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  2. 逆襲のシャアと赤い考察サイト
2023-04-23 42:43

逆襲のシャアと赤い考察サイト

映画「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア」と、シャア・アズナブルというキャラクターの赤い考察サイトについてお話しました!


・暗殺者としてのシャア

・演出装置としてのモビルスーツ

・小惑星アクシズと働きアリの法則

・「ララァは、私の母になってくれるかもしれなかった女性だ!」



ファーブル昆虫記で最もどうかしている「セミ回」(セミラジオ)

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逆襲のシャア(amazonプライムビデオ)

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逆襲のシャア(wiki)

https://bit.ly/40vGqOy


ガンダムの部屋 http://anime-room.jp/gundum/%E3%82%AC%E3%83%B3%E3%83%80%E3%83%A0


シャア・アズナブル論(ガンダムの部屋)

http://anime-room.jp/modules/anime/doc/gundam-s10.html

暗殺者としてのシャア(ガンダムの部屋) http://anime-room.jp/modules/anime/doc/gundam-s11.html


シャアのコンプレックス(ガンダムの部屋) http://anime-room.jp/modules/anime/doc/gundam-s12.html


アクシズ落とし(ガンダムの部屋) http://anime-room.jp/modules/anime/doc/gundam-s13.html


シャア・アズナブル論 最後に(ガンダムの部屋) http://anime-room.jp/modules/anime/doc/gundam-s14.html


シャア・アズナブルの真実(ガンダムの部屋)

http://anime-room.jp/modules/anime/doc/gundam-s2.html


役者あるいは道化としてのシャア(ガンダムの部屋)

http://anime-room.jp/modules/anime/doc/gundam-s3.html


35歳以上指定映画としての「逆襲のシャア」(アニメの部屋)

https://bit.ly/3H7QZR3



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00:01
みなさん、こんにちは。 自然を愛するウェブエンジニア、セミヤマです。
今日は、機動戦士ガンダムに登場するシャア・アズナブルというキャラクターと、赤い考察サイトについてお話ししたいと思います。
本題に入る前に、セミラジオへのお便りやご感想をいただいていますので、今回は2つご紹介させていただきます。
まず1つ目は、セミラジオでも何度かご紹介させていただいているレトロゲームをテーマにしたポッドキャスト番組
ブライト・ビット・ブラザーズ、通称BBブロスのパーソナリティ2P長谷川さんからお便りをいただきましたので、読み上げさせていただきますね。
こんにちは、BBブロスの2P長谷川です。 フィフネルの宇宙復活をきっかけに、セミラジオを聞かせていただいています。
ほぼ全ての回を聞き終えました。 レトロゲームについて話しているポッドキャストをやっている身としては、スーファミナイゾーテレビの思い出についてのお話は大好物でした。
デザイン本の隠しメッセージのお話は、PS VITAを買って大苦戦したお話も含め、他社の熱意に清々しい気分になりましたし、
デスクリムゾンのお話は、うなずきながら聞かせていただきました。 しかし、それ以上に絶滅していなかった動物のお話、
二部付属の昔話、バナナと闇の歴史など、自分にとっては興味を抱くこともないだろうテーマのお話は、とても楽しかったです。
中でもファーブル先生の過ぎた実験のお話は最高でした。 いつも冷静な語りのセミアマさんも、笑いをこらえられないファーブル先生の気候、面白すぎます。
最初は先生をつけていたセミアマさんが、いつしかファーブルと呼び捨てにするのも仕方のないことです。
エンディングの曲がいつもと違った音で入ってくるのも素晴らしかったです。 過去、意図的かどうかはさておき。
僕のを感じるセミラジオの魅力は、日常に溶け込んでいて見落としがちだけど、面白いことを紹介してくれる、です。
セミアマさんが落ち着いた語り口でそれらを掘り下げていくのを聞いていると、面白い深夜番組を見つけて、一人北総園でいた10代後半の頃を思い出します。
とても楽しかったです。これからも更新を楽しみにしています。 我々の番組を紹介してくださりありがとうございました。
とても丁寧な紹介で、僕も1P川崎さんもとても嬉しく思っています。 というお便りをいただきました。
セミラジオの70回記念でBBブロスについてご紹介させていただいたんですが、そちらにも触れてくださっています。
03:08
長谷川さんはセミラジオのほぼ全ての回を聞いてくださったということで、本当に嬉しいですね。
特にファーブル回が面白かったと書いてくださっていて、自分でも聞き返してみたんですけど、ファーブル先生のセミに対する状況一致した実験の数々について語っているエピソードでして、
偉人として語られることが多いファーブル先生なんですけども、彼がセミに対して行った実験だけを取り出してみると、完全にどうかしてるなぁと改めて確信しましたね。
長谷川さんにも推していただいたこのファーブル回、まだ聞かれていない方は概要欄に貼っておきますので、ぜひ聞いていただけると嬉しいです。
結構前の回なので、今よりご慣れていないところもあるんですが、おすすめです。
お便りをくださった長谷川さんは、いろんなボードゲームのアートワークを描かれている方で、ご自身のツイッターアカウントで絵をアップされているんですけども、
すごく動きを感じる絵で、デフォルメの感じも色彩も心地よくて、どの絵も素敵なんですけど、個人的にはツイッターにアップされていた大さそいの絵が、デザインも独創的で見た目もとても面白くて、壺に入ってますね。
2p長谷川さん、ありがたいお便り。本当にありがとうございました。
もう一通、こちらはツイッターで、ハッシュタグセミラジオで佐藤犬さんという方から、フィフネルの宇宙服界へのご感想をいただきました。
読み上げますね。セミラジオフィフネルの宇宙服の界、拝聴。意外な広まりを見せてもらってめっちゃ面白かったです。
東大ゲーム研究会の考察とご本人の解説も読んでみたくなりました。知らない世界が見えてくるとワクワクしますね。
というご感想をいただきました。フィフネルの宇宙服はトキメキメモリアルという恋愛シミュレーションゲームから派生したイメージソングだったんですが、
本当に想像以上の広がり、奥行きのある世界観を持っている曲で、噛めば噛むほど味が出る名曲なんですよね。
フィフネルの宇宙服の魅力を少しでもお伝えすることができたならすごく嬉しいですね。
佐藤さん、ご感想ありがとうございました。それではそろそろ本編に行きたいと思います。
今回は逆襲のシャアと赤い考察サイトと題しまして、ガンダムシリーズの映画作品である逆襲のシャアと、
06:02
そこに至るまでのガンダムシリーズの流れ、 そしてシャア・アズナブルというキャラクターについて解説した非常に興味深い
赤い考察サイトについてご紹介していきたいと思います。 今までガンダム関連の作品を見たことがないという方にも、
逆襲のシャアと赤い考察サイトの魅力をなるべくお伝えしたいと思っていまして、 なのでガンダムシリーズの原点である
ファーストガンダムから始まって、逆襲のシャアに至るまでのざっくりとした流れや、 アムロやシャアをはじめとした主要人物のプロフィールについても順を追ってご説明させていただければと思います。
なるべくわかりやすくお話しできればと思いますのでお付き合いいただけると嬉しいです。 今回はガンダムシリーズの中でも機動戦士ガンダム、機動戦士ゼータガンダム、
機動戦士ガンダム逆襲のシャアという作品を扱います。 これらの作品のネタバレが含まれるのでその点ご注意いただければと思います。
まずは全てのガンダムシリーズの原点となった作品 機動戦士ガンダム、通称ファーストガンダムについてざっくりですがご説明したいと思います。
機動戦士ガンダムは1979年から1980年にかけて全43話のテレビアニメとして放送されました。
監督は有名な富野由悠季さんですね。 この機動戦士ガンダムという作品は人類が宇宙空間に進出するようになった未来を舞台としています。
この時代人類は地球だけではなく宇宙空間にスペースコロニーという居住空間を作って暮らしています。
宇宙空間に住んでいる人たちはスペースノイドと呼ばれているんですが スペースコロニーは地球を管轄している
地球連邦政府からは植民地とみなされていまして スペースコロニーに住んでいる人たちは重い税金を課せられるなど
つらい立場に置かれていたんですね スペースノイドの人たちの地球に対する不満が高まる中でスペースコロニーの独立のためなら
地球連邦との戦争も実さないという思想を持った国家 ジオン公国が台頭してきます
ジオン公国は地球連邦のやり方に不満を抱いていた スペースノイドたちの心をつかみ大きな支持を集めるわけなんですね
09:06
そしてついに宇宙世紀0079年 ジオン公国は地球連邦に対して完全な独立を求めて
戦線布告 戦争を仕掛けるに至ります ジオン公国はモビルスーツと呼ばれる人型のロボット兵器を戦争に投入し
地球連邦軍を圧倒します ジオン軍のモビルスーツで代表的なのが緑色で一つ目のザクという機体ですね
でジオン軍の新型兵器であるモビルスーツによって劣勢に追いやられた地球連邦軍なんですが
戦況の逆転を図り自前のモビルスーツの開発に成功します この時地球連邦が開発したモビルスーツは戦車のようなキャタピラーがついた
ガンタンク両肩にキャノン砲を搭載したガンキャノン そしてジオン軍のモビルスーツの能力を遥かに上回るスペックを誇る
ガンダムの3機種でした そしてこれらを収容する母艦である宇宙戦艦ホワイトベースを含めた最新兵器軍が
ジオン軍に対する地球連邦の反撃ののろしとして準備されていたわけなんですね これらの地球連邦軍の最新兵器の開発とテストは地球連邦の勢力圏内にある
サイドセブンというコロニーで進められていました 秘密裏に進められていた開発計画だったんですが
これを鍵付けてやってきたのがジオン軍の軍人であるシャア・アズナブルでした
シャアという人はいつも仮面をつけていて真っ赤な服を着ている上に 乗っているモビルスーツも真っ赤にカラーリングされていて
とにかく派手で目立つ人ですね モビルスーツの操縦に長けていてその機敏な動きから赤い彗星の異名で呼ばれています
でこのシャアの率いる部隊がガンダムが開発されている サイドセブンに偵察にやってきたというのがガンダムの第一話なんですね
でこのサイドセブンの地球連邦の新型兵器の開発計画の主要人物に テム・レイという技術者がいまして
このテム・レイの息子が機動戦士ガンダムの主人公である アムロ・レイなんですね
この時アムロは15歳の少年 シャアは20歳でした
12:01
アムロはコンピューターや機械いじりが好きな内気な少年で このあたりは父親譲りなところがあるんですけども
物語の開始時点では変境のコロニーであるサイドセブンで 比較的平和に暮らしてたんですね
ただそんな平和なサイドセブンに シャアが送り込んだモビルスーツのザクがやってきまして
アムロは成行に任せてガンダムに乗り込んで ガンダムを操縦してそれらのザクを撃退することに成功するんですね
コンピューターや機械に強かったアムロなんですが なんとガンダムのマニュアルを片手に操縦して
生まれて初めて乗ったモビルスーツでザクを撃退してしまったんですね
アムロのモビルスーツ乗りとしての天性の才能を感じさせるエピソードなんですね
そしてここではアムロと生涯のライバルであるシャアとのモビルスーツ戦闘も発生しています
熟練の軍人であるシャアは不慣れなアムロを圧倒するんですが
一方でガンダムの装甲の硬さに驚愕したりもしています
ザクのマシンガンを跳ね返すガンダムの装甲に対してシャアが言った
連邦のモビルスーツは化け物かというセリフはファンの間ではかなり有名ですね
これ以降もシャアとアムロは幾度となく戦いを繰り広げていくことになります
偽人で戦火を上げたアムロは民間人ではあるんですが
他にガンダムを扱えるパイロットがいないという理由から
戦艦ホワイトベースに乗り込みジオン軍に対して対抗していくことになります
アムロはホワイトベースの艦長であるブライトやその他のクルーと時に衝突し時に和解しながら
人間的にもパイロットとしても成長していくんですね
ガンダムはアムロ目線で見ていった時には割と一本筋の通った成長物語として見ていくことができるんですね
一方ガンダムのもう一人の主人公と言っても過言ではないシャアなんですが
この人はかなり複雑な背景を背負っている人でして
ジオン公国はもともとはジオン・ズムダイ君という人がジオン共和国として立ち上げた国だったんですが
実はこの人がシャアのお父さんだったんですね
シャアの本名はキャスバル・レムダイ君という名前なんです
シャア・アズナブルというのは偽名なんですね
15:02
このシャアのお父さんのジオン・ズムダイ君さんなんですが
権力の奪取を狙うザビ家という一族に暗殺されてしまいます
なので機動戦士ガンダムの物語の開始時点では
ジオン公国を牛耳っているのはこのザビ家なんですが
シャアはそんなザビ家が支配するジオン軍に身分を隠して入り込んで
密かにザビ家への復讐を狙っていたんですね
なのでシャアはザビ家が指揮するジオン軍の中にありながら
次々とザビ家の人物を暗殺していくんですよ
すごいキャラだと思いますし
ガンダムってすごい話だなぁと改めて思うんですけど
シャアが最初に手をかけたのが
ザビ家の末っ子であるガルマ・ザビという人です
この人はジオン公国の御曾子にして美男子ということで
ジオン公国の国民にもとても人気がある人でした
シャアとは士官学校時代からの友人で親しくしていた仲だったんですが
まずその人を狙うというのもすごいですよね
ガルマとしてはシャアのことは信頼できる友人として
死の直前まで信じて疑わなかったわけなんですが
シャアにとっては簡単に誘導できる都合の良い存在でした
シャアはガルマの戦艦にガンダムを追いかけさせて
ホワイトベースが待ち伏せしているところにわざと誘導したんですね
で無防備にやってきたガルマの戦艦はホワイトベースの集中砲火を浴びて
運航不能に陥ります
慌てふためくガルマにシャアは無線で語りかけるんですが
そこでのやりとりもなかなかすごいんですよね
シャアは死んでいくガルマにわざわざ無線で
君は良い友人であったが君の父上がいけないのだよと言って嘲笑うんですね
父上というのはガルマの父にしてジオン公国の君主デギン・ザビーのことなんですけども
でシャアにはめられたと初めて気づいたガルマは
シャアはかったなぁと悔しがりながら
自ら戦艦の操縦桿を握ってホワイトベースに特攻を仕掛けるんですね
そしてジオン公国に栄光あれと絶叫して壮絶な最後を遂げます
友人を葬ったシャアなんですが
作品を見る限り特にそこに葛藤のようなものは感じられず
18:04
本当に愉快そうに笑ってるんですよね
友人付き合いをする中でこいつザビ家の人間だけどいい奴だなぁとか
情が移るようなことはなくあくまでも復讐の対象でしかなかったんですね
それだけシャアのザビ家の復讐心というのは根強いものだったということを感じさせるシーンですね
ガルマはザビ家の四男坊だったんですが
この他に長男のギレン・ザビ、長女のキシリア・ザビ、三男のドズル・ザビという人がいます
次男は物語の開始時点で亡くなっているという設定だけがあって
作品中には登場しないんですね
で、実質ジオン公国の全権力を掌握しているのが長男のギレン・ザビです
実はこのザビ家兄弟たちのお父さんであるデギン・ザビは恩恵派で
単独で地球連邦軍との和平交渉に向かうんですが
それをよく思わなかったギレンは
自分の父親であるデギン・ザビを
連邦軍の総司令官であるレビル将軍・モロトモ
ソーラレイシステムという巨大エネルギー兵器を使って
抹殺してしまうんですね
そしてそのギレンもギレンが父を殺したと知った妹のキシリア・ザビに
背後から能天を銃で撃ち抜かれて死亡することになります
ザビ家はそういう御家騒動というか
身内の争いで内部崩壊を始めていたんですね
三男のドズルはホワイトベースやガンダムとの戦いにより
戦死することになり
ザビ家兄弟の中で最後に残ったのは
長女のキシリア・ザビ
ただ一人になりました
そのキシリアですが
機動戦士ガンダムの最終話で
ガンダムの活躍によりジオン軍の敗北が決定的になる中
巡洋艦で脱出を図るんですが
出発しようとするキシリアの眼前に現れたのがシャアでした
シャアは巡洋艦のブリッジに立つキシリアにバズーカ砲を発射して
自らの手でとどめを刺します
こうしてザビ家率いるジオン公国は崩壊し
シャアは自分の復讐に終止符を打ったわけです
シャアは自らの復讐を完遂し
アムロは自分の活躍で戦争を終結に導いたわけなんですが
21:00
めでたしめでたしということになったかというと
これがなってないんですね
どういうことかというと
この機動戦士ガンダムという物語が展開していく中で
アムロとシャアの間には新たな
そして根深い因縁が生まれていたんですね
それはアムロとシャアの間にいた
ララースンという少女が深く関わっています
ララーはニュータイプと呼ばれる超人的な直感力
洞察力を持った人で
その能力をシャアに見出され行動を共にしていました
ララーのニュータイプ能力は
戦争時においてはモビルスーツや
モビルアーマーと呼ばれる大型の機体の操縦能力に利用され
高い戦闘力を誇りました
そしてジオン軍のエルメスという機体に乗り込み
ガンダムを操るアムロと敵として対峙することになるんですが
戦いの中でニュータイプ能力に目覚めかけていたアムロは
戦闘中にも関わらず
ララーと精神的に共鳴してしまうんですね
それに気づいたシャアはアムロに嫉妬して激怒します
シャアもアムロもララーに引きつけられていたんですね
もつれる戦いの中で
アムロはシャアの機体にビームサーベルで斬りつけるんですが
ララーはシャアを身を抵してかわいい絶命します
ララーと精神的に共鳴しながら
結果的に命を奪うことになってしまったアムロ
そして二人の共鳴の茅野外に置かれるという屈辱を味合わされ
ララーを失ったシャア
ララーの死はアムロとシャアの心に
深い影と執着を植え付けることになりました
そしてシャアとアムロの因縁の対決は
後に逆襲のシャアで再演されることになります
機動戦士ガンダムの続編の機動戦士ゼータガンダムでは
主人公はアムロに代わって神指団という少年になります
この作品では前作でジオン公国に対して勝利を収めた地球連邦が
ざっくり言うと内部分裂して大きく二つの組織に分かれるんですね
一つはティターンズという組織で
これは非常に攻撃的な性質を持つ組織で
非人道的な軍事行動も実さないそんな組織です
24:01
そしてティターンズのやり方に反旗を翻したのがエウーゴという組織で
神指もこのエウーゴに属することになります
そしてファーストガンダムでは連邦軍の敵としてガンダムと戦ったシャアズナブルも
クワトロバジーナと名前を変えてこのエウーゴに参加しています
そしてアムロもまたエウーゴに参加し
神指、アムロ、クワトロバジーナことシャアは同じ組織のメンバーとして
戦友として共に戦うわけです
これがゼータガンダムの大まかなあらすじなんですが
続編のダブルゼータガンダムにはシャアもアムロも登場しません
そして1988年公開の映画作品である
機動戦士ガンダム逆襲のシャアでは
シャアはジオン軍の残党を主力とした組織ネオジオンを率いて
小惑星アクシズを地球に落とし
地球人類を抹殺する計画を実行に移します
そしてそれを食い止めようとするアムロとの死闘が描かれることになります
アムロとシャアはゼータガンダムでは共に手を取り合って戦った仲間だったわけですが
まるでそれを忘れてしまったかのように
シャアは地球一回滅ぼすと言い始めるんですね
シャアが言うには戦争が起こる原因は地球に住む人類の考え方にあると
だから小惑星を地球に落として地球を慣例化させて
今地球にいる人はみんな一掃する
そうすれば小惑の根源である地球は綺麗になって
残った人たちでユートピアが築けるみたいなことを言うんですけども
かなり過激な思想なんですが
僕が思うのは働き有りの法則というのがありまして
有りの数ってどこもよく働く有りが2割
普通の有りが6割
働かない有りが2割の2対6対2の割合でいるみたいなんですね
で、じゃあよく働く有りだけを集めれば働き者の有りだけの数になるんじゃないかと
働き者の有りだけを集めてみても
その新しい数の中でまた2割の働かない有り、2割の働く有り、6割の普通の有りが発生して
元の割合に戻っちゃうらしいんですね
まあ有りと人間を一緒くたに論じることはできないんですが
27:03
平和的な人ばかり集めたとしても
またその中である程度争いは生まれてくると思うので
あまり過激なことはやらない方がいいのかなぁと思うんですけど
シャアはそう考えなかったわけなんですね
このあたりで今回のタイトルにも入っている赤い考察サイトについてご説明したいと思うんですけども
ガンダムの部屋というその名の通り
ガンダムシリーズの作品についての考察文を掲載されているサイトがあるんですが
このガンダムの部屋のメインコンテンツとして
シャア・アズナブル論という論文が掲載されてるんですね
これが本当に読み応えのある文章になっていまして
シャアの言動や追い立ちなど
あらゆる面からシャア・アズナブルという複雑なキャラクターについての分析を行っています
精神分析の手法をスラクシして分析されてるんですね
このシャア・アズナブル論、今もウェブ上で読むことができるんですが
そのページの背景が真っ赤なんですよ
本当にシャアが着ていた軍服のようなビビッドな赤い背景になってるんですね
赤い背景に白文字でびっしり書かれていて
強調したい箇所についてはシャアの軍服の差し色に使われていたような黄色という徹底ぶりで
もう見た瞬間にシャアの考察サイトだなということがわかるようになってるんですね
で、このシャア・アズナブル論にはシャアに関する考察がかなりのボリュームで書かれているわけなんですが
ここではその一部、僕が特に印象的だった部分を僕なりに噛み砕いてご紹介できればと思います
シャア・アズナブル論の第一章はパイロットではなく暗殺者としてのシャアと題して考察が進められているんですが
ここに書かれていた内容が僕の中ですごく納得感がありまして
これを読んだことで自分の中でシャアというキャラクターが決定付けられたところがあるんですけども
それはシャアは本気で殺したい相手に対しては決してモビルスーツで戦うことをしないということなんですね
じゃあどうするのかというと本気で殺したい相手についてはシャアは常に暗殺という手段を第一に選択するんですね
30:04
先ほどもお話ししたんですがファーストガンダムの物語の中でシャアは父の仇であるザビ家の人間を次々と暴殺
直接的な暗殺によって葬り去ってきました ガルマザビは暴虐によって市地に追い込んで
キシリアザビは戦闘の土作作に紛れて直接的な狙撃によって暗殺しています
ゼータガンダムではシャアは主人公勢の味方として行動を共にするわけなんですが
本気で排除したい敵がいるときシャアがまず第一に考えるのは暗殺なんですね 小説版のゼータガンダムでエウーゴの他のメンバーがディターンズの基地への進行を決めたとき
シャアは一人反対するんですね ならばディターンズの黒幕と言われている
ジャミトフハイマーを暗殺する計画を予定した方がいいと言うんですけど わざわざ正面から正々堂々と攻め込むより
敵の対象を暗殺した方が手っ取り早いですよね というわけなんですね
シャアの暗殺傾向は父であるジオンズムダイ君を暗殺で失い 暗殺を実行したザビ家が権力を奪取する様子を目の当たりにして強く印象付けられたことが大きいのではないかと
シャアアズナブル論では語られています 自分のお父さんを暗殺で失ったシャアが敵を抹殺する手段として
常に暗殺を選択してきたというのは非常に豪華深いと感じるところではあります シャアはファーストガンダムではジオン軍の忠実なる軍人を演じつつ
その裏ではザビ家の打倒を目指していたわけです では逆襲のシャアでのシャアはどうかなんですけども
逆襲のシャアではシャアは小惑星落としによる地球の浄化を掲げていました ゼータガンダムの終盤でシャアはエウーゴの代表に就任するんですが
そのことによって地球連邦の腐敗した現状を深く知ることになり 地球に絶望したことから地球の浄化を目指すようになったとされています
逆襲のシャアでは表向きの目標としては小惑星落としによる地球の浄化を掲げていて
シャア自身もそれを信じようとしていたところがあるんですが 実はその一方で最新兵器に利用可能なサイコフレームという素材が
33:11
アムロの手に渡るように手引きしていたんですね このサイコフレームをアムロはニューガンダムという機体に組み込むことで
シャアの操るサザビーというモビルスーツと互角に戦えるようになるわけです なぜわざわざシャアはそんなことをしたのかということなんですけども
これもシャア・アズナブル論で語られているんですが シャアの真の目的は小惑星落としによる地球の浄化よりも
アムロと決着をつけることだったのではないかと言うんですね シャアにとって本当に小惑星落としによる地球の浄化が最優先事項であれば
とっくの昔にアムロを暗殺していたはずなんですね 最大の障害になり得るアムロさえ消してしまえば間違いなく
小惑星落としは成功するわけです シャアは本当に殺したい相手には常に暗殺を選択してきました
しかしシャアにとってアムロはそうやって排除すればそれでよし という相手ではなかったんですね
自分が精神的な拠り所として強く引きつけられていたララーを アムロによって精神的にも奪われ
さらに殺されてしまったことでアムロはシャアにとって乗り越えなければいけない 執着の対象になりました
そのためにはシャアの中では互角のモビルスーツで戦って 戦いの中で決着をつけなければいけなかったんですね
だからこそサイコフレームという最新素材がアムロの手に渡るように手引きをしたわけです
モビルスーツの性能差で勝っても意味がないと考えてたんですね そして小惑星落としを決行したのもそれを行えばアムロが必ず止めにあってくる
アムロと戦うことができると考えたからでした これが暗殺者としてのシャアと対をなすパイロットとしてのシャアなんですね
ファーストガンダムではシャアはジオン軍の軍人としてモビルスーツに乗りました これは本来の目的を隠すための演技だったわけです
そして逆襲のシャアではアムロと戦い 決着をつけるためのお膳立てとしてモビルスーツが必要だったわけです
36:02
シャアにとってはモビルスーツは常に演出装置だったんですね ジオン軍の軍人である赤い彗星を演じるためのツール
そしてアムロとの決着という極めて精神的な目的を達成するための演出装置 それがシャアにとってのモビルスーツだったのではないかと思います
このシャアは軍人である前に表現者、役者であるという説に関しては それを裏付ける例がいくつもありまして
一つはシャア・アズナブールという名前の由来になった フランス出身の俳優、ミュージシャンのシャルル・アズナブールという方がいるんですね
2018年に亡くなられているんですけども この方は俳優でしたからまさしく演じることを生業とされていたんですね
その人の名前をもじってシャアに付けた そこに富野監督の意図を感じますよね
そしてもう一つはゼータガンダムの最終回で敵対勢力の指導者である ハマーンという女性とシャアは対峙するんですが
そのシャアとハマーンが対峙する場所というのが なんと古い劇場なんですね
そして舞台の上に立っているシャアに スポットライトまで当たるんですよ
そこでハマーンがシャアに言い放つセリフがこれです
大した役者だったよ シャア
と言うんですね シャアの本質を見事に言い当てたすごい演出だと思いましたね
逆襲のシャアに話を戻すと逆襲のシャアには かつてのララーと同じような高いニュータイプ能力を持ったクエス・パラヤという少女も登場します
このクエスは地球連邦の政治家の娘なんですが 自分の母を捨てて愛人のもとに走った父を激しく憎悪していまして
その心の空虚を埋めてくれそうな大人の男性に 惹かれるところがあるんですね
クエスは最初アムロに興味を持つんですが アムロには他に恋人がいるということで関心を失っていきました
そしてその後シャアに出会い シャアの率いるネオジオンでモビルスーツに乗って
アムロたちの前に立ちふさがる敵として登場するんですね シャアとアムロに互角のモビルスーツが行き渡り
さらにララを思わせるアムロと自分の間に立つ クエスという少女まで現れたことで
39:01
ララを失った時の再演をするような形になったわけです
シャアにとってはアムロとの決着をつけるのに これ以上の舞台は望むべくもないというところだったと思います
ただシャアとクエスの関係性で言うと クエスはシャアにとってはララの代わりにはならなかったんですね
シャアは年下ながら天性の母性とでも言うべき 包容力を持っていたララに亡き自分の母を重ねていたのではないかと言われています
ところがクエスは一見頼りがいのありそうなシャアに不正を感じて 守ってほしかったんですね
シャアは母性を感じたい クエスは不正を感じたいということで どうやってもうまくマッチングしないわけです
このことの裏付けとしては逆襲のシャアの最終盤で シャアは決定的なセリフを口にします
状況としてはモビルスーツでの戦闘でアムロがシャアに勝利を収めるんですが 小惑星アクシズの一部は地球に落下を始めてしまいます
アムロは自分が操縦するニューガンダムで必死に小惑星アクシズの軌道を変えようとしています
そしてシャアの乗った脱出ポッドもニューガンダムの手の中にあります
そんな状況でアムロとシャアは無線で会話をするんですね そのやりとりの中でシャアの言ったセリフがこれです
ララースンは私の母になってくれるかもしれなかった女性だ と言うんですね
それに対してアムロは お母さん?ララーが?と聞き返すんですね
自分のお父さんを暗殺したザビ家への復讐を遂げても いろんな女性と付き合ってもシャアの心は決して埋まりませんでした
唯一ララーだけが彼の心を埋めてくれそうだった 少なくともシャア自身はそう思ってたんですね
そしてララーを殺したアムロに執着し続けて その執着の行き着く先がこの小惑星アクシズという市地だったわけです
これが概ねシャア・アズナブル論を通してガンダム作品を見てきた 僕自身の逆襲のシャアとシャア・アズナブルというキャラクターについての印象になります
逆襲のシャアはAmazonプライムビデオなど配信サービスで見ることができますので 今回のセミラジオの内容を聞いた上でももちろん楽しめる作品になっていますので
42:02
気になる方はぜひチェックしていただければと思います また赤い考察サイトことガンダムの部屋内シャア・アズナブル論についても
色々とリンクを概要欄に貼っておきますので ご興味があればぜひチェックしてみてくださいね
セミラジオではお便りを募集しています 概要欄のフォームやハッシュタグセミラジオでご感想いただけると嬉しいです
今日はシャア・アズナブルというキャラクターと赤い考察サイトについてお話しさせていただきました
ご視聴ありがとうございました
42:43

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