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スピーカー 1
この人が昔のキリシャの文献が書いてるアラビア語の本を、
ラテン語に翻訳するっていうのをやってみたと。
したら、なんか昔の医術とか天文学ってすごいぞって気づいた。
スピーカー 2
なんか翻訳したらめちゃめちゃ進んでるんですけど、みたいな。
スピーカー 1
昔なのに。
昔なのに。
っていうのにヨーロッパの人が気づくと。
スピーカー 2
そもそもしたびすぎて、そういうのがあったっていうことすら教育されてないのかな?
スピーカー 1
もう千年弱ぐらい経ってるんじゃないかな。
それはね、失われてるというか。
でも、そういうのが昔あったから、
これすごいから、アラビア語の本、どんどんラテン語に翻訳しろっていうので、
翻訳されてったのが、ヨーロッパで科学が復活してくる最初なんですよね。
スピーカー 2
じゃあ、1100年頃に翻訳し直したのが、もう一回復興のきっかけみたいな感じだったんだ。
スピーカー 1
そうそう。
だから、もともとヨーロッパで発展してたのが、一回アラビア行って、言葉変わって、アラビア語になって、
それがまた再翻訳されて、ヨーロッパに戻ってきたのね。
スピーカー 2
あれ、もともとはギリシャ、あ、そうか、ギリシャだったらヨーロッパだもんね。
スピーカー 1
そう、ヨーロッパだから。
スピーカー 2
ヨーロッパ行って、アラビア行って、またヨーロッパに帰ってきたのか。
スピーカー 1
で、こっからもうひたすら翻訳するっていうのは、だって今みたいに翻訳パッパできるわけじゃないからさ、
もう数百年ぐらい翻訳し続けるらしいよね、ヨーロッパの人たち。
スピーカー 2
大変だね。
スピーカー 1
でね、翻訳させること自体、知的な活動とされてるらしいよね。
エリートは、この翻訳作業を手助けするっていうのが、ステータスになってたらしいの。
スピーカー 2
エリートがするの?
スピーカー 1
エリートが支援したりする。
で、翻訳した本とかを部屋に飾ったりしてたらしい。
スピーカー 2
じゃあ、翻訳したっていう活動が、ある種実績になるみたいな感じなのかな。
スピーカー 1
そう、なんかね、芸術品みたいなやつがされてたらしくて。
スピーカー 2
芸術品なんだ。
スピーカー 1
そう、今だったらさ、昔の絵とか飾ったりするじゃん。
それみたいな感じで、昔の本を飾ったりとか、で、それを翻訳したりとか、みたいなのがオシャだったらしい。
オシャって言っていいのかわかんないけど。
スピーカー 2
いや、なんかさ、私たちがさ、英字の新聞紙とか、オシャって思うような感じかな。
スピーカー 1
それに近いかもね。
スピーカー 2
でも、それを翻訳したものを飾ってんだよね。
スピーカー 1
いや、そのもの、飾ってんのはそのものかな。
スピーカー 2
飾ってんのはそのものかな。
スピーカー 1
だけど、それに書いてる内容気になるっていうので、翻訳したりとか、っていうのがされてたらしい。
なるほどね。
だんだんちょっと、学問レベルが上がってる感じするよね。
スピーカー 2
そうだね。
スピーカー 1
これやってくと、だんだん、なんか聖書に書いてることと違くね、みたいなの出てくる。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
それはそうだな。
うん。
必ずしもね、科学的に正しいことだけ書いてるわけじゃないし、聖書とかさ、そういう宗教的な本とか。
スピーカー 2
そうだね。で、その翻訳してたやつは、基本的に科学的なことしか書いてなかったんだよね。
スピーカー 2
なんかさ、王様に家庭教師するみたいな人いたよね。
スピーカー 1
それもう相当前の話よ。
それこそ古代ギリシャは、学問ガチでやろうっていう人たちだったじゃん。
だからそれにちょっと近いよね。
スピーカー 2
あれピタゴラスとか学校作ってなかったっけ。
スピーカー 1
作ってたけど、もうそれもうなくなってる。
スピーカー 2
その当時はあったけど、もうその後なくなってて、ずっとなかったんだじゃあ。
スピーカー 1
全くなかったわけじゃないと思うけど、メジャーではないよね。
自然科学やりましょうが、そもそもメジャーじゃないから。
今みたいに。
研究者っていう選択肢が普通にあるみたいな状況ではない。
スピーカー 2
不思議だね。だって古代ギリシャではさ、科学が結構発展してたのに、その後何百年もないっていうのは不思議だよね、改めて。
スピーカー 1
不思議というか、結局権力者次第なんじゃないかなって気もする。
スピーカー 2
だからさ、そういうのがなかったらさ、数百年分、今もっと科学が発展してるかもしれないよね。
スピーカー 1
前も言ってたな、それ。
スピーカー 2
言ったっけ?
スピーカー 1
言ってたよ。同じ話してるわ。
スピーカー 2
そっか。
スピーカー 1
で、この大学ができたっていうタイミングと、ちゃんと時計作れるようになってきたっていうのは、大体同じぐらいの時期だよね。
だから時間はちょっと測れるようになってきてると。
スピーカー 2
一気に進みそうだね。
スピーカー 1
一気に進みそう、そう。だからこれでもうフィールド整ったわけよね。
あとは、もう気づくかどうかみたいな感じになる。
ここで、オックスフォード大学で気づく人が出てくるんですよ。
時間とか、速度みたいなことが、結構この世の中を説明するのに大事なんじゃないかっていうのが、
これオックスフォード大学のマートンカレッジっていうとこがあって、そこにいた数学者たちがめちゃめちゃすごかったと言われてる。
その人たちがやってたのは、一応宗教に基づいてこの世を理解しましょうっていうことなんだけど、
だからアリストテレスのことをまず知ると。そこが通るよね。
で、アリストテレスがいろいろやってたことの中で、物の位置の変化っていうのに注目した。
スピーカー 2
そんなのはやってたんだ。
スピーカー 1
アリストテレスやってた。だけど、全然説明は今とは違う。
スピーカー 2
なんか定性的な人だったら、物の位置の変化とかやらなさそう。
スピーカー 1
でもね、基本観察しまくる人なんで、アリストテレス。説明はしてる。
だから物を投げます。これ多分科学史の第一回とかで言った気がするけど、物を投げたらなんで物は飛んでくのかっていうときに、
物の後ろの空気が前に押してるから、投げたら飛んでくっていう説明をしてた。
違うじゃん。力っていう概念がそのときなかったから、そういう説明になってたんだけど。
別に物を投げたときに、後ろから風が押してるわけではないじゃん。
だけど、そうやって教えてたっていうのがアリストテレス。
これ何でかっていうと、アリストテレスは、物の運動に数学者たちが着目したっていうのが、物理のほぼ始まりなんだよ。
スピーカー 1
時間と速さのこの面積が進んだ距離を表してるっていう説明をしたの。
これめちゃめちゃ賢くない?
50だったら長方形になって、その面積と100キロまで加速したときは三角形なんで、
2分の1しますよね、面積。
だから2分の1。
50キロで同じ距離進むっていう説明をしたの。
これめちゃ綺麗だなと思って、説明として。
スピーカー 2
今で言ったら当たり前だけど、当時の人からしたらすごいんか。
スピーカー 1
誰もね、当時証明はできなかったらしいよ、こんな綺麗に。
スピーカー 2
面積の出し方とかは古代ギリシャで分かってたんだよね。
スピーカー 1
そうだね、気化学自体はやられてたから。
スピーカー 2
で、時間かける速さが距離っていうことも分かってたんだよね。
スピーカー 1
分かってる。
だけどそれを図にするっていうのはやってない。
スピーカー 2
図にするっていうのはされてないのか。
スピーカー 1
これグラフって一回分かっちゃったら難しくないじゃん。
というかなんならグラフで見た方が簡単じゃん。
だけどあんまり今でやってなかったっていうのがすごかったポイントで、
このニコルさんでもね、あんまり研究成果発表しなかったらしくて、
実際概念は示したんだよね。
横軸に時間と縦軸に速度があると距離表現できそうっていうのだけ言ったけど、
別に正確に定量とかしたわけじゃないから、
それをめちゃめちゃしっかり詰めて、時間とか速度とかの概念を決定したのは、
ガリレオ・ガリレオの、この先の時代の話。
でもね、200年後とかだよ、それ。
でも難しいんだろうね、たぶんそれを定量的に証明するのが。
スピーカー 2
あくまでもニコルさんは演劇的に、実作地とかそういうデータがある中で、
グラフ化して面積にしたら、それが距離だよねっていうところを提唱した人であって、
理論的にそれが正しいよっていうことは証明できなかった。
スピーカー 1
証明できなかった。しようとしてない。
スピーカー 2
しようとしてないんだ。
スピーカー 1
たぶん無理だったんじゃないかな。
っていうのは、結局時間どれだけ正確に測れますかとか、距離もどれだけ正確ですかとか、
その辺のね、技術的な問題が結構あったと思う。
スピーカー 2
なるほどね。そういう法則になるけど、なんでそうなるかわかんないみたいな。
スピーカー 1
これが割と本当に物理学の目が出たというか、一番最初のところで、
それをベースにして、もっと細かく時間を測ったりして、
法則あるぞとか、力の概念とか出てくるのが、この後の時代っていう話なんですね。
イメージだとさ、物理学って、ガリレオ・ガリレイって、コペルニクスの地動説が出てきて、
その後、ニュートンが、なんか引力見つけましたみたいな、流れが結構王道な物理学の有名なところだと思うけど、