1. 経営者の志
  2. 052. 富永紀子さん(わしょク..
2018-11-09 16:53

052. 富永紀子さん(わしょクック株式会社)

【和食を世界に広めるべく、訪日外国人向け料理教室がコミュニケーションの場に!】

あなたは和食は好きですか? 今や、世界的にも和食が人気になってます。2013年にユネスコの無形文化遺産に登録されてからというもの、世界中で日本食和食が人気を博しています。最近は、食べるだけではなく、作る体験も人気があります。

今回は、外国人向けに日本の家庭料理を教える教室を運営しているわしょクック株式会社の富永さんにお話を伺いました。

ニュージーランドでの体験がきっかけで、日本の家庭料理を広めたいと思い、身近にいる外国人の方に日本食を教え始めた富永さん。富永さんの話を聞いて、一番強く思ったことは、料理もコミュニケーションの一種なんだなということです。

コミュニケーションは、他の誰かと、気持ちや考えを交換し合うっていうもので、その入り口に料理教室があって、料理教室で外国人の方と日本の方が、自分たちの意見だったり文化だったりを交換し合う場になっているんじゃないかなと思いました。
そして、自分にとってコミュニケーションの入り口は何だろうと考えるきっかけにもなりました。富永さん、ありがとうございました。



【今回のゲスト】
わしょクック株式会社 代表取締役社長 富永紀子さん
https://washocook.com/

ポッドキャスト・コンシェルジュ こえラボ
https://koelab.co.jp/

『経営者の志』出演申し込み
https://spirit.koelab.net/recruitment/
00:07
経営者の志、こんにちは。
こえラボで番組を企画・制作しているプロデューサーの植田です。
突然ですが、あなたは和食は好きですか?
私は大好きです。
あのタイのおかしらなど、晴れの日の和食も大好きですけれども、
いわゆる家庭料理、お母さんが作る卵焼きですとか、お味噌汁、お漬物も大好きです。
世界的にも和食は人気になってますよね。
2013年にユネスコの無形文化遺産に登録されてから、世界中で日本食・和食が人気を博しています。
最近は食べるだけではなくて、作る体験も人気があります。
今日は外国人向けに日本の家庭料理を教える教室を運営している、和食株式会社の富永さんにお話を伺いました。
まずはインタビューをどうぞ。
本日は和食株式会社代表取締役社長の富永則子さんにお話を伺います。
富永さんよろしくお願いいたします。
はい、よろしくお願いいたします。
和食、これ名前がですね、印象的ですけれども、和食を作る、和食の料理教室をされている会社なんですよね。
はい、そうです。和食の会社です。
今はどういった方にそういった教室をやられているのかとか、今の授業について少しお伺いできますか。
はい、和食はですね、日本人が一般の家庭で食している家庭料理というものを外国の方に英語で教えているクラスをしています。
外国人の方は旅行者の方ですか、住んでいる方ですか。
そうですね、ほとんど90%ぐらいの方が旅行者の方で、残りの10%が住んでいる方という形です。
国柄はどういうところが。
そうですね、大体60%ぐらいがアジアの方で、アジアの中でもシンガポール、香港、台湾、中国といったところで、
それ以外はやっぱりアメリカ、オーストラリアですね、あとイギリスあたりが多いんじゃないかなと思います。
日本食自体は無形分解さになって、ブームになっているなという感じはするんですけれども、皆さん日本食大丈夫ですか。
そうですね、非常に日本食に興味があられていて、皆さん大好きなんですけれども、
でもやっぱりそうは言っても、日本人に比べると生魚がダメとか、やはりベジタリアンの方が多かったり、
あとグルテンフリーとかそういったアレルギーの方というのは多いなというふうに思います。
そういうことにもご対応いただけるんですか。
そうですね、できる限り対応させていただいていて、できるだけお口に合った日本料理を食べてもらおうと思っています。
どういったメニューを料理教室では作ることができますか。
そうですね、やはり酢飯がすごく好きなんですよ。
酢飯大好きで、日本のおにぎりも酢で作られていると思っているぐらい、酢飯が大好きなんですよね。
03:01
なので巻き寿司とか、生を使わないような手まり寿司とかちらし寿司というのはすごく人気があるのと、
あとは卵焼きが結構人気で、意外ですよね。
日本人だと普通なんですけど、ああいったお砂糖が入っている卵焼きというのが外国にはないので、
そういった甘いかつレイヤーになっている卵焼きというのがすごく人気です。
あとはおにぎり、おにぎりも外国の中で握れないんですよ。
なので、サンドイッチを作るみたいに三角に握れないんですよね。
平らに上下ではできるけれども、三角の角が。
三角に立体的にできない。
その教え方をするとすごく喜ばれるのと、あとだしの作り方がすごく好評です。
だしは結構時間かかるんじゃないですか。
だしは1日置いておいたり、つけておいたりすると時間がかかるんですけど、
うちは煮立てて作ってしまうので、トータル20分ぐらいですね。
ただやはりだしは知ってるんですけど、実際スープストックスを飲んだことはないので、
飲むと結構みなさん驚きますね、その味に。
日本食、和食というと、もうちょっと大変なものをイメージしたんですけれども、
いわゆる小学生がお母さんに教えてもらえるような料理の内容を教えてらっしゃるんですね。
うちのコンセプトが、1皿20分でできる家庭料理というのがコンセプトで、
やはりあまり手の込んだものだと、日本人もそうなんですけど、
なかなか後で作ろうと思わないじゃないですか。
なので、本当に簡単においしくできるような家庭料理というのをメインに教えしています。
てことは、みなさんここで勉強されて、お国に帰ってからも作ったりもされてるってことですか?
そうですね、されてる方もいらっしゃいます。
あとは、うちの人気のメニューの1個で、キャラ弁があるんですよ。
キャラ弁って、キャラクターをお弁当で表現するキャラ弁。
それもすごく人気で、本日の方、多くの方通っていかれるんですけど、
その方はどうかな、3割ぐらいですかね、また帰ってやる方は。
キャラ弁もみなさんご存知なんですか?
キャラ弁知ってます。
外国人に?
外国の方も知ってます。
外国にもあるわけじゃないんですか?
外国にもあるわけじゃないんですけど、みなさんやっぱりインスタとか、フェイスブックとかテレビとかで見てるので、
アニメもすごく外国の方に人気じゃないですか。
なので、アニメとお弁当という2つの文化が一緒になったキャラ弁は、すごく人気で作りたいってみなさん思ってるんですよね。
なんで、それを作りに来るんですけど。
キャラ弁を、日本旅行に来てキャラ弁を作るんですね。
すごいですよ。
面白い。
本当に若い女子のお友達がメインターゲットなんですけれども、
でも家族連れとか、それこそアニメが好きな男の子同士とか、いろんな方がキャラ弁にはアテンドしてくれます。
みなさんそれはどうやって知るんですかね。
だいたいインターネットを調べて、いろんな体験サイトあるじゃないですか。
06:00
そういうとこから予約来たり、直接うちのホームページに来たり、
あとは旅行会社さんのほうからお話をいただいて、やったりしてます。
作ってみなさん、和食に対しての感想とか、作った感想とかどういうところがいいですか。
みなさん、ビューティフルって言って、おいしい、グッテリシャスって言ったり、オーソンって言ったり、
やっぱすごいみなさん喜んでいただける。
日本食は人気が本当にあるんですね。
あんまり実感がなかったんですけれども。
日本人が思ってるよりも、全然バリアブルだと思います。
今海外とかにも、たまに教えに行ったり行ってるんですけれども、
向こうの日本食のそういった価値観というか、好きっていうのはすごいんですよね。
やっぱり海外で食べるよりも、日本で食べたほうが安くて断然においしいので、
みんな日本食を食べたく、日本に来る方がすごく多く、
かつ最近はそれを自分で作りたいっていうような要望がとても増えているので、
私たちが感じている以上に、外国の方の日本料理への思いとかは、すごい高いと思います。
なんか気づきませんでした、それは。
日本に来た外国人の方に日本料理を教える以外に、和食ではどんなことをやられてますか?
多くの方に日本家庭料理というものを伝えたいんですけれども、
それは私一人ではできないので、一緒に伝えていただける、
伝承者となって伝えていただける方を育成しているんですね。
なんで、ニンテコーシ育成スクールというものを開講しているんですけれども、
外国の方に和食を教えることができる先生の育成をしています。
今何名くらいいらっしゃいますか?
今、実際に契約している方は50名ですね。
なのでその先生が、そういった四つ家とか、和食が持っているスタジオとか、
企業研修とかで教えていただいたり、
あと皆さんフランチャイズという形で全国に広がっていますので、
皆さんご自宅で、外国の方に料理を教える教室をやっていらっしゃいます。
それも先ほど言っていたおにぎりとか卵焼きを、ということでしょうね。
そういう、いわゆるお家で本当にやるような、
タイのなんとかとかじゃなくて、頭焼きとかではなくていいということですね。
あと他には?
そうですね。あとは企業研修を結構やらせていただいていて、
今グローバル会社さんで、外国の方と日本の方が同じ社会にいて、
でもなかなかイングリッシュの言葉の壁があって、
なかなかいいコミュニケーションが取れないとか、
ちょっとアイスブレークができないとかいうような時に、
この料理のチームビルディング研修というのをやってもらうんですよ。
料理でチームビルディングするんですか?
そうなんですよ。
これは日本というものをテーマにしながら、創作チラシ寿司と創作巻き寿司を作ってもらうんですよ。
私の方でいろんな具材を持っていって、あとは花形とか扇形とかといったツールを持っていって、
09:00
みんなで日本というものをテーマにしながら自由に作ってもらうんですけど、
日本といってもいろんな日本があるじゃないですか。富士山だったり、お相撲だったり、
それを皆さんディスカッションして、ドローイングして、作って、発表するっていうようなチームビルディングなんです。
企画を提案するときのやることをそのまま料理でやるみたいな形ですよね。
そうなんですよね。本当に会社の中でやるような、マーケティングのそういった内容を、
実際に料理を通してやるっていうような感じで、
やっぱり英語ってちょっとコミュニケーションの壁になったりするじゃないですか。
でも料理だと半分以上ジェスチャーなので、なかなかコミュニケーションがうまくいくっていうようなチーム研修です。
しかもみんな食べること好きじゃないですか、基本的に。
だからそういうひとつの壁をポンって越えて、すぐに仲良くなれるような気がしますね。
そうなんですよね。おっしゃるようになので、グローバルが海外から来て、
日本とそういった1週間ミーティングをされるときの最初のアイスブレイクだったり、
新春研修だったり、いろんなところで活用していただいています。
いろんな外国人の方に日本食を広げるというテーマでいろんなことされてますけれども、
もともとこれをやり始めようと思ったきっかけというのはどういったところですか?
10年前にニュージーランドに旅をしたんですけど、そこで家庭料理っていうのを味わったんですよね。
今まで海外行ったりニュージーランドも行ったことあるんですけど、
家庭料理って食べたことがなくて、大体レストランの食事ばっかりだったんですけど、
その家庭料理が本当にシンプルなんですけど、とても美味しかったっていうのと、
家庭料理を通した家族とのコミュニケーションっていうのがすごく温かいものがあって、
何回も来てるのにやっと地に入ったなっていうふうに思って。
次の日もまたホストがホームパーティーに連れてってくれたんですよ。
そこにもいっぱいいろんな家庭料理があって、どれもすごい美味しいんですよね。
いろんなバリエーションがあって。
家庭料理ってこんなに同じ国でもいろんな味があるんだと。
家庭料理を通した会話っていうのもすごい温かいんだなっていうのがすごくインプレッシブで、
将来ニュージーランドに日本の家庭料理を伝えるようなお仕事をして、
ニュージーランドと日本をつなぎたいなっていうようなところから始まって、
日本でということで始めました。
そこから日本で始めてすぐに広がるものですか?
最初は全然そんなことはなかったんですけれども、
ちょうど始めようと思った時に、ユネスコの無形文化遺産になって和食が見直されたところで、
ちょうどその時に私が義理の母と同居することになって、
いろいろいろんな和食を、家庭料理を教わり始めたんですよ。
それを私の会社の友達に、外国人に教えてたら、
とてもよくって評判で美味しい美味しいって言ってくれるんで、
やっぱりこれ法日とか在日の方にお教えしたら喜ばれるんじゃないかな。
当時はやっぱりおすじ屋さんとか天ぷら屋さんとか、
お店さんがやる料理教室があったんですけど、
12:02
それだとやっぱり外国のハードルが高くて、
一般の家庭料理っていうリアルな食事を教えたくて、始めて。
最初はすごく珍しいということで、
外国人料理教室が珍しいということで、どんどん取材とかをいただいたりして、
そのうちにオリンピックが決まり、法日がバーッときき始め、
今度物消費からこと消費になり、ということでどんどん広がっていったって感じですかね。
今は体験を売るっていう、体験したいっていう方がすごく多いですよね。
多いですね。もう本当に実際やってみたいっていう方が多いですね。
なんか私は富永さんとお話ししてて、
すごく感覚的な部分と理論的な部分と、
主婦の部分と経営者の部分とすごく両方を感じるんですけれども、
いろんな授業をやられてる中で、富永さんが一番楽しい瞬間っていうのはどういった瞬間ですか。
そうですね。やっぱり自分が企画したアイディアっていうか授業が、
市場にエクスキューションできて、それが評価された時っていうところですかね。
例えば企業研修も初めてですし、それからキャラ弁、外国人向け料理教室のキャラ弁っていうのも多分和食区が初めてですし、
この間は船上コック、要は船の上で働いているコックさん、プロに、外人さんなんですけどね、
日本料理を教えてきたっていうプロのレッスンもやるのも初めてですし、
そういうような消費者っていうんですかね、市場のニーズを捉えて、
それをうちの方でコンテンツとして開発して、それをローンチして評価された時が一番楽しいかな。
和食でイノベーションを起こしてやろうという熱意をすごく感じたんですけど。
和食って本当にバリアブルで、いろいろ外国の方に教えるだけじゃなくて、いろいろな方向に広がる可能性を持っているものなので、
今後もどんどんどんどんそういった形に世界中の外国の方に広げられたらなというふうに思っています。
ありがとうございました。最後に一つ、富永さんが経営者として大切にしている志を教えていただけますか。
志ですか。
そうだな、夢は語ってくださいねっていうことですかね。
よく言ってるんですけど、夢って結構漠然としているんですよね。
漠然としていつかこうなりたいなっていうふうに思うんですけれども、でもそれを人に言うことによってやっぱりいろんなアドバイスをいただいたり人脈を紹介していただいたりして、
いろんなオポジティティをもらうことがあって、また自分でその夢を自問自答しておくと、夢がクリアーに描けてくる。
そうするとその夢に向かって今何すればいいのかって逆算ができるんですよね。
それを実直にじみじみやっていくと、やっぱり夢に近づいていくっていうのが私の今までの経験値なので、恥ずかしがらずに言うことによっていろんなオポジティティをもらえるんじゃないかなと思います。
じゃあまずは夢をクリアーにして、そこへのマイルストーンを立てて一歩一歩歩んでいくっていうことですね。
15:06
ちょっと私もやってみたいなと思いました。
今日はたっぷりお話を伺わせていただきましてありがとうございました。
ありがとうございました。
いかがでしたでしょうか。キャラ弁人気なんですね。意外でした。
ニュージーランドでの体験がきっかけで日本の家庭料理を広めたいと思って身近にいる外国人の方に日本食を教え始めた富永さん。
富永さんの話を聞いて一番強く思ったことは、料理もコミュニケーションの一種なんだなというふうに思いました。
コミュニケーションって誰かと気持ちや考えを交換し合うっていうものだなというふうに思ってるんですけども、
そこの入り口に料理教室があって、その料理教室で外国人の方と日本の方が自分たちの意見だったり文化だったりを交換し合うっていう場所になっているんじゃないかなというふうに思いました。
そしてそれが私だったらその入り口は何だろうというふうに考えるいいきっかけにもなりました。
富永さんありがとうございました。
この番組経営者の志では番組にご出演してくださる経営者の方を募集しています。
どのような志で会社を経営し社会に対して貢献されたいのか、熱い思いを語ってくださる経営者の方のエントリーお待ちしています。
詳しくは説明文にURLを記載していますのでそちらからアクセスをお願いいたします。
それではまた次回、さようなら。
16:53

コメント

スクロール