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自分の成長が、自分の想像を超えてきているかな、というふうなことは思います。
スカイランニング・トレイルランニングの第一人者、プリンス・上田瑠衣さんにインタビューしてみました。
上田さんは、7月14日にバフ・エピック・トレイルというレースに参加しています。
これは、このスカイランナーワールドシリーズの第8戦となっているシリーズで、世界の注目が集まった一戦でした。
上田瑠衣さんです。今日、レースを終えられたばかり、バフ・エピック・トレイルでした。42キロのレースでした。お疲れ様でした。
ありがとうございます。
これは、ミグラン・スカイランナーワールドシリーズの第8戦ですよね。
はい、多分。
今回は、第4位ということでした。
はい。
序盤は、ライブ・トレイルなどで追っていましたが、これはまた優勝かなと。
もう30キロくらいまではトップを走っていましたよね。
そうですね。僕もこのまま行けるかなと思っていたんですけど。
今回は、天候の関係でBコースに変わりまして、そうは言っても、核心部のけっこう険しいところは行かないんですけども、逆に累積倉庫が上がるようなコースで、距離は41キロくらいでそんなに変わらないようなコースに変わって、勝負ポイントは3回目の上りかなと思っていて。
最初の一山目はウォーミングアップというか、そんな感じで登って、2回目の登りもあまりプッシュはせずに、マイペースというか足を温存させながら登っていて、
2回目のダウンヒルがテクニカルで、日本にはないような感じでワイルドな感じで、そこで少し足を使っちゃった感じはあったんですけども。
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リビーニョのように3回目をプッシュして、そのまま逃げ切れるかなというふうに僕自身も思ってはいて、それなりの余力は残していたつもりだったんですけども。
なぜか脱水になってしまって、ちゃんと乾燥もしていますし、熱さもあるということで、意識的に2つのエイドに1回ぐらいは500mlを補給して、
たぶん30km終わる時点で2リットル以上は飲んでいて、リビーニョだったら2リットルも飲んでいない、レース全体でも2リットル飲んでいないぐらいだったので、それで後半4kmぐらいで失速していたので、それをちゃんと踏まえて2リットル以上飲んでいたし、
延年サプリとかを持って行ってたので、まさかあそこで3回の上りで自分が失速するとは思ってなくて、ちゃんと水分補給もしてたのになんでなっちゃったのかなというふうな感じです。
何が悪かったのかな、もっと飲むべきだったのかなというふうに思いながらという感じです。
最初に反省の弁を聞いてしまって申し訳ないですけど、これはすごい大変な成果であることでは間違いなくて、確かに高いレベルでの話ですから、4位とは言えども非常に素晴らしい結果。
さっきランキング確認しましたけれども、このバフエピックを受けて、今回優勝したライバルであるところのオリオル・カルドナー。
彼がトップに立って80ポイント差で、ルイ上だということで、ジョン・アルボンが70ポイント差ということになってますので、後半のシーズンに向けて上位メンバーのバトルが続くのかなと思うんですけれども。
やっぱりオリオルが優勝するだろうなというのは抜かれたタイミングで分かっていたので、そこで僕がこの4位っていうのはちょっと差がつきすぎたかな。
80ポイント差っていうのは少しいただけないなっていうのがあって、せめて3位以内に入りたかったなというのが本意で。
3年前もこのバフエピック・トレイルは出場していて、その時は12位だったので、その時に比べたらすごいジャンプアップはしてて、嬉しい反面、やっぱりシーズン通してみるとちょっと今回の結果にはがっかりだなという感じで。
言い舐めないかなと。
30票まではインベーツできてた分、余計そういう思いが強くて。
推測でしかないですけど、やっぱりその30キロまでのプッシュがかなりテンション高いというか、かなりハイレベルだったので、どうしても意識しないうちに後半に少しそういう影響がしたのかもしれないですよね。
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登りに関しては今の僕だと、あまり張り切らなくても差を広げられるというか、そのレベル2までリビーノで確認したので、今回もそんなにプッシュせずに行ったんですけど、やっぱり下りがどうしてもヨーロッパ勢との差があるので、僕も逃げる形で下りで頑張りすぎちゃったというか、それで足に来ちゃったのはあるかもしれないです。
という今回のバフ・ヴィクトリールでしたけれども、反省の弁ですけれども、非常に素晴らしい結果だと思います。私としてはまずおめでとうというふうに言わなければいけないなと思っています。おめでとうございました。
今シーズンは昨年以上にこのスカイランナーワールドシリーズに集中的に取り組んでいらっしゃって、今のところ大きな怪我みたいなトラブルも、いろいろ胃腸のトラブルとかはあったにせよ、非常にいいシーズンを迎えていらっしゃるようだし、
このワールドシリーズの中でもまさにトップを争うメンバーの一人として、シリーズを盛り上げている存在ですよね。やっぱりそれは今年はかなり手応え感じますか?
そうですね。シーズン始まる前は目標としては年間5位を掲げていたんですけども、想像以上に前回のリビーノで優勝したことで年間優勝に見えてくる位置についていて、
僕自身も自分の成長が自分の想像を超えてきているかなというふうなことは思います。ただ今年はサロモンの選手があまり出てきていないということもあるので、その分ランキングが狙えるということもあると思うんですけども、
勝ちは勝ちなので、年間欲張らないほうがいいなと思いつつもいい位置にいるので、長い目というか、次のレースもしっかり、今回は4位という結果でしたけども、しっかり切り替えて年間優勝に向けて気持ちを切り替えていきたいなと思います。
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今日のレースでもそうでしたけれども、特に競り合う相手としては、まさに今レースがあるバフ・エピック・トレイルが開催されているカタロリアの地元の選手ですよね。同年代ですよね。同い年くらいですか?
そうですね。彼が一つ下ですね。彼とは2016年からずっと接してはいて、という感じです。
ジョン・アルボンも4月にバトルがあった相手ですよね。今回も3位に彼になってますよね。
2位ですね。
今回は何回か泡がたけに始まって、今シーズンだけでも何度も彼らと抜いたり抜かれたりということをやってるわけですけれども、彼らと話したりする機会も増えたと思うんですけれども、ライバルでありながらも友達みたいな関係なのかなと思ったんですけど。
やっぱりオリオルとは年も近いのでよく話はしますし、泡がたけのタイミングで日本来たタイミングも一緒に富士山の周りに一緒に回ったりだとかしたりして。
そうですね。オリオルは2016年からずっと一緒に戦っているので、やっぱり結構親密度が高いと自分でも思っています。
僕自身もやっぱり結果を出していくたびに知り合いになるというか友達になる選手も増えているので、結果も充実してますけれども、そういうスカイランニング仲間というかトップアスリートの交流というところも充実してるかなと思います。
そうですね。他のスポーツでもワールドカップとかシリーズ戦みたいなのがあって、転戦しながらいろんな経験を積んでいき、また競技のレベルもそこで高まっていくということがあるんだと思うんですけど、まさにそういうことがこのスポーツ、スカイランニングでもあって。
そこに日本の上田瑠衣選手が参加しているというのは日本のファンとしては素晴らしいことだなと思いますよね。まだシーズン途中ですけれども、またそこで得たこととかをまた伺いたいなという気はしたいと思ってます。
今シーズン後半はこの後まだヨーロッパには残ってレースあるんですか?
そうですね。来週末はまたスカイランニングのレースで、イタリアでロイヤルウルトラスカイマラソン、グランパラディーゾル、55キロで累積4,400のレース。ちょっと詰めすぎかなと思いつつも、今回すべてのカテゴリー、ウルトラ、エクストリーム、スカイマラソン、すべてのカテゴリーが一緒になって、真のスカイランナーというかを決めるようなシリーズ戦になっているので、
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得意な距離だけではなくて、長い55キロとかウルトラのカテゴリーのスカイランニングに僕も挑戦したいなということもあって、今回そのレースの出場を決めています。
8月はまたホルムウルトララックスのエクストリームカテゴリー。聞いた話によると、今回新設のレースなんですけども、作ったランナーが泣いちゃうくらい怖いというふうなことをさっきヒラリーが言ってたんで、なかなかエグい。
そうですね。
危険というか、かなり山岳要素の強いコースがあるということだと。
それもそれで楽しみだなというふうに思います。
ウルトララックスが終わった翌週にUTMBの大獅子に出場します。
2年前は26位、直前に怪我をしていた影響もあったんですけども、不甲斐ない結果で、今回はリベンジしたいなというふうに思います。
先回のリビーノでも、昨年優勝している中国のジャイレンジャーに確立し、良い要素があるので優勝を目指して頑張りたいなと思います。
9月に入って、そのままUTMBウィークの翌週なんですけども、イタリアでスカイランニングのヨーロッパ選手権に呼ばれていて、そこまで研修していって、
少しレストの間を空けて、10月にスカイピレネ、ピレネウルトラの中のスカイランニングのシリーズ戦に出て、2週間後に最終スカイマスターのリモーネという感じで、それで海外レースは今年は出番だということです。
一方で、チラッと聞いたところでは、日本でも富士山競争に参戦ということを聞きましたけど、ちょうどそれは来週のグランパラディースを終わって、その翌週ということ、来々週ということになりますね。
そうですね。帰国して、中4日とかですね。
これは初めてですよね、この山頂コース、5号目も含めて。
そもそも富士山競争はようやく出れたって感じです。
これはどうですか。日本では有名な大会だし、これに上田類衣が出るとなったら、かなり注目する人も多いと思いますけれども、意気込みありますか、特にないですか。
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いやいや、ないことはないですよ。
本来は自分で5号目にエントリーしてたんですけども、山頂コースに出てくれということで、そっちに出ることになったんですが。
そうですね、前の週に55キロも走っている、だいたい7時間くらいが優勝タイムなので、なかなか疲労が残っている状態だとは思うので、僕自身どんなパフォーマンスができるかわからないですけども。
今2連覇ですかね、5ロータリーがしてますけども、彼と一緒にレースするのが実は今回が初めてなので、今までバーティカルとかも一緒に走ったことがないので、彼と一緒に走れるっていうのがすごい嬉しいですし、
僕が登りが得意なので、自分の持ち味を思い存分に発揮できる大会ということで、すごい楽しみにしています。
佐野真子に行った時の話からすると、大塚雄介さんっていう愛知成功の実業団、この春まで現役だった方、彼も山頂コースに参戦されるということだそうですので、
非常に有力な選手、初めて出るメンバーも加わって、かなり面白いレースになるんじゃないかなというふうに私も期待しているところなんですけれども。
間違いなくロードセクションは負けるので、山に入るまでに何分差かっていうところが僕にとっては大事になってくるかなと思います。
上田瑠衣さんでした。今ちょうどレースを終えられたばかり。午前朝スタートして、今まだ午後の夕方になるところということで、まずはゆっくりしていただいて、
今日はありがとうございました。上田瑠衣さんでした。
こちらこそ。ありがとうございました。
ポッドキャスト番組ランザワールドの第一回は、上田瑠衣さんのインタビューをお届けしました。
今やもう日本のトレイルランニング、スカイランニングを代表するアスリートとなった上田瑠衣さんのお話。
今回はスペインにいらっしゃる上田さんと、日本にいる私とインタビューした様子をお送りしました。
これからはこのポッドキャスト番組ランザワールドの中では、直接お目にかかれないような選手ともお話を伺ったりとか、
あるいは必ずその上位に入っているばかりじゃない選手、いろんな面白いお話を持ったトレイルランニング、スカイランニング、ウルトラランニングに関する関連している人たちのお話を聞いて、皆さんにお伝えしていきたいと思っています。
どうぞこれからも楽しみにしていただければと思います。
お相手は独裁キャラバンの岩澤浩一でした。