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2023-05-01 24:58

人類史上最高の科学者アイザック・ニュートン【第128号音声版】 #130

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1️⃣ニュートンはリンゴも地球を引っ張ることを発見しました

2️⃣彼はマルチな天才でしたが,ちょっとややこしかったようです

3️⃣古代エジプトの長さの単位「キュビット」を解明したのもニュートンでした

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ニュースレター「STEAM NEWS」

金谷一朗(いち)

TEDxDejima Studioファウンダー・パイナップルコンピューター代表・長崎大学情報データ科学部教授

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00:00
ノックされないのなら、ドアを作ればいい。 ミルトン・ヴァール
イチです。おはようございます。このポッドキャストは、僕が毎週お送りしているニュースレター、
スティームニュースの音声版です。スティームニュースでは、科学、技術、工学、アート、数学に関する話題をお届けしています。
スティームニュースは、スティームボート乗組員のご協力でお送りしています。 冒頭でご紹介したのは、アメリカのコメディアン、ミルトン・ヴァールのスティームな言葉。
彼は、笑いはすぐに取れる休日だというふうにも言っています。 僕も笑いを取るように頑張ります。
改めましてイチです。このエピソードは、2023年5月1日に収録しています。
このエピソードでは、スティームニュース第128号から、人類史上最高の科学者、アイザック・ニュートンについて、
彼の知られざる側面も含めてお届けします。 今回も25分間どうぞお付き合いください。
僕の好きな作家で、地の巨人アイザック・アシモフは、 人類史上最高の科学者は誰かと聞かれて、
もし人類史上2番目に偉大な科学者は誰かと問われたら、 答えに急していただろう。
しかし一番を答えるのは簡単だ。 アイザック・ニュートンなのだからね、と答えたそうです。
確かにそうだなぁと思う反面、同盟故の悲喜もあるかもしれません。 僕だって人類史上最高の野球選手は誰かと聞かれたら、
鈴木一郎選手というふうに答えます。 彼とは生まれもプロデビューもだいたい同じだったんですが、
どっかで差がついたんですね。 さてこのエピソードではそんなアイザック・ニュートンの話題をお届けします。
偉大なる物理学者として有名なニュートンですが、 数学者としてはもちろんのこと、
色彩学者として、政治家として、官僚としても優秀でした。 また彼は株式の投資家でもあり錬金術師でもありました。
日本語版 wikipedia にも英語版 wikipedia にもまだ記載がないのですが、 ニュートンはエジプト考古学にも貢献しています。
ニュートンが葬られたウェストミンスター寺院には彼とピラミッドのモニュメントが残されています。 このエピソードではそんな側面もお伝えしていきます。
アイザック・ニュートンの科学的貢献
アイザック・ニュートンは内田マリカさんの書籍、 面白すぎる天才科学者たちが一章を裂いて説明するぐらい悪の強い人物だったようなのですが、
まずは彼の科学への貢献について述べていきたいと思います。 ニュートンは1642年12月25日生まれなのですが、
これは当時使われていたユリウス歴での日付です。 現代のグレゴリオ歴に換算すると1643年1月4日生まれとなります。
彼はグレゴリオ歴1661年にケンブリッジ大学のトリニティカレッジに入学していますから、18歳で入学ということになります。
まあもちろん右右曲折もあったのですが、まずは優秀な学生だったと言っても差し支えないと思います。
彼は大学で仕事をしながら学費を稼ぐサイザーという身分でした。 まあなんか響きだけ聞くと強そうに聞こえるのですが、当時
学費を支費で払うのが上流ということになりますから、 まあ身分的にはちょっと低かったということになるんでしょうね。
ニュートンは4年後の1665年にはカレッジを卒業しているので、ストレート卒業ということでしょうかね。
偉いですね。 そしてこの年ロンドンに何度目かのペストがやってきます。
そのため大学が閉鎖されニュートンは実家へと帰ります。 試作の実感を得た彼は故郷ウールスソープバイカールスターワースで大発見をします。
その一つが万有引力の法則なんです。 言い伝えによるとニュートンは目の前にリンゴが落ちていくのを見て
万有引力というアイディアを閃いたのだそうなんですが、 この話ちょっと前に受けるにはどうかなというところがあります。
でもその前にそもそも万有引力とは何ぞやというお話をしておきましょう。 せっかくなのでニュートンのリンゴにも登場してもらって
万有引力の万有というのは万物にあるということです。 どういうことかというと地球がリンゴを引っ張るのと同じように
リンゴもまた地球を引っ張るということなんですね。 ただし地球はあまりにも重いのに対して
リンゴはあまりにも軽いので 地球とリンゴが引っ張り合った時にはほぼ
リンゴだけが動くということです。 こんな発想どうしてできたんでしょうね。
側面も含めて知られざるアイザック・ニュートン
リンゴもまた地球を引っ張るなんてよく思いついたなと思います。 リンゴも地球を引っ張るというのはとんでもないアイディアに思えますが
地球と月の関係、地球と太陽の関係を考えると 万物が引っ張り合うという万有引力の考え方は
宇宙の何もかもを説明するんです。 同年にニュートンは色彩学や微分析文学も発明しています。
色彩学についてはですねメールでお送りしているニュースレター スティームニュースのバックナンバー
くたばれゲーテの色彩論に詳しく書かせていただいていますので こちらをご参考にしていただければ幸いです。
微分析文学についてはいずれお伝えしたいと思います。 実はあの僕大学の授業で微積分について
1年生向けにお話をしているのですが こちらねまだ youtube とかでは公開していないので
いずれ公開していこうかなとも思っています。 さてリンゴ伝説なのですが
これニュートンの友人ウィリアム・スチュークリの記述が出どころと考えられているんです。
彼はこんな風に書いています。 私たちは庭に出てリンゴの木の木陰でお茶を飲んだ。
なぜあのリンゴはいつも地面に垂直に落ちるのだろうと 彼は自分自身に言い聞かせるように考えた。
なぜリンゴは横にも上にも行かず 常に地球の中心に向かっているのだろう。
物質には引き寄せる力があるはずだ。 そして地球の物質の引き寄せる力の相和は地球のどの側面にもなく
地球の中心になければならない。 だからこのリンゴは垂直に
つまり中心に向かって落ちるべきだ。 物質が物質を引き寄せるなら
それはその量の比例でなければならない。 だからリンゴは地球を引き
ニュートンの科学者人生
また地球はリンゴを引く。 一方ですね、大数学者フリードリヒ・ガウスは
この記述を踏まえてこんな風に推測を述べています。 リンゴの話は単純すぎる。
そのリンゴが落ちようが落ちまいが そんな発見がそれで遅れたり早くなったりすると思い込むのは別に構わないが
真相はこんなところだろう。 あるバカで推しの強い男がニュートンを訪ね
偉大な発見にどうやってたどり着いたかを聞いた。 その時ニュートンは子供じみた相手と向かい合っていることに気づき
追っ払いたいと思ってリンゴが一つ 花に落ちてきたのだと答えた。
相手がそれをすっかり教わったと満足して立ち去ってくれそうなことを答えたのだ。
まあ真実ってそんなところなのかもしれませんね。 ニュートンの同時代の科学者にロバートフックがいます。
バネを研究してフックの法則を発見し ゼンマイ時計を発明した人物です。
1660年にロンドンで王立学会ロイヤルソサエティが設立され 1662年に国王の直挙を得ると
ロバートフックが初代実験キュレーターとして迎え入れられます。 この実験キュレーターというのは後に会長に相当する
職分になっていきます。 実際会長職が設けられた時にロバートフックは会長に就任するんですね。
この頃ニュートンも自らの発見を王立学会へ送るようになるのですが フックから
それはわしが先に思いついておったというふうに横槍が入ります。 繊細なニュートンはそれでも一死報いようと
私が彼方を見渡せたのだとしたらそれは巨人の肩の上に立っていたからです と有名な言葉を返します。
巨人とは先行する偉大な科学者たち 例えばフックとか
を意味するのかと思いきや ニュートンよりも背が低かったフックへの
当てつけだったようです。ちなみにニュートンの身長は5フィート6インチ メートル方で言うと168センチメートル
あったそうなんですね そこそこ背はあったということになると思います
ただフックとの角質から一時期科学研究に嫌気がさしていたニュートンは 1699年56歳の時に
教え子チャールズモンタギューを頼って王立造兵局長官にしてもらっています 造兵局では当時科学の一分野であった錬金術に手を染めるのですが
その傍ら官僚としても抜群の才能を発揮し 通過偽造犯
ウィリアムシャローナーの献挙もしています お給料が増えたニュートンは個人投資も始めます
これもなかなかうまくいったようで個人資産は後に6億円を超えるようになります
1703年ニュートンが60歳の時に彼は科学の世界へ舞い戻ります
王立教会会長になっていたロバートフックが亡くなった直後でしたから まあおそらくはずっとわだかまりがあったんでしょうね
ニュートンはフックの後を継いで王立教会会長になるのですが なんと王立教会の引っ越しを勧告します
この時フックにまつわるものはすべて捨ててしまったそうです やはり恨み骨髄ということだったんでしょうね
ニュートンのエジプト考古学への貢献
さてそんなニュートンのあまり知られていない功績に エジプト考古学への貢献があります
まずニュートンの時代はすでに現代のフィートが採用されていました 先ほどニュートンの身長が5フィート6インチだったんじゃないかというお話をさせていただいたの
ですが この時代のフィートは現代のフィートと同じです
フィートそのものは滅んでほしいとは思っているんですが まあそれでも同じ名前でいろんな単位があるよりは
まだマシですよね で古代エジプトではキュビットという長さの単位が使われていました
キュビットには色々な種類があり 古代エジプトで使われていたキュビットが実際にはどの長さだったのかは長らく知られていませんでした
ニュートンは古代エジプトで使われていたキュビットを 1.719フィート
つまり524.0ミリメートルと求めました エジプト考古学では当時の単位を使った方が便利なのでキュビットを多用するのですが
ニュートンの推測値に近い値を現在でも使っています キュビットというのは肘の付け根から中指の先までの長さを基準にした
単位というふうに考えられているので これ時代とともにまた地域とともに長さが少しずつ異なるんですね
ニュートンはこのピラミッドの設計にキュビットという物差しが使われたに違いない ということは
キュビット1キュビットの整数倍整数キュビットの長さのはずだということから複数の ピラミッドからキュビットの長さを割り出していったわけですね
賢いですね しかもその推測はかなり正確だったというふうに考えられています
さて個人投資家としても優秀だったニュートンなのですが
1720年の南海バブル事件 まあこれバブル崩壊ですね
ニュートンの発明と遺言
これによって結局は4億円ほど損をしてしまったそうです 彼はこんな名言を残しています
天体の運動は計算できても 人の狂気は計算できない
人類史上最高の科学者でも人のことはわからなかったし それに人付き合いも下手だったと聞くと
なんかほっとしますね
というわけでこのエピソードでは 人類最高の科学者アイザックニュートンについてお届けしました
番組冒頭でニュートンを偉大なる物理学者 数学者 色彩学者
政治家 官僚 そして投資家 錬金術師というふうにご紹介しましたが
彼はまた発明家 技術者としての側面も持っていました
彼の発明したニュートン式望遠鏡という設計なんですが こちらは現在でも使われています
レンズではなく鏡を使った望遠鏡なんですね こちらもまた
このsteam.fm そしてニュースレターsteamnews でお伝えしていければと思っているトピックです
さてですね 先日4月29日
2023年の4月29日に僕が主催をさせていただいた TEDxデジマライブにご参加いただいた皆様
本当にありがとうございました こちらのイベントではですね
今年のTED 2023から
ステージの映像を録画されたライブ映像ですね リコーディットライブをご紹介するというイベントだったのですが
TEDの編集とアーカイブについて
とてもね面白かったです あのトークを
トータル6本とそれからパフォーマンスを3本ね 紹介させていただいてトークの前後にはトークは英語で行われていたのですが前後に
今僕が日本語で解説をさせていただきました あの僕はねあのTED 2023を大体リアルタイムで見ていましたので
事前にね何回か見ていたので解説ができたわけなのですが このトークは
今ですねアメリカのTED本部で すごい頑張って編集しているところなんですね
で編集終わり次第次々アップロードされていって皆様 無料で見ることができてそのうちねボランティアの方によって字幕がついたりもしていくわけなんですが
このTEDxライブまあ僕たちがやったのはTEDxデジマライブなんですが世界中で このTEDxライブというイベントが
開催されまして でこのTEDxライブに提供されている映像というのはほぼ
とってだしなんですね スイッチングはされているんですが編集はされていないのでどういうことかって言うと
ステージの上でねセリフが飛んじゃった人か 言い直したりとかそういったシーンがそのまんま入っている
貴重な映像になりますそれゆえねあのTED本部からはTEDxライブの アーカイブは残さないようにというふうに釘を刺されています
なのでデジマライブ参加していただいた方は まあその場で見ることができたわけなんですがこの映像は
TEDに参加した人そしてTEDxライブを見た人だけの記憶ということになります あの本当に参加していただいてありがとうございました
ポッドキャストの感謝と締めくくり
僕はねこれまでTEDx京都ライブとかTEDx再開ライブとかみんなでね こういったライブイベントをやらせていただくことはあったんですが今回はですね
本当に一人でやらせてもらったので スケジュール的にも
労力的にも結構きつかったんですがまぁ ちょっとノウハウもわかってきたのでまたね
来年も機会があったらやりたいなぁとは思っています またぜひお付き合いくださいこの後ねTEDの方では
TEDxカウントダウンとかTEDxウィミンとか そういったね
イベントもあるので タイミングが合えばまたね
デジマからオンラインで共有していきたいと思います 最後になりましたがいつもニュースレターsteamニュースそしてこのポッドキャスト
steam.fm を支えてくださっている乗組員の皆様に 深く深く感謝申し上げます
steam ニュースの有料購読をしてくださっている方そして ポッドキャストにコーヒーの差し入れをいつも下さる方本当にありがとうございます
熱く御礼を申し上げます 今回も最後まで聴いてくださってありがとうございました
素敵なゴルデンウィークをお過ごしください イチでした
24:58

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