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2019-09-14 20:01

#004 小野雅弘、Tor des Glaciers 450km 34,000mD+を終えて 【ポッドキャスト・Run the World】

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しばらくお休みしていたポッドキャスト番組・”Run the World”ですが、第四回のエピソードは小野雅弘 Masahiro Onoさんのインタビューをお送りします。イタリア・ヴァッレダオスタ自治州を囲む山々をぐるりと巡る330km・シングルステージのトレイルランニングレース、トル・デ・ジアン Tor des Geantsは今回10回目の開催。今回は10回目を記念して450km 32,000mD+の「TOR des Glaciers」が特別に開催されました。330kmのコースよりもさらに山深く、コースマーキングはなく、エイドの間隔も長くなるこのスペシャルなイベントに参加できるのは経験豊富な100人のみ。330kmのトル・デ・ジアン四度完走し、2014年、2015年にはいずれも5位となっている小野さんも、この特別なレースに参加。8月6日金曜日午後8時(日本時間7日土曜日午前3時)にスタートして約140時間後に3人目の完走者としてクールマイユールに戻ってきました。
TOR des Glaciersについて「もはやレースではなかった」という小野さん。無事完走した翌日、クールマイユールに滞在中に電話でお話を聞きました。
ポッドキャスト番組・”Run the World”の今回のエピソードはこの記事の下の再生ボタンを押すとお聞きいただけます。このほか、iTunesAndroidでチャンネル登録しておけば、新しいエピソードも既に公開済みのエピソードも見逃すことがありません。ぜひチャンネル登録してみてください。

* 表題写真・© Pierre Lucianaz / Tor des Geants
* 音楽・未来向きトライアド / Audiostock、da ta 3 / Audiostock



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DogsorCaravan presents, Run the World!
景色とかはすごい良いですし、山奥の小屋とか、
すごい人も、良い人がいっぱいいたりとか、
簡単に出回すというような感じで出るものではないかなと思います。
レールランニング、スカイランニングのオンラインメディア、
DogsorCaravanのKoichi Iwasaです。
このポップキャットをしばらくお休みしていましたけれども、
またエピソードをお送りしていきます。
今日はこのマサヒロさんをテイストに迎えました。
現在開催されているホームステージランですね。
こちらで、今年10回大会特別に開催された
トルテ・グレイシャーに参加した
小野さんにお話を伺っています。
450キロのシングルステージ、
一体どんなコースだったのか、
どんな経験をされたのか、
まだ振る舞うようにいらっしゃる小野さんにお話を伺っています。
小野 マサヒロさんです。
昨日の午後、禁止されたばかりということで、
今日ちょうど1日経ったところですかね。
そうですね、およそ1日ぐらいですね。
体調はいかがですか。
思ったよりは、疲労もあまりなくって感じですね。
特に怪我とか痛むところ、
もちろんいろいろ痛むことは多いと思うんですけど、
そんなに大きな怪我とかもなく。
そうですね、特に目立った大きい怪我はないですね。
小野さんは、今年のトルデジャン、
今回10回目なんですよね、大会自体がですね。
ちょうど10周年というか、10回大会記念ということで、
特別なイベントが開催されたんですよね。
で、これが450キロでしたっけね。
引きをおっしゃるとしたら450キロだったかもしれないですね。
距離はもうちょっと長いかったりするんですか。
持ってたGPSだと1割ちょっと多いんじゃないかと。
1割長かったら500キロになってるじゃないですか。
そうですね。
事前の資料によりますと、
450キロ、累積は3万2千メートルのバーティカルゲインという、
非常にスケールの大きな。
もともとのトルデジャンというのは、
ちなみに大体300キロ、330キロというふうに言われてますので、
それよりもさらに1.5倍くらい長くて、
コースもあんまり重なってるようで重なってないっていうふうにお見受けした。
それを今回100人限定でレースが開催されて、
小野さんはその一人として3番目のフィニッシャーとなったということですよね。
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タイムが140時間くらいでしたっけ。
そうです。140時間くらいかなと思いますね。
Facebookとかには、もうレースじゃないと、
皆さんにオススメしませんというふうに書き込まれたのを見ましたけど、
それはどういう趣旨なのか、どういう思いがあったのか聞かせていただけますか。
トルデジャンも他のレースに比べると、
レースであってレースでないようなものではあったんですけども、
それでもやっぱり50キロおきとかにライフベースがあって、
どこで寝るとか、戦略的なものもあるので、
レースではあったのかなと思うんですけども、
今回のについては、ライフベースも非常にデポジットばっかり置ける大きいエイドがほんと少なくて、
1個目が100マイル、160キロ地点まで何もないとか、
コースマーキングもついてないので、GPSを見ながら進んでいくような形で、
途中のエイドもトルデジャンの方は10キロとか15キロおきなんで、
1、2時間に1回ぐらいは水とか補給ができるんですけども、
今回は20キロとか25キロで、さらにその中に3000メートルを超えるようなのがあるので、
補給もままならないような感じで、
切り詰めてレースのような戦い方をしてたら、
本当に精神的にもたないなというところで、
本当のトルデジャンのトルって旅という意味なんですけど、
本当の旅みたいなレースというかイベントだったなという感じがしましたね。
なるほど。名前がトルディグレイシャですか?
そうですね。グレイシャ、ヒョーガとか、そういう名前も付けられてましたけれども。
私も手元でコースの概要図って言うんですかね。
トルデジャンの330キロと比べて、簡単なコースがアオスタの、
どういうふうに巡っているかというのを見てるんですけど、
一応車よりからぐるっと回って一周しているのは同じように見えるんですけど、
だいぶ違いますよね。コースは重なっていないんですよね。
重なっていないのと、重なっているように見えているところも、
わざわざ遠回りするような感じで、実際はほとんど重なっていなかったですね。
しかもマーキングがないから、セルフナビゲーションで、
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GPS端末とかウォッチとかそういうものを使いながらっていうことになるんですかね。
そうですね。
今回参加された人は、誰も行ったことがないようなコース、
初めてみんな見るコースだったりするのかなと思うんですけれども、
大沢は4回すでにトルデジャンの330キロのコースを観走されて、
2年に2度なられたりしているわけですけれども、
やっぱりそういうところから見ても、コースはだいぶ違う印象ですか。
もっとやっぱり難しかったり、どんな点が楽しかったのか苦しかったのか、
何か印象をいかせていただけたら。
そうですね。
コースも前に通ったことがあるようなところもあるんですけれども、
難易度的にはかなり難しいところ、ナイフリッジみたいなところとか、
鎖場みたいなところとかもかなり多かったですし、
その中で初日とか2日目とかは天候もちょっと雪とか夜間帯に降って、
その中を鎖のところを降りたりとか、そういうようなこともあったりとか、
人数も少ないので、後半になってくると人がいなくなってきたりとかもあるので、
本当にセルフで全てをこなさないとダメなような形にはなりましたね。
トルテジアンの人たちのスタートの直後ぐらいに雪が降ったんですよね。
そうですね。こっちの1日目の夜、2日目の朝に降ってましたね。
一番高いロソンのところも雪がついてたんですけども、
グラシアの方は山前が2連ちゃんで、
ロソンの1個前の方がひどかったですね。
5センチ以上積もってて、しかもちゃんとしたトレイルっぽくなくて、
鎖場みたいなトレイルなんで、
無理やり滑りながら鎖だけで命を支えて降りてきたような感じです。
ロソンの真下まで行ったりとか、すぐ横、雪系みたいなところも通ったりとか。
あれ?天気が悪くなっちゃった。
雪系の上の方に降りちゃって、登り返したりとかしましたね。
しかも夜だったんでよくわからなくて。
ライトなくしちゃって、予備ライトだったんで暗くていまいちわからないもんは。
雪系の上に降りちゃったってことは、雪系を下って降りるのは危険っていうこと?
端の方行ったら完全に切れ落ちてるんで、
多分そのまま降りていっても最終的にはまるかなっていう感じですね。
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コースの説明だったときに、
オートルートの1と2っていうのが330キロのコースのベースになってて、
3とか4が今回の450キロのベースになってるとかって書いてあったんですけど、
何が3、4なんだか。
整備も?
そうですね。整備は非常にされてますので、全部ずっとちゃんとルートとしてついてはいるんで。
無理矢理繋げたって感じではなくて、
3、4っていうルートじゃないと思うんですけども、
番号はすごいいっぱい出てきたんで、それをいっぱい繋げてたんだと思うんですけど。
そういうバリエーションルートというか、そういういろんなが発達してるんですよね。
相当スタートの荷物は大きく持たないといけない感じなんですか?
スタート時はそこまでエイド缶が開いているとは思ってなかったので、
そこまで持ってなくて、最初のセクションは本当に持ってるものをギリギリっていう感じでしたね。
ドルデジアンの本大会の330キロの方が始まると開くエイドステーションとかもあるんですけども、
それが始まるまではやってないエイドステーションとかもあって、
建物だけはあるんですけども、やってなかったりとか、
あとは夜間帯がドルデジアンほど手厚くはないというか、
水と食料だけ置いてあって、52銅像みたいなところがあったりとか、
そういうものもあったので、持ち物は結構難しかったですね。
装備とかはドルデジアンとかとはルールとして、
筆径装備とかも全然違うんでしたっけ?
ドルデグレッシャーに合わせてドルデジアンの方も同じになっているような感じみたいですね、今は。
なので、筆径が少なくなった代わりに必要装備が多くなっているような感じですね。
レポには必ず入れないとダメっていうのは、かなり細かく設定されてるんですけども、
筆径としては、アイゼンも筆径ではなくなっていますし、レイングウェアも別に筆径ではないので。
当然それは必要というか、それだけの筆径で分かっている人が参加しているということになる。
今回も特にサポートとかはしてもらわないで出ていたので、
他のトップ選手とかはみんなサポートついているので、
山小屋とかに先回りして補給とか靴交換とかしているのを見ていると、
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なかなか羨ましいなとは思ったりとかしましたけども。
20キロから30キロだから、
山小屋とかだったら半日補給ができるところがないとかっていうこともあって、
出会ったところがそういうセルフエールみたいなところだったりとかあるわけなんですよね。
Facebookとか写真上がっていましたけど、
元気そうだなというふうにいつも言ってたんですけれども、
こういうスタイルは人にはお勧めないっておっしゃったけれども、
結構好きなスタイルだったりするんですか?
個人的にはどうでしょうね。
そうですね、個人的にはすごい好きなスタイルではありますね。
軽い、軽量な装備でできる限り遠くまで行けるっていうのは面白いですし、
今回のはサポートが少なすぎるので、
普通にやると大変なことになるので、ちゃんと準備をしていかないとダメだなと思いましたけども。
それでもその場で臨機応変にというか、
最初はトヨタレジャーのレースみたいな、330キロの気持ちで走っているとダメだなと。
やっぱりそこで少し気持ちというか、
向かい方を、この場面に立ってどうすべきかということを切り替えてとかっていう、
そういう臨機応変さというか、必要だっていうことですかね。
それやっぱりみんな参加した人もそうなんですよね。
きっとやっぱりそれはみんな初めて参加するんですよね。
たぶんそうだと思いますね。
みんな最初はレースだと思ってたと思うんですけども、
たぶん最後は違うんじゃないかと思ってると思いますけども。
このトルテグレーシャー、いろいろ見た感じで10回記念の特別なイベントみたいな書き方がされてたので、
次回あるのかどうかということはやるようになっては決まってないのかなというふうに見たんですけども、
もしまたあるってなったら、もう一回挑戦しますよね。
じゃあ、もういいです。
もういいと思います。
それはやっぱりちょっとかなり過酷だなと。
そうですね。景色とかはすごい良いですし、
あまりトルテグレーシャーでも通らない山奥の小屋とか、
すごい良い人がいっぱいいたりとか、すごい楽しかったんですけども、
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ちょっと出るのは簡単に出回すというような感じで出るものではないかなと思います。
トルテグレーシャーとかある程度かなりの経験を積んだ人でないとなかなか楽しめないっていうのはきっとありますよね。
そうですね。レースって考えちゃうと厳しいかなと思うんで、
ある程度体力とかがあって遊べる気持ちを持っている人だったら面白いのかなと思いますけども。
このポッドキャストを聞いてくださる方の中には、
ちょっと本野さんのことまだあんまりご存知ないという方ももしかしたらいらっしゃるかもしれないんで、
そのへんのところとか、これからの目標みたいなことも伺えればと思うんですけども。
学生時代からアドベンチャーレースをやってらっしゃったというところが、
わりとエンディングアナウンススポーツへの入り口だったっていうふうに。
そうですね。最初は雑誌とかでアドベンチャーレースとかを見てやりたいなというところから始めたっていう感じですね。
この4人一組になって、バイク、カノンとかそういういろんなマルチなアクティビティを自然の中でやって、
何日もかけて進むっていう、そういうスタイルから入ってたってことですかね。
そうですね。今もアドベンチャーレースに限らずいろいろやってますね。
これから冬になるとまたスキーとかもやられてますもんね。
そうですね。冬は山岳スキーレースとかそっちですかね。
アウトドアとエンディングアナウンスって感じなんですか?テーマとしては。
そうですね。そこまで速いとか上手いかは別として、単純に好きなんでいろいろやってますね。
今の本さんのテーマというか、どんなところに惹かれるというか、どんなアクティビティに惹かれるってあるんですか?
特に決まっていないですけども、面白そうだと思ったことをやってみるっていうだけですかね。
インスピレーションがピンとくるようなものがあったり。
そうですね。またもうそろそろ冬が近くなってくるんで、山岳スキーとかそっちかなと思うんですが。
山岳スキーっていうのは、普通の下輪でリフトで上がって降りるスキーっていうのが割と一般的なスキーのイメージですけど、
それを足でスキーをつけたままはシールとかつけたり、あるいは背中に背負ったりして、
足で登るっていう、そして滑り降りるっていうスポーツですね。
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そうですね。トレイルランニングをスキーを履いてやるような感じですかね。
トールデグレイシャーズで450キロで3番手でフィニッシュされて大きなことを成し遂げられたと思うんですけども、
次は何に挑戦するっていうのがあるんですか。もしあったら聞かせてもらえたら。
あのところは特には決まってないですね。
その場の思いつきなんでいつも。
なるほど。多分いろんなことだけど、リサーチというかいろいろな情報を集めてらっしゃるんだろうなと思いますけれども。
小野雅博さんでした。ありがとうございました。
ありがとうございました。
小野雅博さんにお伝えいただきました。
トルデジアンっていうのはイタリアのモンブラン、モンテビエンコの南側にあるエリア、
アオスタというところで行われる330キロの大会が有名なんですけれども、
私も一度2014年に挑戦したことがあるんですけど、感想を逃しましてですね、
今でも心残りというか、一度はもう一度挑戦してみたいなと思っていたところなんですよね。
小野さんのように450キロを140時間で走るっていうのはとても想像がつきませんけれども、
トルデジアンって引きつけるものがあるなというふうに思いますよね。
ドクサーキャラバンのポッドキャストランザワールドでは、
これからも様々なトレールランニング、スカイランニング、ウルトラランニングに関する話題をお伝えしてまいります。
どうぞ登録してお聞きいただければと思います。
お相手はドクサーキャラバン岩崎大一でした。
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