三遠ネオフェニックスのビジョンとアナリスト文化
スポーツスポットライトの木下です。
前回に引き続き、三遠ネオフェニックスビデオアナリストの木村さんと、
スタティスティカルアナリストの宮崎さんをゲストにお迎えしています。
今回は、前回まではBリーグでアナリストどういう仕事をしているのかとか、
そんな話をしつつ、それが話が4ファクターにながれ、
選手のトレンド、戦術のトレンドになっていく。
今回は、三遠ネオフェニックスと言うと、
ハーバードで提携したり、いろんな新しい仕事をやっていく中で、
木村さんってバスケのアナリストの草の根時代を開拓していった、
知る人は知っている、海外で有名な人じゃないですか。
そういう意味でも、木村さんがこれからどうなっていくのか、
そこって結構他の競技のアナリストも含めて、
気にしている人が少なくないと思って、その辺を伺いたいなと思います。
本当に自分もいろんな悩みがあるキャリアについては、
やっぱり誰でもそうだと思うんですけど、考えていくとは思うんですけど、
今、三遠ネオフェニックスっていうチームに今年出席させてもらって、
このチームが抱えているビジョンっていうか、
世界の三遠へっていう、世界を目指していくっていうビジョンがあって、
そこを意識したときに、やっぱり自分もこの日本から世界に
アナリスト文化を物質していくっていうところを、
今、結構ガチで目指しているっていうところが、
今後のやっていくところかなっていうふうに感じています。
日本のアナリスト文化
アナリスト文化のことを具体的に聞いても大丈夫なの?
あんまり聞かない方がいいですか?
なんでもいいですけど。
どういう意味なんだろう?
これは日本人の自分の決めごまかしだとか、そういう文脈の中でなのか、
それとも妄想して対アナリスト文化?
わざとそこは抽象化されている部分であるんですけど、
やっぱり文化を構築するものは人であったりとか、時間であったりとか、
あとは人が作る思考っていうところに結構注目していて、
やっぱり物っていうところでいくと、やっぱり海外には勝てないなって。
これだけ日本もそもそも社会として輸入に頼っている中で、
じゃあ輸出って考えた時に物を輸出できるか、人を輸出できるかっていうと、
正直そこまで難しいかなって自分では感じて、
特にその思考の部分ですよね。
アナリストとしてどういう思考を持っているのか、
それがどういうワークフローを作っているのかとか、
フリーマークを作り立てているのかっていうその思考の部分に関しては、
まだまだ世界と戦えるポテンシャルは、
ポテンシャルはこのアナリストという分野ではあるんじゃないかなっていうふうに感じていて、
それらを含めた言葉として文化って言っているというような感じですね。
もしね、人がどんどん輸出できればいいと思うし、
日本の何かソリューション、物が輸出できればいいと思うけど。
すげえ抽象的ですね。
何と言わずとしたことが分かるんですよ。
質問していこうかなって。
ある場合って抽象化したら掘り下げていただければ。
なるほど。
思想ってそれこそMBA留学ビジネスをする人って海外行くじゃないですか。
その辺を含めてトヨタの看板とか海鮮とかじゃないけど、
日本の文化というかその思考方法なのか、行動様式の話なんですけど、
そういったものを原化して、
参院式の看板じゃないけど、
丸々みたいなものを作るのを目指しているみたいな。
そうですね。
それでも話が具体的すぎるかもしれないですけど。
逆に日本にしかできないことっていうのがまだまだ十分あると思っていて、
やっぱり昨日もここじゃないチームに研修に行かせていただいたんですけど、
アメリカってやっぱりトップ団式がかなりスポーツアナリティクスにおいても多いかなと思います。
どっちかというと労働集約型の作業をアナリストが拾うことが多いっていう話をしていて、
そのチームは野球だったんですけど、やっぱりトップが物事を決めて、
この分析をやっていくぞっていうふうに組織としてなった時に、
それを作業していくアナリストみたいなのがアナリストとしての文化だったり。
でも日本ってトップがそこまでの力を持って、
アナリストにこれを任せるっていうところまではまだまだ追ってない。
逆に言うとボトムアップできてると思うんですよね。
アナリストがいろんなものを作って考えてやっていく。
それがどんどん形になっていって、
新たなものがどんどん生まれていってるっていうところが日本の良さじゃないかっていう話をしてて、
まさに自分はそうだなと。
それが日本の強みであると思いますし、
それがもともと日本というものづくりがやってきた社会的な歴史がある。
ワークショップ型のチームと組織開発
これはバスケットだけじゃなくて、本当に社会としてスポーツだけじゃない社会の特徴があるんですけど、
スポーツをうまくアナリティクスに応用できないかなっていうのを今感じてます。
超分かります。
なんかその、より分かってきた感じがしました。
やっぱりあれですよね、トップダウン型ってのは、
バスケット、アメリカのスポーツ、アメリカの方が多いんですけど、
ラグビーも割とトップダウンの国柄が結構広がってるんですよね。
ある国は、比較的イーブンに広がって話せるけど、
アメリカの国の人たちは結構割とトップダウンに来るとか、
そういう傾向としてやっぱりあるので、
確かにトップダウン型でこのやるとって言うと、
結局、一回僕が言われる衝撃だったのは、
別にこれは誰がとかいつがとかは捨てますけど、
アナリストの仕事はコーチをアシストすること。
もちろんそうなんですけど、
なんかそうじゃないじゃないですか。
主従関係がそこにあるわけじゃないから、
You must do thisって言われた時に、
なんで売り入れされてんのってちょっと俺は思っちゃったっていうのはありましたね。
だからそういう意味では双方向のコミュニケーションがすごい大事だと思って。
ちょうどなんかそれ話しきながら、
最近問いかけの作法っていう本が出てるんですけど、
カルティベースラジオっていう、
ビジネス系の組織開発の話をしてて、
組織開発の本なんですけど、
ファクトリー型とワークショップ型っていう働き方が2つあるんだよ。
いわゆるファクトリー型は、
トップダウンでミスなく仕事をしないといけない形式を取ってて、
それと違ってワークショップ型は、
トップダウンじゃなくてワークショップ形式で、
双方に話しながらこういうインスピレーションでクリエイティビティを出してる。
そもそも組織構造が違うから、
質問の仕方とかも変えなきゃいけないよみたいなのがあって、
今それ聞いてめっちゃ思いましたね。
自分も大野ヘッドコーチと6年間、
逆に大野ヘッドコーチの元でしかプロではやってないんですけど、
まさにワークショップ型のチームを組織するコーチなので、
その中でやっぱり自分もそういうビジョンが見えてきた。
世界に目指していく中で、
このやり方だともしかしたらチャンスがあるんじゃないかっていうのは
感じているところだと思います。
気まぐれプリンスさん、次あれですね。
出す本がバスケの教科書じゃなくて、スポーツチームの組織開発の本になることですね。
ぜひ大野さんに書いていただければと思いますけど。
面白いな。
確かにコーチになりたいとかは、
気まさん自身はあんまり?
そうですね、自分は。
というより、まだまだあんまり一人できることがあるなっていう。
それこそさっき…
いいポジションだな。
業界にとってのポジション。
そうですね。
さっきね、それこそ木下さんがお話ししていただいて、
今の研修なのでお話聞いた話でいうと、
やっぱり外部か、外の企業というか組織に任せて
一緒にプロジェクトを組んでいくという話をお聞きしたんですけど、
まさに自分たちの強みを考えていて、
やっぱりそれも日本の強みだと思いますし、
それってトップ段階だとできないことじゃないですか、逆に。
この方を労働主役でやってくださいって言われても、
外部に委託するって発想がないんですけど、
じゃあ自分たちからもっと大きくしたい、ゼロから1を作りたいってなったときに、
やっぱり外部に頼らないといけない。
その中で同じ志を持って、熱量を持っていただける方と
どんどんどんどんプロジェクトを組んでいくっていうのが、
これも多分日本独自の文化になり得ると思うんですよ。
それって、それも輸出できるかもしれないですし、
それも一つ、ハーバードとのプロジェクトもその辺に繋がってくる話だと思うんですけど、
そういうのをこのチーム、クラブが見せていただいたっていうところを、
自分はさらにアクセルを踏んでやっていくっていうところが今後の考えかなっていう。
なんかこう、日本におけるスポーツビジネスもちろん
Bリーグとか経済規模がどんどん大きくなっているんですけども、
いっても比較するとまだまだちっちゃくて、
そこが独立して何かに大きな要素を抑えてって難しいと考える。
ある程度手の内を沸かしつつ、箱として使ってもらうみたいなあり方で
お互いにメリット取れればいいなと思うんですけど、
そこの実際の調整とかがめっちゃ難しいですよね。
難しいって。
マネージメントが本当に難しい。
プロジェクトとか、やりたいですよ。
僕はやってるんじゃなくてさ、
木村さん、もうあたりもやってるみたいな言い方しないで。
やりたいです、僕は。
そういうのもあれですよ。
だから、それがハーバードの例じゃないですけど、
あれってすごいいい例だと思ってて。
もちろんアナリストの領域に留まらず、
外のところといろいろ手を組んで、
見方変えながらやっていかないと、
実績もなかなかビデオを撮って編集するだけでしょって終わっちゃいますよね。
実際終わってるところとか、
終わってるって言ったら何か言い方がいいかな。
完結しちゃってるチームとか、
コーチ、アナリストの関係とかっていっぱいあると思うんで、
その辺をゆるりと変えていきたいなと僕も思います。
ぜひ。
アナリティクスのレベルを上げるために
ちょっとぜひ、ハーバードの知識のおこぐれを。
まさにこうやって今、ラグビーとバスケットのアナリストが一緒に話してるであったりとか、
研修させていただくっていうのも一つのガイドかもしれないですし、
それによっていろんなものをお互い共有して、
吸収して、自分の競技に生かすっていうのがいいのかなって思います。
そういう中で宮崎さんたちいちは、
またちょっといわゆるビデオアナリストではない肩書きでいらっしゃるわけじゃないですか。
将来的にはいわゆるデータサイエンティスト的な仕事にどんどん寄っていきたいのか、
どういう感じなんですか。
自分はデータサイエンティストみたいな感じを将来的には考えていて、
やっぱり木村さんと同じでアナリストがもっともっとできることっていうのはあるんじゃないかと思っていて、
それをどんどん追求していきたいっていうので、
そういう大学の時にプログラミングだったりデータサイエンスを学んだので、
そういうのも活かしながら今後につなげていきたいと考えています。
僕は思うのは、ビデオアナリストだけじゃないアナリストが、
割とちゃんとBDに入ったって初めてじゃないですか。
初めてですね。本当に初めてだと思います。
サッカーも実は表に出てないけどいるチームはいるんですね。
ラグビーの場合は多分いないです。僕が知ってる限りはいない。
そういう人が増えてどんどん入っていかないと構造が変わっていかないというか。
最初は多分個人的な意見ですけど、
データサイエンティストだけで多分採用っていろんな事情が難しいと思う。
半分現場もやりながら半分データもやってみたいな人が増えてくる気がします。
逆にそこも日本の文化、いい文化だなと思って全部つなげちゃうんですけど、
アメリカだとデータサイエンティストをポンって入れられる。
実際に現場のことを分かっていない中で分析する。
実は溝がある。でもデータ量はめっちゃある。
めっちゃ分析できるっていうのがアメリカの良さでもある。
それをマネジメント態度がしっかりコントロールできればかなりの強みになると思うんですけど、
日本の文化との課題
逆に日本だとそれがまだまだ難しいという中で、
現場も知っててサイエンスのことも知ってるっていうところを常に創造効果で伸ばしていくっていうのは、
逆にそういう人材って日本でしか作れないのかなっていうのは、
アメリカでは作れないのかなっていうのを感じますね。
ジェネラリストというかジョブ型ポジションっていう話は最近進んでますけど、
やっぱり日本のジョブローテーション文化は悪いものじゃないと思って、
これは偉そうなこと言えないですけど、
アナリスト抱き合ってても飽きるじゃないですか。毎日同じ作業しかないんで。
ありますし、逆にジョブローテーション的な文化がもともと日本でフードとして、
日本全体にあるんで、ある程度は。
そういう意味では権利的なところも理由にしてもらえるのがポジティブなのかもしれないですね。
キムラさんに言われて思いました。
この世界の3円を輸出していくんですね。
ハーバードに逆輸出ぐらいの勢いで。
そうですね。それこそハーバードとやったっていうのは、
ハーバードの先生、ジャッドクレーマーという先生なんですけど、
彼と本当に、彼自身もそう感じてくれてて、
やっぱり日本のアナリティクスのレベルを上げたりとか、
そこからまた逆に日本でやってるってことが成功すれば、
アメリカにも良い影響があるんじゃないかみたいな話をしていただいて、
やっぱりそういう最終的な熱量とか、
ビジョンを共有できるっていうのが、
やっぱりプロジェクトを行う上ではものすごく大事だなっていうのは、
この1年間、本当に思い出させていただいたし、
それをマネージメントとしては、
アンディさんというのはかなり、自分としてはありがたかった1年だったなっていうふうに考えています。
わくわくしますね、それを。
もうすぐやりたいです、マジで。
分析関係で。
その辺すごいやっぱり難しいですよね。
だからそれこそ、ラグビーでいうと、
GPSと分担されているんですよ。
いわゆるGPSがコンディションコーチとかに対するもので、
アナリストがよく言われるのはGPSが触るんですよ。
アナリストは触らないんですよ、GPSが。
みたいなのやっぱりあるので、
その辺もどうにかやっぱりデータベース的なのに、
一元管理をちゃんとしていくっていうのを進めたいんですけど、
難しいですよね、それ。
それがめっちゃむずいなって思います。
たぶんDXが難しいとか進まないので、
これなんだろうなっていう企業で上がられることはないので、
部門違うデータまとめるのは超難しい。
それこそやっぱ外部化じゃないとできないのかなって、
今ちょうど自分たちもその課題と向き合っているんですけど、
自分たちの組織だけだとやっぱり部署の壁、分野の壁があって、
それを乗り越えるっていうのが、
専門性があるがゆえに難しい。
リスペクトしてては難しいなって思って、
逆に外部に間に入ってくれると、
ポンって外部から入ってもらうと、
実はそれって簡単にできたりとか、
データベースを構築するっていうことを外部に委託するじゃないですけど、
ポテンシャルとしてはあるんじゃないかなっていうのは、
今ちょうどプロジェクトとして動き始めそうなところですね、うちらも。
そこをどうにかやりたいんですよね。
そうですね。
だからデータベースの外部化とか、
すごいそれは非常にやりたいけど届かないくて、
外部化をどうにか進めて前に進めていきたいなっていうところは、
課題観としては業界と意外と同じ感じで、
同じものを感じているというところですね。
ちょっとお時間もお時間で、
木村さんには2週と分かって、
こちらで来てもらって原子力とリモート収録を重ねて、
全4回来ていただきました。
また定期的に来てもらえたら嬉しいかなと思っているので、
またちょっとどこかで来ていただければと思います。
今日お二方ともありがとうございました。
ありがとうございました。
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