00:02
始まりました、志賀十五の壺。
みなさん、元気で過ごしていらっしゃいますでしょうか。志賀十五です。
なんかね、いつも冒頭の挨拶、なんか変わったこと言おうかなと思っても、自然と口が動いてしまいますね。
いかがお過ごしでしょうとか、元気ですかとか、寒さに負けずやってますかとか、なんかそんな感じになってしまう志賀十五です。
今日は、お便りにお答えするんですけど、2つお答えできるかなと思います。
まずはこちら、はるはるさんからいただきました。
志賀さん、こんばんは。はるはるです。メッセージを読んでいただきありがとうございます。
言語と数字遊びについてお聞きしたくメッセージをお送りします。
例を挙げると、よろしく、4649、よろしく、おはよう、084、おはよう、などです。
昔はポケベルの数字だけで連絡を取り合ってたみたいですね。
それ以外にも中国では、666、りゅうりゅうりゅう、すごいの意味だったり、8パーが、財を生むの意味だったりします。
他にも7がラッキーの意味だったり、言語学でも言語と数字遊びや数字の意味性も扱ったりしますが、もしまたハズレなことを聞いていたらすみません。
私はリアクションハート、ハート笑顔、ネギの数字をわざとある数字に合わせてトーカーさんに言葉にならないメッセージを伝える時もあります。
最近あるトーカーさんが数字のメッセージ性に気づいてくれてとても驚いたと同時にとても嬉しかったです。
ではまたということで、はるはるさんどうもお便りありがとうございます。
数字ね。
まあこういう言葉遊びも当然言語学の分野なのかもしれませんけど、僕は正直そんなに面白いとは思いますけど、言語学的な関心はないですかね。
語呂合わせみたいなものですよね、これはね。
おそらくこういうものはどんな言語にでもあったりするんでしょうけど、演技がいいものは日本語だと8ですよね。
末広がりってことでね、中国語も一緒ですけど、あと4っていうのが死につながるから意味嫌われてると。
これもまた中国語も一緒ですけどね。
こういうのは色々ありますけど、数字に限ったことではないかなという気がしますね、こういう言葉遊びってね。
例えば100人一周なんかで見られる掛け言葉とかも言葉遊びといえば言葉遊びですね。
何でもいいですけど山ほどありますけど、尾野の小町のやつとかだと、
03:00
花の色は移りにけりないたずらに、我が身世に振る、眺めせ島にと、こういう歌ですけど、
振るっていうのは雨が降るっていうのと時間が降るっていう、まあ降るって現代語だと減るですけど、がかかってて、眺めっていうのが眺めと眺めるっていうのがかかってるとかね。
まあなかなか高度なことをやってますよね。
一つの文というかこの場合歌ですけど、の中に二重に意味をかぶせてるっていうことで、かなり高度な言葉遊びだと思います。
数字の方でいくと、他の言語はちょっとわかんないですけど日本語だったらね、
まあこういうのはいっぱいあって、それぞれの言語の文化に根付いたものなんでしょうけど、
あんまり言語学では扱わないかもしれませんね。
それよりもむしろ数字自体に注目して、
数字の文化に根付いたものを、
たとえば我々、日本語母語話者が使っている数字、あるいはなじみのある言語の数字っていうのは大抵実診法ですよね。
12345678910、でそこで一区切りで11、12、13と。
ただそういう数字の文化に根付いたものは、
たとえば日本語母語話者が使っている数字、あるいはなじみのある言語の数字っていうのは大抵実診法ですよね。
12345678910、でそこで一区切りで11、12、13と。
ただそういう言語ばっかでもなくて、
カンボジア語というかクメール語では語進法というのが使われていて、
まあ語で一つの単位になるんですね。
12345と言ったら、51525354という言い方をして、
まあ6789と表すんですよね。
あるいは12進法とかも使っているし、60進法っていうのも日常的に使っています。
でね、この数字についてのトークは過去にやってるんですよ。
数字三部作と言われるトークがあって、3本あるんですね。
言われてるって僕によってしか言われてないんですけど、
リンク貼っとくのでそちら聞いていただけたらと思います。
これはね、再録してもいいんですけど、
まあなんせね、3本分のトークだから、
まあそっち聞いてもらった方が早いかなと思うので、
数字についてのトークはリンク先をご参照ください。
ということで、はるはるさんどうもありがとうございました。
続きましてのお便りは、
ラジオネーム地下鉄15000さんから、
信賀さんいつも楽しく聞いています。
形容動詞な形容詞についての話をリクエストさせていただきます。
形容動詞の成り立ちや、形容詞・い形容詞と名詞との違い、
日本語学習者が混乱する形容詞の活用についてなどなど、
信賀さんが形容動詞をどう捉えているのか興味があります。
よろしくお願いします。
06:00
ということで、地下鉄15000さんどうもありがとうございます。
これも忘れんうちに言うとくと、
形容詞についてのトークは1本あるので、
そちらを合わせて聞いていただけたらと思います。
ただ、そちらで何を話したか聞き直していないので覚えていないのですが、
多分形容詞メインだったかなと思いますね。
今回は形容動詞ということで、
な形容詞とも言われるのですね、日本語教育では。
地下鉄15000さんはよくご存知で、
もしかしたら日本語教育の勉強等をしたことがあるのかもしれませんね。
形容動詞について僕がどう考えているかというと、
形容詞の一種だとは思っているんですよ。
いろんな言語学者、日本語学者の方もそう思っていると思いますけど、
なので、形容動詞という名前は良くないと言えば良くないんですね。
動詞ではないので全然。
世界の言語を見回したときに、形容詞というのは2種類あって、
名詞に近いものと動詞に近いものですね。
インドヨーロッパ系の言語は、
わりと名詞に近いと言えるんじゃないかなと思いますね。
というのが、英語とかで考えてみても、
形容詞を述語で使うときは、
I'm happyみたいな感じで、
be動詞がいるという点で名詞と一緒ですよね。
あとは、英語はそうではないですけど、
生とか数とか格とかで、
名詞と一致しなきゃいけないみたいなね。
古典的にはラテン語がそういう言語ですけど、
つまり名詞と連動して変化してたというか、
名詞的な変化をしてたんですよね。
インドヨーロッパ系の言語ってしてたというかしてるんですよ。
一方、お隣の韓国、朝鮮語なんかは、
かなり動詞的な活用をするんですね、形容詞ってね。
そういう感じで、世界の言語には、
名詞っぽい形容詞を持つ言語と、
動詞っぽい形容詞を持つ言語とあるわけですけど、
日本語の場合はどちらも持つ言語と言っていいんじゃないかと思いますね。
すなわち、赤いとか寒いとか、
こういういわゆる冷たいとか、
すなわち、赤いとか寒いとか、
こういういわゆるイで終わるもの、
日本語教育ではイ形容詞とか言ったりするんですけど、
これは動詞的な形容詞と言ってよくて、
今回ご質問いただいた形容動詞、あるいはナ形容詞というのは、
名詞的な形容詞であると思います。
実際、英語とかだと形容動詞は、
ノミナルアジェクティブみたいな言い方を多分するんですよね。
形容動詞が他の品種と違うところは、主に用言ですけど、
09:05
終始形と連体形の形が違うってことですね。
きれいだに対してきれいな景色みたいにね、
このだとなが変わるわけですけど、
これは寒いに対し寒い日とか、
歩くに対し歩く人、
みたいに形容詞や動詞にはないことなんですよね。
唯一形容動詞だけ、連体形終始形の形が違うんですね。
そういう特徴があるのと、あと形容動詞のいいところは、
生産性がかなり高いところですね。
というのが、実際、漢語とかも形容詞になるときは、
この形容動詞になっているんですよね。
これは古典の時代からそうですけど、
きれいとか微妙とかもそうですよね。
これは漢語にとどまらず、外来語もそうですよね。
ハードなとかフレッシュなとかね。
こういうふうに生産性が高い、
どんどん形容動詞を作ることができるということですね。
さらにはオノマトペっぽいものも形容動詞になっちゃうってことですね。
ぐずぐずなとかかな。
こういうふうに割と何でもかんでも形容詞にできるっていうのが、
形容動詞の特徴だと思います。
ぜひこのトークと合わせて、
リンク先の形容詞のトークも聞いていただけたらと思います。
ざっくりまとめるとですね、
僕は形容動詞っていうその名称はともかく、
一つの品種として確立させてもいいと思いますね。
人によっては名詞にぶっこんじゃう人もいるんですけどね。
というわけで、今回のトークは2通のお便りに回答したということでした。
今後もお便りは募集しておりますので、
また何かあれば送っていただけたらと思います。
ではまた次回お会いしましょう。
ごきげんよう。