-
-
スピーカー 1
レンです。
スピーカー 2
エマです。サイエントークは、研究者とOLが科学をエンタメっぽく語るポッドキャストです。
スピーカー 1
今日は珍しく、ちょっと映画の話をしたいと思いまして、
オッペンハイマー見てきました。
オッペンハイマー。
スピーカー 2
オッペンハイマー。
オッペンハイマー見に行きましたね。
スピーカー 1
言いたいだけみたいな、オッペンハイマーって。
響きがいいよね。
スピーカー 2
響きがいいね。
スピーカー 1
そう。で、このオッペンハイマーね、めちゃめちゃ科学者がいっぱい出てくる映画なんですよ。
そうだね。
で、ちょっとこの映画の話したいんですけど、この映画オッペンハイマー、結構今話題になってますよね。
スピーカー 2
話題になってるね。
そんな感じでない?
いや、レン君に言われて話題になってるっていうことに気づいた。
ああ、そう。
スピーカー 1
この映画、本当はね、半年以上前にもアメリカとかでは公開されてたんだけど、
内容がね、結構原爆を開発する科学者の話なんで、
なかなか、当然日本も出てきますし、
結構センシティブな映画なんで、公開が日本で遅れしたらしいんですよね。
それが3月末から公開されたっていうもので、
ちょっと話題作なんでね、その映画について話してみたいなと思って収録しております。
スピーカー 2
そうですね。で、科学者とかも出てくるしね、そういうところも含めて話します。
スピーカー 1
だから今回は、その映画をまだ見てないよっていう人にはちょっとあらすじ知れるとか、
で、見た後の人も、この人実はこういうこともやってたんだみたいな、
結構ね、もうノーベル物理学賞を取った人、バンバン出てきてる映画なんで、
そういうところもね、含めて話したらちょっと面白いんじゃないかなと思って。
スピーカー 2
そうですね。じゃあ、前半はネタバレなしな感じの感想とか、ちょっとしたあらすじとかを言って、
後半にちょっとネタバレも含んじゃうかもしれないけどっていう感じで話します。
スピーカー 1
そうだね。珍しいよね。こんなカルチャー会初めてじゃない?
スピーカー 2
カルチャー会、うん、確かに。映画について話したことあったっけね。
スピーカー 1
ないよね。
僕はね、科学者の話とかは普段、サイエントークでもしてるんで、これはしなきゃと思ってやります。
スピーカー 2
はい。
スピーカー 1
じゃあ、まずあらすじ、このオッペンハイマーっていう映画のあらすじなんですけど、
これ第二次世界大戦のときの話で、マンハッタン計画っていうね、これ教科書にも出てくるか?
スピーカー 2
出てくるかな?
スピーカー 1
たぶん歴史の教科書に出てくると思うんだけど、原子爆弾を開発するプロジェクトですね、
がアメリカで極秘で動いてたというのは実際にあって、
この映画は基本的には事実に基づいて制作されてるんで、
登場人物も全員実在の人物なんですけど、
そのマンハッタン計画を率いていたジェイ・ロバート・オッペンハイマーっていうのが主人公。
ただ、想像できると思うんですけど、原爆なんて今核兵器、世界中で作られてて、
スピーカー 1
言ったら人類を滅ぼす力なわけですよ。
それどうなんだっていう議論はずっと今も続いていて、
それを作った人っていうのは、やっぱ苦悩もあるわけですよね。
作った後にそういう力を人間が得てしまうっていうので、きっかけになった人になるんで。
そういう悩みとか、結構激動の時代みたいなところを、このオッペンハイマーでは描いてるっていう感じですね。
そもそもこのあらすじを知ってるかどうかだけでも、結構理解できるレベル違う気がするんだよね。
スピーカー 2
そうだね。でも、だいたいの人は原爆作る話って思って見に行くんじゃない?
スピーカー 1
うんうんうん。だけど、例えば赤狩りとかね。
スピーカー 2
それは知らんかったな。
スピーカー 1
一応ね、公式のあらすじにも、冷戦赤狩り、激動の時代の波にオッペンハイマー飲まれていくみたいなのが書いてあるけど、
赤狩りとかね、これは共産主義の人を炙り出そうみたいな、そういう動きですけど、
この辺とかが結構複雑。
政治がだいぶ絡んでるんでね、っていう映画なのと、
あと、ちょっとこの映画が理解しにくい部分もあって、
これはクリストファー・ノーラン作品あるあるなんだけど、
僕、ノーラン作品大好きなんですけど、
インターステラーとか、テネットとか、インセプションとか、メメントとか、
僕、いっぱい好きな作品あるんですけど、やっぱね、時系列とかね、話のレイヤーがめっちゃ複雑なんですよ。
スピーカー 2
難しいの多いよね、クリストファー・ノーランの。
スピーカー 1
そう。で、このオッペンハイマーも、結構複数の時系列が同時に進む系の話なんで、
割とややこしさはある。
スピーカー 2
結局、あ、そう、あと、複数の時系列もそうだし、カラーとモノクロで分かれてて、
結局、最後までカラーが何を意味してて、モノクロが何を意味してるのかって、分からなかった、私は。
スピーカー 1
そうだね。理解できないよね、最後まで、きっと。
スピーカー 2
うん、いや、あの、概要は理解できるよ。
だけど、そういう細かい、あの、時代がいつの時代なのかとか、
あとは、そう、さっき言ったカラーとモノクロの違いとか、人間関係、
この人が何した、あの人がこれしたみたいなのが、ちょっと難しかった。
うんうんうん。
いっぱい出てくるから。
スピーカー 1
まあ、でも、概要はちゃんと分かるし、話としては面白い。
あの、大きく分けると、割と科学者側、オッペンハイマー側の話と、
あとは政府側の話、国家側の目線の話、2つが結構並行して動いてるって感じだよね。
スピーカー 2
そうだね。政府側がちょっと難しかったかも。
スピーカー 1
そうだね。そもそも用語も難しいしね。
スピーカー 2
そうそうそうそう。
スピーカー 1
裁判っぽい話とかね。
スピーカー 2
うんうんうん。
でも、科学者視点のやつは、原爆が開発されていく様子とか、実験とか、そういうのってすごく分かりやすくて、
こう、ビジュアル的にも、おってなるところはあったよね。
スピーカー 1
そうだね。実際、爆発させる実験とかの、出てくるわけですけども。
スピーカー 2
うんうんうん。
スピーカー 1
やっぱ、そこはすごい迫力あったね。
スピーカー 2
うん。どこまで言っていいか、難しいね。
スピーカー 1
そう、あんまり、本当に中身のところは、もうちょい後半で言いますけど、
結構、なんか僕がテーマだなって感じたのは、やっぱ、科学者と政府っていう、ちょっと対立軸というか、
スピーカー 2
そうね。
スピーカー 1
科学者って、純粋に技術を作りたいっていう人たちだよね。
うんうんうん。
実験物理学者は、理論を考えるし、実験物理学者も、本来、爆弾作るっていうよりかは、
もうちょっと物理法則を解明するための実験をやるとか、だと思うんですけど、
それがね、ある1個の国家プロジェクトによって、集まって、何かに取り込むって、
まあ、現代でも普通にあるかなと思うんだけど、
それがね、当時、やっぱ戦争してるんで、爆弾だったっていう。
そうだね。
で、国は絶対に成功させなきゃいけないし、みたいな話ね。
スピーカー 2
優秀なさ、多分全米または全世界から優秀な科学者を集めて、プロジェクトさせてたわけじゃん。
で、まあ、そういうのって、普通の戦争に使うもの以外の用途だったら、結構ワクワクすると思うし、
スピーカー 1
そうだね。
スピーカー 2
なんか、すごいプロジェクトだなっていう感じがするけど、
戦争のための原爆を作るって、ワクワクもあるのかもしれないけど、
成功したときの喜びみたいな、そういうのも描かれてたけど、
一方でさ、搾取されていくっていうか、優秀さが搾取されていくみたいなのが感じられた。
スピーカー 1
そうだね。国側も結構手のひら返しっぽいところもあるというか。
スピーカー 2
そうそうそう。なんか、利用するだけしといてみたいな。
スピーカー 1
そういう話もあるよね。
やっぱり日本とアメリカの見方って全然違うじゃん。
僕ら日本人だから、日本から見た原爆の考え方っていうので、教育も受けてるけど、
アメリカ側からだったら、こういう感じなのかっていうのも学べる気はする。
スピーカー 2
そうそう、それは面白かったよね。
日本で広島とか長崎とかの原爆の写真とか見てきて、
でも、二度と繰り返してはいけないとかさ、
あとは、日本は唯一の被爆国だから、この歴史を伝えていかなければいけないみたいな、
そういう話はよく聞いてたけど、
でも、アメリカ視点って、開発してたっていうところとか、そのための実験をしてたとか、
原爆がうまくいったからこそ、戦争をやめられたっていうような視点もあったじゃん。
スピーカー 1
そうだね、アメリカ側から見たらね。
そうそうそうそう。
スピーカー 2
でも、そういうポジティブなところもあるし、
でも、いっぱい人を殺しちゃったっていうネガティブなところとかもあって、
スピーカー 1
複雑だよね、アメリカは。
結構複雑だよね。
で、当然やっぱりアメリカ側が一大国家プロジェクトをうまく活かせるっていうので、
やっぱり科学者は一生懸命研究して作ったっていうので、話も当然出てくるんだけど、
やっぱり複雑は複雑よね。
それによって、実際だってどこに落とすんだみたいなのを決めてるのもアメリカ側だし、
スピーカー 1
そういう話って、僕ら世代って直接戦争を経験してるわけじゃないから、
そういう世代にとって勉強にはなる映画だったなっていう気はするね。
もちろんこれによって作ってる人たちの話だけど、原爆を別に肯定してるわけじゃないし。
スピーカー 2
そうだね。
スピーカー 1
だって良くないことをしているというか、
スピーカー 2
人を殺すためのことをしてるんだもんね。
スピーカー 1
っていう苦悩も描かれてるから、結局は核兵器を減らしたいっていう思いとかも出てくるけど、
そういうとこもやっぱ大事だよなとは思うよね。
ただの核爆弾作りましたっていう映画ではなかったというか。
スピーカー 2
そうだね。核爆弾一個作っちゃったからこそ、他の国とかもさらにおまけないように作り出すっていう連鎖がね。
これ言っちゃっていいのかな。
スピーカー 1
まあまあいいんじゃない。その辺はもう歴史的にそうだからね。
スピーカー 2
そうそうそうそう。
スピーカー 1
その辺の細かい話が見れるっていう。
スピーカー 2
そう、きっかけになっちゃったっていうのは、ただ爆弾作りましただけじゃないよね。
スピーカー 1
そう。
スピーカー 2
いやでも、これ今だからさ、私たち割と受け入れられるよね。
まあそれでもちょっと複雑な気持ちだったけど、
でも戦後間もない時期とか、また私たちのお父さんぐらいの世代だったらどうなんだろう、どういうふうに受け止めたのかわかんないけど、
世代が遠くなればなるほど、第三者的な視点で見られる気がする。
スピーカー 1
そうだね。俺もこれ最後の方で言おうかなと思ったけど、やっぱり今の時代じゃないと公開できないだろうなっていう映画だと思った。
ある意味、もう核兵器が広がって、今もう抑止力みたいな存在としてあるわけじゃん。
僕ら生まれた時から。
スピーカー 2
そういう世界になるかどうかとか、なった直後って絶対この映画ができないと思うよね。
スピーカー 1
だって当然さ、反比両論あるというか、もしかしたら核戦争起きるかもみたいな、今もあるんだけど、
だけど今って、ある種抑止力になってるみたいな世界ではあるじゃん。
だからこそ、こういう話公開できるのかなっていう。
スピーカー 2
そうだね、ある程度安定してるからこそできるのかなっていうところもあるし、
あとは、世代が遠いほど、実際に知ってる人が原爆で被害を受けてるみたいなことがないわけじゃん。
知り合いにそういう人とかいたら、私たぶん見てたら結構きつくなるかも。
スピーカー 1
そういう人もいらっしゃるから、結構公開するかどうかでやっぱり、ちょっと揉めたというか、あったんじゃないかな。
だいぶもう感想しゃべっちゃったけど、ちょっと小ネタ紹介していい?
はい。
登場人物とか、これ正直ね、登場人物いっぱいいて、有名人だらけなんですよ、物理学者。
たぶん今後サイエントークでも出てくる人が結構いる。
出てくる人1人で映画1本作れんじゃないぐらいみたいなのあるんですけど、ちょっとだけ有名人紹介しますね。
スピーカー 1
ちょっと見たときに面白くなるかもしんない。これあの人かみたいな。
そもそもオッペンハイマーって知ってました?
スピーカー 2
聞いたことはあった気がした。けど、オッペンハイマーだけ言われて、原爆作った人ね、みたいなのは知らんかったかも。
スピーカー 1
名前だけ聞いたことある感じね。何が有名かな?ボルンオッペンハイマー菌寺っていう言葉として僕は知ってましたけど。
スピーカー 2
なんか聞いたことある気がする、それも。それ何の菌寺だっけ?
スピーカー 1
これね、大学の科学とか物理かな?すっごい神くらいと言うけど、シュレディンガー法定式って、
量子の計算の方法ですよね。そういう式があって、量子1個の計算はできますっていう式なんですよ。
スピーカー 2
はいはい。
スピーカー 1
状態をね。だけど原子って、原子核と電子っていう2つ以上の量子が絡んでるようなものにはシュレディンガー法定式が使えないっていうもので、
それを使えるようにするためには、陽子と電子って陽子の方が電子よりめちゃくちゃ大きくて、そんな動かないと。
で、電子はめちゃくちゃ動き回ると。だから、陽子の動きは一旦無視して菌寺して、電子の動きだけで考えましょうっていうのがポルン・オッペン・ハイマー菌寺。
スピーカー 2
へー。
スピーカー 1
っていう感じ。めっちゃざっくり言うとね。
スピーカー 2
いやー、やったのかもしれないけど、全く記憶にないわ。
スピーカー 1
いやー、まあなかなかね、使わんもんね。
スピーカー 2
そんなね。
スピーカー 1
まあとか、あとはブラックホールの研究してましたとかね。
そういうので結構有名だったみたいで。僕もそんな詳しくは知らなかったですけど、オッペン・ハイマー。
スピーカー 2
なんかさ、これも若干ネタバレになるかもしれないから、聞きたくない人というか、これから見に行く人は、今聞かない方がいいかもしれないんですけど。
スピーカー 1
そうだね、もう登場人物ふれるから、こっから先はちょっとネタバレありかもしれないね。
スピーカー 2
そうですね。映画の中でも言ってたけど、日本人が恨むだろうっていうことを、原爆落とすか落とさないかみたいな話し合ってるときに、アメリカ側がそういう話をしてて、
でも恨むのは、開発者じゃなくて政府を恨むと思うよみたいな話があったじゃん。
スピーカー 1
大統領とかね。
スピーカー 2
そうそうそうそう。実際そうなのかなって思った。だって私、オッペン・ハイマー知らなかったし。
開発者が誰なのかみたいなって、そんなにだって習ったっけ?
スピーカー 1
いや、習って、名前もしかしたら書いてるかもしれないけど、そんなもうこいつだみたいなのは出してないよね。
スピーカー 2
逆にアメリカとかではさ、すごく有名なのかな。めっちゃ映画の中では原爆の父みたいな感じで、すごく有名になったって言われてたじゃん。
多分有名なんじゃないかな。私、やっぱそのときに決断した大統領とかも、この人って言われると思うし。
君は知ってた?オッペン・ハイマーが原爆の父だって。
スピーカー 1
聞いたことはあった。けど、全然詳しく知らなくて、それこそ苦悩してたみたいな話とかも全く知らなかったし。
スピーカー 1
この人もノーベル賞取ってる人なんだけど。
スピーカー 2
天才すぎだろ。
そう。
それはそうか。国家的なプロジェクトだしね。
スピーカー 1
うん。この人がやってたのは、MRIとかの核磁気共鳴ってあるんだよね。
うんうん。
あれ発見した人です。
え、すげえ。
一切オッペンハイマーではそういう話出てこないんだけど。
だから、これによってさ、マイクロ波のレーダーとか、電子レンジとか、この人起源だと思う。
スピーカー 2
すごいね、そう考えるとさ、そのプロジェクトって、ノーベル物理学賞とか、ノーベル賞を受賞する人たちの集まりだったんだ。
スピーカー 1
本当にね、アメリカ中の優秀な科学者を集めたっていう感じよ。
スピーカー 2
あれ、オッペンハイマーももらった?
スピーカー 1
オッペンハイマーはね、もらってないはず。
サイエント学でも昔、電子レンジの回やりましたけど、すっごい昔ね。
そのだから、現象として初めて、そのマイクロ波みたいなのを見つけてる人ですよね。
スピーカー 2
マグネトロンっていうのが発生するマイクロ波って話は昔知ってるんですけど、その元の人です。
スピーカー 1
あと、これももう一人、プロジェクトメンバーとして出てきたっけ?フェルミっていう。
スピーカー 2
え、いたっけ?
スピーカー 1
そう、フェルミって出てきてるはず。
スピーカー 2
なんかさ、けっこうさ、ファーストネームでみんな呼び合ってたじゃん、映画の中で。
だから気づかんかったのかな。
オッペンハイマーとかもさ、ロバートって呼ばれてたじゃん。
アインシュタインとかもアルベルトって呼ばれてて。
アインシュタインレベルだったら知ってるけどさ、フェルミって言われてなかったよね、たぶん。
人の名前で呼び合ってなかった?
スピーカー 1
いや、エンリコフェルミなんだけど。
あれ、いたっけ?
フェルミって言ってなかったっけな。
スピーカー 2
フェルミ推定のフェルミさんですか?
スピーカー 1
あ、そうそうそうそう。
フェルミ粒子とかフェルミ分布とか、けっこう名前ついてるのがいろいろあって。
この人もフェルミウムっていう元祖の元ですけど。
すごい、元祖の人ばっかじゃん。
元祖の人ばっかじゃん。
あと、ちなみにこのオッペンハイマーは最終的にこのフェルミ賞っていうのをね、
これもうあれか、かなり後半のところなんですけど、最後受賞してるんですけど、
マンハッタン計画の掛かってた人たちが、それフェルミ賞っていうのを受賞してる。
スピーカー 2
フェルミ賞?
じゃあ、普通にプロジェクトのメンバーの一人が賞の名前になって、
そのプロジェクトリーダーを賞するみたいな感じのシチュエーションだったのかな。
スピーカー 1
また別途すごい功績を出してて、そういう賞ができてるっていうことね。
スピーカー 2
じゃあ、その後フェルミ賞っていうのができたんだ、後で。
スピーカー 1
そう。
スピーカー 2
そんなにメインキャラではなかったね。
スピーカー 1
メインキャラではなくて、でも有名な人とか結構ちらっと出てたよ。
ファインマンとか。
ファインマン?
この人も物理で有名ですけど、教科書とかね。
ボンゴ叩いてます。
え?ボン?
ボンゴ。
ボンゴ?
太鼓。太鼓叩いてる人いなかった?
いたっけ?
いたんだよ。
スピーカー 2
なんかさ、なんか集会みたいなところで太鼓叩いたっけ?
スピーカー 1
そうそうそうそう。それファインマンっていう人で。
この人結構有名な人だ。
スピーカー 1
そう。
スピーカー 2
おもしろいよね。なんか、やっぱ科学の根っこは物理にあるんだね。
スピーカー 1
そうだね。
うん。
ほんとは、性質だけを最初は見てたけど、
もう行き着く先は、めっちゃ拡大した原子になっていくんで、
それはもう物理の世界だね。
スピーカー 2
うんうんうんうん。
スピーカー 1
まあ、物理学の人を知ってると、ちょっとおもしろい小ネタみたいなのも出てくる映画だったなっていうのは、
スピーカー 2
そうだね。
スピーカー 1
あるね。登場人物はこの辺ですけど。
スピーカー 2
ここでさ、話した人とかを、今後の物理学史でやって、
で、その後にもう1回見ると、またおもしろいかもね。
スピーカー 1
ああ、そうだね。
うん。
まあ、そもそも結構1回だと理解難しいみたいなとこもあったから、
そうだね。
俺も普通にもう1回見たいなって思うけどな。
スピーカー 2
うんうんうんうん。
なんか、歴史的背景は今回ここで話さなかったけど、
まあ、それは別で調べてもらって、
で、今回は物理の背景みたいなのをちょっと共有したから、
まあ、それはそれで理解した上で、もう1回見るとちょっと楽しいかもね。
スピーカー 1
そうだね。
まあ、こうやっていろんな人がさ、物理学作ってきたっていう話、
ポッドキャストでもしてるんだけど、
僕が結構刺さったセリフがちょっとあって、
本当に何気ないセリフなんだけど、
物理学300年の歴史が行き着く先が爆弾火炎みたいなセリフがあったよ。
覚えてる?
スピーカー 2
あったっけ?
スピーカー 1
いや、これね、結構何気ないセリフだった。
別にオッペン・ハイマーが言ったセリフでもないし。
スピーカー 2
どれぐらいのときに出てきた?
スピーカー 1
でも、前半だったかな。
前半にオッペン・ハイマーが大学でいろんな生徒とかにしゃべってて、
その中で、たしか生徒が言った、ちょっと誰が言ったかあんま覚えてないけど、
そういう物理学300年やってきて、結局爆弾作るのかよみたいな。
で、「いやいや、ノーベルもダイナマイト作ってたじゃん。」みたいなくだりがあったよね。
スピーカー 2
あったね。
スピーカー 1
これが、学問と実世界の結びつきがすごいそういうところだなと思って、
結局、やっぱ兵器に結びついちゃうって、往々にしてある気がしていて、
スピーカー 2
そうだね。
スピーカー 1
もっと昔だと、アルキメデスみたいな天才科学者みたいなやつが、
投石機作って、戦争でめっちゃ活躍しましたとか、
結構そういうのに共通してるなと思って、この原子爆弾の話って。
スピーカー 2
そうだね。切り離せない感はあるよね。
研究が発展したからこそ、そういう武器とかに使われるっていう側面もあるだろうし、
あとは、戦争で力強くなるために、物理とか科学とか、その他の学問が発展したっていうところもありそうだから、
本当に切り離せないよね。
スピーカー 1
科学者は別に爆弾作りたくてずっとやってたわけじゃないじゃん、もちろん最初から。
理論物理学者なんて、なんなら遠いと思うんだよね、爆弾とかから。
スピーカー 2
だけど、そこを結びついちゃって、なんならプロジェクトを経営してるっていう、オッペンハイマーがね。
スピーカー 1
で、
スピーカー 2
そうだよね。
その核爆弾が世界を滅ぼすかもしれないっていう状況だから、
スピーカー 1
うんうんうん。
スピーカー 2
なんか、そういう充積みたいなのってすごいだろうね。
スピーカー 1
まあ、だしそもそもこれ作って、もうそれで戦争が終わって、
うん。
たぶん、あとは終わりにしたかったんだと思うんだけど、
うんうんうん。
でも、そうならなかった。いろんな人がやっぱ、もっと強い武器作ろうとしちゃった。
うんうん。
で、今の状態になってるから、
うん。
そう、それがね、その連鎖反応をある意味、破壊の連鎖反応が止められなかったみたいな話もちらっと出てきたりもして、
スピーカー 2
うんうんうん。
スピーカー 1
確かにそうだよなって、これ今でも続いてるよなと思ったな。
スピーカー 2
うん。今一番強いのって何?強い武器?
スピーカー 1
水爆じゃないかな。水素爆弾だったと思うけど。
スピーカー 2
水爆はもう完成してるの?
スピーカー 1
完成してるよ。
スピーカー 2
へえ。生物兵器とかもやばそうだよね。
スピーカー 1
生物兵器もやばいけど、
うん。
純粋な爆弾として一番でかいのは、
うん。
ソ連が作った水素爆弾、ツァーリボンバー。
スピーカー 2
へえ。
スピーカー 1
爆弾の帝王っていう名前がついてるけど、
これは第二次世界大戦中に全世界で使われた全ての爆薬量の50倍の威力。
スピーカー 2
え、それ落としちゃったらどうなるの?
スピーカー 1
わかんないけど、いやもう本当に地球終わるんじゃないかな。
あの、広島の原爆のリトルボーイってあるけど、
うん。
あれの3300倍の威力。
スピーカー 2
やば。いや、怖いね。
スピーカー 1
怖い。だからこういうものが今もう存在してるわけなんで、
うん。
普段考えないけどね、そんなこと。
スピーカー 2
うん。人間って愚かだね。
スピーカー 1
ねえ。もうそこまで行き着いちゃってるっていうとこはやっぱありますよね。
スピーカー 2
うん。怖い。
スピーカー 1
いや、だからこういう話もあって、その、
ま、これもさ、ある意味科学を発展させてきた行き着く先が、
まあそれになっちゃってるわけじゃないですか。
うん。
まあ本来はね、もっといい方向に向かう科学技術もあるわけだけど、
うん。
これはもう仕方ないことなんだろうかとか、ちょっといろいろ考えちゃうよね。
スピーカー 2
うん。でも確かに別の世界線でも、こうなってそうだな。
だって戦争って必ず起きるじゃん。で、科学は絶対発展すんじゃん。
うん。
そしたら、どういう世界線でも、最強の武器を作り出してしまうっていうことは、
まあありそうだな。
スピーカー 1
なんか悲しい話だよな。
スピーカー 2
うん。人間の本質なんじゃない?
スピーカー 1
人間の本質なのかな、これ。
その原始がどうなってるのかっていう、探求したかったっていう人が、
それに利用されてるみたいなのは、すごい悲しいなと思ったけど。
スピーカー 2
うんうんうんうん。
スピーカー 1
まあ、てかそう考えたら、やっぱこの映画すごい壮大だよね。やってるテーマが。
うん。
まあその賛否は分かれそうだなと思ったけど、
スピーカー 2
うんうんうん。
スピーカー 1
まあなんかいい映画だなと思ったな。そういう考えさせられるし。
うんうんうん。
スピーカー 2
なんか当たり前っちゃ当たり前なのかもしれないけど、
うん。