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2023-10-03 10:38

【介護243】やってあげる介護は「あなたは何もできない」という暗示をかけている

これって子育てでも同じことだよなぁと思いました。
#介護 #ケアマネさ
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どうもボブです。今日は介護の話をしたいんですけれども、気持ちの変化でずいぶん体の調子って、動きって変わるんだなっていうお話なんですけど、寝たきりの方、男性の方がいました。
で、その男性の方はですね、もう病院を退院して、で、ご自宅に帰ってきたわけですけれども、
今までは歩けて元気にしてた方が、突然寝たきりの状態で帰ってくる。
とはいえ、なんとかリハビリさんと一緒に、短罪って言ってベッドの端に座ったりとか、
あと、もう全解除、もうしっかりね、支えた状態だったら立ち上がったりできる、そういう状態ではあったんですけど、
でもね、もうあの、まだまだ実用的というか、自分で伝え歩きをして家の中を移動できる、そんな状態ではなかったんですね。
で、リハビリをしないということで、最初いろいろしようとしたんだけれども、全然本人が頑張ろうとはするんですけれども、
なかなか効果が出てこない。 自分で寝返りもままならない。
食事はなんとかできるんだけれども、でも、
むせがあったり、おむつ交換も必要だったり、便が詰まってなかなか出ない。
下剤とかを入れて、便を出す必要がある。そんな状況だったんですね。
在宅の訪問診療の先生に来てもらってですね、あと看護の方、訪問看護さんが、お体の状況、便をね、
必要があれば適便をしたり、下剤の調整を先生と協力してやったり、緊急時に駆けつけたり、いろいろそういう体制を作れるように
したんですね。で、寝たきりなのでお風呂に入れられない。 訪問入浴を利用するようになったんですけども、
あと、毎日、毎日ヘルパーさんが朝来て、
陰部洗浄、あの陰部を洗って、綺麗にして、おむつ交換してっていう、 そういう風にね、整えていったんですね。
環境も整いました。介護ベッドを入れたり、 塾層、床連れにならないようにクッションを入れたり。
で、本人はですね、いろいろ整えたけれども、なかなか、
リハビリをやっても、何をやっても変化がなかった。
1ヶ月変化がなかったんです。 でもある時ですね、
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先生に本人が、僕はもう治らないんでしょうか。
もうね、このまんまずっと、 この病気がね、悪くなって僕は死ぬんだろうか。
そういうね、話をしたところ、先生はですね、 いやいやいやいや、そんなことないんだよ。
今、あの、便がね、たくさん詰まっているから、いろいろ お薬を出したりしてるんだけども、
もう病院入院している時と比べたら、 体の中の部分はとってもいい状態なんだよ。
だからどんどん本当はリハビリをして、 もう良くなっていく可能性十分あるからね。
で、先生だけじゃなくて、 看護師さんもその場にいたので、
あ、そうですよ、と。
もう、あの、どうやら本人さんは、 自分のね、自分が寝たきりでお家に帰ってきた。
で、何やら何やら病院でもね、 退院前にカンファレンスを開いて、
いろんな人たちが来て、ケアマネージャーも来て、 なんか自分のことを話してると。
で、自分がいる場所でも話はするけれども、 なんかあっち側でも話をしてる。
何かね、隠してるなって思ってたそうなんです。
自分にはね、こう、伝えられない何か、 大きな病気があって、
なんとかね、まあお家に帰らせてあげて、 最後、最後まで見とろうみたいな。
そんな話をしてると思っていたと、 本人は言ったんですね。
いやいや違いますよ、と。
もう全力で看護師さんも先生もですね、 フォローして、
いやいや、本当はもうどんどん運動していいんだよ、 っていうことを話した直後からですね、
すっごい欲を出して、
もう、ベッドの端材っていう、 まあベッドの端に座るっていうのもできるようになって、
で、立ち上がる訓練はね、 これから少しずつやっていくけれども、
意欲が出たことで、 自分でトイレに行けるようになりたいんだ、とか、
いつもね、定位置の椅子があったんです。
今もうベッド上でしかね、日々過ごしてないので、 あそこの椅子まで歩いて行って、
あそこで座ってテレビを見たい。 ベッドからじゃなくてね、 いつもの場所からテレビを見たい、って言うわけです。
で、なので、
まあその、
なんとかね、
自分でもしたい気持ちあったんだけども、 今までなんかもう頑張ったってダメなんだって思ってたわけですね。
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何やらみんなが隠れて話すもんだから。 でもそれが晴れた途端、
あ、じゃあもしかしたら自分、今までの生活に戻れるかもしれない、 ってなった時に、
すっごい力が湧いてきてるんですよね。 言葉も増えました。
で、その時ね、やっぱり思いました。 もしかしたら、
今まで、 退院する時のですね、カンファレンスだったりとか、
カンファレンスで難しい話を、いろいろ病状のこと、リスクのこと、 たくさん病院の先生たちが話すわけです。
家族も、なんか聞けば聞くほど不安になってたわけですよね。
こんな状況でですね、本人もなんとなく耳に入っていて、
自宅に帰ってきたはいいものの、今までと環境が一変するわけです。 毎日誰かが入って、
自分のことを世話して、おむつ交換とかね、 陰部いろいろ触られて、お尻触られて、綺麗にされて、
自分はもう、何もできないんだ。
その一つ一つの解除が良かれと思って、本人のためにやってる解除の全てが安心になって、
あなたは何もできない、僕は何もできないんだ、 っていう安心になっていたかもしれないんですよね。
ので、 あの、あ、
これからはやっぱりね、本人さんがこうしたいっていう部分に焦点を当てて、
ほら、寝返り一つとっても、おむつ交換の時一つとっても、 ここ持って、よいしょっと、動いてくださいよ。
これは、 何もできないという暗示じゃないですよね。自分でやりましょうよっていうことで、自分で
しないといけない。 誰かにもやらされるじゃなくて、
もう、これからどんどん良くなっていくためにですね、自分でやる、こういう逆の暗示をかけていくわけですよね。
まあ、介護の基本ってそういう部分ですよね。 でも改めて感じたのは、本当にやってあげるやってあげるっていうそのことで、
本人、何もできない、自分は何もできないという暗示をかけていたのかもしれない。 逆に、
この目的のために、 これやりましょう、ということで、はい、やってみてください、ということで、やることは、
逆の暗示をかけることになるんだろうな。 自分で、
自分はまだこの体でも、まだ改善する余地がある。 まだまだ改善できるっていう暗示をかけるわけですよね。
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どんどん表情も、声に力、目に力も出てきて、
今までベッド上だったのを車椅子に座れるように、今訓練中、そして、外出も後々できるように、
玄関の工事をしたりですね、そういうアプローチ、そういう動きをしていることで、逆にね、自分の知らんところで何やら話をしてるな、
ではなくて、玄関の工事をして自分を外に出れるんだ。 要は外に、周りの人が準備してくれてるんだったら、そこに合わせて自分もやろう、
そういう暗示をかけている、そう思うんですよね。 なので、今日お伝えしたかったのが、もしかしたら知らぬ間に良かれと思って介護職が、
あなたは何もできないという暗示をかけているかもしれない、 そういうお話をしたくて配信させてもらいました。
何かね、参考になればと思います。ぜひ、介護職は逆の、あなたは何でもできる、これからまだまだできる余地がある、
そういう暗示をかけていくように、そういう行動をしていくようにしたいな、 そんな支援をできるようにしたいな、と思いました。ご視聴ありがとうございます。
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