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お聞きの皆様、おはこんばんちは。現役リフォームプランナーの寸尺かんなです。 今日もヒッチコック会をさせていただきます。
もう何人の方に需要があるのかさっぱりわからないんですけれど、自分で始めたからには、ちょっとキリの良いところまでさせてください。
ヒッチコックやってくださいって軽く言っていただいたのに、ここまでガッツリやるかと思われている人がたくさんいらっしゃると思うんですけれど、もうしばらくお付き合いください。
前回が、ある意味ヒッチコックの作品の中でも最も重要な作品だと思われる、目眩までご説明しました。
この映画は、この物語そのもの以上に、ヒッチコックの恋愛、これは恋愛じゃないですよね。
ヒッチコックが変態、はっきり言うと変態ジジイだというね、中村敦彦さん流に言うと変態ジジイであることを、カミングアウトしたような映画なんですよね。
なので、多くの芸術家とか映画監督になるような人たちっていうのは、みんなある種のフェテシズムとか変態性っていうものを、みんな多かれ少なかれ抱えている人が多いので、
特にこの目眩が人気があるっていうのは、そういうヒッチコックの変態性に共感する人はたくさんいるっていうことだと思うんですよね。
この後ですね、いろいろヒッチコックは、この後というかね、実はヒッチコックっていうのは変態であると同時にね、
変態であるがゆえにとか、いろいろ言い方はあると思うんですけれど、いろいろ、実は水面下で問題の多い人だったんですよね。
その辺は、この人は、逃げがちしたというかね、死ぬまでバレなかったというか、告発されることはなく死んでいったんですけれど、死後ね、いろいろ告発もされていて、
いろいろ、この人はね、実はいろんな人にひどいことをしてたりということがあって、そのあたりの話はちょっとまた、今度ね、させていただこうと思うんですけれど、
そういったことも含めて、このめまいっていう映画を見るとね、それまでのヒッチコックの作品があまりにも明るくてね、
怖いけれどもエンターテインメントで、やっぱり楽しい作風が多いんでね、で華やかにね、その当時の一番人気のあるスターたちがね、出ているしね、
とにかく明るい、で楽しい、で怖いけど面白い、でヒッチコック自身が、そうこれも大事ですよね、ヒッチコックファンなら皆さんおなじみ、ヒッチコックの映画は必ず本人がどこかに出てるんですよね。
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で、ちょっと太った子のフォルムでね、あの可愛い太っちょのおじさんみたいなね、あのそういう愛すべきキャラクターであることをね、自分でも存分に利用してですね、
自分のこのシルエットをね、あの映画のどこかにね、入れるんで、あのヒッチコックファンはね、このヒッチコックがどこに出てるかっていうのを探すのも楽しみの一つだったりするんですよね。
こんな感じで、とにかく楽しいし、面白いし、でも怖いみたいなね、愛すべきヒッチコック監督っていう、このそういう良いイメージ作りみたいなのがすごくうまくいっていて、
で、あの実際は、あのそうじゃない暗い面、あの邪悪な面、陰厳な面、そういう部分っていうのは多分に秘めた人物だったんですけれども、まあこれはうまく全部隠していたんですよね。
でもこの目眩では、あのまあ自分の変態性ってものに、正面からあのまあ、なんていうかな、この作品化したっていう意味ではね、これをそのどう捉えたらいいんでしょうね。
あのまあ評価、評価する人もたくさんいるし、あのまあだけど正直だとも言えますよね。
これだけ評価されていて、あのまあこういう作品が特に、あの消費者から、あの観客から求められてないにもかかわらずね、この映画を撮ったっていうことがね、面白いなと思って、あのヒッチコックとしてやっぱプロなんでね、
あのどういう映画が観客から喜ばれるか、っていうことをいつもちゃんと計算して映画撮ってる人だったはずなんでね。
それがこの目眩みたいな映画を撮るっていうのは、やっぱりね、自分の内面から突き上げてくる、そういうやっぱり願望とか欲望とか、そういったものを正直に表したという意味ではね、すごい作品だったかなというふうに思います。
はい、でえっとね、ちょっと目眩はこれぐらいにして、あのいよいよ次に行くんですけれど、まあ次はですね、もうあの何人かコメントでも、あのぜひこれは取り上げてほしいという方がいらっしゃったし、この作品はもう大好きなんです私、もうあのね全部大好きだとか大傑作だとか言ってるんですけれど、
もうこんなに好きなヒッチコックは、もうこれはもうオールタイムフェイバレット、オールタイムベストですね、もうあの別に1位とは言わないですけれど、もう大好きなホクホク星に進路をとれに行きます。大傑作です。もうこれこそ本当に本当に映画的な映画なんですよ。
うーん、これはねえっと、もうとにかく巻き込まれ方の、またあのスパイモノという言い方をするべきだと思います。で今回は知りすぎていた男の時は、あのジェームズ・スチュワート、で今回はケイリー・グラントですね。もうどちらもいつもお気に入りのね俳優さんを使ってるんですけれど、こちらもですね全くあの身に覚えがないことに巻き込まれて、
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まあちょっとしたあの国際的な、あのなんでしょうね、これは陰謀みたいなものに巻き込まれていく話なんですよね。でまあいろんな国に行ったりね、あのでまたブロンド美女が出てきたりとか、もう本当に楽しい映画で、あの怖いというよりはね、あの楽しい映画なんですけれど怖いんですよ。
あの怖くて楽しい、でも楽しくて怖いみたいな、だからそのゾワゾワってするっていう怖さじゃなくて、ちょっとねこのもう北国性に進路を取れっていうのは、どう言ったらいいんですかね、もうヒッチコックのあのいいところがもうすべて入っている映画の一つですね。
これはねもうこれこそあの絶対あの何かしらで見れるはずなので、アマプラとかね、あのどうしても見ていただきたいですね。これこれほど見て欲しい映画はないぐらい見て欲しいですね。
これね何を話しましょうかね、あんまりネタバレもしたくないですしね。
うーん、これは、えっとでもねここだけはちょっと言いたいかな、これも見てる人はねこれコメントをねくださっている人たちはもう私と同じところでね、キエーってなってると思うんですよね。
トウモロコシ畑、バス停留所、
あとあの農薬のね、あの農薬を巻くヘリコプターっていうね、どうですか、この3つのキーワード、もう鳥肌が立ちませんか、もうこれだけでね、もう見てない人からしたら何言ってんのっていうね。
うーん、これね、どう言語化しようかな、これは、まあでもね、ちょこっとだけ言うとね、まあ傑作シーンがあるんですよ。
で、まあねこの主人公のケイリー・グラントが、まあこのバス停でね、ずっとまあ人を待ってるんですよね。
でもね、マテド・クラセド、誰も来ないんですよね。で、ここはね、もうみんなが、あの誰かが来るんだと思ってね、もうカタツオを飲んで見守るシーンなんですよね。
で、アメリカのね、こういうあの、あのなんていうかな、田舎っていうかね、あの中西部のね、あの田舎とかってね、本当に何もないんですよね。
で、ここに、まああのいろんな戦があって、この主人公はあのバス停で来てね、でも見渡す限りトウモロコシ畑しかない場所にポツンと、あのまあ降り立つんですよね。
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で、ここでずっとまあ誰かが来ると思って待ってるんですけど、誰も来ないっていうね、このシーンのためにね、多分10分ぐらい何も起こらない場面がね、ずっと続くんですよ。
で、観客はね、だからあのこのケーリーグラントと一緒にずっとね、カタツオを飲んで、この何もないね、もう原っぱっていうかね、原っぱもないですね、もうあのちょうどもう収穫が終わった後の畑で、もう見渡す限り、もうただのこの何も、あの植物というかね、この収穫物がない状態のダダッピロい原っぱみたいなところにポツンとね、あの細い道路があって、そこにただケーリーグラントが立ってるだけなんですよね。
で、ここでたまにね、反対側の車線に、対向車線から車が通って行ったり、反対側に行く、反対方向のバスが来たりするんですよね。
で、そのたんびに人がまあ1人2人とか降りてくるんですよ。
で、今度こそこれがね、ケーリーグラントが待ち合わせしてる人か、何かこう伝言があるね、あのスパイの仲間とかね、そういう人が出てくるのかなと思って、ドキドキドキドキして待つシーンなんですよ、ここは。
でも、別に何も起こらないんですよね。
だからこのケーリーグラントが映画の中で体感している数十分の時間を、この観客も一緒に体験させられるんですよね。
でも、だから本当にその、いよいよまたバスが来たぞって、バスから降りてくる人の中に、この誰か重要な人が入っているのかもしれないね。
あの誰かここでまた何かが起こるかもしれないと思ってね、ひたすらみんな観客はケーリーグラントの視点を追っちゃってるんですよね。
だからあの車、当然だってこれ平面っていうかね、この原っぱ、見渡す限りあのトウモロコシ畑で1本のこのバスが走るだけのこの道路しかないんですよ。
で、1個1人いなくって、反対車線に同じバス停留所のね、このサインですよね、バス停のサイン、これがあるだけなんですよね。
で、ここに車が止まったり、また通り過ぎていったり、で、たまに人が降りてったり、またで、もしかしてこの人が接触しなきゃいけない相手なのかなと思って、ずっとケーリーグラントは見てるんですけど、全くこっちに注意を払う様子もないし、スタスタとみんな通り過ぎて行っちゃうんですよね。
で、まあそうするとね、遠くの方でずっとこのね、あのヘリコプターが飛んでるんですよね。
ヘリコプターが飛んでて、あのだってこれトウモロコシ畑なんで、あの農薬を巻いてるんですよ。
でも、もうちょっとね、話してるだけで鳥肌立ちますね。
農薬なんで巻いてるのかなっていうね。
まあでもね、まあでも観客はもうケーリーグラントと一緒に、もうひたすらあの来る車ね、あの通り過ぎていく車に意識が行っちゃってるんですよね。
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で、遠くの方でバーっていうね、このちょっとヘリコプターがバラバラバラバラバラって飛んでる音が、あの遠くの方から聞こえてるんですけれど、
時々ケーリーグラントがそっちの方をチラッチラッて見はするんですけれど、まあもうそれはね、畑だし、その時は何の違和感もないんですよ。
でも、えっとね、10分以上経って、ついにあのちょっとこういう、あのついにね、また一人、人が降りてくるんですよね。
で、この人こそ、あのいよいよ待ってたね、待ち人なのかなと思って、このちょっとね、お互い向き合うんですけれど、結局まあ関係ない人だったんですよね。
で、なんだまたかー、みたいなね。うん、そしたらね、で、ふと見るとね、あのずっとね、遠くの方を飛んでたはずのヘリコプターが思いのほかね、近くに飛んできてるんですよね。
で、ウィーンってバタバタバタバタバタってね、音がねバタバタバタって聞こえてきて、
あーなんか結構近いけれど、よく見るとね、別に、あのトウモロコシがもう収穫終わってるんで、生えてないところをね、農薬があのまあ、あの巻いてるっぽいんですよね。
で、そしたらね、このバス停に降りてきた人たちがまたね、何人か出てきて、おかしいなーって農薬巻く時期じゃねーのになー、みたいなこと言って、まあ通り過ぎていく人がいるんですよ。
そうなんだーっていうね、このケーリーグラントのこの主人公は都会の人なんでね、今たまたまこの事件に巻き込まれてこんなところに来てるけれども、別にこんな田植えとかね、うん、こういうあの畑の収穫とかに詳しくないので、なんかまあふーんっていう感じで見てるんですけれど、
で、いよいよね、このもう、あのね、来てたバスとかももう通り過ぎてしまって、待ち人来たかなと思ったら違って、また一人ポツンとね、この
だだっぴろいところにケーリーグラントは一人取り残されちゃうんですよね。で、そしてはー、また違ったーと思ってがっかりして待ってると、バタバタバタバタバタバタっていうね、ヘリコプターがだんだん近づいてくるんですよねー、もう怖いよ。
もうねー、すいませんね、こういうところがね、オタクですよね。で、結局このヘリコプターが、っていうね、
いやー、こんなすごいシーンは見たことないですよね。もう初めて見た時にもう1回私はね、生まれ変わりたいですねー。
あの時の感動、あの時のそのなんかもう衝撃、もう1回、あのー、生まれたてのね、状態でもう1回あの感動味わいたいと思うぐらい。でもね、こいつも、これ多分ね、あの大げさじゃなくて何百回も見てるんです、このシーンね。
でも、毎回ね、今でもこうやって話してるだけでも鳥肌が立つんですよねー。
もう、ね、これだから、あの、聞いてくださっている方でホクホク性を押してた方全員、そうそうそうって言ってるところですよね。でも見たことない人はもう、はぁーって言うね。
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だから早く、あの、こっちの仲間になってほしいので、まあぜひ見てください。うん。でもとにかく、あの、めまいというね、変態、ね、変態全開だった映画の次に撮ってる映画が、まあこれなんですよねー。
うーん、まあだからある種その、ね、ちょっとバランス取ってるって言うんですかね。本当に、まあ、あの、振り幅の広い人だなーっていうね、まあどちらもヒッチコックなんでね、うーん。
引き出しの多い人だなと思いますよね。はい、うん、とにかく、まあホクホク性に進路は取ればね、多分、多くのヒッチコックファンの中でもね、もう一二を争う人気作品だと思うんですよね。
まあこの今言ったこのヘリコプターシーンを含めてね、もうこの驚きの連続ですよ。もう本当に、あ、この手があったかーっていうねー。
で、この手法は、もう今多くのね、あのヒッチコックに影響を受けたね、今の映画監督たちね、スピルバーグもそうですし、ブライアン・デパルマもそうですし、ね、もっと新しい、あのクリストファー・ノーランとかね、うーん、あのー、
えーなんだ、とにかくありとあらゆる人たちがね、このヒッチコックのこういう映画的な手法っていうのはね、みんな真似してるんですよね。うん、だからもう、ある意味ね、ヒッチコックを見ておけば、もう世の中の8割9割は、まあその後を追った作品だと言っても過言ではないんですよね。
うん、もうすべてはヒッチコックが道を開いてくれた、いろんな映画表現というものを、まあ発明してくれた後にね、いろんな人たちが手を変え、品を変え、それをよりね、今の新しい技術とか、新しいそのテクノロジー、同じ意味ですね、技術とテクノロジーね、でもまあ特撮とかね、そういった技術を使って、あのー、まあ、あのー、リブートというかね、リメイクをしているに過ぎない、
ぐらいですね、もうヒッチコックという一人の人がね、どれだけあの多くの映画表現をね、あのー、生み出したかっていうことを考えるとね、ちょっともう気が遠くなるぐらいですよね。
はい、というわけでね、ちょっと北北西を進路を取るだけでね、ちょっともう、あのー、もう今日は、終わりにしようかなと思います。もうぜひ、ぜひ見てください。
もう今回ね、紹介している映画、そしてまた次回からね、紹介させていただく映画もね、もう傑作が、もうこれでもかというぐらい出てくるんでね、どれも見てほしいんですけれど、個人的にはね、この北北西に進路を取れっていうのは、ヒッチコックが作った傑作の中でもね、やっぱりあのー、本当に愛すべき作品だと思うんですよね。
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これはね、あの怖がりの人もね、あのそういう残酷なシーンはないですし、あのとにかくね、このアクション映画のような面白さの映画なんでね、ぜひ挑戦してみてほしいですね。
はい、もうちょっとね、あの見てない人にとってはね、本当に訳のわからない回だったと思うんですけれど、まあ寸借観覧がちょっとおかしくなるぐらい面白い映画なんだなーっていうね、ちょっとそんな感じで、あのよかったらね、お試しいただけたらなと思いますね。
はい、では今日はね、これぐらいにしようと思います。
ね、本当にあのオタクのね、もう本当によた話で申し訳ないんですけれども、もう少しお付き合いいただけたらと思います。ごきげんよう。