監督と選手の関係性
アメリカは特にそうですね、議論をやっぱり好む民族なんて。議論して、ちゃんとその対等な立場で議論した上で、両双方にとって、ちゃんといいところに着地するっていうのが結構目的だったりするんで。
なるほどな。多分ね、その監督、システマチックな人だから、多分監督と選手みたいな、そこも多分構造で見ちゃってて、
いや俺が決めるんだから決めたやつをやるのがあなたたちの仕事ですよねみたいな、そんなになってると思うんだよな、悪気なくない?いやそれは構造的にそうだからさ、みたいな。
悪い人とかじゃなくて、いやいや監督だからさ、俺決めるからさ、どこで使ってほしいとかじゃなくて、俺が使うとこ決めるからさ、みたいな感覚なんじゃないかな。
結局だから監督がしたいことが結果的なくなるから、そこは構造的にどうかじゃなくて、人間がやっぱりやってるから、人間を見て。
じゃあそれをやれる人を使えばいいのに、それを見たらもうできてないっていうところもありますし。
なるほどな。
そうですね。あと、これはちょっとね、私苦手なタイプ、ほんと苦手なんですけど、90分間ベンチでずっと騒ぎ続けてるんです。
飛び跳ねてるって出ましたね。
それがもうね、エスカレートしてしまってるんですよね。
前に褒める話をしたじゃないですか、どのプレイに対して褒める。褒めることで基準が決まる。
何でもかんでも褒めるんじゃなくて、いいプレイをした時にこれがいいプレイなんだって言ってくることで基準が決まっていくよね、みたいなやつですよね。
この監督、普通のパスに対してもものすごく褒めるんです。
そんなの、こちらからしたらそんなのパス通して当たり前だよねっていうパスに対しても、いちいちいちいち全部褒めるんですよ。
これを見てて、この監督自ら基準を低くしてるなっていうのを感じてしまって。
で、そのミスに対してもなんかすごいオーバーリアクションで、ああもうみたいな。なんでミスすんだよみたいな。選んでるのはあなただからねっていう、その選手。
とかもそういうのが見えてきて、どんどんなんかもう疑心暗鬼です、この監督に対して。
1ヶ月で結構変わったね。そうか。
結構変わりました。
そうか。でも確かに特徴自体は前回話していたのとは変わらないですよね。特徴はそうなんだけど、それが裏目に出てきてるこの1ヶ月間って感じですよね。
最初は良かったけど。
そっか、そうだよね。
だって不倫してすぐみたいな感じでしたよね。前回の収録の時って。
そうですそうです。
割と1ヶ月も経たないっていう感じで、方針が明確だからすごいやりたい作家がわかりやすいってなってたのが、やりたい作家はわかるけど全然選手見てないっていうのがわかった1ヶ月みたいな感じですよね。
それがどんどんわかってきたんですよね。
なるほど。両方できる人って少ないんだろうな。
両方できる人が一番いいんですけど、多分そういうのってすごいレアなんだろうなっていう気はしてます。
結局、中でプレイしてる選手の中でも、選手が選手に対して評価するじゃないですか。
実力のある選手がすごいフラストレーションが溜まってるんですよ。
その実力がそこまでない選手というか、仕事をさらに難しくしてくる選手を入れてるので。
会社でもあるよ。
それによって、仕事ができる人たちが被害をこう思うわけじゃないですか。
そうですね。ケアしないといけないからね。
そういう現象がやっぱり実際起きてしまってて、その選手のやる気がちょっと落ちちゃってるっていうところとかもあったりして。
結局、その実力の高い選手が結局力を発揮できないから、仕事を難しくしてくる選手がいることによって。
そういう組み合わせの見極め方とかも全然できてないんだなっていう。
何を見てるんだろうなっていうのがすごく気になるんですよ。
それ、個別の面談でフィードバックがあったら解決してる問題ですか?
主体性と信頼関係の欠如
結構こう考えてたんだみたいなので、納得がいく問題なのか。
それはもうまさに動き自体に問題があるので、チームの戦術としての動きができてないが故に、
その選手が被害をこむっていって、さらに仕事を難しくしてくる選手たちは話を聞かないんですよ。
ああ、そうなんだ。
そう。なので、監督がしっかり言えば絶対に解決する問題なんですよ。フィードバックをして。
なるほど。なるほどね。言わないんだ。
明確にちゃんとフィードバックをしないっていう感じですね。だから外からどなってるだけっていう。
どなってるのもまたちょっと面倒くさいですね。穏やかなの、私もね。
なので、どうなるのかなっていうところがありますよね。
そうだね。やりたいことが明確でぶれないんだったら、その方向に結果修練していくんだと思うけど、チームの中がどうなっていくかってのはちょっとわかんないですよね。
そこなんですよ。やっぱり生き物ですから、やってる人たちが。
ねえねえねえ。
感情がありますし、そこをちゃんとチームがやりたい方向性にちゃんと持っていけないとやっぱり崩壊するなっていう感じがすごくします。
サイコパスの経営者がいて、知り合いの。
サイコパスの経営者って僕はサイコパスだと思ってただけなんだけど、10個ぐらい上の先輩なんですけど、その方はもう今一人会社やってるんですよ。
今まで何社も経営したけど、俺が組織作るとみんな目が死んでいくんだよねって、多分その感じだと思う。
めっちゃロジカルな人で構造作るのとか上手だし、機能するような、機能するはずのルールというかうまく作るんだけど、その通り人が動かなくなっていく、どんどん生き生きしなくなっていくみたいな感じで。
で、まさにそこなんだと思う。
確かに。みんな死んでますね、目。
ついつまはあってるけど、みんなからすると、私はどこにいるんだろうみたいな感じの、全員顔が見えないみたいな感じになってしまって。
みんななんかピリピリしてる感じ。特に今日なんかピリピリしましたね、みんな。最後まで競争させようとするんで、そりゃピリピリするよって。
しますよね。
疑心暗狂を自ら生んでますよね、チームにね。
生んでるなーって、そうそうそうなんですよ。ってなってくると、プレイヤー同士の関係性とかもギクシャクしてくるじゃないですか。
そこまで割り切れる人たちが揃ってればいいんですけど、まあそこまでね、できる人たちではないと思うので、スパって。
そんな感じなのかな、スポーツの世界ってね。そんなのされてもきついよね。やっぱり信頼関係ないとさ、やれないじゃないですか、連携。
やれない。やれないですよ。なので、だから、どうなんだろう。そういうことをピッチ中ではやるんですけど、ピッチ外でもなんか変なルールが多くて。
例えば、遠征先とかに行った時にホテルとかでみんなで食事するじゃないですか。
はい。
で、その時に絶対に携帯をいじってはいけないとか。
で、食事会場に着いたら、朝一番だったらスタッフ選手と必ずハイタッチなり握手なり、おはようっていうのを伝えるとか。
だからそこを仕組みにしちゃって、もうなんかね、あれですよね。私たちの尊厳はどこにあるんだって感じがあるよね。そんなんで信頼関係高まらんわ、みたいな。させられてるハイタッチで別に、みたいなね。
それ、俺たちはファミリーだからとかいう風な感じで、ファミリーはいつも挨拶するだろう、みたいな感じで。
やばいな。
こうね、当てはめてくるというか、当てはめてくる、まあ確かに当てはめられてるんですよね、こういう構造に。
で、必ずやっぱり監督と毎朝ハイタッチをしなきゃいけないんで、もうなんかフェイクの笑顔で。
おはようみたいな感じになるわけですよ、やっぱり。
人間すごいな。
そんな毎日毎日あんたの顔見たくないわってなるじゃないですか、人なんですか。
だって嘘つかされてるみたいなストレスもありますからね。
個別面談とフィードバックの不足
はい。
ハイタッチするためにエンゲージメント下がっていく感じしますよね、そうすると。
うん。だから、これもうなんかみんな、私たち大学生じゃないんだからさ、子供じゃないんだから、みたいな感じになってる。
儀式みたいなのあってもいいと思うけど、あんまり細かく設計されてやらされてる感すごいですもんね。
すごいですね。だから結構こういうのは、私のモチベーション下げてくるタイプのマネジメントですね。
子の尊厳というか、実際に私がこのチームに何ができてるのかっていうのも不透明なままだし、その存在意義っていうのは見出せてないですよね。
そうですよね、そうですよね。
うん、こうなってくると。
存在意義も見出せてない上に、自分で自分をコントロールするみたいなことも奪われてますよね。
ハイタッチをここでして、ここでこうして、みたいな感じで。
いや、その時にどんな挨拶をするか、どんな顔をするか、自分で選びたいですもんね。
そういう自分で自分をコントロールできてる感覚が奪われていくから、主体性みたいなものがどんどんどんどん削がれていくというか。
なくなってきますね。
恐ろしいわ。恐ろしいね。
なんか連携とその主体性を削ぐことみたいなのが、トレードオフになってる部分もなきにしもあらずだけど、
あまりにもやりすぎると、ほんとみんな死んでいきますよね、目がね。
私である必要がない。
死んでる人何人かいますもん、もはや。
1ヶ月半とかですか?
はい。
すごい威力だな。
もう無理みたいになってる人いますもん。
あれでしたもんね、それこそ1ヶ月前の収録の時には、みんな好意的に受け入れてるって言ってたから、ギャップが多分すごいんでしょうね、期待との。
多分そうなと思います。
シーズンいつから始まるんですか?
今週の土曜日から。
もうこの最悪の状態から始まるんだ。
はい。
うわー、それスタメン発表された瞬間になんかね、また次のありそうですよね、もう1段階。
ありそうです。
このメンバーか、みたいなさ。
なぜ選ばれたんだ、みたいになるよね。
説明がないと。
あっても、だけど。もはや。
そう、もはやっていう、もはや。信じようがないですよね。
もう絶対それ表面的に嘘を言ってるようにしか思えないっていうことを言うかもしれないし。
それはもう分かんない。信頼がないので、本音で語れる相手ではなさそうだなっていうのを感じますね。
勉強になりました。僕もね、傾向としてはありますんで、その監督の傾向が。
でも話聞いてると、そこまで強烈ではないなと思ったんですよ。
でもその傾向があるんで、やっぱりもうちょっと個人と向き合っていく姿勢っていうのは。
個人と向き合うってかなり大事だと思います。
グループをマネジメントする上では。
ね、ちょっと思いました。なんかそこ僕、ついつい、なんていうのかな。
うーん、なんだろうね。自分自身があんまり意識が向いてないんでしょうね。
そうなるとそうなりますよね。意識が向いてないと。
大事にしてないっていう。軽視してるってやっぱ思われますよね、そうなるとね。意識が向いてないっていうことはね。
うん。
なるほどな。勉強になりますね。
あともう一つ問題だなって思ったのが、監督スペイン人だからスペイン語話すじゃないですか。
で、ブラジル人が一人いるんですけど、その選手英語話せないんですね。
はい。
男性社会におけるマネジメント
なので、けどポルトガル語を話せて、スペインにも何年か住んでたんでスペイン語も話せるんで、監督とはポルトガル語スペイン語のミックスでコミュニケーションが取れるんですよ、唯一。
はい。
で、いつも監督はブラジル人のところに行って、すごいスペイン語で会話をするんですよ。
他の選手がいる前とかで普通に。で、他の選手スペイン語理解できないじゃないですか。
はい。
だからそこでまた疑心暗鬼が生まれるんですよ。
何言ってんだろう今みたいなね。笑ってるけど、これは。
ブラジル人とばっか話すんだよみたいな。
文句とか言われてるんじゃないだろうなみたいになるよね。
そういうのとかもちょっとやっちゃダメだよなそれって思っちゃうんですよね。
いやーこれめちゃくちゃ勉強になりますよこれ。多分意識ないと思うよそこまで。
ないですよね多分ね。
でもそれがどう見られているかみたいなやつは意識ね、改めてこの回聞いたら、そういうふうに見えるんだなと、そんなふうに思われるんだなっていうのは結構ね、あんまり性で隠るのもあれだけど、男性だと見落としがちな気がするんだよな。
そこまで目配りができない、聞くばりができないというか。
そんなふうに見られてるなんていうふうな意識があんまないんだと思うな。
女子サッカー歴が低いんですかね、どうなんだろう。結構でも女子のマネジメントする上ではこれ結構必須事項だと思うんですよね。
なんかそうだね、やっぱ男性社会ってやっぱ力でねじ伏せてるんでしょうね。だからどう見られてるかとかどうでもいいみたいな感じになっちゃうんだと思うんですけど。
でもチームをまとめていくときに、だから力で支配できないじゃないですか。
そうですね。
男性は男性を多分力で支配してるんですよ。だから監督の俺が言うから言うこと聞くよねみたいな、なんかちょっとそういうのが別に偉そうにしてなくても力関係みたいなので、無条件に言うこと聞くみたいなのになりやすいんですよ。
でもそうじゃないですよね。勝手なプレイをするぐらい信頼できない人に言うこと聞かないっていう姿勢があるってことですもんね。
そういうのがちょっと酷くなってるかなっていう感じですね。
だからその辺の傾向みたいなのがより。
アメリカ人っていうのもあるかもしれないですね。違う民族。ヨーロッパではそれがね、なんか通用してたのかもしれないですけど。
アメリカ人ってやっぱり気質が違うので、ヨーロッパ人とは全く。
なるほど。そこも確かにね。子みたいなものはより際立ってるみたいなね。
際立ってるので、子をちゃんと尊重してあげないと、マネジメントがすごく難しい集団だと思うんですね。
日本人だったら別にいいと思うんですよ。みんな科目にやると思うんですよね。普通に。そういうのがなくても。
なるほど。
組織の分断と日本人の意識の違い
そこも影響してるのかなっていうのはちょっと思いました。
日本人だったとしたら、今この1ヶ月半のことがそのまま日本チームに対して行われても普通に機能するって感じですか?科学的に。
と思いますよ。
そういうのもあるのか。
みんなだいたい自分の立場役割をわきまえてる人が多いので、それを察してその役に徹するっていうのが多いと思います。
なるほど。不安もあるけど自分のできることをいっぱいやりますみたいなのが。
まあでもね、日本人もどんどんアメリカナイズされてきちゃってるから、そういう意味では子を尊重していくみたいな。
そうですね。最近日本人と接してないから、その辺わからないかもしれないです。変わってるのかな。
世代間の差みたいなのがすごい感じますよね。会社とかもだいぶマネジメントが崩壊してるというか、
やっぱり気合と根性でやってきた世代50代とか40代後半ぐらいの人とか。
そうですね。
狭間にいる40代前半と30代後半みたいな狭間の人たちがいて、30代半ばより下から30ぐらいの人、そして30未満の人みたいな感じで、
どんどんその気合と根性ゾーンから、やる意味とかじゃなくて、やる以上みたいな人と、
もう若ければ若いほど、やるなんでっていうなんでっていうのがすごい強いから、
その返りがすごすぎて、中間管理職死にそうみたいになってる。
まあでもそのなんでが説明できるかできないか結構大きいですよね。現代のマネジメントにおいては。
そう。だからそうなると今度経営層がミッションビジョンバリューから経営戦略からみたいなものが全部一貫してるみたいなのがないと、
辻褄が合わなくなるんだけど、最初は気合と根性で成功体験積んじゃってるから、
割と経営層の中でもぐっちゃぐちゃだったりとかするんですよ。一貫性がないみたいなことがあるから。
それが部長から降りてきた課長が、このぐっちゃぐちゃなやつを、なんかなんでって聞かれるのを、
まあいいからやれよとは言えないみたいなことが起こってるみたいなので、
まあいいからやれよって言っちゃう課長とかのところだと、課長というか中間管理職とかのところだと、
もう若手が居つかないとかなるし、丁寧にやろうとすると、その中間の人が忙しすぎて、
もう死にかけてるみたいになるし、みたいな。
分断せざるを得ない気がします。
そうですよね。
分断した状態で、うまくその組織の中に、2つか3つくらいのグループをなんか経営していくみたいな感覚なんでしょうかね。
なんか若い人だけ集まってなんかやるとか、50代だけ集まってなんかやるみたいになった方が、
まあ短期的ではあるけども、その機能するんだろうなって気がする。
それを集めて、まったくさっき言ったけど、プレーできない選手がいることで、
プレーできる選手が力発揮できないみたいなことが普通に起こってるって感じだと思う、会社も今。
なるほど。
これは万国共通なんですね。
恐ろしいですけど、でも今回の監督の、なんていうのかな、
ガッチガチ全部構造に当てはめていくみたいなやつはまたちょっと別の問題な気もするんで、
ロジカルかもしらんけど、人間が人間らしくなくなっていくみたいなやつは、ちょっとまた違う怖さがあるなと思うんで。
まあね、これもしかしたらうまくいくかもしれないので、まずはシーズン入ってからどうなっていくかってところ、結果をしっかり。
演出かもしれないですからね。
一回ちょっと崩壊させて、不安にさせて開幕してから一気にガッと結束させていくみたいな、すごい作戦かもしれないから。
そういうパターンもあるかもしれないので、またしっかり分析していきたいと思います。観察して。
引き続き楽しみにしてますんで。
はい。
ではこんなとこですかね。
はい。
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それではまた来週。さよなら。
さよなら。