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2021-05-31 15:01

【介護82】生きる意思失くし自傷行為→前向きな意思を取り戻す

ボブです。

施設入居をきっかけに食事、内服、入浴拒否、自傷行為などなどある方。


「歩行器で歩けるようになりたい」「家族にまだできることがある」など自分の気持ちを伝えてくれるようになりました。

アドラー心理学の考え方も役に立ちました。
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どうも、ボブです。
えー、ちょっと嬉しいことがあってですね、
今まで、自傷行為、自分で自分を傷つけようとしたりとか、
もう薬も飲まない、ご飯も食べない、そういった方がいたんですけど、
その方がやっと、こう、自分の意思を、えー、言ってくれるようになったんですね。
えー、娘や息子のために、何かまだできることがあると思う、とか、
いろいろ嫌なことがあって、塞ぎ込んでたけど、後悔したくないから、
歩けるように頑張りたい、とか、
そういうことを話してくれたんですね。
話してって言っても、あの、メールでのやり取りなんですけどね。
えー、毎回言ってますけど、先にお伝えしておきます。
個人情報の観点からですね、本人さんの情報だったり、
ちょっと会話の中身だったりも、微妙に変えてます。
伝えたい内容が伝わればいいと思っているので、
他の個人情報的な中身はいろいろ変更させて、お話をさせていただきます。
この方はですね、今、施設、有料老人ホームで生活をしているんです。
1年前ぐらいにですね、病院を退院するタイミングで、
病院から依頼があってですね、ケヤマネさんついてくださいということで、
開始になったんですけれども、もうその時にはすでに、
有料老人ホームに入ることはもう決定の状態だったんですね。
そして施設に入ると同時にケヤマネージャー担当になりました。
最初の頃は本人さんといろいろお話ししてたんですけれども、
やっぱり本当はお家がいい。
だけども、家族の事情もあるし、いろんな状況わかってるから、
仕方ないということでですね、施設での生活を受け入れてたんです。
ただ、もう入居者さん、他の入居者の方とかと仲良くしようとは別にせずに、
もう部屋にこもってですね、パソコンとかですね、
インターネット使えるようにしてるので、
もうずっと部屋の中で生活するっていう感じで、
デイサービスなんて行きたくない。
ヘルパーもですね、お風呂入る予定にしてるんですけども、
もう入らない。
自分のペースでやるからいいということで、
ことごとく支援を拒否してたんですね。
そして、コロナの時期というか、
コロナの感染が増え始めたり、緊急事態になったり、
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そういった時期になってきたんですね。
そうなると、施設にケアマネージャー入れないんです。
家族も入れないんです。
その間に家族も、キーパーソンだった奥様も病気になったりですね。
そういったことでなかなか家族との連絡も取れない。
そして施設で本人に会うこともできない。
そんな中で支援をどうしようかって考えて行ってたんですけど、
施設の方自体に本人に聞いてもらっても、
本人はもういろいろ増やすつもりはない。
もう今の状況で問題ないので、何にも増やさないでくれと。
そうしているうちに、ご飯もあんまり食べなかったり、
薬はもう拒否。
そして、毎回風呂に誘うんですけど、
本人さん絶対に拒否するんですね。
で、もう何回もそうやって誘うんだったら、
もうこのカッターナイフでお腹を刺すとかですね。
もう刺そうとする仕草をしたりとか。
あと、施設から飛び降りようとしたりとか、
そういういろんな支援の拒否、ストレスからですね。
自虐行為をしようとしたり、そういった飛び降りようとしたりですね。
そういったことが続いていたのです。
そうなると施設の方もあんまり強くは言えないし、
ちょっとそっとしとくしかないねっていうことで。
で、ケヤマネさんどうしたらいいでしょうって言うんですけど、
どうしたらいいでしょうって言われても会えないし、
家族に連絡が何回連絡しても連絡取れない。
まずは施設の職員さんの関わりが一番の今できることだからですね。
いろいろ一緒にこうしたらどうだろうか、
じゃあもうあんまりちょっと言わずに少し引いた方がいいかなとか、
施設の方と相談役みたいな感じでですね、
話を聞いていくしかない状況で、
もう1年ぐらいかれこれ続いてたんですね。
何にもケヤマネとしての仕事ができてない。
そんな状況でした。
ただ、もう奥さんに連絡取れないなら、
娘さんや息子さんにちょっといい加減連絡を取って、
今こういったコロナの時期だけれども、
もう待ってられない。
一度ですね、主治医の先生も踏まえて話し合いしないかということでですね、
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話を持ちかけさせてもらったんですね。
娘息子さんはいいですよということで、
なんとか予定を合わせてくれたんですけど、
施設がですね、施設の中では話し合いすらもうできませんということだったので、
どうしようかと。
だったら、主治医のクリニックの場所を使っていいよということでですね、
そこでもう先生と、あと看護師さんと、
あと家族、息子さん、娘さんでいろいろちょっと話をさせてもらいました。
先生としてはやっぱりもう薬も拒否、
そして自分で飛び降りようとするとか、
そういう自虐行為、自傷行為もあったりするなら、
これ精神科の息ですよと。
精神科の受診した方がいいよっていうんですね。
ただまあとは言っても先生からは薬を処方されるだろうから、
その薬を結局飲まないんだったら今と一緒だねっていう話に結局なったんですね。
ただそこで役に立ったのが、
以前からあの話をしてましたアドラー心理学の考え方だったんですね。
目的論っていう考え方があります。
本人が病気になったことでの車椅子での生活が強いられてですね、
そういう挫折とか、
入院中に先生からもこの麻痺がもう治ることはないっていう説明を受けた時のショックとかですね、
今のこういった状況に至る原因っていうのは色々考えられるんです。
ただその目的は何なのかっていう視点で考えると、
やっぱり家に帰りたいっていうのがあるんだと思うんですね。
でもそれができないことがわかっているっていうことでのもどかしさ、
そして自分のことを気持ちをもう理解してくれる人はいないって思ってる。
でもこういった飛び降りようとしたり、
でも飛び降りようとしても、しようとしても結局してないんですよ。
ナイフを刺そうとしても刺さないんですよね。
この裏返しにはやっぱりそんなことしたくない。
わかってほしい。
自分の気持ちを理解してほしいっていう気持ちの現れなのかもしれないですね。
そこを家族と一緒に息子さん娘さんと一緒に考えました。
まだ若い方です。
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昔の話を色々聞きました。
すごくいい家族なんです。お父さん大好きなんです。
支援者の僕らは今の自殺願望じゃないですけど、
自傷行為するお父さんしか知らないんですが、
息子さん娘さんにとってはもう昔じゃありえない。
あんな優しくて人の気持ちを考えるお父さんがそんなことするはずない。
だけど今こういう状況が息子さん娘さんも受け入れられない。
そういう状況なんです。
ただ今のこの状況、精神科行ったらどうですか?
薬飲みなさい。風呂入りなさい。
あなたのためですよ。あなたのためですよ。
本人は結局そういうこと求めてるんじゃないんですよね。
なので、僕ら支援者に関してはですね、もうそういう縦の関係をやめて、
本人さんの日常会話ですね、をもっと重視しませんかっていうことだったり、
息子さん娘さんはですね、本当はお父さんにこうなってほしいっていうのをちゃんと伝えてますかっていう話をしたんですね。
すごくお父さんが大好きだ。
もう昔から本当に尊敬してる人だったっていうことを話し合いの場で言ってくれたんですね。
それを改めて何かのきっかけでですね、お父さんに伝えることできないかなっていう。
お父さんそれ知ってんのかなっていうですね、感じてはいるでしょうけど、
今このタイミングで何かこう伝えできることないかなっていう話もしたんですね。
息子さんの方がなかなかですね、そういった話をしてなかった。
お父さんは昔から目標にしてたっていう感じだったので、またちょっと話してもらうようになったんですね。
あとお家に帰ること、奥さんの方も介護が必要になるかもしれないんだけど、
家に帰ることについても本格的に考えてみないかなっていう話になったんですね。
いろいろそういった話をした後、
数日経って本人さんにですね、電話してもいつも取ってくれないんです。
メールしても返してくれないんですけど、今日連絡が来たんですね。
歩行器で歩けるようになりたい。
初めて意思表示をしてくれました。
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ゆくゆくはお家に帰れるように後悔したくない、今できることをやりたいと言ってくれました。
息子や娘たちにまだ僕は伝えたいことがある、伝えられることがあるっていう風な話もしてくれたんですね。
それを聞いた途端、いろんな事業者さんに先生たちにも連絡を取って、
本人が歩行器で歩けるようになりたいって言ってる。
これをなんとか叶えることはできないか。
一足飛びに歩行器っていうわけにも今いかないんですけど、
先生たちは最初猛反対でした。
いやいやちょっと今は危ないよと言うんですけど、
段階を追ってですね、まずは歩行器の選定から訪問看護の人と一緒にですね、
どんな歩行器がいいかを検討しましょう。
リハビリをしつつ、歩行器を決めたらあくまでリハビリの時だけ使う。
あとは直し込んでおくっていうのの約束でですね、本人もそれは了承してくれました。
徐々にリハビリの回数も増やしていって、本気で歩けるようにやっていこうっていう風にですね、
みんなで話をさせてもらいました。
今担当者会議というのが施設でできないので、もうそれぞれの事業者に電話しまくってですね、
いろいろ状況を伝えて、それをケアプランにまとめさせてもらいました。
なぜ急に本人さんがメールを返してくれるようになったか、ちょっとわからないとこなんですけど、
家族の方たち、みんなのですね、意識が少し変わったのかもしれない。
そして家族だけじゃもうお手上げだったでしょうけど、みんな一緒に考えていきましょうっていう風な形ができたことで、
少し遠ざかってた距離も縮まったかもしれない。
何がきっかけになるかわからないですけど、少しようやくスタート地点に立てたかなっていう感じがしましたね。
さあこれから、まだまだこれから課題3席ですけど、ようやくケアマネージャー的な仕事ができるようになったかなというところでした。
今日はちょっと自傷行為のある方が自分の意思を取り戻すというお話でした。ありがとうございます。
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