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今回のエピソードのテーマは、関西弁のアクセントです。
いわゆるイントネーションと言われているようなもので、
わかりやすいのは、雨と飴の違いです。
雨はレインで、飴はキャンディのことですよね。
こういうふうに共通語、いわゆる共通語のアクセントについては、過去に何度も取り上げたことがあります。
方言のアクセントだと、鹿児島方言のアクセントについても取り上げたことがあって、
これが非常に面白くてですね、また撮り直ししてもいいかなと思うぐらい面白い内容となっております。
今回は関西弁のアクセントで、長くこの番組もやってますけどね、今まで取り上げたことがないんですよね。
自分でもびっくりというかね、取り上げたことなかったんだと思いました。
BGM、ゆけい。
始まりました4月15日のツボ。皆さんいかがお過ごしでしょうか。
サヌキュードンムラサキです。
関西弁のアクセントっていうのはやっぱり特徴的っていうかね、
皆さんもいわゆる共通語、標準語とは違うなっていうのがお分かりになると思います。
テレビなんかでも耳にする機会もあるし、当然関西在住の方だったら日常的にお使いになっていると思います。
各有私は岡山県出身で、岡山っていうのはアクセントで言うと東京式アクセントなんですよね。
ですので関西弁のアクセントっていうのは、勉強しないとよくわからないものとなっています。
一口に関西と言ってもね、当然地域差はあるし、個人差もあるし、年代差みたいなものも当然あると思いますが、
今回は概説というかね、大まかにお話ししていこうと思います。
まずはちょっとね、共通語のアクセントのお話からしようと思います。
共通語のアクセントと関西弁のアクセントを対象する形でお話ししていこうと思います。
共通語にしろ関西弁にしろ、アクセントの仕組みとして共通しているのは、
それぞれの博ないし網羅に高い低いの値が決められているということがあります。
この網羅とか博っていうのは、ざっくり言うと文字一文字ですね。
一文字につきそれぞれに高い低いが決められています。
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中間みたいなのはないんですよね。高いか低いかそれだけという感じです。
先ほど例に出したレインとキャンディーだと、レインの方は雨ですね。
これは高い低いです。雨が降ってきた。
雨が落っこちたとか、雨ちょうだいとかいう時のキャンディーは、雨は逆で低い高いです。
高い低いか低い高いで、意味の違いに関わってきていますので、
共通語にしろ関西弁にしろ、このアクセントっていうのは非常に重要な役割を担っているということができます。
共通語の場合、一泊目と二泊目、一文字目と二文字目っていうのは必ず高さが違わなきゃいけないので、
ですから、雨だったら一網羅目が高いなので、二つ目は必ず低いにならなきゃいけない。
し、キャンディーの方だと雨、低く始まっているので、二文字目というか二泊目は必ず高くならなきゃいけない。
高低か低高で始まらなきゃいけないというルールがあります。
一方で、関西弁はこのルールがないんですね。
これが一つ大きな違いで、つまり低い低いとか高い高いっていうような単語の始まりが許されます。
それが一つ関西弁らしさということができると思うし、
僕みたいな関西弁が母語じゃないものとしては最初かなり難しいものだと思いますね。
例えば、走るっていうのは共通語だとはーしーるなので、
低高低っていうパターンです。共通語だとはーしーる。
これ関西弁だと全部高高高になります。
走るっていう風になるんですね。
まあこういう発音というかねアクセントパターンは共通語にはありません。
なぜならさっきも言ったように一拍目と二拍目は高さが違わなきゃいけないからですね。
逆に全部低いっていうような発音の仕方もあります。
例えば食べるっていうのがそうで、
食べる。これも共通語だったら食べる。
低高低となりますが、関西弁だと全部低低低になります。
ただ、全部低いっていうのはある意味全部高いっていうのと一緒で、
アクセントの肯定っていうのは相対的なものなので、その絶対的な高さじゃないんですよね。
その人の、話者の声の高さによって当然違うわけなので、
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そうなってくると全部高いっていうのと全部低いっていうのは区別できなくなっちゃうので、
全部低いような発音、アクセントパターンの場合は最後が少し高くなるという特徴があります。
なので、食べるの場合は関西弁は食べるっていう風に、
るの方がちょっと高くなります。
ただこの食べるっていうのは本来は全部低く発音されるので、
例えば、食べるは多動詞みたいに、
食べるはとかいう風にはみたいな助詞がついた場合は、
食べるはっていう風に食べるっていうのが全部低く発音されてはが高くなります。
ただ、食べる単体で発音するとき、発音というか発話するときは食べるっていう風に、
るをちょっと高くすることで、全部高いパターンと区別しているということです。
今お話ししたことをまとめると、
共通語のアクセントの規則では、
一拍目と二拍目の高さが違わなきゃいけない。
高低か低高しかあり得ないというのがあるんですが、
関西弁は高高とか低低というパターンもあり得ると。
これが一つ大きな違いです。
ですので、単語が高高高高っていう風に続くこともあれば、
低低低低と続いていくこともあります。
もう一つ関西弁のアクセントの大きな特徴は、
共通語と違う点は、
特殊網羅がアクセント格を持つことができるというものです。
いきなり専門的な言い方を知って申し訳ないですけど、
結論を言うとそういうことなんですね。
特殊網羅っていうのは、
小さいつとか、
即音というもの、
んっていう発音というもの、
長音、
伸ばし棒で書くようなもの、
これらのことで、
共通語では、
それらがアクセント格を持つことができません。
アクセント格っていうのは何かっていうと、
アクセントが高い低いというね、
パターンになるその変わり目のことを言います。
例えば、
さっきの食べるだったら、
たーべーる。
べーからるで、たかひくというパターンになってますので、
べーにアクセント格があるという言い方をするんですね。
下がる直前の、
もうら、はくのことです。
共通語では、
小さいつとか、んとか、
長音っていうのは、
アクセント格を持てないので、
例えば、
きょうだいっていうのは、
きょうだい。
きょっていうのが一番高くて、
あとは低いっていうようなパターンになっているので、
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長音のきょうだいのおーっていう伸ばしているとこに、
アクセント格は来ないんですが、
関西弁はこの伸ばし棒、長音に、
アクセント格が来られるので、
発音で言うと、きょうだいっていう風になるんですね。
きょうだい。
この長音のとこが高くて、
だで低くなるっていう、
その下がり目があります。
きょうだい。
一気に関西弁っぽく感じると思いますね。
同様に発音にも、
アクセント格が来られるので、
例えば、こんばんとか、
共通語だと、
こんばんはこうが高いわけですけど、
んにはやっぱりアクセント格は来られません。
んが高くて、次が低くなるっていうのは、
許されないんですが、
関西弁だと、
んが高くて、次が低いっていうような、
アクセントの下がり目が来られるので、
こんばんっていう風に言えるんですよね。
こんばん。
この特殊網羅が、
アクセント格を持てるっていうのが、
これも関西弁の一つの大きな特徴でございます。
共通語と共通してるとこもあるんですよね。
最初言ったように、
それぞれの網羅が高い低いで決められてるっていうのは同じです。
が、単語の頭から高々とか低々っていう連続が許されたりとか、
んとかね、
伸ばし棒にアクセント格が来られる、
アクセントの下がり目が来るとかね、
そういった点が共通語と異なるとこなので、
それがある意味ね、
関西弁らしさというとこに繋がっていると思います。
それではまた次回のエピソードでお会いいたしましょう。
番組フォローも忘れずよろしくお願いいたします。
お相手はシガ15でした。
またねー。