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いちです。おはようございます。今回のエピソードは、タイムトラベルについてお届けをします。
このポッドキャストは、僕が毎週お送りしているニュースレター、Steamニュースの音声版です。
Steamニュースでは、科学、技術、工学、アート、数学に関する話題をお届けしています。
Steamニュースは、Steamボート乗組員のご協力でお送りしています。
改めまして、いちです。このエピソードは、2024年6月28日に収録しています。
リスナーの皆さんの中にも、感じておられる方が多いと思うんですが、
1年がもう半分過ぎてしまいました。1日の長さも短すぎるんじゃないかなというふうに感じていらっしゃると思います。
ハリーポッターに出てくる逆転時計、タイムターナー、僕も欲しいなと思うんですが、
もしもこのタイムターナーがあって、1日を36時間使えるようになったとしても、
それはそれでギリギリ生活というのは変わらないような気がします。
冷蔵庫はいつも満杯で使われるというですね、マーフィーの法則の一つがあるんですが、
時間もいつもギリギリまで使ってしまうということになるかもしれません。
このエピソードでは、時間に関する話題をお届けしていきたいと思います。
このエピソードのテーマは、タイムトラベルです。
タイムトラベルというね、テーマにふさわしいかどうかわからないんですが、
時間を遡ってお話を進めていきたいと思います。
最初にご紹介するのは、アメリカ文学の原点ともいえるこの方、作家マーク・トゥエインです。
マーク・トゥエインによるハックルベリー・フィンの冒険というのが、
あらゆるアメリカ文学の原点というふうに呼ばれているんですが、
このハックルベリー・フィンの冒険に出てくる主人公、ハックことハックルベリー・フィンですね。
彼が初登場するのは、一つ前の小説、ひょっとしたらこちらの方が有名かもしれません。
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トム・ソーヤの冒険です。
トム・ソーヤの冒険は1876年に発表されています。
19世紀の終わり頃ということなんですね。
マーク・トゥエインは1889年、別な小説を発表しています。
その小説のタイトルは、アーサー王宮廷のコネチカとヤンキーです。
主人公は19世紀の北部アメリカ人、つまりヤンキーですね。
このヤンキーのハンクという男性です。
彼が冒険するのは、なんと6世紀のイングランド、伝説のアーサー王の時代にタイムトラベルしてしまうんです。
タイムトラベルをしてしまったハンクは、現代の知識を使って、
現代といっても19世紀ですよ、19世紀の知識を使って歴史を書き換えてしまいます。
この後どうなるんでしょうかというふうな展開で続く本作。
アーサー王宮廷のコネチカとヤンキーは、タイムトラベルによる歴史改変SFとして、世界初の作品と考えられています。
アメリカ文学の父が、後にアメリカ映画の一大ジャンルとなる歴史改変SFを創作したというのは、面白い話かなと思います。
大西洋を挟んで反対側、イギリスではルイス・キャロルが不思議の国のアリスを書いているのですが、
こちらも1865年と19世紀末の時代になります。
19世紀末というのはひょっとしたら異世界トリップもののブームが来ていたのかもしれません。
今の時代と似ているかもしれませんね。
さて、そんなタイムトラベルが実際に可能なのかというと、
未来への片道タイムトラベルは可能かもしれないのですが、
過去へのタイムトラベルはおそらく無理だろうと多くの科学者が考えています。
また、万が一過去へのタイムトラベルが可能だとして、歴史改変も可能だとすると、現在の様子が変わってしまうのですが、
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そのような証拠は見つかっていないため、歴史改変は不可能だろうと考えられています。
これは俗に親殺しのパラドックスと呼ばれているのですが、
自分が過去に帰って自分の親を殺してしまったら、自分が生まれてこないから過去へ行く自分もいないはずだというパラドックスが生じるので、
矛盾が生じるので、歴史改変というのは無理なんじゃないかという考え方です。
少し残念な気もしますが、これはこれで安心できるのかなとも思います。
映画バック・トゥ・ザ・フューチャーパート2では、歴史改変がテーマになっているのですが、
丸書きのビフが符号になっていて、歴史が悪い方向に書き換わるというシーンが描写されています。
ビフのモデルがドナルド・トランプだったというのも有名なお話なんじゃないかなと思います。
さて、今度は21世紀の現代に目を向けてみます。
アメリカのノーベル賞物理学者キップソーンはタイムトラベルの研究でも有名です。
実際彼はタイムトラベルを扱ったクリストファー・ノーラン監督の映画、インターステラーの科学コンサルタントを務めています。
また彼の著書、ブラックホールと時空の歪み、アインシュタインのとんでもない遺産という本の最終章ではタイムマシーンについて扱っています。
キップソーンが考えたのは、ワームホールという宇宙論における仮説です。
アルベルト・アインシュタインが存在を予測し、そして実在が確実視されているブラックホールには、その時間逆転版といえるホワイトホールという負担語がいる可能性があります。
ブラックホールが何でも飲み込むのに対して、ホワイトホールは何でも放出するんです。
となると、ホワイトホールから出てくる物質は一体どこからくるのか。
きっとブラックホールに吸い込まれた物質が見えない穴をくぐってホワイトホールから出てくるとすれば、辻褄が、
そうだ、その穴を宇宙の虫喰い穴、つまりワームホールと名前をつけようというような流れで生まれた考え方です。
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ホワイトホールやワームホールが実際に存在するのか、そもそも理論上存在し得るのかについては未だにわかっていません。
しかし、人間が通過可能なワームホールを考えることは、科学者にとっても楽しいことのようです。
少なくともキップソーンと、そして天文学者カール・セーガンにとってはそうでした。
実際、カール・セーガンはワームホールを扱った小説、コンタクトの着想をキップソーンに相談しています。
この小説コンタクトは後にジョディ・ポスター主演で、ロバート・ゼミチス監督で映画化もされています。
今のところ、タイムトラベルの実現可能性やワームホールの存在可能性はほとんどゼロなのですが、
このキップソーンやカール・セーガンの描くような方法が最も科学的にありそうということは言えるんですね。
科学と文学の融合というものを、僕たちはもっともっと見ていけたらなと思っています。
というわけで、このエピソードではタイム・トラベルに関する19世紀末の文学、そして現代のサイエンス・フィクション・エッセンスについてお話を少しさせていただきました。
個人的にですね、ものすごく気になったのが、この異世界トリップものというのが19世紀末に生まれてきて、
お化けの話であるとか、それから歴史上の威風、もし例えばナポレオンが戦争に勝っていたらといったですね、
歴史上の威風を扱った小説というのはもっと昔からあったわけなのですが、異世界へトリップするとか、時間を遡って改変するといったものが19世紀末に生まれてきたのはなぜだろう。
ひょっとしたら経済的な背景とかもあるのかな、社会情勢といった背景もあるのかなと思って、
チャットGPTにですね、聞いてみたんですね。こんなふうに聞いてみました。
景気が悪くなると流行る文学ジャンルは何ですか。聞いた相手はチャットGPTのバージョン40ですね。答えはこんなふうになりました。
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景気が悪くなると特に流行しやすい文学ジャンルは以下のようなものがあります。
1番、ディストピア文学。景気が悪化すると社会の不安や未来への不安が増すため、ディストピア小説が人気を博します。
ジョージ・オウェルの1984年やオルダス・ハクスリーの素晴らしい新世界などがその代表例です。
2番、社会問題を扱う文学。経済的不安や社会の不平等がテーマとなる文学作品も好まれます。
これには失業や貧困、労働問題を描いた小説が含まれます。
ジョン・スタインベックの怒りのブドウやチャールズ・ディケンズのオリバー・ツイストなどがその例です。
3番、現実逃避のためのファンタジーやサイエンス・フィクション。
経済状況が悪化すると現実から逃避したいという欲求が高まり、ファンタジーやサイエンス・フィクション、SFが人気になります。
J.R.R.トルキンの指輪物語やアーサー・C・クラークの2001年宇宙の旅などが例です。
4番、自己啓発書や精神的な慰めを提供する文学。
不安な時期には自己啓発書や心理的・精神的な勇めを提供する書籍も人気があります。
これには哲学書や宗教書も含まれます。
5番、ミステリーやスリラー。
現実の問題から一時的に気をそらすためにミステリーやスリラーが読まれることもあります。
長澤クリスティやスティーブン・キングなどの作品が例です。
これらのジャンルは景気の悪化に伴う心理的な影響や社会的な変化に対応する形で流行する傾向があります。
というのがチャットGPTの回答でした。
生成AIにここまで回答されると、
僕はニュースレターでQ&Aのコーナーをさせていただいているのですが、
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Q&Aの存在意義そのものがだいぶ怪しくなってきたなと思いました。
チャットGPTなり他の生成AIに聞いたら答えが得られるんじゃないかという気になってきました。
このチャットGPT生成AIとの会話の中で、
実は僕不景気文学が好みかもしれないという新しい発見もありました。
よければ僕の回答が聞きたいという、
これだけチャットGPT生成AIがある中で、
僕の回答が聞きたいという既得な方は、
よかったらニュースレターの方を登録していただくか、
ニュースレターの中にリンクが貼ってあるのですが、
クオーラの方で質問していただければ回答したいと思います。
さてエピソード後半になります。
僕はポッドキャストを聞くのも大好きで、
最近ですね、僕の好きなユーカスターポッドキャストを拝聴していたところ、
セカンドブレインという書籍の紹介があったので早速読んでみました。
少し前から話題になっていた本のようだったのですが、
未読だったので読んでみました。
本の内容なんですが、デジタルメモを取っていこう、
デジタルメモを活用していこうというものなんですが、
改めて読んでみると、改めて実践してみると、
いろいろな発見がありました。
僕も20年以上はデジタルメモを使っているんですが、
20年どころか多分30年とかになると思うんですけれども、
それでも新しい発見がありました。
ひょっとしたら発見というよりはきっかけになったのかもしれないのですが、
例えばこのポッドキャストSteam FMであったり、
元になっているニュースデータSteamニュースのネタ帳というのがあるんですね。
これはもちろんデジタルで書いているんですが、
スクラップボックスというウェブサービスを使って、
今名前変わったんですけれども、スクラップボックスの方が通りがいいので、
スクラップボックスで通させていただきますね。
スクラップボックスにネタになりそうなキーワードとか、
ちょっとしたセンテンスを書き溜めていました。
3年分あるのかな。
1000個ぐらいノートが溜まっていたんですね。
ただこれ、集めただけでほぼ整理されてなかったんです。
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このセカンドブレインという書籍を読んで、
これはちゃんと集めるだけじゃなくて、
整理して抽出しないといけないなというふうに思いを新たにして、
薄々気づいてはいたんですが、これをやるぞと思って整理を始めました。
もちろんこのスクラップボックスの中でタグを付けていって整理をする、
いわゆるKJ法みたいにグルーピングするということが簡単にできるウェブサービスなんですが、
ここはプラットフォームを変えようと思って、
Appleの純正メモアプリに必要な情報を転記するようなことを、
デジタルなんですが、あえて手動でやってみることにしました。
タグ付けとかも改めてAppleのメモアプリでやっていったんですが、
この1000個あるうち、そのまま使えそうだなというのは、
そうですね、10個ぐらいでしょうかね。
膨らませば使えるかなというのまで入れても100個ぐらい、つまり1割ぐらいですね。
これは結構大変なことだなと思って、
残りの900個、999個というのは全く無駄というわけではなくて、
これとこれを組み合わせたら一つのネタになるんじゃないかなというものもあるわけなんですが、
ただ、そういったものを今まで放置してきたので、いい機会になりました。
本当、執筆よりもネタを考えることの方が大変なので、
それを改めてAppleのメモ帳アプリで整理をし始めていたところです。
1つメリットが生じたこともありまして、
スクラップボックスというのはWebアプリなので、
ネットにつながっていないとアクセスできなかったりするんですが、
ノートアプリはネットから接続が切れていてもアクセスできるので、
ネットにつながったときに同期するので、
iPhoneとかでその場でささっと書いたり編集したりとかできるようになったというのは、
1つ足腰が軽くなった気がしています。
iPhoneってホーム画面の下に4個のアプリを並べられるじゃないですか。
そのうちの1個をノートアプリにしてみました。
現代の社会ではネットから切れるということは、
あまり想像しづらいかもしれないですが、
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僕の生活だと、そもそも長崎に住んでいるということもあって、
ネットから切られることは割とあるんです。
電車乗るとトンネルが長かったりして、
トンネルの中でネットが切れちゃったりとか、
あと僕の場合は船での移動も結構あって、
本土から離れていくとネットに接続できなくなったりするので、
そんなときに思考が途切れてしまうんですが、
これがネットに切れない状態だと、
多少は書き続けるということができると改善するんじゃないかなと目論んでいます。
早速ですね、来週また五島列島の方に出張があるので、
おそらく公開中一度はネットから切断されてしまうので、
また効果についてお話ができるんじゃないかなと思います。
これはセカンドブレインに書いてあったことではないんですが、
こういったプラットフォームを変えるということで、
多少気分が変わって効率も上がることもあるんじゃないかなというお話をさせていただきました。
このセカンドブレインを機にいろんなワークフローを見直しを、
ちょうど2024年が半分経過したということもあってしているんですが、
僕はGoogleカレンダーを使っているんですけれども、
カレンダーに予定を入れない予定というブロックを作っているんです。
ほぼ機能していなかったです。
ここも見直さないといけないですよね。
予定を入れない予定というのは、
四角い黒いブロックを毎日1.5時間埋めていたんですが、
ほぼ無視して予定をガンガン入れていたので、
むしろ強制的にネットから切断する時間とか作った方がいいのかもしれないですね。
あるいは映画を見るとか、
強制的な時間を入れないといけないかもしれない、
なんてことを考えています。
よかったら皆さんのお知恵もぜひ聞かせていただければと思います。
番組後半、余談になってしまいましたが、
最後までお付き合いいただきありがとうございました。
また次のエピソードでお会いしましょう。
スティームFMのイチでした。
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次回はスティームFMのイチでした。
また次回!