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はい、今日はですね、昨日配信した第396回、フランスで初の洋服廃棄禁止令、毎シーズン大量に服が売れ残るのはなぜ?というタイトルの回に、早速ですね、リアクションのお便りをいただきましてありがとうございます。そちらをね、読んでいきたいと思います。
久野先生、こんにちは。だいぶ前にお便りを読んでもらいました。改めましてラジオネーム、よもぎもちと申します。読んでいただき嬉しかったです。第396回の話、SDGsの観点などから興味深く聞かせてもらいましたが、後半思ったことがあったのでお便りさせていただきました。
私の夫は中小企業の代表を務めてまして、いわゆる雇用側の人間です。評価から給与が決まる正社員もいれば、時給で雇用しているパート、アルバイト、職の方たちもいますが、例年の賃上げには頭が悩まされています。
お給料は上げてあげたいのに、仕入れ値やチャージ料が下がらない。ここは企業努力もまだ余地はあるのでしょうけれど、賃金は上がってほしい、でも働きたくはないという人も増えている気がします。
もう時代はアップデートしているので、昔のように身を子にして働く時代ではないと認識していますが、賃金が上がるためには、自分自身がその仕事に対して真剣に向き合って考えたり、行動したり、そういった結果、お給料ってついてくるものじゃないかなと考えています。
そういった考えって、どうしたら向き合ってもらえるのでしょうか。
賃上げ政策の話をされていたので、賃上げには賛成だけど、生産性や個々の能力アップなくしては成り立たなくなってしまうと感じ、お便りさせていただきました。
全方向OKな答えはなかなかないと思います。経営的な内容になってしまってすみません。長文失礼しました。寒さがつらい時期ですが、お体ご自愛ください。
山木もちさん、ありがとうございます。
こういうふうに、いろんな観点からのお便りをいただけるのがすごい嬉しいですよね。
やっぱり話が広がっていきますよね。きっとリスナーさんもいろんな立場で聞いてくれていると思うんですけど、また違う立場からの声を聞くことで、またいろいろ新たに考えること、気づくことがあると思うので、すごく嬉しいですね。
今日はこのいただいた内容について、私の個人的な気持ちとか考えとか、そのあたりも少しお話しできればと思っております。それではスタートです。
始まりましたおしゃれの呪いとくラジオ。今回で397回目の配信でございます。
この番組ではあなたに巻きつくファッションへの思い込み、イコールおしゃれの呪いをバーサバザと解いていきます。
服装心理学をベースにおしゃれをもって楽しみ、自分を変えるコツをお届けしています。
スタイリストで公認心理師の久野梨沙です。本日もよろしくお願いいたします。
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すごくいろいろ考えられる、考えさせられるメッセージでしたよね。ありがとうございます。
先に言っておくと論点が2つぐらいあるので、多分前後編になると思う。長くなると思う。この話はね。
ファッションの話から広がって経営の話とかね、仕事論みたいなことになっていくかなと、そういう話になるかなと思うんですけれども、聞いていただけたら嬉しいです。
まずね、前回の配信、どういう話だったかというと、フランスで売れ残った洋服を廃棄する、消却処分とか埋め立てるとか、そういったことを禁ずる規制ができまして、これがすぐに日本にも取り入れられるとはちょっと考えにくいけれども、でも確実にそういう流れは来てるよねと。
洋服の廃棄、メーカーサイドにね、売れ残った洋服の廃棄を禁ずるということになれば、生産数を絞っても成り立つようにしていかなきゃいけないと。
そうなると、それはすごく地球に優しいことなんだけれども、洋服の価格が1点あたりの価格が上がっていくことを受け入れなきゃいけないよねという話。
なのでそうなっていくと、ずっと日本に関しては給料が上がらない時代が続いているので、やっぱり給料も上がって、かつ洋服の値段も上げられるような社会にしていかなきゃいけないなと。
洋服の値段が上がったら困るっていうのは確かにそうなんだけど、でも給料が上がれば高い洋服も買えるようになるわけだから、洋服の値段が下がるだけは困るじゃなくて、給料を上げてくれっていう働きかけをもっと政治にするとかね、それは政治の役割だと思うので、とかっていうのが必要なことなんじゃないかなっていう私なりの考えを前回話したところ、
先ほど読ませていただいた、よもぎもちさんからのお便りが来たということですよね。前回は大半のリスナーさんが消費者側だろうということで、消費者目線での話をしたんですけど、私個人のことを言うと、私も消費者であり、そして経営者なんですよね。
なので、よもぎもちさんが言ってることすごくわかりますよ。すごいわかる。毎月毎年毎年賃上げしていったらキリがないんじゃないかって不安になっちゃう気持ちもわかるし、本当賃上げしなきゃいけないのかなみたいな気持ちもすごくわかる。頭悩ませますよねと思うんですけど、でも私個人の考えをこれから、私個人の考えしか毎回言ってないんだけどさ、結局。
私の歌話なんですけどね。私個人の考えを言うと、賃上げで頭悩ませちゃうのは、仕入れやチャージ料が下がらないせいだけかなって言うと、そうじゃないかなと思うんですよね。売上額が上がれば、これはたくさん数を売るってことじゃなくて、1個売ったときに得られる利益が上がれば、別に仕入れとかチャージ料が下がらなくても、そこからさらに従業員さんの給料を上げても、
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成り立っていくはずですよね。なので、これが昨日話したのと同じ構図で、洋服の価格を上げても売れれば、お給料もこれまで通り、もしくは上げていくこともできるしっていうことだと思うんですよ。
例えば、飴玉を1つずつ売ってる会社だとしましょう。分かりやすくね、飴玉。社員の仕事の中に、パートの仕事の中に、飴玉を1個1個包装する、包む仕事があるとしましょう。こんなもん普通、手で包まれると思うけどね、分かりやすく包む仕事があるとしましょうよ。
飴玉の単価を1個10円としましょうよ。仕事の中に飴玉を包む業務、これも分かりやすく1回10円としましょうよ。
飴玉を、例えば売る料金をね、売る価格、値付けを10円から20円に上げられれば、それでも今まで通り売っていければ、例えば飴玉を包む仕事の単価も20円に上げたって、何らこれもないと変わらないわけじゃないですか。
そういう話だと思うんですよね。ここでもし、絵文字さんの会社が、仕入れ値を10円上げなきゃいけないから切り詰めなきゃって言って、取引先に仕入れ値を下げてくれ、チャージ料を下げてくれって言ったら、そっちの会社の社員さんの給料が今度下がっちゃうわけで、
そうするとどんどん商品の値段も上げられない、給料が下がる、どんどんマイナスの方のスパイラルにいっちゃうじゃないですか。だけど、売れる商品の単価を上げることができれば、別にチャージ料とか仕入れ値とかを下げなくてもいい、むしろ上げてもらっても構わない。
そうすると、かつ売上が上がるわけなので、社員への給料も上げられる。給料が上がったら、その給料をもらっている人は、消費者として、いろんな商品の価格が上がっても買えるっていう風に、やっぱり全部つながってるんだと思うんですよ。
これを経営者側として、給料だけを上げなきゃいけない。その分、入ってくる金額は変わらないっていう風に考えちゃうと、すごい不安になると思うんですけど、別に入ってくる金額も同じように上がれば、給料を上げてもいいはずなので、やっぱりこのプラスのスパイラルを作っていかれてないっていうのが問題なんじゃないかなって、だからすごい不安になっちゃうんじゃないかなと思うんですよ。
なので、やっぱり上がっていくスパイラルを作っていかなきゃいけないんだけど、これって全部結局つながってるわけですよね。商品価格も給料も全部全部つながってるんですよね。
つながってるっていうところをやっぱり意識するのが、私はすごく15年一応経営やってて大事だなって思っていて、でもつながってるからこそ、みんなでせーので上げていかなきゃいけないんですよね。どこかだけ商品価格を上げても、給料が上がらなかったら、結局売れないから渡さなきゃいけないし、やっぱりせーので上げていかなきゃいけない。
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となると、これ1企業とか1個人でできる話じゃないので、やっぱり政治なんとかしてよっていうふうに言っていくしかないと思うんですよね。で、あとはこの上がっていくスパイラルを作るには、途中でどっかの企業が売り上げ上がるようになってきた。でも従業員は分配しないで貯め込んどこうとかね。
あと逆に消費者が、給料上がってきた、でもお金少ないで貯め込んどこうって言って、どっかが貯め込んじゃうとスパイラルって止まっちゃうんですよ。で、なんで貯め込むかっていうと、別に悪気があるわけじゃないと思うんですよね。悪気があるばっかりじゃなくて、やっぱり将来が不安だから、このままずっと本当に上がり続けるのかな、この上がっていく感じがキープされるのかなっていうのが不安だから、やっぱり貯め込んじゃうわけじゃないですか。
それも大丈夫だよって言ってもらうのも、我々個人、一人一人にしか言っても無理なので、やっぱり政治っていう大きい俯瞰で見てやってもらう仕事、その政治の役割だと思うんですよね。
なので、政治の話っていうのは究極のところ私たちは一票一票を投じるわけなので、みんなの話でもあるんですけど、だからみんなでやっぱりやっていかなきゃいけないんだと私は思うんですよね。
なので、賃上げが苦しい時とか、洋服の価格が上がってて買えないよ、こんなんじゃっていう時に、私たちは洋服安くしようよとか、賃上げできないよって言うんじゃなくて、やっぱり給料も楽に上げられて、全然痛くも痒くもなく楽に上げられて、高いものも買える世の中にしたいなって、そっちで考えていった方がいろいろと生産性的というか健全なんじゃないかなっていう気がするんですよね。
なので、私は別に特定の支持政党というのは正直ないんですよね。政治に関しては支持政党はないんですけど、やっぱり経済に関しては今言ったように、高いものも買えて給料も上げられる世の中になってほしいので、それを実現してくれるんじゃないかな、実現に向けて頑張ってくれるんじゃないかなって思える政治家の人、議員さんを毎回の選挙で何とかいろいろ読んだりとかね、政策を読んだりとかして、
選んで一票を投じるようにしています。ただね、この山木もさんがおっしゃっている賃金が上がるための行動を社員にしてほしいのになかなかしてくれないっていうのは、今の話はまた別の話だと思うので、案の定ね、後編に続きます。その辺の話はまた明日お話ししていきたいと思います。
ということで、まだまだ皆さんからもね、前回の396回の感想でも結構ですし、ご質問なども年々お待ちしております。番組概要欄にありますマシュマロカーでしたね、特務員で送れますので、そちらからお送りください。そしてこの番組の更新情報は各ポッドキャストサービスや登録をすると、ラジオトークでフォローすると受け取ることができますので、ぜひよろしくお願いします。