00:00
ということで、今日もマシュマロからいただいたご質問に回答していきたいと思います。読みます。
こんばんは。突然ですが、リンスレーターさんってご存知ですか?
60代でめちゃくちゃおしゃれな方なんです。
私は30代なのですが、こういった60代以上のおしゃれな方たちが大好きで憧れています。
結城アンナさんの着こなしも大好きです。
彼女たちのインタビュー記事を見ていると、
このサルエルパンツは20年前に買ったコムデキャルソンのものです。
など、かなり前の服を着ていらっしゃる場合があります。
個性的なものからシンプルなものまで様々。
もちろん新しいものもお持ちで、組み合わせて着こなしていらっしゃいます。
こんな風に、服やものを長く大事に着たり、使ったりすることに憧れています。
長く使えるものを見極めて購入したいと考えているのですが、
そういうものを選ぶポイントはありますか?
ということで、ありがとうございます。
今日はこのご質問に心理面からも含めて回答していきたいと思います。
それではスタートです。
始まりました、おしゃれの呪い解くラジオ。
本日で416回目の配信でございます。
この番組では、あなたに巻きつくファッションへの思い込み
イコールおしゃれの呪いをバサバサと解いていきます。
服装心理学をベースにおしゃれをもっての趣味、自分を変えるコツをお届けしています。
お相手はパーソナルスタリストで、公認心理師の久村です。
本日もよろしくお願いいたします。
今日の方もラジオネームがないので、質問者さんということで呼びかけさせていただきます。
知ってますよね、リンスレターさん。人気ですよね。
こういうシニア世代のファッショニスタというか、インフルエンサーさんが注目されるようになったので、
2013年に書籍も出たんですけど、アドバンスドスタイルっていう海外のシニア専門のスナップサイトがあって、
それが書籍化されたんですけど、それがすごい人気になって、
元々人気だったんですよね、書籍化されて日本国内でもすごく話題になって、
2015年にはそれがドキュメンタリー映画にもなったんですよね。
確か2017年とかにも第2弾が書籍出てたかと思うんですけど、
それを2013年の方も買ったりしてて見てて、
その時にFPSS、うちのフォースタイルパーソナルスタイルスクールの生徒にも、
シニアのファッションサイトいいから国内でやったほうがいいよって卒業生とかにお勧めしてて、
結局誰もできなかったんだけどね、いろいろな所持状があって、
やってたらよかったんじゃないかってすごい思うんですけど、
それぐらい前から注目してて、
そのぐらいからやっぱりシニア層のファッションサイトとか、
オシャレな方っていうのがすごく注目されてきたなっていう印象がありますね。
ファッションスナップって元々2000年代初頭にブームが来て、
03:01
私も仕事で某大手商業施設さんのウェブサイトの仕事で結構長くファッションスナップ、
自分で撮りに行って、原宿とか表参道とかで立って声かけてスカートして、
スタッフとしてカメラさんたちに撮って記事書いてみたいなのを結構企業当初やってまして、
東京だけじゃなくて結構行きましたよ、いろいろな所。
仙台とか福岡とかいろいろ行ってやったりしてたんですけど、
面白かったですね。その頃やっぱりすごいブームで、
そのブームがあって、だんだん細分化していって、
スナップサイトがいろんなジャンル別とかに細分化していった中で、
そういうシニアの方専門のスナップサイトみたいなのがあって、
オシャレなシニアが注目されるようになってきたっていう、
その流れが見えてるんですけど、面白いですよね。
そういうサイトが増えてくると、やっぱりオシャレなシニアの方っていうのが
見える化するようになってくると、
それに当然憧れる下の世代っていうのが増えてきますよね。
だからやっぱりうちのお客様でも、
そういうスナップサイトの写真を持ってきてくださって、
将来こういう感じになりたいですって、
だから今からバードローブ作っていきたいですっていう、
あの風にオーダーいただく方も結構いらっしゃいます。
その時にやっぱり長く愛用したいっていうのも
同時におっしゃる方が当然多いんですけど、
その時にどうしたらいいかっていうことで、
皆さんどう考えますかってお伺いすると、
皆さんよくお答えになるのは、
まずトレンドにとらわれない服を着る。
トレンドにとらわれた、トレンドっぽい服を買っちゃうと、
将来的に着づらくなりそうだから、
トレンドにとらわれない服を買った方がいいと思うとか、
あとは品質の良いものを買う。
品質の良いものを買うっていうのが大事だと思いますっていう風な、
この2つを挙げる方が多いんですけど、
実はこの2点が本当のポイントじゃないんですよね。
まずトレンドっていうのは、
そもそも論として正確に読めるかっていうと、
プロでも難しい。
例えばさっきメッセージの中で例に挙げられた、
コムデギャルソン、20年前の。
ギャルソンはあんまりトレンドに
作用されないブランドでもあるんですけど、
そうはいっても20年先のトレンドを読んで、
20年先もギャルソン着てて大丈夫かなとか、
そういうことを読むのって、
まず普通の人は絶対に難しいと思います。
プロですらトレンドのサイクルとかも知っていて、
どれくらい経ったらトレンドがもう1回巡ってくるかとかも
理解していますが、
帰ってき方っていうんですけど、
帰ってき方が分かんないんですよ。
例えばずっと80年代のファッショントレンドが
戻ってきていましたけれども、
意外と肩パッドは入ってないんですよね。
今の80年代ディバイバル、復刻の服って。
06:03
だから肩パッドは入ってこなかったみたいな、
戻ってこなかったみたいなので、
それを事前に正確に予測するのは難しいです。
そう考えるとトレンドにとられないとか、
この先も大丈夫なものを選ぶっていうのは
なかなか難しいのかなと。
トレンドが入ってないベーシックなものを
選ぼうって思っても、
ベーシックだと思ってても、
実はもうサイズ感、シルエット自体が
その時代の雰囲気だったりするわけで、
それってその時代が去ってから気づくんですよ。
ああ、なんかこれ復刻見てきたみたいにね。
なかなかこれは難しいと、
ご自身で見極めるのはまず難しいと思います。
品質の良いものを選ぶっていうのも、
これもなかなか難しいですよね。
ある程度品質は値段と比例はしますが、
実は高いからこそ、ある意味耐久性に欠ける商品
っていうのもあるわけです。
見た目の美しさ、しなやかさを取った結果、
耐久性がない生地。
ちょっと引っ張ると裂けてしまったり、
ちょっと擦ると毛玉ができちゃったり、
でも見た目美しいよね、みたいな商品もあるので、
それもまた普通の人が目で見極めるのが
なかなか難しい、
皆さんが一番良く考える、長く使えるものを
着たいと思う時に一番気にするトレンドが
入っていないベーシックなもの、品質の良いもの
っていうのは、以上の点からなかなかそれを
軸に選ぶっていうのは難しいわけです。
実はこの先々まで読めることができて正確なものって
他にもっとあるんです。
何かっていうと、自分の好みです。
実は自分が一番よく分かっていて、
そして結構変わりづらいのって好みなんですよ。
何かね、客様のワードロブ診断っていうサービス、
服装心理診断、長く組み合わせてやってるんですけど、
やっぱり自分の好みで服を買うことの多い
愛着性って呼ばれる性質とか、
あと独創性って呼ばれる性質、
この2つの性質が強い人っていうのは、
結構長持ちしている服がある。
それこそ20年前に買ったけど、
まだ着せるんですっていうケースが結構多いです。
つまり自分軸で服を買うということです。
実はトレンドとかコスパってこの真逆で
自分軸ではない選択方法なんですよね。
これは合理性って呼ばれる服装心理診断の中では、
合理性って呼ばれる性質が強い人は、
こういったコスパとかトレンドに
作用されないみたいな視点で
物を買うことが多いんですけど、
そこってやっぱり今言ったように、
正確に判断することが難しいので、
長く使いたいと思って買ったけど、
結局実際はそうできてなくて、
それが悩みですっていう方が多いんですよね。
やっぱり人間の好みって早々実は変わらない。
09:02
逆に変えようと思っても変えられないぐらい、
根っこってみんな結構一緒なんですよね。
ファッションにおいては20歳ぐらい、
これは人によって若干年齢前後しますけれども、
つまり自分でお金を得ることができるようになって、
自分の判断で服を買えるようになった面で、
大体の方は20歳ぐらいで、
結構バイトの時給も上がってきて、
自分の判断で服を買えるようになったりする方が多いので、
20歳の方なんですけど、
20歳前後ぐらいの好みを結構みんな引きずっちゃってるんですよ。
この方この世代だから20代の時あれが入ってたよな、
その匂いが残ってるな、みたいなことが結構多くて、
それぐらいやっぱり人間の好みって実はあんまり変わらないんですよ。
なので自分の好みで、これはすごい好きだと、
今この瞬間すごい好きって思える、
この服が着たい、この服をずっと大事にしたいって
思えるものを買うっていうのは、
実は一番長く着られる服を買うコツだと思うんですよね。
好きなものだからこそ、トレンドが変わっても
新しいものと組み合わせてでも着たいと思うじゃないですか。
その熱意があってこそ長く着られるんだと思うんですよ、結局は。
結局はトレンドが変わったとしてもね、
トレンドじゃないかもしれないけど、
これ私がすごく好きなんだと。
だから今のものと合わせて着こなしんだっていう、
その熱意みたいなものが多分一番大事で、
それがその人のスタイルって、
言えるものなんじゃないかなと思うんですよ。
ということは、自分がどういう服を好きなのかっていうことが
自分で分かるようにならなきゃいけない。
好きっていう気持ちって意外とね、
訓練しないと浮かんでこないんですよ。
この服が好き、私はこういう服が着たいっていう気持ちって
無意識のうちにTPUに合わせて抑え込んでしまってたりとか、
あんまりそういうこと考えないで、
そのコスパとかをばっかり考えてたりとか、
好きっていう気持ちを軸に服を買う練習を積んでないので、
なかなか難しいと思います。
それをね、私はパーソナルスタイル部とかで
カウンセリングで引き出すようにしてるんですけど、
ぜひね、なので長く着られる服が選べたいと思ったら、
やっぱり自分の好きっていう服を選べるようになること。
意外と難しいので、
まずこの練習をしてみていただければいいんじゃないかな
というふうに思います。
はい、ぜひ参考にしてみてください。
ということで、この番組ではまだまだ皆さんからの
お悩み、ご質問お待ちしております。
番組概要欄にありますマシュマロからお送りいただくか、
ラジオトークでお聞きの方、
お便り機能を使っていただいても大丈夫ですので、
ご都合の良い方でお気軽にお送りください。
そしてこの番組の更新情報は各ポッドキャストサービスでは
登録をすると、ラジオトークでフォローすると
受け取ることができます。
ぜひぜひ登録、フォローの方よろしくお願いいたします。
それではまた次回の配信でお会いしましょう。
おやすみなさい。