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スピーカー 1
寝る時間もないよ。
寝る時間含めたら1年以上かかっちゃうな。
スピーカー 2
落ち着くどころか死んじゃうと思うんだけど。
スピーカー 1
死には死ないでしょ。
スピーカー 2
237日文字読みつけたら死ぬでしょ。
スピーカー 1
死なないでしょ。
スピーカー 2
そういう意味?いや死ぬだろ。
食べるもしないんだぞ。
スピーカー 1
食事の時間も抜こう。
食事と睡眠とかそういう生命活動に必要な時間を抜いたら死なない。
スピーカー 2
そしたらもう数年かかって、その頃には最初何でこの素数数え始めたんだっけって分かんなくなるくらいだから。
スピーカー 1
それが目的でしょ。
スピーカー 2
これやばいなと思って。
よくこんなでっかい数字を素数だって見つけられるなと思って。
スピーカー 1
確かに。
どういう仕組みでこれは素数、素数じゃないっていうのを判別してるんだろうっていうのは気になるけどね。
なんか数学的なアルゴリズム的なのがあるんだろうね。
スピーカー 2
そうそうそうそう。
なのでちょっと今日これの素数の話をしたいなと思います。
ちょうど今数学の話してるんで最近。
素数なんて自分に関係ないと思った人いるかもしれないですけど、
これを聞いてる時点でみなさん実は素数の恩恵を受けてるんで、
関係ない人いないんですよ。
スピーカー 1
じゃあそれはなんかポッドキャストの配信とか、
これをネット上で聞くとか、そういうことにも素数が関わってるっていうことですか?
スピーカー 2
そうそうそう。もうインターネットですね。
なんかこの間の日進法みたいだね。
日進法も出てくるし、これちょっとね今までの話もちょこちょこ出てくるんで。
この話が数学史のクライマックスにつながるんで、今回素数です。
スピーカー 1
はい。
スピーカー 2
でじゃあ素数、さっきちょっとプッチシンプのセリフでほとんど説明されちゃったんですけど、
スピーカー 1
素数とは?
素数とは1と自分自身でしか割れない数です。
スピーカー 2
そうです。自分自身でしか割れない自然数ですね。
スピーカー 1
自然数は整数かつゼロより大きいだけ。
スピーカー 2
だから2、3、5、7、11、13、17みたいな数ですね。
これなんか数の原始とか呼ばれるときあるらしいよ。
スピーカー 1
そうなんだ。
スピーカー 2
でも原始っぽいよね。こう分けれないっていう意味で。
確かに。
これが見つかったというか、素数に関して言及があるのって、
紀元前3世紀ぐらいの有名なユークリットの言論っていう本があるんですけど、
その時から素数っていうのはもう認識されてる。
スピーカー 1
紀元前3世紀からなんだ。結構古いね。
うん。めちゃくちゃ古い。
二進法とかは結構新しいというか、あれ何世紀だっけ?
スピーカー 2
二進法は、存在はしてるのは紀元前からあるよ。
スピーカー 1
あ、そうなの?
スピーカー 2
うん。だけど、ちゃんと理論として、
十進数を二進数にするとかそういうのをやったのは、
こないだのライプニッツさんですね。1600年、700年ぐらいの人。
スピーカー 1
それと比べたらさ、昔からあるんだね。
スピーカー 2
研究とかはされてるんだけど、この素数って法則性あると思います?
スピーカー 1
法則性ないんじゃない?
スピーカー 2
ない。
スピーカー 1
素数じゃないやつ、素数から外れるやつは法則性というか、
必ず偶数はもう省きましょうとかね。
そういう感じで結構簡単に省けると思うけど、
素数自体に法則性あるのかな?
ないからさ、こうやって新しいの発見するのにすごい時間かかったりするんじゃない?
スピーカー 2
そうそう。だから単純な法則性は全然ないわけですよね、これ。
ただ、その中でも何とか法則性を見出そうとするっていう数学者って今までにいて。
例えば、1500年代にメルセンヌさんっていう人がいたんですけど、
この人が言ったのは、2のn乗を引く1っていう数がありますと。
このnが素数だったら、2のn乗を引く1も必ず素数になるっていう予想があった。
スピーカー 1
おー、面白い。
スピーカー 2
単純なやつでいくと、例えばnが素数なんで、nが2の時か。
2の2乗を引く1で3ですよね。
これも素数です。
nが3だと、2の3乗を引く1で8引く1で7です。成り立ってるわけですね。
で、これ結構ちゃんと2,3,5,7ってn入れてっても、それより大きい素数が出せるみたいな。
そういう法則として知られてたんだけど、これね、2の11乗になると、これは素数じゃなくて2047になるんだけど、
23×89の合成数ですっていうので、一応例外としてそういうのが出てきちゃったんで、じゃあ絶対成り立つもんじゃないのかっていう。
しかも11って結構小さい数というか、すぐ分かっちゃうよね。
スピーカー 1
だけど結構成り立つ場合も多い。
スピーカー 2
それ以外だったら結構成り立つんだ。
スピーカー 1
nが11以降でも成り立つやつは普通に成り立つ。
じゃあちゃんとした法則ではないけど、これに当てはめてみたら素数が得られるかもしれないよっていう道具的な感じ。
スピーカー 2
そうそうそう。だからこれすっごいでっかい素数を見つけたいっていう時にこれ結構便利になる。
スピーカー 1
じゃあそれ今も使われてる?
スピーカー 2
そう。で、去年見つかったやつもこれで発見されてる。
2のn乗-1っていう自然数のことをメルセンヌさんの名前から取ってメルセンヌ数っていうんだけど、これがちゃんと素数で成り立つのがメルセンヌ素数。
これすごい有名なんだよね素数の形として。
で、今回見つかった、えっと2024年に見つかったやつをこれで表すと、2-1億3627万9841乗-1なんですよね。
スピーカー 1
すごい。
スピーカー 2
そうすごいんだけど、これが素数ですっていうのがもう今最大。
スピーカー 1
あれ?でもさ、その1億何ちゃらの素数よりも大きい素数をさ、いっぱい知ってるわけじゃん。
だからさ、その素数をさ、どんどんどんどんさ、その2のn乗-1のnに入れてったらさ、結構簡単にさ、次の新しい素数とか見つかんないのかなって思っちゃうけど、そういうわけにもいかない?
スピーカー 2
と思うじゃん。でもこれ必ず素数かわからないっていう例外があったじゃんさっき。
だから数増えても、それを素数って確かめなきゃいけない。
スピーカー 1
素数って確かめるのに時間かかるのかな?
スピーカー 2
素数って確かめるのにも時間かかるっていうのもあるし、そもそもこの数を出力するのにも時間かかる。
スピーカー 1
確かにね。
スピーカー 2
だって2を1億回掛け算するってものすごい計算だよ。
スピーカー 1
確かに。そういうのでもソフトにやらせると一瞬で計算とかしてくれないのかな?
スピーカー 2
いやーこれはね全然一瞬ではないですね。結構大変。
まあ俺もその大変さはちょっとわかってないけど。
スピーカー 1
確かに。なんかもう大きい数すぎて、どこからが大変で、どこからが大変じゃないのかっていうのもちょっとよくわからないレベルだよね。
スピーカー 2
まあね、まあそうなんだけど、出かければ出かくなるほど素数ってやっぱ見つけるの大変なわけじゃないですか。
何かける何っていう組み合わせがさ、どっかにあるかもしれないから、それを判別するっていうのもすごく難しいんだけど。
スピーカー 1
そうだよね。
スピーカー 2
で、それを判定する方法っていうのもいろいろ研究されてて。
スピーカー 1
素数か素数じゃないかを判定する方法。
スピーカー 2
あ、そうそうそう。で、まあこれめちゃくちゃ複雑なんで簡単に言うけど、名前だけ。
リュカ・レーマー判定法っていうのが昔からありましたと。
これは素数になるときの条件みたいなものがいくつかあって。
これ多分ね、読み上げてもいいんだけどわけわからないと思う。
スピーカー 1
じゃあやめとくか。
スピーカー 2
読み上げるか一応。いいか。だしちょっと数式がいろいろ入ってるから。
あれなんだけど、まあまあそういう判定法みたいなのがあって、この2のn乗-1っていうのが実際素数ですかっていうのを調べるっていう作業をずっとやるんね。
スピーカー 1
その判定法みたいなのはもう必ず確かなものなの?
スピーカー 2
そう、これは確かなもので、だけどそれ自体も結構大変。
スピーカー 1
あ、そうなんだ。それにもまた時間かかる。
スピーカー 2
そう、数でかすぎて。
スピーカー 1
じゃあさ、なんか他にも素数か素数じゃないか判定するもっと楽な方法みたいなのが探されてたりするかな?
スピーカー 2
それはすごいやられてて、しかも1回紹介したことがあります。覚えてるかな。
スピーカー 1
いつぐらい?
スピーカー 2
えっと半年以内ですね。
スピーカー 1
あ、まじか。
たぶん。
いやでもね、私1回前の収録の内容も忘れてるから、もう無理だ。覚えてない。
え、でもさ素数の話ってしなかったっけ?これまで。
スピーカー 2
素数の話、いやだからたぶんその回くらいじゃないかな?あとあったかな?
スピーカー 1
なんか素数の話したなみたいな記憶はおぼろげにあるような気もしなくもない。
スピーカー 2
誰かの回で出てきてる。
スピーカー 1
でも素数がテーマではない?
スピーカー 2
素数がテーマではない。あの研究者紹介で出てきてますね。
スピーカー 1
なんだ、半年以内?数学とかの話かな?数学物理とかの話?
スピーカー 2
10月にやってますね、2024年の。
スピーカー 1
いやちょっとすみません、わかんないですね。
スピーカー 2
これはフェルマーさんのお話で出てきてて、フェルマーさんが見つけたフェルマーの小定理っていうのがあるんだけど、それを使ったフェルマー判定法っていうのがあるんですよね。素数かどうかっていう。
これ何かっていうと、これ言ったら思い出すかな?
とあるPっていう素数があったとして、整数AっていうのとPが互いに素です。
スピーカー 2
要はお互い割り切れないです。
その時にAのP-1乗をPで割った余りは1になります。
スピーカー 1
っていう話したっけ?
スピーカー 2
覚えてない。
スピーカー 1
覚えてないか。
互いにその話をした気がする。なんか懐かしい響きだよねみたいな、そういう話をしたような記憶はある。
スピーカー 2
そうそうそう、その時に多分話してて。これは確率的に素数かどうかを判定するっていう方法なんだよね。
だから絶対じゃないんだけど、これが当てはまるのはほぼほぼ素数ですっていう。
スピーカー 1
そうなんだ。
スピーカー 2
ちょっと荒めのフィルターみたいな。
だからこれがすごいのって、しかも2024年に見つかった最大の素数ってこれを使ったのが結構ポイントで、
このフェルマー判定法ってやつで、ざっくり素数じゃないよねってやつをふるえにかけて、
で、さっき言ってた別な判定法で素数かどうかを確認してっていう方法を取ってた。
から見つかったっていうのもあって、だからフェルマーさんのこの定理が未だに活躍してるっていうことなんです。
スピーカー 1
じゃあ、まずはじめに、さっきの2のN乗引く1で数をいっぱい候補出しておいて、
その次にフェルマーさんのやつで荒いフィルターをかけて、最後にさっきのちゃんとした素数か素数じゃないかを判定する方法で見つけた?
スピーカー 2
そうそう。だからダブルチェックみたいなもんかな。
スピーカー 1
そうだね。
ていうことは、今回見つかった最大の素数は、それ見つかったのかもしれないけど、
それまでの最大の素数と今回見つかった最大素数の間に、他にも素数があるかどうかっていうところは確認はしてるの?
それともたまたまポポって見つけただけ?
スピーカー 2
えっとね、それはね、その間に素数がないっていうのは言われてないんじゃないかな。
一応ね、これの前まで最大と思われてたやつが1600万桁ぐらい小さい数なんですけど、
だいぶちっちゃいよ。だから間がすごいある。で、たぶんその中にも素数あるんじゃないかな。
スピーカー 1
じゃあその、なんか一個一個数えていくみたいなスタイルではなく、
いく個足していって、これは素数、これは素数じゃないみたいな風に数えていくスタイルではなく、
もう適当に選んだ数が素数か素数じゃないかを確認するっていう方法で今回見つけたっていうことだね。
スピーカー 2
あ、そうだね。こう2のn乗-1っていうのを使って、そしたらめちゃくちゃでかい数になるわけじゃん。
それで見つけに行くっていうのが今回。
スピーカー 1
へー。
スピーカー 2
で、たぶんしらみつぶしにやるみたいなのは無理なんじゃないかな。それこそ法則性みたいなのがないってなると。
スピーカー 1
そうだよね。そもそも素数か素数じゃないかを判定するのにも結構時間がかかるのであれば、
その2の何千万桁とか違う数を一個一個しらみつぶしに見てたら、私たちの人生終わってますよね。
終わってるね。
そうかそうか。
スピーカー 2
でもこれをずっと真面目にやってる人がいるんだよねっていうのと、
もう一個これでやってる理由があって、それが二進法なんですけど、関係あるのが。
これ2のn乗って二進法っぽいじゃないですか。あれって一桁増えたら2ずつ増えていく。
スピーカー 1
確かに。
スピーカー 2
なんで、コンピューターですごい扱いやすいっていうのがあるらしい。
で、その2のn乗っていう数字を出して-1は-1でできるんで、っていうのがあるんで、
スピーカー 1
そもそもこのやり方ってコンピューターと相性がいいっていうので使われてるっていうのも一応理由であるらしい。
スピーカー 2
なるほどね。それでも時間かかるんだね。コンピューターにやらせても。
そう。しかもこれ一個のコンピューターでやりましたっていうわけじゃなくて、
これね、GIMPSって言うんだけど、プロジェクトの名前でGreat Internet Mersenne Prime Searchっていう、
これを計算するっていうプロジェクトがあるんだよね。2のn乗-1を。
スピーカー 1
何のためにやってるんだっていう感じだけどね。
スピーカー 2
それは後で言うわ。何のためにやってるか。一応あるんだけど。
スピーカー 1
ちゃんとあるんだ。好奇心とかだけじゃなくて。
スピーカー 2
9割好奇心なんだけど。これ何をやってるかというと、これ誰でも参加できるんですけど。
スピーカー 1
そうなの?
スピーカー 2
GIMPSっていうのかな。専用のソフトウェアをインストールしたら、自分のパソコンの余ってる計算できるリソースっていうやつを、
Mersenne数の素数判定に使うっていう。それを世界中にタスクを分担して、頑張ってみんなで計算しようっていう方法があるんだよね。
スピーカー 1
分散コンピューティングって言うんだけど。それが1996年にこれ開始されてて、どんどんどんどん参加者が増えて、スパコンよりすごいぐらいの計算能力になってきてる。
ちなみに今、何人ぐらいが使ってるんだろう?
スピーカー 2
何人なんだろう?これ分かんねえな。書いてるのかな?
スピーカー 1
でも世界中の人たちが使ってて、スパコンよりもすごいんだったら相当な数なんだろうね。
スピーカー 2
そうね。相当じゃない?それを使って、2の何乗-1っていうのは、頑張って計算させれば出てくるんだけど、それを判定するっていうのも含めて、こういうみんなのパソコンのリソースを使って見つけていってる。
で、2024年の前は、6年前に1回それでデカいやつが見つかってるんだけど、それが更新されたっていうニュース。だからまだ今後も更新されると思うんだけど。
スピーカー 1
いいね。なんか世界中の人たちと一緒に新しい素数を見つけていくっていうのが。
スピーカー 2
そうね。あとこれ今さ、エヌビリアっていう会社めっちゃ有名になってるの知ってます?半導体で。
スピーカー 1
知ってる。
スピーカー 2
あの会社の元従業員みたいな人がこれやってて。
スピーカー 1
へー、そうなんだ。
スピーカー 2
そうそうそう。で、その人が一応見つけたっていう話みたいですね。
スピーカー 1
へー、じゃあなんか、やっぱビジネスとかに関わるのか?
スピーカー 2
わかんない。一応メリットというか、今回はこれ発見した人に、なんか有志のグループがあるらしくて、3000ドル贈られたそうです。
スピーカー 1
おー。
スピーカー 2
安くない?
スピーカー 1
え、でも発見した人ってさ、言っても、みんなのパソコンのリソースを少しずつ使って、みんなでなんか探してるわけでしょ?
それだったら、誰が発見したとかなくない?あんの?
スピーカー 2
まあ、そうね。複数いるんだけど。
スピーカー 1
まあ、とりあえず誰かに賞金をあげたんだ。
スピーカー 2
その人が主導してたみたいな感じなのかな。
スピーカー 1
あ、そうなの。
スピーカー 2
で、まあ一応さっき言ったNVIDIAみたいなのって、GPUっていうのを使ってるんですけど、GPUも多分最近よくAIの研究で使われてますっていうのでよく聞くと思うんだけど、
まあ要は画像処理の計算する仕組みですよね。
すごい並列で計算するのが得意っていうもので。
スピーカー 1
見たことはあるけど、GPUっていう文字列は何のことなのかはよくわからなかった。
スピーカー 2
あれはもともと画像とかを処理する、そういう計算の。
まあCPUはさ、パソコンにあってなんか指令を出してるやつですよね。
で、そのGPUのGってグラフィックのGなんだけど、それを処理するものをCPUの代わりに使うみたいな方法があって、並列して計算するのがすごい得意ですっていう感じなのよ。
で、それが結局その中に入ってる、こう二進数みたいなのを処理する機械の数がすごいいっぱいあって、
なんでAIとか作る時にいっぱいデータ読み込ませるじゃないですか。
そういう時はGPUを使うと並列で計算できてすごい早くなりますよとか。
これも投入してると。見つけるのに。
スピーカー 1
そうなんだ。
スピーカー 2
だから、そういういろんな技術隠しとかもあって、素数を見つけるっていうのはめちゃくちゃシンプルなことに扱ってるんだけど。
で、さっき聞いたこれなんでこんなことしてんのっていう。
スピーカー 1
そうそう。なんか目的があるんだ。
スピーカー 2
正直今回見つかった数をじゃあ何かに使えますっていうことはそんなにないんだけど、使い道として。
1個が僕らが素数の恩恵に預かってるのは暗号化なんですよね。
これフェルマーさんの話した時にも出てきたんだけど。
スピーカー 1
あ、そうだっけ。
スピーカー 2
なんか僕らがインターネットを介して情報を送るっていう時に他の人から丸見えだったらよくないわけじゃないですか。
うん。
なんかログインしますとかも誰でもそれ見えてたら誰でもログインできちゃうとかになっちゃうわけじゃない。
スピーカー 1
うんうん。
スピーカー 2
だからちゃんと鍵がかけられてるわけですよね。
はい。
暗号として。で、その鍵っていうのがめちゃくちゃでかい数を素因数分解するっていうことなんだ。
うん。
で、それが鍵。素因数分解するための鍵を相手に渡しておいて。これめっちゃ今単純化してるけど。
うんうん。
そうやってるとそれの計算が簡単にパッてできるんで、暗号解読みたいな感じね。
スピーカー 1
うんうんうん。なんかその話しましたね。
スピーカー 2
そうそうそう。で、途中で出てきた素数を判定する仕組みっていうのがそれ結構重要で。
はい。
素数かどうかっていうのを判定するとかもこういう暗号化とかに使われてるよね。
スピーカー 1
暗号化するっていうのに素数の判定が関わってるっていうのはどういうことですか?
スピーカー 2
今、めちゃくちゃでかい数の素因数分解をするって言ったじゃん。
うん。
だけど素因数分解って素数になるまで分解しないといけないでしょ。
うん。
だから分解した先がちゃんと素数かどうか分からないといけないわけじゃん。
うん。
まだ割り切れるっていうのがあったらそれ答えじゃないんで。
うん。
なんで素数かどうかが分かるのは重要。めっちゃでかい数ね。
スピーカー 1
うんうんうん。
スピーカー 2
超でかい数と超でかい数の掛け算になるんで。
うん。
どこまでいったら分解し終わるんだみたいなのがこう分かりづらいわけですよ。
ほうほうほう。
素数かどうかが分からないとね。
スピーカー 1
なんか難しいけど関係あるんだっていう感じ。
スピーカー 2
まあっていうので役立ってるっていう感じですね。
で、まあっていうのが一つあるのと、あとはこう乱数を作るっていうのがあって。
スピーカー 1
乱数とは。
スピーカー 2
もうランダムな数ね。
スピーカー 1
あ、ランダムな数。
スピーカー 2
もうめちゃくちゃでかいランダムな数をとりあえず作りたいっていう時によくこの2のn乗を引く1とかは使われたりしてる。
うん。
とか。
うんうん。
2のじゃあ例えば1万乗を引く1みたいなものが計算できるかどうかっていうのがそのパソコンの性能をテストするときに使われたりとか。
そういうのにも使われてる。
スピーカー 1
じゃあ今回最大の素数が見つかったことによってなんか暗号化とかそれを解読したりするっていうのがなんかより幅広くできるようになったりするのがメリットっていうことかな。
スピーカー 2
そうだねまあ結構遠回しのメリットではあるんだけど正直それが出たからじゃあいきなり何か変わりますかっていうとそんな変わんないんだけど。
スピーカー 1
でも今後コンピューターの性能が上がってでもしかしたらそのめちゃくちゃでかい素数だけど扱えるようになるかもしれないからその時とかに役立つかもしれないのかな。
スピーカー 2
そうだねでもそれで扱えるとかまあなんか例えば法則がありますとかわかったとしたらそれはそれで暗号が解けちゃうんじゃないかなって思うけど。
スピーカー 1
法則が見つかったら暗号は解けちゃうかもしれないけどその新しい最大の素数の使い道としてはさ今後もしかしたら扱えるようになる可能性もなくはないっていうことなのかなって思ったけど。
スピーカー 2
そうだねそれはあると思う。だしその巨大な素数をどんどんどんどん見つけていくと結局その素数の分布がどうなってるかとかも結構わからないところだらけで。
一応今って桁数が増えれば増えるほどやっぱ素数が出てくる確率って下がっていくよねっていう法則は実はあって。
スピーカー 1
そうなんだ。
スピーカー 2
なんだけどそれがじゃあ実際どれぐらいの頻度になるのかとかそれともちょっと飛んでたりするところがあるのかとか結構だからその辺がね人間がまだ感知できてないところでもある。
そういう意味では研究としてはずっとやられ続けてるって感じだよね。
スピーカー 1
じゃあ新しい素数がどんどん見つかってその素数のデータがどんどん溜まっていったらよりなんか傾向とかもしかしたら掴んで法則とかを見つけやすくなるかもしれないのかな。
スピーカー 2
もしかしたらなんかヒントになるかもしれないね。
スピーカー 1
うんうんうん。
スピーカー 2
っていう意味ではだから全然無駄ではない。もちろんロマンはあるんだけど。
スピーカー 1
いやーすごい。
スピーカー 2
だからある意味ちょっと円周率とかにも近いものあるんだけど。
スピーカー 1
どこまで行けるかっていうことですね。
スピーカー 2
そうそうそう。昔円周率の話してでその時は円周率の桁がわかればわかるほど一応宇宙に行った時にその円周率の微妙なズレが何光年行ったらちょっと角度の差出てくるかもとかそういうのあるっていう話をしたんだけど。
それもなんか実際使うにはいいんだけどまあなんかそういうのがわかるといずれ役に立つかもしれないとかそういう感じだよね。
スピーカー 1
これまでもさ科学史で初めこれ役に立つのかわからないけどなんか好奇心で見つけた発見があってそれが後の時代ですごく活かされてたりとかさそういうようなものがいっぱいあったじゃん。
まあ西日本もそうだけど。
スピーカー 2
まあ素数もそうじゃない?
スピーカー 1
まあそうだね素数もそうで今はさその最大の素数がどういうふうに使われるのかよくわかってないけどでも今後もしかしたらあの最大の素数をわかっといてよかったっていう日が来るかもしれないね。
スピーカー 2
確かにそれは来ると思う。
スピーカー 1
でもこういうどんどん数が大きくなる系ってさ新しいのを発見したとしてもそれを論文で発表するために何ページかかるんだっていう感じじゃない?
もうその数字自体は書かないのかな。その2のn乗引く1のそのnの数だけを書いておいてその数字自体はさ2の1億何千万乗引く1なんだよね。
そうやったらページにならないからページに収まらないからもう書かないんかな。
スピーカー 2
ちなみになんだけどこの最大の数字を紙1枚で50行で50行かける75桁で印刷するとすると紙が1940枚になるらしいんですよ。
わかる?このヤバさ。書けない。
スピーカー 1
でもそんなもんなんだ。
スピーカー 2
え?だってでもビッチリ結構数字50行書いてて1万枚の紙になるんだよ。
スピーカー 1
漫画とか1万冊売れたとかあるじゃん。何万冊とかあるじゃん。
あるけど積み上がったら何メートルになるのそれ。
扱えないような量じゃないなって思って。
扱える?これ。
何億枚とかさ。そういう数ではないなって思った。
スピーカー 2
いずれまた扱えなくなって1ページの文字ちっちゃくしたらでも扱えるんじゃないの。
スピーカー 1
じゃあ結局発表するときは2のn乗-1のそのnの数だけを書いてるっていうこと?
スピーカー 2
そうですね。この数字全部書いてるのってなんかあんのかなそもそも。ないんじゃない。
パソコンの画面で表示するだけでも結構えぐいよな。4102万桁って。
4102万文字のヤバさがわかればいいんでしょ。
ハリーポッターって全部で何文字あるんだろう。