分かりたくない気持ちの考察
こんにちは、上水優輝です。
永里優輝です。
さて、今日は、分かりたい、分かりたくない、というお話をしたいと思います。
どっちだね。
どっちだ?
最近、気づいたことがあるんですよ。気づいたというか、うすうすずっと気づいていたけど、
もうやっぱ、そうなんだろうなって、ちょっと確信に変わってきたことがあって。
はい。なんですか?
日頃、コミュニケーションが取れている人。例えば、家族でもいいし、友達でもいいし、仕事の人でもいいんですけど、
なんか想像してほしいんですよね。コミュニケーションが取れている人、ある程度。もしくは、取っている人。
もし、伝わるレベルというか、理解力レベルが1から10まであったとして、その相手の理解力が、自分から見てですよ、もう完全に感覚の評価ないけど、
5点だなとか、7点だなとか、いろんな人がいますよね。
はい。
で、仮に5点、いつも理解してくれる、理解力的に5点、自分がやっていることを理解してくれているな、みたいな人がいたとして、
でも、ある局面になると、理解力が2とかに下がるとか、1とかに下がる、みたいなことが起こる。こういう現象があるわけですよ。
まず、ありますか?それはありますか?
できますね。
できる?
できます、はい。
あ、よかったです。
その時に、5をわかりそうな人に、いろいろその状況で説明をすると、「いや、ちょっとわかんないな。」って感じを出してくる。
それは明確に、「うん、それちょっとわかんない。」とか、「え?どういうこと?」とか言ってくる、みたいな。
え?え?ってなるわけ、こっちは。
5、わかっているよね、日頃。なんで日頃わかっていることが、なんでわからなくなるんだろう、みたいな。
プレッシャーと理解力の変化
なんなら、日頃わかっていたことがわからなくなっているぞ、みたいなこととかもあるわけですよ。
その時に、わからないって言うから、じゃあ5じゃなくて、3ぐらいの感じで話してみる、とかするわけですよ。
要は、中学生でもわかるように話すとか、専門用語を外して話すとか、たとえ話をすごいわかりやすくするとか。
あの手、この手で、理解力を必要としないような、より低い理解力でも理解できるように話そうとする。
わかりやすく説明しようとする。
いや、わかんないなってなるわけですよ。
で、あ、なるほどなと。わかりたくないんだっていうことがわかったっていう。
わかりたくないからなんですか、それ。
気持ちの問題?
なんかパニックになっているとか。
パニックになっていたらパニックじゃないですか、それは。
落ち着いてもらうまでの時間みたいなのはあると思うんですけど。
でもパニックですね。広い意味ではパニックだと思います。
そうですよね。なんかその、1対1でその人と話しているときと、じゃあ誰かが周りにいるときにその人と話すときでのその理解力って変わったりしません?普通に。
します。
それなんじゃないですか。
それは、だから場面が違うっていうことで感じるプレッシャーみたいなものがあると思うんですよね。
人から見られている中だと。
人から見られているから、ちょっとそのね、何も別に言われているわけじゃないし、眼見されているわけでもないんですけど、その人がいるっていうだけでやっぱりエネルギーが変わるから、言葉の伝わり方とかもちょっと変わるし、っていうのを思ってるんですよ。
そこになんかリフレクションが1個入っちゃうとか、見えない世界の話なんですけど、なんかそういうのがあるんじゃないかなと。
それもね、一つあると思うし、例えば仮に同じシチュエーション、例えば1対1で5点だった。で、次その起こっている現象は1対1で話しているっていうとき。
なのに、みたいな。
逆ですか。
同じ場合、1対1で話してて、その次も1対1で話してるんだけど、5点が2点になるみたいな現象もある。
同じシチュエーションなのに。
そう、違うことがあるとすると、その状況が、例えばなんかトラブルが発生してるとか、話し合わないといけない。
これから話し合っておかないと課題が降ってくるから、問題が降ってくるから、ここで先に話し合っておいた方がいいよねってこととか、結構負荷のかかる話し合いってあると思うんですよ。
ありますね、はい。
そういうときに急にポンコツになるみたいなやつ。
結構いそうじゃないですか、そういう人って。
いるんですよ。いるから、そのときに。
ですよね。
分からないって言うから、理解が追いつかない、理解力が足りてないっていう意味で、説明を分かりやすくしようとしちゃうんだけど、そういうことじゃないんだなって。
そういうことじゃないと思います、はい。
それ、説明の仕方とか変えたところで、分からないものは分からないんだってことですか。
そうそうそうそう。だからそのときに、分かりたくないみたいなものが入ってるなっていうのがすごい感じで。
言いたくない心理のメカニズム
なんでその分かりたくないってのが入っちゃうんですか、そのときに限って。
例えば、分かりたくないは広く分かりたくないで、具体的にはですよ、さっきパニックって話ありましたけど、不安だから、もう今これ以上情報を与えないでくれっていう意味での分かりたくない。
分かりたくない、はいはい。
プライドがあって、それを分かってしまうと、自分のプライドが傷ついたから分かりたくないみたいなこともあるかもしれないし、広い意味で自分を守りたい。
自己防衛ですね。
そう。自己防衛のために分かってはいけない感覚があって、今この人が言ってることを分かりたくないってなって、だから分からないってなってるみたいな、そういう順番だなっていうのをすごい感じる。
うん、分かります。
分かります?
うん。でも、そういう状態になるときあります?
僕自身がですかね。
自分が。
僕自身はね、それが意外と僕は多分薄いんですよ、そういうのが。分かっといた方がいいじゃんって思っちゃうから。結構切り離せちゃうんですよ、そこの不安とかプライドとか。
感情と。
あるけど、プライドも傷つくし、不安がより助長されたりもするけど、一応今何を言ってるか分かっといた方がいいだろうと思うから、分かろうとするんですよ。
すごいですね。
基本のマインドセットとしては。今分かりたくないとかはないんですよ。
情報として持っといた方がいいじゃんって思うから。
結構、なんだろう、一対一で私話すときは結構コミュニケーション力が高いんですけど、さっきも言ったように、一対一なんだけど周りに人がいて、その会話を聞かれてるっていう状況になったときに。
しかもその内容が、自分のことに関して、プレイのことに関して、その時どういうことを考えてて、なぜこの選択をしたのかっていう回答を求められるときに、その質問は分かりたくないって思っちゃうんですよ。
その英語で言ってるから、その英語で言ってる質問を分かりたく、分かっていない自分で言いたいみたいな。その質問を理解してる自分で言いたくない。
えー面白い。
日本語だと多分大丈夫なんですけど、英語でそれが来られたときに、もう頭の中では何て聞いてるのか分かってるし、自分の中でも答えはあるんですけど、それを分かりたくないから、言いたくないっていう自分がいるから、無言になっちゃうみたいな。
えー面白い。
結構あるんですよ。
その真理を言語化してくれる人多分いないと思いますよ。本当になかなか、いや分かりたくないかってこうでこうでみたいな、そんな教えてくれる人いない気がする。面白い。やっぱ怒ってるんだ、そういうことが。
怒ってますね、はい。うん。今思うと、うん。
それはなんですか?人生の前で言うと、どういう、その、中里さんの中に気持ちとして不具合があるんですか?
えっと、その、基本的に私自身の、そのサッカーに対するプレーに対する考えっていうのを人前でシェアするのが嫌なんですよ。特にそのチームメイトと。
はい。
で、それをその、ジャッジされる。
あーはいはいはい。
っていう意識が働いちゃうので、そことの戦いではあるんですけど、もちろんそれを気にしない自分っていうのもやっぱりいたりして、けどその何かを意見したい、自分の考えを表明するっていう時に、それが働いちゃうんですよ。
はいはい。
自分が取るアクションに関してはそれ全然気にしないんですけど、うん。そのところに関してだけは、そういう、何かモードになるというか。
なるほど。周りのその、ジャッジみたいなのが気になっちゃって、言いたくないなっていう。
うん。
あーなるほどね。なるほどね。でも言いたくないっていうのと、言いたくないはわかるんですよ。僕も。
言いたくないことあるか。
言いたくないから、理解したくないってなっちゃうんですよ。その状況を。
なるほどね。
うん。そこでやっぱ先に来るんですよ。
そっか。
言いたくないがもう前提にあるから、じゃあその言わないようにどう自分のその思考をシャットダウンするかみたいな。
面白いなあ。
うん。
やっぱありますよね。
うん。あると思います、普通に。
僕は結構今ので言うと、その、わかろうとするまではやるけど、言いたくないことは確かにやっぱ言わないから。
うん。そこがすごいっすよね。
わかりたくない心理の探求
言いたくないのところは、なんか嘘を言ったりしますからね。
そこもすごい嘘まで考えられるんですね。その状況で。
大した思ってないことを言うみたいなことをするっていう。みんなが聞いて、まあ、そんな差し支えなさそうなことを言うみたいなことはすると思うんで。
そういう場だとね、なんか言わされてんなみたいな。
なんか私の場合、そういうことを言ったときに、あ、自分、自分じゃないこれみたいになっちゃうんですよ。
はい。
だからなるべくそういうのは言いたくないので、言うか言わないっていう二択になるんですよね、基本。
はいはい。
だから、その言わないっていう状況を作るために、その思考モードをいちいち切り替えなくていいように、最初からその前提で入っていくっていうか、途中で変えなくていいように。
うんうんうん。
うんうん。
なるほど。素直な人がじゃあそうしてるのかもしれないですね。
あ、それはあるかもしれないですね。
ねえねえねえねえ。これをわかってしまったら、ちゃんと答えなければいけないみたいになるから、
わかりたくないんだと。だからわからないんだと。だから答えられないんだということになる。
なるほどな。
私の場合はそうかもしれないですね。
いや、そうかもしれない。
そういうタイプいると思うんですよね、絶対。
いると思う。うん。今ちょっとね、納得がいった。なんでわかりたくないんだろうと思ったけど。
わかりたくないんですよ。
わかってしまったら、その後のアウトプットがまだ一連になってるから、わかっちゃダメなんだ。
わかっちゃダメなんですよ。
はあ。面白い。
そう。で、わかろうとするってことはそれに続いて、さらにその人が質問してきたことに対して、もう少し詳しく話そうとする自分がいるときは、それに対して詳細を求めるんですよ。
うんうんうん。
で、そういうやりとりに進んでいってしまうと、結構、ハイレベルな答えが求められてしまうっていうのも、やっぱ想像できちゃうから。
そういうのに対しても絶対に突っ込まないっていうのを自分でも決めてるんですよ。
なるほどね。
うん。だから基本、チームミーティングとかもわかりたくないっていうのが基本にあって、聞き流すっていうのも結構基本にあるかもしれないですね。
で、伝わらなかったら、質問者は結構また噛み砕いてとか、わかるように言おうとするじゃないですか、たぶん。
あ、しますね。しなくていいよ。
どんどんどんどん来るから、鬱陶しいなって感じになるんですか?やっぱそういうときって。
なりますね。
やっぱそうだよね。
なりますね。鬱陶しいから、こっちはもう拒否してるってのをわかってくれっていう。
気をつけよう。
本当にわからないんだと思って、一生懸命良かれと思って丁寧に説明したりするから、それがかえってこう…
逆にうざいっすね。
うざいよね。
うん。
うざいことやってんだろうなと思って。
でも、わからなかったら聞き返しますから。こちら側から。
あ、ですよね。
で、一方的にわからない、わかりたくないっていう風になってるときは、本当に拒否ってるってことなんで、そっとしといただけてください。
でも例えば、チームミーティングだとどれぐらいそれが必要かちょっとわかんないですけど、その人と合意しないといけないようなことってあったりするじゃないですか。
ありますね。
ビジネスにおける懸念
そういうときにわかりたくないみたいなやつだったら、合意っていうかまず話し合わないといけない、合意の手前で。
それが話し合うための材料を理解できていないように感じるときに、いや、こういうことが今起こっているけれどもみたいな話をわからないって言われたら、それはどうしたらいいんですか?
それはわからないっす。
それはわかりたくないんですか?どっちですか?本当にわからないのかわかりたくないのか?
本当にわかんない。え?どういうこと?
いやいや、結構それもあると思うんですよ。何があるかな?例えば…
材料自体がわからない?
例えばお仕事をしています。
はい。
で、そのビジネスパートナーというか取引先みたいな人がいて、その人が今後のこのプロジェクトどうしていくかっていうときに、現状こうなっているよねと。
で、今提案いただいたけども、その提案というのは、それをやるとこういうふうになっていく懸念が自分はあるんだけども、それはどう思いますか?と。
その懸念についてはどう思いますか?って言っても、いや、うーんとか言って全然違うことを言ってくる。
だから僕が今言ったのは、これをこうするとこうなるという懸念があるんだけど、それについてどう思うか?っていう質問をしているんだけども、
で、それがわからないっぽいから、例え話とかして、こういう状況に近いと思うんですけど、とか。
それはわからないんじゃなくて、向き合いたくないんです、その懸念に。
なるほどね。やっぱだからわかりたくないんだ。
向き合いたくない。
わかっている。
わかっているけども、答えたくないからわからないふりをしてごまかすみたいな感じなんじゃないんですか?
わかっているけど、わかっていないふりをするの方なのか?
はい。で、向き合いたくないから、その懸念と。懸念だから。
そういうふうに思いますね。心理的に言ったら。
そうか。なんか、プライベートとかだと全然いいんですよ。
何も達成すべきものとかないから。
はい。
状態としてはあるかもしれない。そのハッピーな状態というかね。
心地よい状態を達成し続けるみたいなのあると思うんですけど。
仕事とか、まあ作家もそうだと思うんですけど、なんかあるじゃないですか?達成すべきものが。
はい。
だから、向き合いたくはねえじゃねえよってやっぱなんだろう。