山森康博さんの自己紹介と梅農家としての経験
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経営者の志。
こんにちは、こえラボの岡田です。
今回は、梅を愛してやまない梅農家の 山森康博さんにお話を伺いたいと思います。
山森さん、よろしくお願いいたします。
よろしくお願いします。
まずは、自己紹介からお願いいたします。
私は、和歌山県の田辺市の上早という 梅の梅どころがあるんですけども、
そちらでですね、梅農家兼梅の製造販売をしております。
私、すごく梅が愛しすぎているので、 こういうご紹介させていただいています。
梅を愛してやまない梅農家の山森農園の 山森康博と申します。よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
この梅農家としてはいつぐらいから やってらっしゃるんですか?
本格的に、山森農園としてはですね、 約今年で10年目を迎えたんですけども、
梅農家としてというふうになりますと、 私が当時来た時から入れますと、
16年、17年目になりますね。
梅農家としての始まりと心境の変化
そうなんですね。
ここの梅農家として始めるきっかけは 何かあったんですか?
はい、実は最初私、冒頭で梅を愛してやまない というキャッチフレーズつけたんですけども、
実は私ですね、幼少期というか本当に 青年期と言いますか、その時にですね、
やりたくない仕事っていろいろある中の一つに、 農家は絶対やりたくないと決めてたんですね。
そうなんですか。
全く真逆の発想だったんですけども。
そういう何かきっかけでやることになったんですか?
はい、それがですね、もともと今、 山森農園がやってる場所というのはですね、
道の母方の実家のおじいちゃんおばあちゃんが やっていたのが梅農家だったんですけども、
田舎で帰る分には自然があっていいなとか 癒されるなってなったんですけども、
きっかけとなったのがですね、 私が22歳の時だったんですけども、
当時大学に通っていたんです。
その時の大学は理系の工業系の大学に 行ってたんですけども、
その大学でですね、勉強と人間関係に ついていくようになってしまいまして、
大学を退学、親にも同じようにやめてしまったんですね。
それをきっかけの反動で、私自身ですね、 1年半ほど引きこもりになってしまったんです。
引きこもって経験してわかったのが、 元に戻りたいという意識が持ってても、
戻れないっていうのをすごくシドロモドロになってたんですね。
どうやったら元に戻れるんだろうって いろいろ悩んでる中でいろんなことを考えたんですけども、
まずはやっぱり人に嫌だっていうので ダメージを受けてしまったので、
人のいる世界では社会復帰とかできないな っていうのはまずありましたので、
じゃあ何だったらいいんだろうという思い出とかを 記憶をたどっていく中でふと思ったのがですね、
幼少期からよくおじいちゃんおばあちゃん 母方の方に遊びに行ってたっていうのもありましたので、
自然の世界にいると笑顔があふれてたな っていうのを思い出したんですね。
本当ふと思い出した思い出をきっかけに、
もしかして農業を嫌だけど自然の世界に置くことによって 元に戻れるんじゃないかなっていうことを考え出してですね、
最終的に同じ腹決めてやるんだったら、 農家は嫌と思ってたけども、
自然の世界でできる仕事って何か意味あるんじゃないか っていうふうに思いまして、
今から17年前の24歳の時にですね、 東京から和歌山に行ったっていうのが
農薬と水質の問題への気づきと変化の試み
本当の始まりのスタートになってます。
どうでした?そこからやり始めてみて。
そうですね、もともとイメージしてたこととは いろいろ違うことっていうのは現実であったんですよね。
そうなんですね。
例えばまず環境で言うと、都会にお住まいの方だと 例えば歩いてもう2、3分でコンビニがあるとか、
そうですね。
私も東京に行ったので、東京とかよく眠らない街って 言って明るかったりするんですけども、
田舎に行くとまず歩いてコンビニなんて近くありませんし、
もう明かりもですね、街灯、うちの自宅の前に 街灯1本ぐらいが本当に明るいぐらいで、
もう夜の8時ぐらいになると皆さんもう寝ることも早いので、 朝も早いっていうのもありますので、
もう街中が真っ暗になるのが当たり前っていうのが現状を見まして、 もう全然違うなっていうところであったりとか、
あとは農業ってどっちかっていうと楽しくやって、
そんなに肉体労働ってそんなにないのかなって イメージしてたんですけども、
実際の私が収納した梅っていうのは、 特に忙しいのは6月の収穫時期なんですけども、
もうその時は本当にもう正直もしみるとですね、
最初の時はもうあまりにもしんどくて 愚痴文句をすごく言ってたっていうのがですね、
最初の思い出だったなというふうに思いますね。
そこから最初にご紹介させていただいたように、 梅を愛してやまないっていうまでに、
なんかいろいろあったのかなと思うんですが、
そういった思いが変わるきっかけとかもあったんでしょうか。
実はですね、それがちょうど今お話しした 6月の収穫時期の時だったんですけども、
1年の中で一番忙しいというので、
具体的に言うと朝の5時からスタートして、
遅くなると収穫量に終わるんですけど、 夜は8時、9時とかで終わるんですね。
結構大変ですね。
いろいろ選別作業とか梅干しをつけたりする作業っていうのもありますので、
もうそれが1ヶ月間まるまる続くので、
ついつい愚痴をですね、 梅の木の下で漏らしてしまったんですね。
いやーしんどいな、こんなはずじゃないのに、 いつ終わるんだろうって言ってましたら、
私の頭上にですね、梅の木がポトンと落ちてきたんです。
その愚痴が1回、2回とかだと たまたまだかなと思うんですけども、
次の日も愚痴を言うとまた落ちて、 その次の日も愚痴が落ちて、
計5日間連続で私愚痴言いましたら、 全部落ちてきたんですね。
すごいですね。
最初はまぐれかなとか、 たまたまかなと思ったんですけども、
さすがに5日目の時にですね、 ある意味ちょっと恐怖を覚えましてですね、
その時にふと思ったんですね。
例えば私が梅の木だったら、 目の前で愚痴とか文句言われたら、
それは腹立つし、何か反撃とか、 そんなこと言わないでっていうようなことは、
梅の木だって言うんだなって気づいてですね。
6日目にですね、やっと梅の木の前で、 ごめんなさいって謝ってたんです。
すいません、今まで本当に何もわからないで言ってて、
本当申し訳なかったっていう 会話をしてるんですけども、
実はその名残で未だにですね、
もう梅の木にごめんなさいっていうのは 少なくなったんですけども、
その名残で未だに作業をする時に、 梅の木と会話をするっていうのが私の特徴でして、
今日は天気いいねとか、雨降ってさすが、 今まで水不足かなと思ったけど、
やっと畑うるおってよかったねとかですね、 そういう会話をするようなきっかけがなりまして、
その会話をしてから、自然ってすごいんだな、 こんな景色あるんだなとか、
四季折々の風景とか雰囲気とか風とかですね、
そういうのを感じるようになって、
あー梅をやっぱり自分好きになっているかもしれないな っていうような心の心境の変化っていうのがありました。
そうなんですね、そういった心境もあって、
そしてですね、他の梅と違う特徴は、 山守さんのところの梅はあったりとかするんでしょうかね。
はい、そうなんです。
もともとのきっかけという話にも 関連してくるんですけども、
私が収納したときの田舎のイメージって いろいろ持ってる中で、
お店で売られてる綺麗なお野菜とか、 傷がないものって皆さん技術を持ってたりとか、
特殊なもので皆さん育ててらっしゃると思ったんですね。
ただ現場に入っていると私が一番驚いたのは、
いろんな農法がある中で、 一般的な農法でっていうお話になるんですけども、
やはりお店で売られてる安価なものだったり、 綺麗なお野菜っていうのは、
結構農薬使ってるなっていうのがびっくりしたんですね。
やっぱり現場に行ってみて、 それはよくわかったということですね。
そうですね。
特に梅は果汁っていう分類、 果物の分類になるんですけども、
果汁は特に農薬ってすごい使うんです。
見た目とか見栄えを良くするために、 農薬っていうのをものすごく使ってまして、
私素人ながらに、こんなに農薬使って食べ物なのに 大丈夫なのかっていうのが出てきたんですね。
ある時にですね、私のおじいちゃんも 農薬とかすごい使ってた人間だったので、
梅に農薬をかける時にですね、 カッパみたいな防護服を着て、
濡れないようにっていうのをですね、 目的で着てたんですけども、
農薬を散歩してる時に絶対肌めくったりしちゃ ダメだよって言われてたんですけども、
ついつい気になって左腕の袖まくって かかってみたんです、自分で。
おじいちゃんが見てない時にですね。 その時何もなかったんですけども、
その日の夜にですね、お風呂入りますと、 そのかかった部分だけ赤くこうなんか、
わーってちょっと腫れてきたんですね。
当時私、敏感肌だったり肌が弱かった っていうのもあるんですけども、
その現象を見た時に、いや、これが体の中に 入ってると思ったらちょっと怖いし、
これをおいしいですよって出せるかな って思い出してきたんです。
そこで私がいろいろと農家さんの現状とか いろんなことを見た中で、
いろんなことをなんでどうしてって周りのことを 聞いたりもしたんですけども、
一番気になったのが水何使ってるのかな っていうことだったんですね。
農卑は使ってるけど田舎だからきれいな水 使ってるだろうなと思ってですね、
実際自分たちの村というかその集落で使ってる 水源地がどこなのかっていうのをいろんな方に聞いて、
ある方に連れてってもらったんです。
田舎っていうとなんかキラキラーと輝いて、 きれいな水イメージすると思うんですけども、
実際私当時見た今から17年ほどの 当時の話なんですけども、
その水源地の周りにですね、 ゴミがすっごい捨てられてあったりとか、
下手すると機械、これ絶対あっちゃいけないんですけども、
機械が捨てられてて、それが劣化してオイルが漏れて 水脈流れてたりしてまして、
その水をですね、危ないとかってわからない方って、 そのまま吸い上げて農薬と混ぜて撒いてたんですね。
私もそれさすがにちょっと危なくないですかって声をかけると、
いや農薬使ってるから大丈夫やろっていう、 ちょっとわけのわかんない答えが返ってきて、
感覚的に言うと何ですかね、洗剤入れてきれいになるから 大丈夫でしょみたいな感覚で皆さん言うんです。
その時に私がイメージしてたものって、 現実いろいろ違うことがたくさんあるんだっていうのを気づかせていただいて、
じゃあ今私、農園としての代表させてもらいますけども、
その当時まだおじいちゃんおばあちゃんの見習いでもありましたんで、
自分が中心になる時に何か一つ変えたら面白い運命できないかなって思ったんです。
いろんなこと考えて、農薬とか有機肥料とかって考えたんですけども、
時間もお金もそんなにないし、簡単にちょっとひとひねりできるのないかなって思いついたのが、
あの汚い水変えたらどんな運命できるんだろうって本当何も根拠ないです。
ただの直感で思いつきまして、その2週間後に知人を通しまして、
今のお水の販売とか普通にコンビニとか自動販売機されてると思うんですけども、
当時まだお水をこれから買うっていう時代の時にですね、
ミネラル農法の始まりから梅干しの変化
大手メーカーさんの下請けをしているミネラルの製造している方と出会いがありまして、
その方に農業の水って汚いと思うんですがとお話をしましたら、
やはりそういう業界の方って知っていらっしゃいまして、
田舎の水がだんだん汚いですよねっていうことを言っていただいて、
私の考えを言いましたらですね、
じゃあそのミネラルを使っての育てる梅の農法をやってみませんかっていうふうにご提案をいただきまして、
その農法で現在ホームページも載せていただいてるんですが、
土と水にこだわったミネラル農法っていうのを始めさせていただきました。
初めて3年目にですね、大きな変化が出まして、
それはですね、きっかけがギリノチチだったんです。
収穫の時、家族総出で猫の手持って帰りたくて忙しい時期ですので、
ギリノチチが何気なく疲れた時に目の前に落ちてる綺麗な完熟した梅がですね、
あまりにもおいしそうだったんで、パクってついつい食べてしまったんですね。
で、私、おばあちゃんによく言われてたのが、梅干しは食べても、
生の梅はあんま食べない方がいいよって言われてたんですね。
それを聞いてたので、ギリノチチが食べた時に、
ついついお父さんお腹痛起こしたらどうしようとかですね、
すごい心配したんですけども、ギリノチチそんな心配をよそにですね、
この梅、甘酸っぱくてアンズスモーみたいにおいしいぞっていう声を出してくれまして、
その後にですね、私たち残りの家族がですね、
ギリノお父さん大丈夫だからって言って、ついつい食べだしたんですね。
で、後から気になって実は糖度を測りますと、
通常の梅だとですね、だいたい平均で6から9度っていうのが梅の糖度なんですけども、
糖の梅の梅現在もですね、濃厚を変えてから、
今現在11.2度っていうですね、糖度がある梅に変化したっていうのが、
大きな特徴的な梅に変化したという話になります。
これはお水を変えることによって糖度が上がってきたっていう実態があったんですね。
あとは肥料だったり、そういったいろんなものを変えたりもしたのももちろんなんですけども、
明らか決め手の一つになったのは水を変えたことかなっていうふうに今は思いますね。
そうなんですね。この番組はですね、経営者の志という番組ですので、
ぜひ山森さんの志についても教えていただけるでしょうか。
そうですね、私の今志で言うとですね、梅は梅干しっていうのは実はですね、
今年代によってなんですけども、だんだんとですね、食べる回数が減ってきたとか、
年代によってはキーワードは知ってるけども、食べたことないんですってことが非常に増えてきてるんですね。
で、私の志のお話になるかなという点で言うと、
私が今目指しているのは、何か大量に消費してくださいとかそういうことではなくて、
たった一粒の梅干しでも皆さん知るきっかけっていうのを私は作りたいなというふうに思ってまして、
今現在行っている取り組みで言うとですね、梅農家としてももちろん生産者としてもっていうのもあるんですけども、
梅とか梅干しの成り立ちとか歴史とかですね、
あとは梅や梅干しっていうのは忘れちゃいけないキーワードの一つに健康っていうのが必ず結びつきますので、
なぜ梅とか梅干しが健康にいいのかっていうのをですね、しっかりと勉強した上で、
マルシェの出展だったりとかお客様とのお話しする機会にですね、対話させていただくっていう機会を持っておりまして、
一人でも多くの皆様に梅を身近に感じていただきたいっていうのをですね、取り組みとして、
今の現状になります。
いや本当ですね、なかなか若い人たちも食べていらっしゃらないという現状ある中、もっともっと知ってもらって食べていただくと健康にもつながるので本当にいいですね。
そうですね。
ぜひこれからどういうふうな感じでこの梅を広げていきたいとか、これからのことについても教えていただけますか。
はい、梅干し先ほど言った本当に切っても切れないキーワードの健康っていうのを実は私はすごく着目をしてまして、
もちろん食材としてのご提供もさせていただいてるんですけども、健康系のお仕事、例えば美容師の方とかですね、美容関係の方とか、
あとは施術をされる方、例えば神給師さんとか整体師さんとかビラティスとかされてる方とかですね、
こういった方々の業種の方と実はいろんな交流ができてきてまして、健康系の皆さんがよくおっしゃっていただくのが、
施術をされて、昔ちょっと前だと施術をされてまた次来てくださいねっていうのが多いそうなんですけども、
このコロナを経験してからですね、皆さん意識し始めたのが施術をしながらとか施術を終えられた後に、
その来ていただいた方の普段の食生活って聞かれるそうなんですね。
最近何食べてますかとか、例えば体を触る方だと体のどこが良くないとかってわかるので、
こういう食べ物を食べたらいいですよってご案内するんですが、そういった皆様が口揃えていただくのが、
やはり健康っていう話をする時に梅干しはすごく話しやすいんですって皆さんおっしゃっていただくんですね。
特に無添加っていう、うちの梅干しは塩だけで漬けた無添加の梅干しっていうのが特徴なんですけども、
特にお客様にお勧めするんだったら添加物とかそういう防腐剤入ってるもんじゃなくて、
無添加の自然の状態のものがお客様にはお勧めしやすいですよっていうようなことを皆さんおっしゃっていただくことが多くなりましたので、
梅干しの健康効果を広めるための取り組み
今そういった方々との計画しているのはコラボでイベントですね。
例えば健康に対してのテーマ、食育とか懲戒とか梅干しを食べたらこういうふうに変化して、
体の運動はこういうものがいいですよっていうのは健康の方々とのコラボイベントっていうのも実際計画をしておりまして、
そういうところからですね、梅干しとか梅の新たな可能性を見つけたいなっていうのが今後の動きになるかなと思います。
ぜひそういった健康系の方もぜひチェックいただければと思います。
このポッドキャストの説明欄に山守さんの山守農園のホームページのURLと、
あとインスタグラムのURLも掲載させていただきますので、ぜひそこからチェックいただければと思います。
これ実際に購入することも可能なんでしょうかね。
もちろんです。ホームページの方からもご購入できますし、
あとはインスタグラムの方もですね、ECサイトのホームページと連動してますので、そちらからお買い上げすることも可能です。
はい、ぜひそこからチェックしていただいて、興味ある方ぜひ食べてみていただければなと思います。
今回は梅を愛してやまない梅農家の山守康博さんにお話を伺いました。
山守さんどうもありがとうございました。
ありがとうございました。
声を想いを世界中に届ける。
おえらぼん。