アナリストの仕事とフレームワーク
今、ちょうどロビーリーグのシーズンが終わってから、3日ぐらいなので、このちょっと今、ブロックとブロックの間に人と喋るのが3日振りみたいな。
なので、多分、言葉に詰まってた理由がよくわかりました。
Sports Spotlightの木下です。前回に引き続き、三遠ネオフェニックスビデオアナリストの木村さんをゲストにお迎えしています。
前回のところで、木村さんの経歴だったり、そういうところを伺いました。
今回に関しては、Bリーグで、Bリーグじゃなくてもいいと思うんですけど、大学時代、大学院時代、Bリーグ、千葉時代、三遠時代というふうに、
アナリストってどういう仕事をバスケの中としているのかなというところを聞いていけたらなと思います。
大学生の時にアナリストの業務って、具体的にアナリストになりますって言っても、多分、
iPadでスコアをつけるのが画期的だったっていうぐらいの感じなので、どういうお仕事をされてたのかなというのを聞いていったらいいですか。
本当に今考えると、大学でアナリストをやれてたのかなというのがむちゃくちゃあるんですけど、
本当にアナリストになりますって言ったけど、アナリストをやらないといけないというふうに思っていて、
業務としてはどっちかというと、本当にビデオ撮影するとか、ビデオ撮影したものをしっかり残していくというところが本当に一番最初だったかな。
本当に今だとハードルが変わるんですけど、当時って見せるツールっていうのがなくて、Wi-Fiもかなり弱くて、
どうやったら選手に見てもらえるかみたいなところから、どっちかというとプレゼンというかアウトプット最初になった。
Facebookに10分切った映像を載せたりとか、本当にそういう時代だったんですよ。
それがYouTubeに変わったりとか、本当にどんどん技術が変わっていった時代ではありました。
そこからただ映像を選手に渡してても見てくれなかったり、選手の学習度合いが違うだとか、
どうやったらこれを分析という方向に持っていければなというときに、当時それこそカナダタイプライバルとか、
スーツチームだけだったと思うんですけど、スポーツフォードというところがあるというのを昔から知っていて、
どうやったら、それまでは本当に自分でカットしてたんですよ。
オフェースのシーンだけとか、ムービーメーカー使ってカットして、その中でピックアップしたりしてたんですけど、
かなり時間がかかっていて、その中でスポーツフォードというものを作って、ゲームブレーカーを自分で購入して、
そこからかなり分析、コーディングというところを大学4年生になるにあたって、どんどんどんどんやっていったという形で。
ボックススコアの分析
大学生の分析ってどこまで分析とかするのかなというと、そのグレードとかってPDUとかと全然違うと思うんですよ。
もちろんそれは木村さんが手探りでやってた部分もあると思いますし、
今このアナリストが普及してきた時代も、多分大学生の分析の度合いが違うと思うんですよね。
大学生だとどのくらいまでオフェースのシーンを切るって言っても、ちゃんと分析をするんですよね。映像を切るとかだけじゃなくて。
そうですね、あんまりフレームワークを持ってなかったというところが多かったんですけど、
本当にいろいろやらせてもらったなと聞いたこと、ちょっとでも情報が入ったら、それをとりあえずデータとして取る。
それがゲームブレーカーなのか、ナンバーズなのか、エクセルなのか、とりあえずそれこそ紙で取っている時代もありましたし、
どんどんどんどん取る。それをデータ化して、使えるもの、使えないものを受けていくっていうのが当時やっていたかなと思っていて、
今考えると、当時の方がやっぱり大学って10試合しかないんですよね。九州の大学って。
リーグ戦が10試合だけなので、そこにかけてものすごく春から、6月に西日本大会っていうのがあるんですけど、
それが終わってからかなりの時間がリーグに向けてある。その中でめちゃくちゃ準備ができていたので、
逆に言うと、そのレポート類であるとか、分析したものっていうのは、今Bリーグで1週間で作らないといけないっていうものよりかは、
かなり量とかは多く分析できてたかなっていうのが覚えます。かなり何回も何回もその選手を見直したりとか、
試合数が少ないので、それをパワーポイントでまとめてリーグ戦の時に準備する。
どの程度って言うと、本当にスカッツ、ボックスコアを分析したりとか、映像を見て選手の特徴を聞きたいことを言ってきたり、
それが大学生の時にあったかなって。
ボックススコア、まあ確かそうですよね。すごいシンプルなスコアで、メインのシューターが誰なのかとか、
そういうところから輪郭をつかんで、具体的に映像を見ていくっていう感じなんですかね、たぶん。
確かに試合数が少ないと対照試合が増えて、一つの相手に対して避ける時間が増えるっていう発想がなかったので、確かに面白いなと思いました。
試合感覚が空いたとしても、やっぱり相手がいろいろ変えるんで、結局4試合に留めておこうとなるじゃないですか、僕の感覚ですけど。
そこがあれなんですね、やっぱり大学生だと、確かにやれる分だけやろうみたいな感じになるんですよ。それは面白いですね。
ボックススコアの話でいうと、やっぱりボックススコアを見たときに、かなりその数値って、なんていうんですかね、ばらけてるというか、
これをどういう意味があるのかっていうのが、やっぱり初めてボックススコアを見たときに見出せなかったんですよね。
ただ集計するっていうところが最初のメインの仕事だったと思うんですけど、これにどういうメッセージを与えられるのかなっていうところがわからなくて、
かなりその分野については当時勉強したっていうのが大きかったです。
バスケットで、今だとめっちゃ当たり前かもしれないけど、ベーシックスパッドっていうボックススコアを出してきた、そのままのスパッドがあって、
それをアドバンススパッドに変えているときに、それをロートペラッシュに当てるっていう、
いろいろ手探りでやっていった。
実際今だとアドバンススパッドまで簡単に出るかもしれないけど、当時は出ないので、自分で計算を作って、
これをかけてこれの数値が出るな、なんでこの数値なんだろうみたいな。
これを結構自分は大学時代に考えるたっていうのが良かったのかなっていう。
確かに、スタッフの話とはちょっとぶれちゃうかもしれないですけど、
スポーツコードがある程度便利な機能を備えている前提で、今のインターの子たちとかってやるんで、
ボックススコアじゃないですけど、ちょっと不便さをある程度考えながら、
フレームワークの重要性
元の元というか原則にのっとって、いろいろ組み合わせていけば発展の先を作れるみたいな、
そういうひと手間をかける、考えるっていう機会が今すごいないなっていうのは最近思いますね。
なんかこう、コスパじゃないですけど、コスパという言葉に対応されるように、
なんかちょっとやっぱり手間を惜しむやつが増えてんだっていう。
当時の不便さってやっぱすごい大事だったなと僕も思います。
ちょっとボックススコアとは違う話になっちゃうんですけど。
今話してて感じたのは、なんでこの数値が必要なんだろうみたいなのをめっちゃ考えた。
で、なんでこの数値をこう示せるんだろうみたいなのをめちゃくちゃ考えたなっていう部分について、
後期とか選手にプレゼンするときに、なんで例えばリバウンドを取らないといけないのかっていうところを数値の面で考えた。
それやっぱりボックススコアについてかなり調べていったというところが大きかったと思います。
それ大事ですよね。なんかすげーわかんないそれは。すごいわかります。
それをした中で、これはいらないなって。
そうそう、やっぱ一個一個地道にやって精査して、その上で使える使えないのを、
初選択をしていくのがやっぱり大事だなと思うので、
最近はそれがないんだよなって。
ある意味それがコスパじゃないですか。そこまで行ってやったコスパじゃないですか。
いや、巨人の肩に乗るじゃないですけど、
いろいろボックススコアが主流だったりアドバンススコアがベースになって、
要は時代は時代で先に進んでいるから、元から辿っていくのは難しい。
巨人の肩に乗るってよく科学だと言うじゃないですか、
ガリレオがいたとしても今の科学者みんなガリレオよりできるわけで、
先人たちが作ったものの積み上げたものの巨人の肩に乗ってみるのが科学の世界だと思うので、
そういう意味でアドバンススコアが主流になっていくのは良いことだと思う反面って感じですね。
そこを精査して使う使わないを決めていくみたいなそういう作業の感覚が今の子たちはあるのかどうか。
今の子たちといっても僕らまだ若手の部類なんですけどね。
一応さっきチラッと出てきたんですけど、フレームワークって言葉が出てきたんですけど、
それってどういう意味合いでその言葉を使ってました?
フレームワークってビジネスのフレームワークとかいろいろあると思うんですよ。
スポットとか夢など。そういう意味合いでフレームワークって言葉を使われてたのか、
バスケのフレームワークがあるのか、その辺をちょっと深掘りさせてもらえればなと思いました。
自分の中だとアナリストっていう職業が教科書があるわけじゃないですか。
自分も全てを先輩からもらったとか上の人からもらったっていう
ワークフローが全てもらったわけじゃなくて、
上の人たちがやってるアウトプットを見て、そのアウトプットを作るためにどういうインプットを入れるのか
ワークフローを考えていったっていうところが一つなんですけど、
なのでどっちかというとフレームワークっていうのは考え方の型、枠並みっていうのが
自分の中で使ったフレームワークだと思う。
これがないと結局自分がやってることに対して再現性を出せない。
単純にビジネスのフレームワークを使って新しいブースディアできるんだっていう目的というよりも
自分がやっていく中で同じデータに対してやっぱり同じ分析結果を出さないと
信頼性ってなくなっていくと思うんですよ。
データは同じなのに毎回アナリストが言ってることは違うじゃんみたいな。
それってアナリストの信頼性がなくなっていく要因になると思うんです。
なので同じデータに対して同じ結果をアウトプットするっていうのが自分のフィロソフィーの中にあって
それをするために一定の枠組みを作っておかないといけない。
それを作っていくっていう作業が自分の中でのフレームワークだ。
ある意味ビジネスとも似てるかなと思うんですけど、やろうとしてることは。
僕は競技は違えどアナリストという仕事をやっているので
木村さんの言ってることはすっごい分かるんですけど
多分これ初見で聞くと分からない。
出せる範囲でちょっと一例出しながら
そのフレームワークのところ、僕はアナリストでやってるんで
多分イメージが沸くんですよね。
バスケも多少見たりはしてるので。
初見の学生でバスケやってるやってないは関わらず
ちょっと話が難しくなったんで
ちょっと具体的な例を出せる範囲で出しながら説明をしてもらえると。
例えばどういうデータ。
他チームの話だったらしていいのかなと思うんですけど。
例えば相手がこういうスタッフだからこういうみたいな話を聞けたら面白いなと思うんです。
シンプルに自分が作り上げたというか
本来あったものを整理したのかちょっと分からないんですけど
自分の中で作ったフレームワークが一番大きなのは
フォーファクターという理論をベースにしたフレームワークがあるんですけど
それは本当に今BDぐらいは当たり前なんですけど
大学の時に誰もそういうのを使ってなかったんですけど
相当バスケットの原則から考えた時に
特定引くシステムが低差
めっちゃスポーツで当たり前なんですけど
得点とターンオーバーの影響
自分らが取った点数を引いて相手の点数が低差になって
それがプラスであれば勝てる、マイナスであれば負けるというのが
特定競技だとほとんどそうだと思うんですけど
それが一番ベースになって
じゃあなんでその次の下のペースとしては特定を取れたのか
なんで特定を取られたかっていうフレームがあって
その下の段階の話でいうと
例えばこれがフォーファクターに分かれていて
バスケットの場合だと攻撃回数が多かったから勝ったか
もしくは攻撃効率、1回当たりの攻撃点数が高かったから勝ったのか
これの2つの掛け算によって得点が決まる原則があって
相手よりも回数を多く攻めるか
相手よりもバスケットって1点、2点、3点って入るスポーツなんですけど
相手よりも1回当たり多く点数を取っているのか
どっちが高いんだっていうところが
考え方として分析が出てきている
その下に例えば攻撃回数が多いから勝ったっていうことは
つまりフェイスリバウンドを多く取ったから
攻撃回数が増えて得点が伸びて
相手より点数が上がったっていうフレームになるんです
逆に言うと攻撃効率が高いっていう
1回当たりの得点が高いっていうのは
それは結構いろんな要素で分かれていて
シュートの確率が高かったのか
それともターンオーバーが少なかったのか
それともフェイスローを1回もらえたのか
この3つのファクターに分かれている
それが分かると、例えばこれが1つ分かる
相手より何が上回ってるかっていうのを分析することで
例えば今日の試合はターンオーバーパーセントが何パーセント
かなり高かったことによって
1回当たりの点数が低くなったことによって
得点が取れなかったことによって
負けたっていう1つのラインができるんです
このフレームワークを使うことによって
毎回毎回同じ勝敗に同じ原因を囲っていけるっていうのが
僕が使っている1つの例があります
大丈夫ですか?
分かりました
確かに得点と、すごい当たり前なんですけど
得点引く失点が点差で勝敗を決めるっていうのは
当たり前なんですけど見過ごされがちな話です
ラグビーでもよくあるんですけど
割と当たり前な話なんですけど
特定の回数を軸に分析していく人って
あんまりいない印象があります
得点の回数×効率っていう話もひっくりきりました
セットプレイがどれだけうまくいってたか
得点効率の部分だろうし
相手のセットプレイに対して
どれだけちゃんと示すできたかが
得点効率を妨げれたかって話になると思うんです
リバウンド取った取られた回数の問題になるんだろうなと
次は得点効率を落とすために
相手のメインのスコアラーは誰で
メインのリバウンドする人は誰で
対策はどうどうみたいな話になってくる感じですか?
そうですね、まさにそうかな
さっき得点どころを見失ってたっていう話があったんですけど
よく当時感じたのは
シュート入らなかったから負けたよとか
ミスが多かったから負けたよみたいな
ポンっていうコーチとか
結構いて本当にそうなのかなみたいな
確かにシュート入らなかったけど
フォーファクターの重要性
問題はそれよりパワーオーバーが多いことじゃねえか
シュート入らなかったけど
フェイスリバウンドめっちゃ取れて
攻撃回数多かったから勝てたじゃんとか
こっちを効果しないとか
みたいなのがめっちゃ違和感があって
そのフレームを作って
毎回同じ分析結果を出せる
っていうところを作ったっていうのが
今パッと聞いてもらいましたけど
攻撃回数とシュート回数はイコールじゃないですもんね
攻撃回数で引くターンノーバーがシュート回数になる
そうですね
それ言われたら確かにそうですね
シュート点入らなかったのは怠けたからだ
ではないかと
これ普通の質問なんですけど
得点引く支点というか
ラグビーの場合だと
得支点差がそのまま順位にパラレルになるんですよね
これはトップリーグ時代から
スーパーラグビーとか他のリーグ含めてもそうなんですけど
その4ファクターってリーグ単位とかシーズン単位で
シーズン後に振り返ったりするんですか
そうですね
基本的にはシーズンごとにも振り返りますし
試合ごとにも振り返りますし
もといえば海外との比較という意味では
リーグごとでも振り返っているところをやっています
やっぱり海外だと得点効率がいいとかターンノーバーが
そう
ターンノーバー多いけどシュート効率が高いとか
そういうのが出るんですか
どっちかというと自分大学院時代のメインテーマというか
結構分析のテーマはそこで
海外との比較であったりとか
あとは年代ですね
具体性の高め方
育成年代なのかトップチームなのかによって
例えばシュート効率が勝敗に影響を及ぼしている
貢献度が高いのか低いのか
結構リーグによって違うか
年代によって違うかというのを分析していくというのは
他と比べるといいかなというのは
ユースとかだと例えばどうなんですか
得点効率よりもターンノーバー減らした方が
みたいな話になる
シュート効率がシュート効率よりみたいな
そうですね
バスケットってシュートが入るか入らないか大きなスポーツで
シュートというところがかなり大きいわけであるんですけど
やっぱりトップよりもターンノーバーがめちゃくちゃ多いチームが
負けたりとかするので
ユースとかで一番面白いのは
トーナメントの中でやっぱり海
一番下の方だとターンノーバーがかなり影響している
でも上に行けば行くことをシュートの確率が影響している
やっぱりバスケットの熟練度が上がってくると
そういうフォーファクターの影響で深掘っていくというのは
分析していたのかなと思う
面白いですね
終わらないですね
話が尽きない
フォーファクター
フォーファクターから一回話を
フォーファクター
Bリーグの仕事がもう少しせっかくなんだよ
深掘りしていったんやと思っていて
Bリーグの特に分析だと
フォーファクターベースに相手の試合を見たり
自分たちの試合をレビューしたりされると思うんです
そこからもう一個レイアウトして細かく
今度は映像を実際に切り分けて出したり
選手に対して講師に対して出していく作業だと思うんですけど
その辺ってどういうワークフローというか
どういうものを選手に見せたり
どういう切り口で分析したりするのかな
答えられる範囲で
これは結構戦術的な内容の
ちょっと一歩入ったら進むようになっているので
自分の今までのアナリスト人生にも
関わってくる話かなと思っていて
というのはフォーファクターというのを
大学院時代かなり研究して
ある程度の有効性が分かったというところで
プロに入ったんですけど
じゃあフォーファクターが分かっても具体性が低いよね
多分今おっしゃった話になっていて
それをフォーファクターに関わるものを
どうやって具体性を高めていくかというところを
今アナリストの中で
人生の中でやってきているのかなというところがあります
そういう意味では
すごい続きが気になるので
続きは次回で
次回もぜひお聞きください
スポーツスポーツアイドルこの番組は
Spotify、Apple、Podcast、Amazonミュージック
各種プラットフォームで配信しています
ぜひ番組フォローお願いします
お便りもお待ちしています
概要欄にあるフォームから送ってください