後半では実際にそれを治療に使うとか、
そういった話どういうことをやっているのかとか、
メタアジェンセラピューティクスでも取り組んでいるようなことっていうのを後半の方で、
ちょっと今日は紹介していただきたいなと思っています。
よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
最初にですね、先ほどもちょっとお話出たんですけども、
腸内細菌が乱れるっていうところですね。
乱れるっていうのは一体どういう状態なんだっていうところからちょっとお聞きしてもいいですか。
これ僕が答えた方がいいですかね。
石川の方からお話しさせていただきますけれども、
そもそもその腸内細菌ってお腹の中に何個あるのかってご存知ですか。
全然知らない。
何個住んでるのか。
ぼんやりしてますよね。
どのぐらいいるかって、結構いっぱい住んでそうですけど。
うーん、なんかめちゃくちゃいそうっていうことか。
奥単位とかでいそうですよね。
奥?
奥いますか。
もっといますか。どうでしょう。
え、奥もいるのかな。
奥もいないような気がするんですけどね。
よくヨーグルトとかで何億個とかそんな話聞くんで、
奥、どうなんだろうって話ですけども、
実は40兆から100兆個います。
めちゃくちゃいる。
40兆から100兆個の話をしてるんで、
これっていうのは人間の細胞数より多い話をしてるから、
とんでもない量のものが、
つまり自分じゃないものが腸の中に住みついてるっていうことなんですよ。
これすごくないですか。
人の細胞60兆とかいろいろ言いますけど、全然多い。
そう、しかもこの先ほど中田さん言ってたその遺伝子数って、
有効な遺伝子っていうのは人間の遺伝子でも多いとされていて、
様々な役割を果たしつつ、
この100兆個近い腸内細菌が自分のお腹の中に生きている。
これってすごいことで、
これが自分の体に何か影響を与えたというのは間違いないだろうっていうのはわかっていたんですけれども、
それも何か、何が重要なのか、どういう作用しているのかっていうのは、
いまいちわかっていなかったっていうところがあったと思います。
ただ、この膨大なものが住むっていうことで、
様々な病気とか健康であるべき姿とかに影響してるっていうのが、
わかってきたっていうのがこの10年ぐらいなんですけど、
それが先ほど言った腸内細菌の乱れというやつで、
腸内細菌って1000種類ぐらいあって、
様々なバランスを持って、多様性を持って腸の中に住んでるんですね。
いま僕多様性って言っちゃいましたけど、
多様性ってよく池の水全部抜いたらみたいなテレビ見たことあります?
僕はありますね。
あります?
ちょっとわからなかったです。
池の水本当に全部抜いて、
そしたらいろんな生き物が出てくるの、下から。
1000種類ぐらいいるかも。
そう、いろんな種類の生き物が出てくる。
そうそう、池の水全部抜くので面白いのが、
外来種と在来種っていうのがあって、
例えばブラックバスみたいなのがすごくいっぱいになってしまうと、
本来の、そもそも日本にいた在来種っていう、
日本にいる種類のものがどんどんいなくなってしまって、
ブラックバスだけどんどん増えちゃうみたいな。
で、それってその生態系の中でものすごく狂ってて、
多様性が落ちるって言い方するんですよね。
まずある一種類のものが異常に増えちゃってる状態。
一興みたいになっちゃうんですね。
そう、一興みたいになっちゃう。
本当にまさに一興っていう表現があってて、
まさにそれが町内再建の乱れのことを言ってるんですけど、
要は全体的にまんべんなく、
様々なものが存在してるっていう状態が一番、
生態的には強いとされてるんですよ。
これね、自然の原則みたいな話で、
様々な森だったり、先ほどの池とか、
そういう生態系の中で多くの種類のものが上手く存在しているからこそ、
上手く生態系を保っていける。
ある一種類が増えてしまうと、
一方的にそれを捕食してしまったりされるから、
バランスが崩れてしまうっていうことがあって、
様々な種類のものが多く住んでるっていうのが、
多様性が保たれている、いわゆる良い町内再建。
そう、良いお腹の環境っていうことなんですよね。
まだ全然見えてないだけかもしれないですよね、いろんな関連性が。
相関するという言葉の中にちょっと誤解があってはいけないと思っているのは、
病気の人と正常な人と比べると差がありました。
病気になったから腸内細菌層が悪くなってしまったか、
腸内細菌層が悪いから病気になったか、
これって卵が先か鶏が先かみたいなことってその段階ではなかなか言い切れないじゃないですか。
因果関係がよく分からないみたいな感じですね。
腸内細菌層が乱れていることが疾患と関係しているというのはもう分かってきているけれども、
本当に腸内細菌層が乱れたから何かのメカニズムで疾患に移行した。
そこはブラックボックスじゃいけないと思っていて、
そこは基礎研究をしっかりしなきゃいけないんですけれども、
やはりそこがメカニズムが解明されることが重要。
我々は基礎研究で、大学側でもそうですけれども、
メタジンセラピティクスとしても基礎研究の部分で、
なんで腸内細菌が乱れればそういう疾患になってしまうのか、
例えばなんでアレルギーがそうやって生まれるのかというところをちゃんと分かってこれば、
もっと的確な治療ができるはずだと思っています。
だからさっきエマさんが言った、
なんでどうやって脳に働いているのとかが全部完全に分かってくるようなことがあったら、
もっと具体的に腸内細菌をどうしたらいいのかが分かるかもしれないという感じですね。
だからそこの今研究中という感じですね。
研究中だったんですね。
あるところでは研究中ですし、あるところでも分かってきているということで、
そうすると大元の腸内細菌層をガラッと変えてしまうという、
これは後半になると思うんですけど、
ガラッと変えてしまう治療というのがもしかすると、
手っ取り早いって言っちゃえば手っ取り早いかもしれないし、
究極一番良い方法かもしれないし、
我々とすればやはり患者さんに届ける治療というのを目標にやってますので、
まず患者さんに受けて、それがちゃんと利益として患者さんに届けるような治療というのを進めているというところです。
面白いね。
最初どう関連しているのか全然イメージつかなかったですけど、
全身の免疫とか脳とか。
脳とか性格とかそういうところまで関係あるんだってのは予想外すぎて。
飛び込むマウスの端はめちゃくちゃ気になりますけど、
すごい菌がいるんじゃないかみたいな。
それだけいろんな分野に腸内細菌が作用するのであれば、
いろんな分野というか、腸内細菌の中でも脳の分野の人とか、
行動の分野の人とか、いろいろ別れてたりするんですかね。
まさに我々と会社を作った、先ほどの紹介ありましたけども、
僕と中原さんと福田さんと山田さんと4人で設立したので、
福田さんは特にそういった他領域に、いろんな領域で腸内細菌に関連していることを
研究されている研究者で、国内トップの研究者と言っていいと思うんですけど、
それは例えば、マラソンが速いのはどの腸内細菌が影響しているのか。
面白いな。
実際にそういう研究はすでにされていて、
ボストンマラソンでトップに入る選手たちは、ある特殊な腸内細菌を持っていて、
乳酸を代謝してエネルギー化しているということも分かってきていたり。
ちょっと繋がってそうですね。
ですので腸内細菌層を、先ほどいろんな分野とおっしゃいましたけど、
もしかしたらスポーツアスリートの分野で活かす方も出てくるかもしれないし、
勉強とかIQとかそういったところにも関わっているかもしれないし、
食育って今すごく言われてますけれども、
食べるものがお子さんに与える影響ってすごく大きいっていうことは環境的にも言えるけれども、
もしかするとバランスのいい食事みたいなものが腸内環境を良くして、
スポーツとか勉強にいい影響を与えているかもしれない。
こういうことを考えると教育分野までも影響あるような話になってくるなと。
今度福田さんを呼んであげてください。
聞きたいですよ。
多分無限に聞けちゃうよね。
僕らも初めてですし、腸内細菌と、そもそも他のもの、
腸内細菌は腸内細菌でしかなかったと思うんですよね。
っていう人がほとんどだと思うんですよね。
だけど他の関連とかって、分野の数だけありそうというか、
それはそれでまた聞きたいですね。
遺伝だって諦めてたようなものが、実は腸内細菌かもしれないって思うと、
希望が持ててきません。
遺伝だと遺伝子は変えられないけど、
腸内細菌はいくらでも変えられますからね。
自分以外で。
格言みたい。
腸内細菌は変えられますもんねって。
ありがとうございます。
すごい理解が深まりました。
腸内細菌と疾患。
あります?聞きたいこと。
聞きたいことはあるんですけど、もしかしたら後半の内容かもしれない。
そうですね。だいぶもう治療に近づいてきたところの話まで来たんで、
前半の腸内細菌と疾患の関係みたいなところのお話ありがとうございました。
すごい分かりやすかったですね。
前半最後に、メタジェンセラピューティクスさんの紹介をよろしくお願いします。
メタジェンセラピューティクスは、マイクロバイオサイエンスで患者さんの願いを叶い続けるというパーパスを掲げて起業した、
潤天堂大東高大慶応大初のバイオベンチャーです。
腸内細菌サイエンスを活用した医療と創薬で患者さんに貢献することを目指しています。
我々の一つの大きな柱がFMTの社会実装で、潤天堂と一緒に先進医療Bという形で進めています。
また、ここまでお話しした通り、腸内細菌というのは腸以外の臓器の疾患にも密接に関係していて、
今後も幅広い疾患に対して医療創薬を進めていきたいなというふうに思っています。
そこで必要になってくるのが健康な人の腸内細菌です。
それを集めるための仕組みを腸内細菌バンクと言ったりするんですが、
献血の便バージョンみたいなもので考えていただければいいかなと思うんですけど、
腸内細菌というのは我々がいくら頑張っても、多くの健康なドナーの方々に協力してもらえないと進まないというものです。
そこでまずは研究目的の腸内細菌バンクを作るということを目的にして、
クラウドファンディングをレディフォーさんのプラットフォームで始めることにしました。
このクラファンはお金を集めたいというよりは、
ドナーに立候補したい方だとか、
あとは自分が長くは弱くてドナーになれないんだけど、
この仕組み作りだとかに協力したいなという方に集まっていただくということが目的です。
日本においてより良い腸内細菌バンクを構築するために、
今回クラファンで協力していただく一般の方、
さらにはお医者さんだとか研究者だとか患者さんも含めて、
皆さんとコミュニケーションを取りながら、
より良いバンクの形を探っていきたいなというふうに思っています。
ありがとうございます。
URLも貼っておきますけど、
本当にお金二の次って話でしたけど、お金で買えないですもんね、腸内細菌。
ちなみにそれって調べてもらって、結果みたいなのも自分に聞けたりするんですか?
そうですね。一応レポートは出しますが、
今、いろんな会社とかでも腸内チェックのレポートとかってもらえると思います。
普通にちょっと気になりますね。
例えば、デブ菌って痩せ菌の比率がこんなんですよみたいな。
ヘルスケアとしてやられてる分には、
いろいろ一般の方も面白いなと思えるデータを出すっていうのはすごい重要だと思うんですが、
我々医療創薬っていうところでやってきてることもあって、
やっぱりサイエンスとしてソリッドなことしか返さないつもりです。
結果としてかなり広範なレポートになるというふうに思っています。
科学者は燃えるかもしれない。
健康マニアとかも結構喜びそうですよね。
確かに確かに。ありがとうございます。