00:06
今日は、介護の話。
昨日までなんともなかった人が、急に今日になって、認知症かもっていう状態になったんです。
娘さんから電話がありました。
ちょっと母が、今日すごいおかしいこと言うんですって言ってですね、
ずっと怒って同じこと言ってるそうです。
何かというと、本人は夢を見たって言うんですけど、夢でですね、
お孫さんと一緒に美容室に行ったそうです。
その美容室で、お金をぼったくられて、お孫さんがそのお金を渋々払ったと。
今、家に帰ってきて、その孫に払わせてしまったお金を、これを私が返すから、これで払ってきなさい。
でも、ぼったくられたから、ぷんぷん怒ってるわけですよね。
娘さんにそういったことを話すんですけど、
いやいや、お母さん、髪切り行ったのは先月よ。
先月行ったけれども、お母さん一人で行ったじゃない。
今日、髪切りに行ったりはしてないし、ぼったくられたりもしてないよって言うんですけど、
いや、見たと。
でも、本人は夢でそれを見たって言ってるんですけど、
でも、夢で見たと口では言ってるけれども、現実のことのように言ってるんですね。
お金を返してきてくれと。
娘さんは、何言ってるかわかりませんということで、どう思いますかということで電話が来たんですね。
まず、確認したのは、この前、僕は先週訪問したんですね。
その時には何も、そんな兆候もなかった。
昨日とか今日の夜中ですね、何か変化、おかしいことなかったですか、いつもと違うことはって言ったら、
一緒に住んでる娘さん家族がですね、言われてみれば、なんか路列が回らなかったような、
ちょっと言ってることが聞き取りづらかったりしたんですよね。
じゃあ、真っ先に疑うのは、小さな濃厚促とか、そういったのがあるんじゃないかということですね。
ご飯、ご飯とか水分、しっかりとれてましたかって言ったら、
どうやらその日のお昼ご飯ですね、電話がかかってきたのは夕方だったんですけど、
その日のお昼ご飯はいつも食べてるんだけど、食べてなかった。お薬も飲んでなかった。
03:08
水分も取ってるかどうかはわかりません。本人しか家にいなかったんですよね。
ただ、ケアマネージャーは、一応この情報を受けて、いろんな事業所さんにも連絡を取ってですね、
みんなで判断していこうと思うんですが、これだけじゃやっぱり情報が少なすぎる。
急遽ですね、ご自宅に訪問しました。
様子をですね、確認すると、まず濃厚促になってないよねっていう確認のために、
目ですね、ちゃんとしっかり動くか、指さしたところちゃんと動くか、それは全く問題ありませんでした。
口角ですね、にぃーっとしたり、口を動かしてもらうのも大丈夫。
発語も、露列が回らないとか言ってはいたんですけど、しっかり話せてはいたんですよね。
いつもと比べても違和感なかった。
あとは、手足ですね、まっすぐ両方伸ばせるか、肩の上まで上げられるか、そして左右差がないか確認いろいろしたんですけども、
それもスッとできて問題なかった。
ちょっと立ったり座ったり歩いたりしてみたけれども問題なかった。
じゃあ、何か違うと言えば、お薬を飲んでいない、あと食事ですね、お昼を抜いている、
あと水分も、コップとかが置いてなくて、飲んだかどうかがちょっとはっきりわからない。
本人は飲んだと思うよって言ってるんですけど、ちょっとわからないとこです。
内臓の変化はないかもちょっと確認したんですけど、お熱も特になんともなくて、血圧も正常。
ちょっと鬱病とかなりがちな方でお薬も出てたので、そういった部分の確認もしたんですけれども、
最近特に悲観的な発言とかそういったことは、この1週間はまずなかったんですね。
今日急にこの夢の話をしだしたということなんです。
本人に、最近何か変わったことありますかとかですね、何かこう悩んでることとかありますかって聞いたら、
夢を見るのよって言ってました。
どんな夢ですかって言ったら、いやーもう覚えとらんねーって言うんですけど、
ただ、今回お会いしていろいろ確認したりお話しする中で、脳梗塞のような緊急性のあるような変化はないかなと判断しました。
06:02
そして、今日が急に気温が下がったんですね。すごく寒くなった日だったんです。
その気温の変化で、もともと鬱病とかそういったお薬も飲んでいる。
でも、お昼はその薬を飲んでいなかったんですね。
それによって、急に気温が下がったんですね。
なので、まずできることは、しっかりご飯を食べて、水分を取って、お薬もちゃんと飲んで、
それによって、急に脳梗塞のような変化はないかなと判断しました。
それによって、急に気温が下がったんです。
これも意識レベルに関わってくるんですね。脱水のような症状の時って。
なので、まずできることは、しっかりご飯を食べて、水分を取って、お薬もちゃんと飲んで、
その上で、あんまり寒くなってきているからですね、着るものとかエアコンとか調節してもらって、
まずそこを整えた上で、さあ次評価してみようかという方向で話をしました。
すぐにその場で、訪問看護さんが入っているので、看護さんやヘルパーさん、デイサービス、皆さんに電話をして、
今こんな状況です。この数日間、何か変化はありましたか?って確認したんですけど、
みんな、そんな状況なかったですけどね、ということで言われていましたので、
みんなで明日以降、入る支援の中で、何かまた同じようなことを言っていたり、
脳梗塞のような症状、路列が回らない、そういった部分をみんなで注意していきましょうね、ということで確認をしたところでした。
急にやっぱりガンとくることってあるんだなぁと思ったんですが、幸い一時的な場合もやっぱりもちろんあるので、
一時的なのか緊急性があるのか、そういったのを見るためにも、やっぱり普段と何が違うかっていう違いを確認することですね。
あと、食事、水分、お薬、それがまずしっかり取れているかどうか、そのベースがあった上での変化ですもんね。
もともとの疾患、もともとの病気はないか、精神的な病気があるか、脳血管障害がないか、そういったものも確認していたほうがいいですね。
ご家族にちょっとお伝えしたのは、とはいえ、今日は変なこと言ってて、母はもう認知症になったのかな、昨日のことを覚えてるとか、これ言ってごらんとか、いろいろ言うんですけど、
09:01
一旦、もしこういう境目のどっちか分からない状況になった時に、逆に不安にさせることだったり、ストレスをかけるようなことだったりを言わないほうがいいんじゃないかなって思います。
むしろ、前向きな言葉だったり、「おばあちゃん、大丈夫よ。お母さん、大丈夫よ。大したことなかったみたいよ。」とか、
夢の美容師さんの話でも、「もう解決したみたい。ぼったくりじゃなくて、ちょっと寝上がりしたみたいよ。今、不景気だからね。」とか、
いろいろ、本人が、そうなんだって安心してもらえるような言葉かけをしたほうが、よっぽど、今、本当に認知症になる境目だったとしたら、それを進めるか、穏やかにストップさせておくかの境目でもあると思うんですよね。
解除をする周りの家族の方の気持ちの捉え方を明るい方向に変えておくだけでも、本人の影響って大きく変わると思うんですね。
本当に認知症になったかどうかもわからない。でも、認知症って誰でもなる可能性はある。だから、本人以上に周りが心配して、心配な言葉かけ、心配な対応、行動を周りがしないようにしないといけないですね。
周りは、その認知症かもしれない状況も含めて、前向きで明るい言葉をかけていく。いつも以上にかけていくことが大事じゃないかなと思いました。
では、ご視聴ありがとうございます。