1. その感動、言語化するまで発酵中。
  2. #10 『竜とそばかすの姫』に仕..
2021-09-13 29:17

#10 『竜とそばかすの姫』に仕掛けられた感動の仕組み

#竜とそばかすの姫
---
stand.fmでは、この放送にいいね・コメント・レター送信ができます。
https://stand.fm/channels/5eee1b539c38bc0326cb8d7f

サマリー

映画『竜と蕎麦菓子の姫』は、音楽や画面作りの質が高く、現代の孤独や無力さを描いた作品です。商業的に作られたアニメ映画として注目されています。

作品の特徴
こんばんは。今日は、もはや今更ながらの感じですけども、
竜と蕎麦菓子の姫についての感動ポイントについて話したいなと思って、
映画を見たのはだいぶ前というか、公開してから1週間目ぐらいでは見てて、
よかったなって思ったんだけど、いろいろ逆に考えるというか解釈できるなみたいなところがあって、
なんかこう、ついつい後回しにしてたら岩に至るというところなんだけど、
今でもハマっていればハマってて、サントラとかは結構聞いては思い出したりとかしているので、
ちょうどね、この寝付けない夜にいいかなと思って、今収録してます。
というわけで、大体30分ぐらいで、10分から15分で一度振り返りを入れるという方式でやっていこうと思います。
リュートス・バッカスの姫は映画と、あと書籍、保沢監督が書いたのかな、
小説が出てますね。小説も正直途中前なんだけど読んでいると。
あとは音楽が欠かせないんだけど、オリジナルサントラックも出てて、
スポッティファイとかはオリジナルで音楽担当者の座談会みたいなもの付きのプレイリストも公開されてたりしてね、
ある程度まで聞いたって、なんかそんな感じですかね。
で、なんだろうね、泣くよね。大体なんか最初始まって、結構最初の方、
ベルというか主人公がね、その湯に参加するところでまず泣くみたいなところですかね。
その辺までは多分公開されてるから大丈夫かな。
積極的にネタバレする気もないんだけども、
割と中身について話す時にネタバレする可能性あるんで、
もしもまだ映画を見てないけども、あるいは本を読んでないけども、
ちょっと置いておきたいと思う人は一旦見てからまた聞いてくれればと思ってます。
いくつか感動するポイントあるなと思って、
単純なところで言えば、
音楽をすごくメインに据えていて、音楽の感情によって、音っていうね、感情に歌えるところがすごく、
全部オリジナルで作られているんだけども、すごく作り込まれているのが素晴らしいなとか、
国内のね、そうそうたるアニメーターが集まって作ったっていうこともあって、
その背景とかね、やっぱ隅々までね、ちゃんと描かれてるとか、スケールがでかい。
結構ね、ゆうの世界って仮想現実のところだから、どうとでも描けるんだけど、
そこをちゃんと奥行きがある形で隅々まで描かないと、物語のリアリティが失われるんだけど、
そこはすごく圧倒的に描かれてるなっていう。
その世界自体もそうだし、当然完成度とかもあるけども、
すごく、多分手が足りないとか能力が足りないってなると、
線が曖昧になったりとか、構造とか、場面の少なさみたいなところでね、限界が出てくると思うんだけど、
そういうところはないよね。
ちょっと映画っぽい場面の切り替えというか、アニメっぽくないという場面っぽくない場面の切り替えもあるけど、
ファンタジーのリアルの場面展開とかに近いような画面もあると思うんだけど、
そういうスケールの大きさとかリアリティっていうのが良いなというのもある。
構成要素で言うと、正直ちょっと入り込むの、個人的には阻害されたかもなって思うところがいくつかあって、
現代のテーマ
先に挙げると、声優はスポンサー意図なのか、若干配役が微妙だなって思うところもあった。
印象に残るのは、主人公のお父さん役の役者工事さんは、役者工事さん自体はとても良い役者さんだと思うんだけど、
キャラと合ってないし、声のオリジナリティとかもあって、
そうだね、体格とかがちょっと違うから、まあまあキツかったなーとか、
あとは、アニメーションのCGっていう意味だとちょっとパワー不足なところもあって、
あれどうなんだろうな、なんかリップシンクがうまくいってない感じはちょっとあるよね。
その口の動きがね、ちょっとね、合わないというか、ディズニーとかちょっと見慣れちゃってるからかもしれないんだけど、
ちょっとね、その辺で少し今日が冷めるっていうところがあったかなーっていうのと、
あとね、ちょっとね、某書では指摘されてたけど、脚本がね、ちょっとなんか、どうなんだろうね、
なんかちょっと冗長すぎるところもあったりとか、若干、本題だけでシリアスになるからかもしれないけども、
少しなんか、もたつくところとかはあるなーというふうに思った。
まあ未完成さ、脚本でいうと未完成さがあっても、それはそれでその余白になる部分もあるから、
なんかね、まあそういう文化で住むところもあるにはあるんだけど、
でもなんだろうね、なんか描写が、すごくアニメというよりは映画っぽい場面展開にうまくアニメの技法を使って進んでいくところとかあって、
特に冒頭の主人公の過去を振り返るところが、すごくね、ショートフィルムっぽくまとめられて、
すごい速さで切り替わっていくところとか、ああいうのは、なんかアニメを使うからこその、
まあアニメとかでね、ミュージックビデオみたいな感じの画面作りとかかっこいいし、
まあなんかいいなって思ったけど、
まあね、なんか例えばこのくだり、この尺いるのかなみたいなのもたまにあったりとかね、しますよね。
で、話がこう、若干ね、
なんか日常を話したいのか、メインテーマしたいのかみたいなところ、ちょっとね、ありますかね。
あと、そうだね、まあそうそう、ちょっとね、悪口までは言わないけど批判というとついついね、
口が滑るけど、まあそういうところはちょっとある、課題あるなと思いつつも、
まあ当然ね、感動して、感動の裏もあるなと思って話したいって思うところがあるのが、良い作品だと思ってますと。
で、戻ってもう一度、その感動ポイントね。
まあその、とにかく構成するものの質の高さっていうのはあって、音楽もそうだし、画面もそうだし、
あとストーリー上も、現代のテーマをすごく取り組んでるし、取り組んでるっていうのもいいのかもしれないけど、
まあね、なんかSNSも含めた、そのコミュニティというか、オンラインコミュニティ的な話と、
あとは、最近すごく自分の中のテーマ性とも一致してからこそ敏感に思ってしまうんだけど、
オンラインとリアルの中でのオンラインの価値というか、
オンラインのリアリティっていうと、なんか変な話なんだけど、オンラインの深さっていうのかな。
まあそのね、端的に言うとインターネットって、結局何も生み出さないみたいなところの話とか感覚もうまく取り入れていて、
多分インターネットっていうものが発生してから、僕らはそれに夢を見て、今それが、もちろん多くのもとを生み出したと思いつつも、
なんていうか、インターネットならではの新しい価値っていうのが本当にあったのかっていうところについては、
すごくその昔夢見たバラ色なところから、だいぶその期待を裏切られている。
あるいは、僕とかはそれに関わりなくて、世界に飛び込んだ口だから、自分たちがそれを作れなかったみたいなね、
後ろめたさとかを感じつつ見てたけど、ただ現代の問題とか、あるいは少し未来の起こりうるテーマっていうのが
感動のポイント
語られていて、そこがすごく良かった。
みんなが自分事として見れる、自分も自分事として見るっていうところかな。
最たるものがその主人公のテーマっていうところで、
一言で言えば孤独だよね。その孤独についてなんだけど、
主人公は幼い頃、母親を亡くすっていう体験をして、
そのトラウマでね、人付き合いが苦手になるみたいな背景があるんだけど、
当たり前じゃない過去もあるんだけど、当たり前じゃない過去が当たり前じゃない家庭環境を作るっていう話ではなくて、
特殊な人の話をしてなくて、そういうきっかけがあれど、友達とかの中で孤立していく。
孤立していく。孤立までいかないというか、自分が拒絶していくっていう物語なんだよね。あるいは過去なんだよね。
それは現代で誰でも感じる孤独というか、自分自身が周りと馴染めないということについて悩むっていう課題っていうのは、
現代の誰でも持っている課題っていうのかな。周りに取り残されているっていう感覚は多分誰もが持っている課題であり、
孤独感でそれをテーマにしているっていうところがものすごく胸に迫るテーマだなというふうに思っているかなと。
一つ一つ思ったことを紐解いていく感じで話して15分経ったけど、とりあえず振り返ると、構成要素の一つ一つの質が高い。
もちろんちょっと首をひねるところもあるけれども、特に音楽と画面作りっていうところだったりがものすごく良かったっていうのと、
現代の問題を扱っているところは、特にその中でも現代の孤独、周りに対して自分が馴染めないっていう孤独、ある意味知りすぎたからこその孤独みたいなところっていうのが書かれている。
知りすぎる土壌のインターネットの無力さというか、完全な正義ではないっていうところを書いているのがすごく惹かれる一つかなと思う。
そこまで言って、もうちょっと構成を、自分の感動をまず最初に話してからそれを分析する感じで振り返ればよかったなと思っているんだけど、このままだらだらと話していくと、
最後に申し上げた孤独の描き方とストーリーの進め方がすごく現代的で、途中で話していたすごく過去の悲惨というか辛い思い出っていうのは、なんか本当にスライドショーみたいにパッパ過ぎていくんだよね。
『竜とそばかすの姫』のストーリーラインと画面構成
そもそも始まった時に主人公は孤独で、それが明らかに見て分かる。学校の中で浮いてる、浮いてる、浮いてるし、自分自身もそれ嫌だって思ってるっていうのが見えて、
それがユーっていう世界が出てきて、そこに最初の救いがあって、でもその後に待ち込まれていくっていう構造。
ものすごく異世界転生者みたいなラノベの世界と構造が似てるなっていうのがある。
まんまとそこに泣かされるわけだけど、現代の誰もが思っている悲しみとか孤独とかっていうのを描くテーマに扱うことによって、前段の悲しみとかが溜まるっていうのが描かれないでもみんな理解して、
ユーに参加して声を出すっていう場面でカタルシスが起きるというのは、異世界転生でずっといじまえてる過去があったんだけど、
転生した冒頭から始まって、何か最初の山を越えた時に自分の地位とかに気づいてできるという風に思うっていう意味ではすごく異世界転生的で、
ユーの世界に参加するってなると、その人の隠れた能力までを明らかにしてアバターに反映するっていう風に言われていて、まさにそれはチートってことだよね。
努力して手に入れるわけじゃなくて、埋もれつき持っていますっていう、隠れた能力を発見されますっていう、その構成がね、ものすごく異世界転生モードだな、これはって思いながらついつい見ちゃってはいたかな。
あと話の構成もすごくストーリーラインが、いわゆるハリウッド式のストーリー展開になっていて、最初に主人公がどうしよう、スターウォーズみたいな話だよね。
行き場というか、居場所がなくて、新しい世界に旅立たざるを得なくて、旅立ったらいろいろな葛藤があり、その先にさらに障害があって、越えていく山っていうのがだんだん高くなって、
大きな山を越えた時に、カタルシスがまた起きて、その後に帰還すると。つまりまたその自分の日常にまた戻っていくっていうところが、なんか本当にそういうストーリーラインで描かれていて、
逆になんかちょっと展開がわかるみたいなところはあったけども、きっちりとそういう意味だと盛り上げていくと。たまにそこでちょっと声優があってないかもねとかあったりはするんだけど、そこは印象的だったかな。
ものすごく商業的に作られてはいるんだよね。僕自身はそうじゃないんだけど、アニメ業界の人のコメントとかを見ていると、日本中から細田監督のプロジェクトだからってお金も集まって、お祭りのようにすごい人が集まって作ると。
ただ日本だと、まあそういうぐらいお金が集まってプロジェクト化できる粘場量がある監督ってそうそういないから、まあなんかそれが単発的に起きるっていうのが、ちょっと業界的には問題だねとかあるんだけど。
まあでも人を感動させるためのストーリーとその感情に訴えるための音楽の作り込みと、あとは画面を飽きさせない、特に奥行きが深くて深さのある画面、特に優の世界の画面っていうのを作っていくっていうのが、
なんか龍と蕎麦枷の夢の仕掛けなのかなっていうふうに思う。そこに現代の問題っていうのを絡ませて描くことで、すごく現代的ハリウッド的に作られたアニメの映画だなというふうには思うかな。
ママと僕もハマった口で、ストーリーに対しても、そう言っても場面場面っていうのを思い出し、それと一緒に音楽を思い出して、特にやっぱりこの音楽が秀逸で、サントラを聴いててもそれに合わせてどうしても画面のイメージとかが湧いてくるのをまた繰り返すっていうところがある。
まあね、とても残る映画だなって思うよね。
これがまた面白いことに、感動とかを少し分析したりとか言わなきゃなって思うことで、小説を少し読んだりとかしてる時間が経つ間にテレビで宮崎駿の映画をやると、ジブリの映画かな。
物の気不明とかを見てて、またね、全然その作り方が違うんだよね。それが面白いんだけど、ジブリのやつは本当に職人的に作って、職人的作り込みがあるんだけど、
この細田作品はね、より商業的な海外に通じる映画の作り方をしてるなと。
リップシンクとかも本当は作った方がいいよね。あるいは英語版とか出すんだったら、もしかしたらそれに合わせればいいのかもしれないけどね。
っていう風に思いました。というわけで、久しぶりに収録したけど、眠れぬ夜でちょうど良かったなとは思います。
何か振り返ると、まずはその構成音楽とか深い画面作りっていうところ、あとは現代のテーマっていうところ、特に現代的なテーマもそうだし、
主人公が抱えている孤独が周りに馴染めないっていう、すごく共感できる、共感が広い孤独を描いていることっていうのが入り込みやすい一つの仕掛けだし、
それを支えるようにハリウッド的なストーリーライン、分かりやすいストーリーラインだとか、あるいは現代の裏述べのような表現とストーリーの重心の置き方をしているっていうところが、
すごく売れる仕掛けを作られた、売る意図があるのか分からないけど、ヒットする仕掛けがある作品で、そういう意味ではひとすべくしてちゃんとヒットさせたものなのかなというふうには思いました。
『竜とそばかすの姫』の商業的アプローチとヒット作の要素
なんかすげー上から目線だし褒めてないというか、自分があまり感動してないみたいだけど、僕自身はそれでハマってサントラを週に1日ぐらいは必ずずっと聴いているみたいな、ハマった観客の一人ではあります。
というわけで、今日は竜と蕎麦菓子の姫についてお話ししました。ここまでもしも聞いてくれる方がいたらどうもありがとうございます。皆さんに幸あれ、なんかよくわかんないテンションだけど、これで終わります。
29:17

コメント

スクロール