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始まりました。志賀十五の壺。
みなさんいかがお過ごしいでしょうか。志賀十五です。
いつも聞いてくださっている方にとっては言うまでもないことなんですけど、
この番組は言語学ラジオっていうことで、
言葉に関することや言語学に関することをよく話しています。
初めて聞くぞっていう方はね、そういうもんだと思ってください。
そもそも、この配信しているものが音声配信ということなので、
音声を配信しているわけですよね。当たり前のことですけど、
音声っていうのは空気の振動ですよね。
人間の言語、特に音声言語ですね、手話言語は置いておいて、
あるいは文字の言語は置いておいて、音声言語っていうのは空気の振動で、
それはどのように生み出されているかというと、
肺の空気を使って発話されてますよね。
もっと言うと、肺から出ていく空気ですよね。
肺に入っていく空気、つまり吸い込みながら何か話すことは、
多分できなかないんですけど、
断然ね、肺から出ていく空気を使ってこのように話すのが、
最も一般的だし、当たり前といえば当たり前ですよね。
なんですけど、世界の言語を見回してみると、
肺の空気を使わずに言語音を出すっていうような言語もあるんですね。
肺の空気を使わず言語音を出す。
なんかイメージしづらいですけど、
今日はそういった言語音の話をします。
専門的には非肺気流気候とか、
非肺気流死因とか言ったりするかな。
肺の空気を使わないということで、
非肺気流という言い方をするんですね。
大きく3つに分かれます。
吸着音と乳破音と放出音というものです。
こういった非肺気流気候の死因を含めですね、
世界のあらゆる言語音を表にまとめたっていうものがあるので、
IPAっていうものなんですけど、
そのリンクを詳細欄に貼っておくので、
そちらも見つつね、ぜひ聞いていただけたらと思います。
それとまた本題に入る前にですね、
いわゆる普通の発音というか、
肺の空気を使った発音、死因とか母音とかの話は、
過去のトークでお話ししておりますので、
そういった言語音について知りたい方は、
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また詳細欄にリンクを貼っておくので、
そちらも聞いていただけたらと思います。
まず吸着音からお話ししていくと、
Wikipediaによるとどういう音かというと、
吸着音は軟膏外と口舌、後ろ舌で閉鎖を作りながら、
それより前の聴音点でも閉鎖を作って空気を閉じ込め、
舌の動きによって航空内の気圧を下げると、
外との気圧差で閉鎖が解放されて、
外から内向きの気流が発生することで発音される。
難しい。これじゃちょっと何のこっちゃわかんないと思うんですけど、
簡単に言うと舌打ちです。舌打ち音が吸着音と言われるものです。
とかこういったものですね。
あるいはというのも吸着音に入るし、
いわゆる投げキッスの音という両唇で発音するものもあります。
これらは肺の空気は使ってないんですね。
肺からの空気を外に出すのを利用して発音しているわけじゃなくて、
口の中で空間を作って気圧がどのコーナーで発音するものです。
舌打ちだったらというような舌打ちはあまり気持ちの良いものではないですけど、
日本語母語話者でも使うことはあります。
ありますけど、言語音とは言えないですよね。
こういった吸着音を使う言語としては、
小遺産処語というのが有名です。
というかほとんど小遺産処語に限られていると思います。
どこで話されているかというと、
南部アフリカの小遺産処語にはこの吸着音が使われています。
吸着音がシーンとして使われるということは、
パピプペポみたいな感じで言語音として吸着音が使われているということですよね。
イメージしづらいかもしれませんけど、
小遺産処語と言われる言語にはこういう言語音が多く使われています。
続いての非排気流気候のシーンは、
乳反音と言われるもので、これもwikipediaを読んでみますけど、
口頭より上部の聴音点で閉鎖を作り、
声門は声帯が振動可能な状態にする。
口頭を急激に押し上げると航空内の気圧が低下し、
声門の下の空気が上向きに流れ出て声帯を振動させる。
同時に外との気圧差がある状態で聴音点の閉鎖が解放され、
外から弱い内向きの気流が作り出される。
僕も読んでいて、完全に目が滑ってるというか、
内容は全く終えてませんけど、そういったものです。
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これもやっぱり肺の空気は使わずにですね、
口の中で空間を作って、
その中の気圧を下げて、
口の中の閉鎖を解放することで、
空気が流れ込んでいくような発音ということになります。
具体的には、発音しやすい入波音としては、
唇を使う入波音で、バーみたいな音ですね。
これは空気が内向きに入ってくるような言語音ということになっています。
これはどういう言語で見られるかというと、
ベトナム語にはあるって言われてるんですけど、
ただまあ、バーって発音しても、普通のバーって発音しても、
意味の区別には関係ないと言われてるんですね。
あるいはパキスタンのシンド語って言われる言語があるんですけど、
これはインドヨーロッパ語族なので、
広い意味では英語の親戚の言語なんですけど、
この言語は入波音を持ってて、
バーとかダーとかガーみたいな発音があるそうです。
これ結構僕はね、気合い入れないと発音できないので、
母語話者はすごいなと思いますね。
最後の非排気流気候のシーンは、放出音というもので、
これもまた読むだけ読みますね、Wikipedia。
放出音は、聴音点と声門の2箇所で閉鎖を作って空気を閉じかめた後、
声門を上げて航空内の気圧を上げると、
外との気圧差で聴音点での閉鎖が開放され、
中から弱い外向きの気流が作り出されることによって発音される。
そういうことらしいですけど、
放出音は入波音と逆で、
入波音は口の中の空間の気圧を下げてたんですけど、
放出音は逆に気圧を上げて閉鎖を開放することで
空気が外向きに出るということなんですね。
これもまた肺の空気は使っていません。
一番発音しやすいのは、
Kの音というか下気空気口と同じところで発音する放出音で、
アーッという音ですね。
アーッというのが放出音になります。
これは肺の空気を使っていません。
繰り返しになりますけど。
これWikipediaによると、
世界の言語の18%が放出音を持つって書いているな。
意外と多いな。
有名なのは、
コーササスの言語がかなり有名ですね。
放出音を持つ言語としては。
コーササス、カフカースとかも言われたりするんですけど、
ロシアとトルコの間っていうか、
国会とカスピ海の間に位置する地域で、
ジョージア語というかグルジア語とかね、
こういった言語で放出音は観察されます。
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これもやっぱりね、気合を入れないと。
僕はですけど、ちょっと発音しづらいものだなと思います。
以上、言語音っていうのは、
必ずしも肺の空気を使うものだけではなくて、
っていうような吸着音とか、
バーっていうような乳反音とか、
キャーっていうような放出音とか、
こういう非肺気流気候の指引と言われるものもあります。
なかなか馴染みがない言語音だと思うんですけど、
言語は何でもありっていうかな、
多種多様だっていうことがわかっていただけたらと思います。
関連トークもございますので、
冒頭言ったようにそちらも聞いていただけたらと思います。
というわけで、最後まで聞いてくださってありがとうございました。
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お相手はシガ15でした。