その辺の経緯っていうか、そこら辺を教えていただきたいなと思うんですけど。
中村 わかりました。
今やっていることは、冒頭ご紹介いただいたので全部まれっと入ってるんですけど、
日本企業に対しては外国人材の採用活躍育成定着、このサイクルがちゃんと回るようにコンサルティングをしています。
おそらく皆さんがイメージするのと違うところといえば、ニュースとかでよく見る技能実習生っていうのは一切やらないんですよ、僕らは。
高度な専門性を持っていたり、日本語能力がズバ抜けていたり、あるいは新聞小学生といって、
長官、勇官を配ることを条件に学校に通ってるみたいなガッツのあるやつとか、そういった人たちの紹介、人材紹介をやってるんですよね。
技能実習生はやってないっていうのは1つ特徴としてあげられると思います。
もう1個の特徴としては、さっきちょっと言った国費留学生のキャリア支援も僕らやっていて、
日本政府が優秀だと認めて、渡航費、それから日本にいる間の滞在費、さらに毎月のお小遣いってわけじゃないですけれども、
定額の支給、さらに学費無料みたいな、そこまでの交代具をして迎え入れている人たちのキャリア支援っていうのもやってます。
これは日本語と英語の両方でやっています。
その2軸ですかね、企業に対するコンサルティングと求職者留学生に対するキャリアアドバイス、授業っていうのが2つの大きな柱。
あと周辺事業で言うと、自治体とかでのセミナー、例えば直近だと長崎県やりましたね。
長崎県にどうやって外国人を呼んできて、ジバの産業に根付かせて活躍してもらうかっていうのを講師として喋ったり、
あと今年度から東京都の事業を受けて、四ツ谷にある外国人採用ナビセンターの専門家兼コンサルタントとして、今赴任しています。
あとは時々ですけど、内閣府とか内閣官房とか法務省とか厚労省とかの省庁ですよね。
に留学生の就職に関わる問題ってこういうことですよ、こういうふうに制度を作ったらもっと留学生の就職率上がると思いますよとか、
そもそももっと日本を留学生に評価してもらうためにはこういった制度設計重要ですよとかっていうのを話したりしますかね。
おそらく周辺事業でやってます。
人口が減少してきてますけど、外国人材入れるにあたって国もやっぱ支援していきたいわけですから、そういうのを低減していくってすごい大事な役割ですよね。
そうですね。この分野で働いてる人って意外に少なくて、技能実習生を扱うか転職者、既に働いていて転職する人のキャリア支援をしてるっていうのは割といるんです。
なんでかっていうとどっちも儲かるから。
技能実習とかだと月々管理費っていうのが1人当たり1万5千とか2万とか倍によっては3万円もらえるんですよ。
ということで送り出した人数かけることの今の単価で毎月それが入ってくるんで、めっちゃ割のいいサブスクなんですよ。
だって何も設備いらないわけですから。
で、まあ儲かると。
転職者の方も想定年収、新しく入った会社の想定年収の30%とか35%とかいただけるので、想定年収が高ければ高いほど自分の見入りも上がってくると。
対して留学生って新卒なんで、まあ別に紹介料払ってまで採用したいという会社はほぼないですし。
じゃあ留学生本人からキャリアアドバイスでお金取れるかって言ったら取れないですよ。
確かにそうですよね。学生さんですもんね。
そうなんですよ。だからどっからもお金取りようがないんでプレイヤーがすごい少ない。
ゆえに僕みたいな弱小な人間でも政府の人が声かけてくれるという構造なんですよ。
そんなこと絶対ないとは思うんですけど。
これがちょっと今の日本の現状なんですよ。
留学生おいでおいでって入れる割には出口をおろさかにしてて支援者も不足してるし、彼らの就職を考慮した制度設計も全くなってないし。
もっと言ってしまうとそもそも別に日本企業って外国人いらないんですよ。大きく言えば。
人手不足で困ってるから働いてくれる人だったら誰でもいい。
来てくれるのが外国人だから外国人が欲しいっていうロジックなんですよね。
別に外国人欲しい例えば海外事業展開する強化するから外国人が欲しいじゃないんですよ。
まさにここがなんで日本語を話せるグローバル人材留学生がここまで排除されるんだっていうところにつながってていらないんですよ。
ミスマッチングですよね。企業の思いと留学生の思い全然違いますもんね。
どんなに彼らが優秀っていうことを証明してもそもそもいらないって言われちゃうんで決まんないですよね。
確かそうですよね。
ここに抗う会社です。
将来的に大事なところになっている御社の事業かなと思うんですけども。
1個質問したいんですけど先ほど長崎県も結構呼ばれたりとか香川県とかも結構お仕事されてますよね。
あっちゃこっちゃで話しますよ。岡山県とかもあるし長野もあるし。
各地方公共自治体とか内閣府とかいろんなところから呼ばれるじゃないですか。
御社の方で呼ばれるために工夫されている事がある事業でこんなこと意識しててあるんだよ。
なかなかもし僕がこの事業やろうと思ったらすぐそんなことできないと思うんですけど。
そのチップスというか教えてもらえればありがたいですが何かあります?
何ですかね。
本当に能動的に売り込んだのは全くなくて全部カウンターオファーですね。
声がけいただいたらお答えするっていう姿勢です。
なんでそういう結果になったかというと多分やっぱり哲学をはっきりさせてるっていうのはあるんじゃないですかね。
そういう話をしてほしい人って夢もあるし一方で現実の厳しさも伝えてほしいという両方のニーズがあると思ってて。
例えばお金儲けをしたい。じゃあどんなビジネスが儲かるだろう。技能実習生をやろう。
あるいは中途採用の支援やろうってなる人ってそのあたりの哲学は特にないと思うんですよ。
お金儲けできるんだったら別のビジネスに移ることもするってなるじゃないですか。
私の場合はもう明確にどんなに逆境が今吹いてますけど福岡留学生の支援って決めちゃってるんで情報の入手の本気度も違うし
留学生とはいえいろんな分類いるじゃんと。ありとあらゆる分類に接してないと間違った情報発信しちゃうから
大学も行くし大学院も行くし専門学校も行くし日本語学校も行くし日本語でも相談受けるし英語でも相談受けるし
どっちもできない人に翻訳機使ってなんとか話を聞くんだみたいな。こういうのが哲学があるが故に行動として出てて
自然と発信している情報の質が変わるから声かかってるのかもしれないです。
本気度が違うし文章にも乗りますよねそういう気持ちっていうかね。
乗ると思います。あと即答できますからね大体。
どんな質問に対してもっていうか。
そうです。なんかこういう学生困ってるんですけどとか言われたら
聞いたところによると多分その学生って日本語うまいけど交換留学制度で来ているから
入社する前に一回本国帰国して卒業試験なり卒業式なり受けてからじゃないと入社できないですよねと。
ってなるとその話した時点で採用検討している会社からすると
じゃあいつ入社できるのかが見えないから研修受けさせられないということは採用難しそうだってロジックになって
能力不足じゃなくて単に彼のスケジュールが就職を阻害してますとかっていうのをちょっと情報もらったら分かるんですよ。
そういうのを先回りして答えられるのでこの人知ってるっていう認識になってオファー来るんだと思います。
確かに道筋が見えればここにも安心できるというオファーが来ますね。
ちなみに留学生って18タイプに分けられるんで。
そんなタイプあるんですか。
そう僕らが分けているのでも18タイプに分けられてそれぞれ困りごとが違うんですよ。
留学生の就職支援しますって言った時にどの教育機関のどの家庭で受けている学生を支援するんですかみたいな話にしないと適切な支援ができない。
そうですよね。
その辺の分析もしながら本社にとってどんな留学生がいいかっていうところもそこらへんもコンサルティングしていくみたいな。
しますねそこは強みでしょうね。
ちょっとこのラジオでめっちゃ聞きたいんですけどぜひこのラジオ外でまた後々聞かせていただきたいなと。
あとあれですね3社作りですね。
1社目がさっきお伝えしたパキスタンの1社です。
これは書類を作って送る側日本語を現地で教える会社なんですよ。
2社目は日本で彼らを迎え入れて生活の基盤を作る会社だったんですよ。
正直こっちは収益事業じゃないです。
どういうことが起きたかというと彼らが日本に来た後家借りられないんですよ。
家借りるってなった時に外国人NG。
オーナーさんがダメってこと?
そうなんです。
不動産会社に行ってもオーナーNG出ちゃいましたとか保証会社使えませんとか連帯保証人がいないのでダメですとかすげえ言われたんですよ。
最初の方は僕が教えてた学生なんで僕が全部連帯保証になったんですよ。
外国人を雇用する際に企業がまずやっとかなきゃいけない注意点というか重要なことっていうのを教えていただきたいなと思うんですけど。
まずやるって言ったらまずあえって話ですね。
書類で落とすなと。
僕書類で落とすってかなり機械損失大きいと思うんですよね。
だってウェブで15分話すだけでいいんですよ。
まあまあ書類は確かに5分で判断つくのかもしれない。
じゃあ10分は削れるのかもしれないけれども。
その10分を得たいがために書面に現れないめっちゃいい人取り逃してる可能性あるわけですよ。
そうですよね。分かんないですもんね。
なんで書類で落とすのっていうのは本当に大きな疑問不明ですね。
確かに日本の就活とかエントリーシートとかで学歴高い人とか言って結構フィルターかかるじゃないですか。
外国人もやっぱりあるんですね。
外国人の場合はウェブテストで阻まれますね。
まず日本語っていう非ネイティブ言語で問題出題されて数学の問題だってまず文章題じゃないですか。
確かに。
あれ読んでる間に時間過ぎたみたいな。
いや分かんないですよね外国人にとってはね。
そうなんです。
だからあれで優秀な人間をフィルタリングできると思ってること自体が間違いなんですよね。
だから外国人を雇おうっていう意識があるんであればまず書類選考はやるべきじゃないです。
会ってみて話す。
なんかたどたどしい。
読み書きできるのかな不安に思ったぞってこの段階でテストすればいいんですよ。
不安に思うから。
ちゃんと理由があって行動があるんだったらいいんですけどまず書類選考っていうのはやめたほうがいいでしょうね。
確かにそうですよね。
パッションとかやる気とか会ってみれば分かんないですもんね留学生とか。
そうです。もっと言うと入社時点でモチベーション高くても入った後そのモチベーション維持とかの工夫してなかったら下がるに決まってるんですよ人間なんて。
確かに。
入った時の核役を取ることって意味ないですよね。
別にあそこの時点では。
何だったら入り口ほんと緩くしといてまず入ってもらうといいですよ別にアルバイトでもインターンシップでも業務委託でも何でもいいと思うんですよ。
まず仕事やらせてみて仕事できるかどうか会社の他のメンバーとコミュニケーション取れるかそして全体として会社が期待する成果を上げられるかこれを確かめてから社員にするというプロセスを踏んでもいいから入り口は下げるべきです。
確かにそうですよねそこから入社した後のフォローっていうのが大事ですよね留学生の方もそのスキルをどうやってこの会社で生かせるかみたいなのありますもんね。
めっちゃ大事ですで採用した後の話で言うとまずやった方がいいのはお昼ご飯一緒に食べてくださいということです。
僕らコンサルティングなんで定着しませんみたいな相談を受けることもあるんですよ話聞くに行くじゃないですか
いやーうちミスコミュニケーションが多くって離職が絶えないんですとかって言うんですけどあれ間違ってて実際ノーコミュニケーションなんですよミスすらしてないです。
だから自己認識甘いですとそもそも話しかけてないしコミュニケーション取ってないじゃん。
全員ノーコミュニケーションですと考えてみてくださいと自分だけが外国人他全員日本人そんな職場毎日通います誰も話しかけてくれません。
仕事でわかんないことがあって何度か日本語で質問しようと思ってもみんな忙しそうにしててこっちに注意を向けてくれない。
でそんな状態で仕事処理するからアウトプットいいわけないじゃないですか。
でそしたらなんかすごいネガティブなフィードバックばっかされる。
逆にこれでモチベーション出るやつなんかいるわけないじゃないですか。
自分の能力が発揮できないですもんね留学生も。
まずお昼ご飯食べてそいつがどういう気持ちで会社来てるのか仕事してるのか休日何してるのかとかまずその人を知る努力してくださいと。
でその人についての知識が入るからそのトピックに関して声かけができてコミュニケーションが発生してここで初めて意見の相違というミスコミュニケーションが発生するんですよと。
もっと手前です問題はノーコミュニケーションなんとかしてください。
まずもうお昼ご飯一緒に食べる。
すごい格言です企業はノーコミュニケーションに陥ってるとこいっぱい多分あると思うんで。
ほとんどそうですよ。
気づいてないですよ多分ね。
ほとんどびっくりします。
ちょっとこれやっぱり外来のいいとこかもしれないですけど。
留学生がいて話しかけるとか違和感ないじゃないですか。
ないですね。
普通にだって教室ポンって座ったら隣隣いてるじゃないですか。
だけどやっぱ日本の多くの人たちって外国人と接しないんだなっていうのをああいうところで感じますよね。
喋りかけないし興味持たないですよ。
どんな考え持ってるんだとか新しいこと聞けるかなって思いますけどね。
思いますね。
なんか僕ググり喋ってたらこのインターネットどこかなみたいな。
ラテン系かなとかスラム系かなってなりますよね。
確かに会社の方がどんなことをしたら外国人を雇用できるかってすごいいいヒントをいただきました。
ありがとうございます。
使ってください。
次の質問なんですけど私の番組は働き方を考える番組でして
いろんなリスナーさんに働き方を大事にしていることをお聞きして
それを聞いたリスナーさんがこうやって前向きに働き方を考えていこうみたいな
そんな番組をお送りしてるんですけども
中村さんの働き方で大事にしていること
働き方のスタイルを教えてもらいたいんですけど何かありますか。
自分がテンションの上がる瞬間をちゃんと抑えておくことじゃないですかね。
仕事やってるとうまくいってる時は誰だって気分上がるじゃないですか。
けどうまくいかなくて下がる時があると。
これよく僕youtubeでアスリートのチャンネルめっちゃ見るんですけど
アスリートの人たちって一回勝てばいいんじゃなくて勝ち続けないと残れない世界なんですよ。
だから落ちた時にどれだけパフォーマンスを維持できるかという考え方が重要なんですよ。
キャリア範囲の成績がいいじゃなくて
うまくいってない時にどういう風に修正するかっていうのをひたすら考えてる人たちなんですよね。
それと一緒で僕の時も何をしたらこううまくいってない状態から抜け出せるのか。
気分を盛り上げて仕事に打ち込めるのかっていうのをしっかり抑えておく。
これ大事ですね。
僕の場合は仕事紹介したやつとご飯食べに行くっていうやつですよね。
自分が紹介して今働いてるやつに
仕事紹介したんだからご馳走しろよって。
怒らせるもんね。