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みなさんこんにちは。 自然を愛するウェブエンジニア、セミヤマです。
今日は ファーブル昆虫記の中で
ファーブル先生が最高にどうかしてしまっているなぁと思った セミ回についてお話ししたいと思います。
昆虫に限らず生き物全般が好きな僕なんですが、 手元に終焉者版の観薬ファーブル昆虫記
全20冊 があるんですが
今回 ご紹介するセミ回は第5巻の下
全体で言うと10冊目の 本になります。
観薬ファーブル昆虫記なんですが 1冊が300ページから400ページぐらいのハードカバーになっていて
1冊ごとに帯が付いてるんですよ。 その巻の
ご象徴するキャッチコピーが書いてあるんですけども この第5巻下は
帯にこう書いてあります。 アリストテレス曰くセミは風味絶下なり
それでは炒めて食べてみよう。 帯でネタバレしちゃってるんですが
ファーブルがセミを食べますね。 アリストテレスという昔の博物学者がいるんですが
その人曰くセミは風味絶下。 風味絶下という言葉を僕は
この帯で初めて見たんですが、風味は味とか味わいとかの風味ですね。 風に味。で絶下はあの絶対の絶に、下は人便に土二つ。
これはまあ綺麗とか良いとか
いう意味がある感じで まあ要するにセミはすごく美味しい
美味しいよってアリストテレスが言ってます。 じゃ炒めて食べようっていうそういう
キャッチコピーですね。 これはファーブル目線のキャッチコピーになっていて実際ファーブルはこの巻で
セミを食べますね。 そのレシピも紹介されてまして
もう小細工はいらないと。 アリストテレスが大博物学者がセミ美味いって言ってるんだから
素材の味を存分に生かして生かす調理法で食べようということで オリーブはブラス的。塩一つまみ。玉ねぎを少々と炒めて食べると。
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そういう素材の味を生かした調理法でファーブルは セミを調理して家族で食べてみる
食べてみたわけなんですが感想としては まあ食えなくはないかなぁ
さして感動せずみたいな 感じでしたね
味はエビに似てるって言ってましたね なんか昆虫食とかのなんというか企画とかでよく聞きますよね
セミの味はって言うとエビに似てるねみたいな エビに似ていますみたいに書かれてたりするかなと思いますがファーブルも同じ印象を持ったようです
セミはエビの味に似てると この漢訳ファーブル昆虫記なんですが
訳をされた奥本大三郎先生という方が
セミ界の跡書きというか注釈を書いてまして その奥本先生もセミを食べたことがあるということでタイで食べたみたいなんですが
油でよく炒め塩とナンプラーで味付けをしていたがカリッとしてビールのつまみに悪く ないように思われた
要は料理の仕方なのであるっていう 注釈を入れて
いただいてまして
はいまあ ちゃんと調理すればセミは美味しいよということですよね
そういう 訳された奥本先生の
個人的体験とか
人柄が わかるのもこの
漢訳ファーブル昆虫記の魅力だったりします ファーブルという人は実験が大好きな人で
一種類の昆虫に対してありとあらゆる実験をするんですけどもこのセミに対して もいろんな実験をやっていて
でその前に僕のちょっとちょっとしたセミに関するエピソード お話ししたいんですけどもまあ
僕子供の頃セミの幼虫が好きで セミの幼虫を捕まえたいということで
夜間を持ってセミがいそうな穴を見つけては 水を流し込んで
セミが苦しくてわーっつって出てくるんですけどまぁそこを捕まえるっていう遊びを してたんですね
でまぁそうやってこう地表近くにいるセミっていうのはもうウカの直前なんですよね なので捕まえて家に持ち帰ってカーテンとかにくっつけておくとその晩に必ず
ウカをするんですよ でセミのウカってどんな感じかというとあの茶色い
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油ゼミで言うと 茶色い幼虫の背中がパカッと縦に割れてそこから白い
青虫が エビゾリに出てくるんですよね
で エビゾリになってこう
尻尾だけまだ抜け殻というかまぁ 幼虫の殻の中に入っている状態でこうエビゾリ 限界までエビゾリ
ってから こう元の姿勢に戻ってこう
抜け殻をガシッと掴んでで最後の尻尾を
引きずり出す であの
色が白い以外は まあ青虫と変わらないセミが抜け殻に止まって朝を待って
朝の光を浴びたり時間が経ってくると よく見る茶色い黒っぽいセミの姿になって
まあ元気に 野外に飛び立っていく飛び立っていくという
そういう浮かの仕方をするんですけどもそれが通常の浮かの仕方なんですけども ファーブル先生は何を思ったか
木にがししっかり捕まってセミは浮かをすると じゃあ
実験してみようと言って セミの幼虫に糸をくくりつけてで
試験管にこう釣り下げて 何もつかみどころがない状態にするんですよね
でさあ浮かしてみろと言って ちゃんと浮かできるか調べるって
それやる必要あるみたいなそういう実験をして でまぁ
ほとんど幼虫はちゃんと浮かできないんですよね あのしちゃんと支えがないからしっかり掴んで
しっかり何かねこう木の枝とか かっこたるものを掴んでこうそこで体を固定してあの
自分の体を幼虫の殻から引き抜くから あのし
糸で釣り下げられて試験管の中とかだとそれがちゃんとできないから ほとんど浮かできなくてまぁ運良く器用に立ち回れた幼虫は浮かできた
っていう結果が出るんですけども それはな
やる必要あるのかなっていう そういう疑問が芽生えましたね
ではいそれが1個で あと第2の実験これがなかなかグロいんですけどね
セミがどこでどうやって泣いているのかを調べたいということで
セミの構造を調べるわけですまぁ解剖とかもするんだけどまぁ解剖自体はね あの
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生き物の
構造というかね 生理的な部分を調べることに普通にやられていることですからわかります
わかるんですが セミがどこで泣いているのか調べようって言ってまぁ
いろんなところを調べるわけですね
体の奥にあるシンバルみたいな部分で音を出しているってことを発見して でまぁ針でそこを突っついて壊して泣けないセミにしたりする
そういうこともやるんですけども そこまではまぁまぁまぁ
どこで泣いているのか調べるためにやってるんだなっていうことで理解できるんですが 次の実験が本当に意味がわからなくて
セミの あのセミのお腹って大部分が空洞なんですよ
あの音を鳴き声を反響させるためにそういう構造になっているんですけども でファーブル先生はもうそこで何か閃いちゃったんでしょうね
実験してみようって言ってセミのお腹の空洞部分を あのちょん切って
重要な内臓器官とかはあのコンパクトに 収まっているのでそこは傷つけずに
空洞になっている部分だけ取り除いてでそこに こうラッパン状に丸めた紙を差し込んで
試験管と接続するんですよ でそうするとあの
本当は個数センチしかない反響する空間が試験管によって何倍にも大きくなる わけですよ
そうすると セミの声がその試験管に反響して大牛のような
オスの牛のようなものすごい唸り声のようになると その実験をしてたところ近くを
偶然小さい子供が歩いてたらしいんですけども その子供は怯えて逃げてしまったって
書いてるんですけども 山音が怖かったというかその実験をやってるサーブル先生が怖がったん
じゃないかなと思いましたね これ以上ないくらいのトラウマをその子供に植え付けたんじゃないかなと
思いましたね はい
で
最後今回ご紹介する最後の実験なんですけども
ファーブル先生はセミはそもそもあいつら何のために泣いてんのっていう素朴な疑問を抱いて 実験してみようってまたなるんですよ
そもそもあのセミが オスがまあオスだけしか泣かないんですけどもオスがすごいうるさく泣いてるけど
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あいつは何のために泣いてるんだと メスが近寄ってきてる様子ないけどもってなるんですよね
実際にはあのファーブルが観察した範囲ではその 泣いてるオスにメスがぐいぐい近寄ってくっていうことはファーブルは観察できなかった
ということなんですけども 実際には遠くにいるメスをその
オスの泣き声で引き寄せてる引き寄せる効果があるみたいです なんですけども
ファーブルはそのそもそもあいつら あの聞こえてんのかっていうことに
疑問を抱いて ちょっと実験してみようって言ってあの村役場から大砲を借りてきたんですよね
なんかお祭りとかでドーンと音を鳴らすための大砲を借りてきて セミのすぐ近くでその大砲をぶっぱなしたんですけども
でそしたらそのセミが全然反応なくてあの大砲を 炸裂させる前と後とであの変わりなく泣いてると
ほら見ろあいつら聞こえてねーじゃんってなって セミはもう自分の欲求のために泣いてるんだ
泣きたいから泣いてるんだ
登山家が山がそこに山があるから そこに山があるからっていうのと一緒だって
あの事後完結するんですけどもまあその大砲の音とセミが 聞いてるその周波数がだいぶ違うんで
そういうことではないと思います セミはセミで違う周波数であの
オスメス同士とかでコンタクトをとって
繁殖に役立てるということなので あのセミに聴覚がないとかそういうことじゃないんですよね
はい まあ今ご紹介した中ではまあその
セミの お腹を切って
試験管につないで お牛のような
声を立てる立てさせるっていう その実験が一番どうかしてるなぁと思ってあのあと
とても丁寧な冊子絵も その
試験管をジョインしたセミの冊子絵も書いてあって すごくお上手な絵なんですけども
生き物であるセミと無機物である試験管が 接続されているっていう
異様な図が丁寧なイラストで描かれているので逆にそれが怖かったですね
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怖いもの見たさのある方は 観薬ファーブル昆虫記第5巻
芸を ぜひ読んでみてくださいね
今日は観薬ファーブル昆虫記 セミ管について
お話しさせていただきましたご視聴ありがとうございました