせていただきました。ありがとうございました。ごきげんよう。
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