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2023-01-10 11:49

591.もっとパーソナルカラーを使いこなしたいなら。知っておきたい「配色」と「混色」の違い from Radiotalk

Youtubeの視聴者さんからコメントで頂いた質問への返信回。パーソナルカラーについてつちょっと上級変なお話しです。似合う色を選ぶとき、それは「配色」なのか「混色」なのか、意識していますか・・・?

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#ひとり語り #心理学 #ファッション #服 #おしゃれ #スタイリスト #パーソナルスタイリスト #カウンセラー #イメコン
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はい、ということで今日は久々にYouTubeとの同時配信でお届けしております、おしゃれの呪いとくラジオ。今回で591回目の配信でございます。この番組では、あなたに巻きつくファッションへの思い込み、イコールおしゃれの呪いをバラバラ解いていきます。
服装心理学をベースにおしゃれを持って楽しみ、自分を変えるコツをお届けしています。お相手はパーソナルスタリストで、公認心理師の久野梨沙です。本日もよろしくお願いいたします。
さて、519回目の配信で、タイトルはパッと見ただけでパーソナルカラーをわかるのか?というタイトルでお話した内容について、YouTubeの方でコメントでご質問いただきましたので、今回はそちらを取り上げていきたいと思います。
似ている色に共鳴して調和するという先生もいますし、補色または減色してバランス良くすると言っている先生も見えて、とても混乱します。先生はどちら派ですか?ということでありがとうございます。
次にパーソナルカラーについてのご質問です。メッセージが短いので、この方の質問の趣旨をこれだけでまくり取れているか不安ですが、ここに書かれている言葉だけじっくり見て言えることをお話しします。
今日はパーソナルカラーや色彩学にちょっと入っていくので、パーソナルカラーを知っていることを前提の話になるので、少し上級者向けの内容にはなるかなとは思うのですが、パーソナルカラーを知っていろいろ活用し始めて、SNSでかなり情報を収集してきて、結構歴が長くなってきたんだけど、だからこそちょっと混乱してきてしまったという方にはすごく良い回になるのではないかと思います。
まず、パーソナルカラー自体の理論だけのことで言うと、この質問してくださった方のメッセージの中で言うと、似ている色に共鳴して調和する。この表現が一番近しいかなとは思います。
パーソナルカラーの理論というのは、同じ要素を持った色と調和すると美しく見えるよという理論になるんですね。ここで想定されているのは、配色なんです。配色、色を配する。配膳とかの配ですね。色を配する。配色。
配色というのは、色と色とを組み合わせること。もっと平たく言うと、色と色とを隣同士に置くこと。これが配色です。
ここで質問者さんのメッセージにあるこの後、似ている色に共鳴して調和するという先生もいますし、保色または減色してバランス良くすると言っている先生もいます。
この保色減色というのは、おそらくバランス良くするという言葉から推測すると、これは混色について指しているのではないかと思います。
つまり、先生ごとに指している内容が違うので、矛盾しているのではなくて、違う話をしているんです。
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それが違う話をしているのが理解できないと、こんな風に混乱してしまうということなんですね。
配色と混色、この違いがわからないとパーソナルカラーはうまく活用できないということなんです。
この配色は先ほどお話ししました。色を配置する、配置するですから隣同士に置くことですが、一方、混色、これは色を混ぜると書いて混色ですよね。
混色というのは、色と色とをもう一通り混ぜてしまうことなので、配色、配置するとは違うわけなんですよね。
例えば、私がブルー色の服を着ても、私の肌の色と水色は当たり前ですが、混ざりませんよね。
私の肌の色と服の水色が隣同士、上下に配置されるだけです。
でも、私が水色のアイシャドウをつけたら、どうなりますかね。私の肌の色に水色のアイシャドウがかぶさって混じり合いますよね。
シールみたいにぺたっとアイシャドウがつくわけではありませんから、私の肌の色がアイシャドウで完璧に隠れるということは、ほぼ考えづらいですよね。
そうなると、私の肌の上で私の肌色と水色のアイシャドウの水色は混じり合うことになる。これは混色です。
ファッションというのは配色なんですが、メイクは混色だということなんです。
ファッションもメイクも、どっちもパーソナルカラーが大事とされて、パーソナルカラーを活用するジャンルなんですよね。
なんですが、色の使われ方が配色と混色で大きく違う。ここがトラップなんじゃないかと思うんですよね。
そのコメントの中に書かれていた、補色または減速してバランス良くすると言っている先生は、おそらくメイクに関するパーソナルカラーについてお話しされたんじゃないかなと思うんですよね。
メイクは混色なので、パーソナルカラーがどうこうに関わらず、例えば赤みを消すのにグリーンのコントロールカラーを塗ることがよくありますよね。
赤みと緑みは真反対の色同士なんですね。これ色彩用語で言うと補色、補う色と書いて補色と言いますけれども、真反対の色なので、また真反対の色同士をぶつけ合うと、お互いの色味を打ち消し合うことができるわけです。
なので、例えば顔に赤みが出ちゃったなという時には、上から緑を混ぜ合わせることによって、その赤みを打ち消すということをよくやるわけです。
この時は、別にパーソナルカラーは実は関係ないんですね。自分は緑が似合わないからって言って、赤みを打ち消すのに緑を塗っちゃいけないってことはないわけです。なぜなら混ざり合ったら緑にはならないからです。
なので、パーソナルカラーというのは、メイクにおいては混ざり合った上でどの色になったかが大事なのであって、その混ざり合う時点ではパーソナルカラーという概念よりはどちらかというと、混色。混ぜたら何色になるの?という概念の方が大事なんですね。
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なので、混色した結果パーソナルカラーに近い色になるからこの色を使ってもいいよっていう概念がメイクの場合には成り立つということなんです。
ここにメイクの場合、光の加減が入ってくると混色の種類が2つあって、下方混色と原方混色って聞いたことありますかね?美術の授業でもちょっとやるかな?
絵の具と絵の具、物体と物体を混ぜる時には原方混色という理論が使われて、混ぜれば混ぜるほど色はどんどん黒になっていくんですね。
光、例えば皆さんが見ているモニターのディスプレイとかテレビ、これは光、発光してますよね。光と光の混ざり方というのは下方混色といって、色んな色が混ざるほど白になっていくんです。
この違いがあるんですが、メイクの場合基本的には原方混色なんですが、パールとかラメとか光らせるところは下方混色の理論も使われたりして結構大変なんです。
なので、パーソナルカラーをメイクに活用する時ってここが大変なんですね。
実はファッションというのは本当に単純なんです。その点は、着た色がそのまま、見ている色がそのまま発色するわけで、人間が着た時に人間の肌と混じるわけではないので、服の色自体は変わらないわけです。
ただ、隣り合った色によってよく見えたり悪く見えたりするだけなので、パーソナルカラーの理論がそのまま使えるんですが、メイクの場合にはそのメイクの色、売っている状態でお店で見た色がそのまま自分の肌の上でその色のまま発色してくれるわけではない。
これは自分の肌の色とどうしても混じり合ってしまうからなんですね。なので、混じり合った上で自分に似合う色になるかどうかまで考えなきゃいけないというのがすごく大変なところなんですよ。
ですから、SNSで一般の方のアカウントが、コスメの新商品アイシャドウが出たって言って、その商品画像だけを見て、このアイシャドウの何番はイエローベース、何番はブルーベースって分類してよく情報発信したりするじゃないですか。
あれ結構危険だなと思うんですよ。なぜかというと、それが本当にイエローベース的な色になるかっていうのは最終的にはタッチアップしないとわからないし、個々人によって発色が違っちゃうんですね、どうしても。なので、そのね、タッチアップせずに塗ってみることもせずに、イエベブルベとかこれはスプリング向き、イエベハル向きって分類してるアカウントは大丈夫かって結構ね、老婆心が心配になっちゃうわけなんですよね。
ファッションはごめんなさい、それができるんですよ。だからファッションと同じ感覚でコスメをパーソナルカラー別に、コスメのパッケージを見ただけで分類しちゃうっていうのはすごく危険なことなんですよね。
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で、有名な雑誌とかで活躍されてるようなメイクアップアーティストさんほど、よくパーソナルカラーを否定するというか、あんまりメイク選びにコスメ選びにパーソナルカラー重視しなくても大丈夫ですよって発信してる人結構多いと思いませんか?
それはその混色を知ってるからなんですよね。実はその頑張って混ぜれば肌色っていかようにでも変えることができなくはないわけなんですよ。そうすると、例えばイエベハルの人でもそのコントロールカラーなどを使ってブルーベっぽく見せることはできるわけで、そういう意味では好きな色を似合わせるように肌作りをするっていうこともプロの手にかかればできなくはないわけなんですね。
プロのメイクアップアーティストほどパーソナルカラーなんてそんなに関係ないよ。好きな色つければいいんだよって言いたくなるっていうところがあるわけなんですね。ただ、やっぱり毎日毎日プロのメイクさんにメイクされるわけじゃないわけで私たちはね。だから毎日自分の肌の色と元の色とは違う色に整い続けるっていうのもなかなか難しいですよね。それをヘアカラーまでやるっていうのももっと難しいですよね。
なので、素の状態の肌色、髪色に似合う色をしておくというのは、メイクを薄付きにしても大丈夫なものを選ぶっていう意味では非常に有益だということではあるわけなんですけどね。
まあそういうわけでね、こんな風にそのSNSなんかでの情報でこの質問者さん結構惑わされてしまったんじゃないかと思うんですけども、そもそもSNSで流れてくる情報ってその前提条件がバラバラなんですよね。それぞれ個々人が発信しているその前提条件、経歴で発信してるんですが、それを見る側はただその一つのつぶやきが流れてくるだけ。一つの情報同士が流れてくるだけなので、それだけを見てしまうとその情報それぞれが矛盾しているように見えてしまう。
それは前提条件が違うからなんですが、なかなかSNSを見てその前提条件まで掘り下げてチェックする人って少ないですよね。そういう意味でSNSでの情報っていうのは本当に前提条件が違うっていうところを踏まえてね、参考条件として見るのが一番かなというふうに思います。
やはりポイントは、パーソナルカウンターに関しては信頼できる診断者、診断してくれる人が見つかったらまずその人に聞くというのが一番なんだろうなと思います。そうすればね、その皆さんの一人一人の前提条件に合わせた回答をしてくれるはずですから、SNSの情報だけを見続けるとちょっとね、混乱してしまうこともあるかと思いますのでね、特にご注意いただければというふうに思います。
ということで、この番組ではまだまだ皆さんからのご質問もお待ちしております。番組概要欄にありますマシュマロもしくはコメントでお気軽にお寄せください。それではまた次回の配信でお会いしましょう。おやすみなさい。
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