1. 世界のクリエイティブ思考
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2022-10-11 37:23

#001 広告業界のレジェンドが語る「創造性は生まれ持った才能か?」

初回は、クリエイティブ業界のレジェンド的存在であり、レイ・イナモトの長年の友人であるJohn C Jayさん(ファーストリテイリング グローバルクリエイティブ統括)をお招きして、「クリエイティビティとは生まれ持った才能なのか?」、「熾烈な競争をどう生き抜いてきたのか?」を伺いました。

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This is ReinaMoto's Podcast. 世界のクリエイティブ思考
Hi everyone, this is ReinaMoto. 皆さんこんにちは、クリエイティブディレクターのReinaMotoです。この番組では、日本人がクリエイティビティを武器に、世界で戦うにはどうしたら良いのかをテーマに、21世紀を生き抜くヒントを探ります。
僕はもともと日本生まれなんですが、ニューヨークをベースにマーケティング、ブランディング、そしてプロダクトやサービスをデザインしてきました。
20年以上海外にいる日本人として、日本の世界での立ち位置がだんだん変わってきて、さらにやっぱりそのクリエイティビティというのが非常に大切な世の中になってきたと思います。
ただそのクリエイティビティというのも、以前はその特別な人が持っている技術、もしくは能力というような印象があったと思うんですが、まあ言うなれば今は全人類がクリエイター、そういう時代ですよね。
誰もが何かを作って世界に発信する、そういうことが簡単にできるようになりました。 じゃあ日本人がクリエイティビティを武器に、世界でどう戦っていくのか。
MAKE JAPAN MAD AGAIN。 そんな一端を担うことができれば嬉しいです。
実際に今世界で注目されているクリエイティブ作品を紹介したり、ビジネスの現場で役に立つブランディングやマーケティングをテーマにリスナーの皆さんからの質問にも答えたりしようと思っていますので、どうぞお楽しみに。
それではこの番組を一緒にナビゲートしてくれるのが経済キャスターの滝口ゆりなさんです。 滝口さんよろしくお願いします。
滝口さんはクリエイティブ業界とは距離のあるところで、もう少しお堅い世界だと思うんですが。
クリエイティブ思考みたいなことはこのビジネス界でも何年も前からすごく言われていると思うんですけれども、実際じゃあそこってどう考えたらいいの?どうやってこれってビジネスに役に立てればいいの?っていうところはまだまだもやっとしているという印象がありますね。
はい、なのでクリエイティビティということがどんどんどんどん浸透していけば日本の未来も明るくなるのではないかなということで、このポッドキャストをやってみようと思いました。
では一緒に探っていきましょう。
So, let's get started.
クリエイティブ・ボイス
今回は素晴らしいゲストにお話を伺うことができました。
世界で最も影響力のあるアートディレクターのユニクロのグローバルクリエイティブ統括として活躍されているジョン・Jさんです。
はい、ジョン・Jさんはこのクリエイティブ業界ではどんな存在の方なんですか?
まずアートディレクターってお仕事からちょっと噛み砕いてください。
このクリエイティブ業界ではデザイナーだったりコピーライターだったりアートディレクターだったりいるんですが、主にビジュアルでコミュニケーションするときにどう見せるかということをディレクションする、そのアートをディレクションする人をアートディレクターって言うんですね。
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デザイナーっていうのはどっちかっていうと、具体的にそれを作っていく人だったりとか、文字の詰め方だったりとか写真の見せ方だったりっていうそういうのを作ってデザインしていく人をデザイナー。
さらにそのコピーライターっていうのはそのままの言葉なんですけども、その文言をどうするかっていうことなんですが、特にそのクリエイティブ業界広告の業界ではちょっと細かい話になるんですが、1960年代ぐらいからこのアートディレクターという役割の人とコピーライターという人がペアになってアイディアを出してどうコミュニケーション表現を作っていくかっていうチームの形で進めていく。
あ、じゃあこれコンビネーションって感じで、トップがアートディレクターさんでというわけではなく。
ではないんですよ。
ディレクターっていう言葉がついてるので、上の人っていう感じになるかもしれないんですが、アートをディレクションするっていう意味だけで。
なるほど。で、そのアートディレクターの方でユニクロのグローバルクリエイティブトーカー、これすごいお仕事だと思うんですけど、ジョン・ジェイさん、これレイさんにとってどういう方かっていうのを聞きたいですね。
僕にとってはもう本当神様のような存在の人で、ラッキーなことに僕もそうですね、10年以上お付き合いがあって、ジョンさんがユニクロに入社される前からお互いのことを知っていて、それで今回このポドキャストをやろうと思った時に一番最初に浮かんだ名前がジョンさんの名前なので、ここを描きをしたらもう本当2分でメールを返してくださって。
わお、すごいですね。
そういう感じです。
なるほど。
僕が20代の頃、彼は多分30代もしくは40代ぐらいの方だったんですが、その頃からもうトップクリエイティブディレクターとして活躍されている方で、その方はその当時ワイデン・ケネディというすごく有名なクリエイティブエージェンシーのエキゼキティブクリエイティブディレクターとして活躍されていた方ですね。
はいはい。じゃあもうもちろんこのクリエイティブ業界にとっても大御所的な方っていうことですか。
もう本当そうですね。大御所の中の大御所ですね。
え、そんなジョンさんが今回初回でいきなりゲストで来てくださったんですね。
はい。
はい、わかりました。では早速お聞きください。
僕とジョン・Jさんの初めての出会いについて当時のことを聞いてみました。
それを伝えると彼は正直に言うと何をランチで食べたか覚えてないんだよねと少し笑って言うんですが、その当時から彼は積極的に興味を持った相手には直接会うようにしていたそうです。
あの時連絡を取ってくれたので知り合いになれてそれが今まで繋がっているということは彼も嬉しいとおっしゃっていましたし、それ以上に僕も嬉しい限りです。
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僕がお会いした十何年以上前の話でも彼もすごく有名な存在であり、彼から連絡をいただいたということは非常に光栄なことで、とびおに会いに行ってきたんですね。
その時その当時ワイナン・ケネディのニューヨークのオフィスと僕が在籍したAKQAのオフィスは道を挟んだ斜め向かいのところにあり彼らのオフィスの方が少し上の階にあったので窓からAKQAのことを覗くことができて半分冗談で彼はここでワイナン・ケネディもAKQAもどっちも内機の仕事をしていたから
AKQAそしてレイがどんな仕事をしているのかっていうことを窓から覗き見してたんだよねっていうことも半分冗談でおっしゃっているんですね。
その時彼は僕のことも僕の仕事ぶりもとても素晴らしいと思っていたっていうことを改めて伝えてくれて非常に嬉しい気持ちになりました。
それから10年以上経った今なんですが彼はユニクロのプレディープレジデントという形でお仕事をされていて僕もユニクロとお仕事をしているのでクライアントと外部パートナーという形で今はお仕事をしています。
ファーストインプレッションというのはどうだったかというのを覚えてますか?
あんなにお偉い方であんなにすごい人なのに選ぶってなかったんですよね。
すごく温かくもちろん初対面だったんですけどもオーレイみたいな感じですごく優しくすごく温かく迎えてくれたっていうのが印象的で。
ジョンさんにお誘いいただいた時には僕は別に転職をしようとは思っていなくて彼もそういう感じの印象は与えなかったんですが
ジョンさんがいろんな人に会おうという気持ちがあったのと同様に僕もこんなすごい人に会えるんだっていう感じで
ぜひ会ってみたいそして何が学べるのか知りたいということで逆に興味津々で自分の学習のために会いに行ったっていうのはありますね。
なんか面白い人に常に会いたいと思ってるっておっしゃったのがジョンさんの仕事の仕方みたいなのもそういうところがちょっと垣間見れますね。
そうですね。彼の業界での評判の一つに最も人のネットワークがある人っていう人でもあるんですよ。
すごいですね。
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クリエイティビティは生まれながらの才能なのかそれとも学べば後から伸ばすことができるのかについて聞いてみました。
これに対しジョンさんはクリエイティビティというのは持って生まれた才能と後から学べることその両方だとおっしゃっています。
ここで彼が彼自身の育ちの環境のことについて話すんですが、実は6歳の時に中国からアメリカに移民してきて英語もしゃべれない状態、そしてなんと14歳まで自分たちの家もないようなそんな環境で育っていたそうなんですね。
なので絵を描くことだったりクリエイティブな仕事というのはご両親には全く想像もつかないお仕事で、その当時は美術館に行くとかクリエイティビティが何かみたいなことは全く教わらなかったそうです。
そして昔ながらのアジア人の家庭でもよくあるんですが、クリエイティブなことをしていても所詮趣味だとみなされただけだったそうです。
なのでそもそもそんなに恵まれていない環境の出身のジョンさんがどうこういう世界的な立場でクリエイティブを統括することができるのか、それは大学に行ってからのある出会いがきっかけだったそうです。
大学生の時に大学はオハイオ州立大学に行ったそうなんですが、親友が工業デザインプログラムに通っていて、その中にあったビジュアルコミュニケーションという学部に紹介をしてくれたそうです。
これが彼のグラフィックデザインの道に進むきっかけだったそうです。
そこではヨーロッパ人の教授が多くて、スイス系、イギリス系、そしてドイツ系の先生たちがいらっしゃいました。
その先生たちの教え方が、いわゆるそのニューヨークの有名なアートとスクールとは違う教え方で、とにかく問題が何かということを明確にする、
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ということを徹底的に叩き込まれたそうです。
ここで彼は大学に入った時の一番最初、このビジュアルコミュニケーションを学び始めた時の一番最初の課題を紹介するんですが、
本のカバーを見ることができるようになったそうです。
彼は大学に入った時の一番最初、このビジュアルコミュニケーションを学び始めた時の一番最初の課題を紹介するんですが、
本のカバーをデザインする、それだけがお題で、あとは全部自分で考えなきゃいけない、そんなお題だったそうです。
そこからその問題が何なのか、何を伝えるのか、どう見せるのか、そしてどのフォーマットがいいのか、
そういうことをすべて問い正す、そういうことを教え込まれて、
それが今でもビジネスという世界の中でクリエイティビティを発揮する立場にいて役に立っているというふうにおっしゃっています。
ビジネス上の問題は経済が市場に与える影響や文化的背景、そして社会情勢に左右される、それをちゃんと理解しなきゃいけないというふうにここでおっしゃっているんですね。
ただ、ここのところは日本ではなかなか重要視されない部分だともおっしゃっています。
まだ何も分かっていない段階で何色にするか決めたがったり、そもそも問題点が分かっていないのに答えを出そうとしたり、
日本では何が分かっていないかということを考えるプロセスを大切にしない。
日本ではクリコ・ティンキングに基づいて仕事を進めるのがとても重要だというふうにおっしゃっています。
ジョンさんと話していると彼の好奇心がいかに強いかということをいつも思うんですが、実はこの学生時代の頃からそんな好奇心の持ち主だったそうです。
子供の頃からGQという雑誌を読んでいて、そして学生の時に編集者に手紙を書き始めたそうなんですね。
この表紙が良かったとか、この表紙はここが改善すべきだ、みたいな勝手なことを書いて編集者に、編集部に送っていたそうなんですが、
そんなある日、実はそのGQから手紙が届いて、そんなに興味があるならジョンさん、NYに来て一緒に仕事をしないっていうことがその手紙に書かれてそうなんです。
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大学生の頃なので20歳前後だったそうなんですが、彼はその当時それがカッコ悪いなんてことは全く思わず、もう本当に好奇心の塊だったそうです。
子供時代から学生時代のお話を伺いましたけれども、幼少期恵まれない環境だったというお話も最初から本当にアートに触れて育った方なのかなと思っていたので、ちょっと意外な感じがしましたね。
そうですね。僕もジョン・Jさんのことは知っていたつもりなんですが、それまで恵まれた環境じゃなかったわけですよね。
だからそんな中からこういうVGRのお仕事だったりクリエイティブのお仕事に興味を持ったっていうのはすごく意外でしたね。
そうですよね。
このジョンさんが行かれていた大学というのはすごくユニークな教え方をしていたというお話でしたけれども、
このスイスデザインっていう言葉があって、これは20世紀半ばのスイスのデザインの流れで、すごく厳格なきれいなタイポグラフィーを使ってシンプルにまとめるっていう見せ方をスイスのデザイナーたちがやったんですね。
そういう流れがあって、ジョンさんの話からちょっと考えると、多分その時代の人たちが当時のアメリカのオハイオステイトユニバーサルに集まっていて、
それはスタイルだけのことではなくて、じゃあどういう考え方でこのフォントを使うとか、このレイアウトにするかっていうところ、結構その概念的なところから入ってきれいなそして斬新な形に落とすっていうことを一貫していたスイスのデザイナーたちなんですが、その影響なんじゃないかなと思います。
なるほど。
その出発点っていうのは、どこに課題があるか、何が問題なのかっていうところを問いかけるところから答えを探すんではなくて、どういう質問をするのかっていうところがすごく大事だっていうふうにすごく強調されてたんですが、
それはその大学生、彼が18歳、19歳、20歳ぐらいにやっていたことと、今やっていること、そして僕も今やっていることでも、そこの部分はすごく共通していて、それがうまく彼のスタイルにあったんじゃないですかね。
なるほど。
彼自身も多分クリエイティブという技術だったりとか才能っていうよりかは、さっきのお話のように好奇心、これが知りたいっていうキュリアスリーがすごく強くて、やっぱりその意欲ですかね。そこが実際の才能というか自然に持っていた力だったのかなと思います。
そこからやっぱり行動に移して、そして訓練をして力をつけていくっていうことがクリエイティビティを育てるっていうことなので、事前に持っていたのは心構えですかね。知りたいっていう好奇心という心構えと、こういうことをしてこういう力をつけてこういう技術を身につけるという訓練の部分のコンビネーションはあるのかなと。
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なるほど。キュリオシティが大事だっていうのはすごく伝わってきましたよね。
あとこの手紙を書いて、雑誌の編集長に手紙をその19歳20歳の若者がこう直接書いて、これいいですよね、これちょっといまいちですよねっていう、それがそのクリエイティビティというところにつながっているのかなっていうのは、今のこの話を聞いて再認識しましたね。
すごくピュアなものですよね。
続いては、大学を卒業して社会人になってどういうキャリアの始まりだったかということ、そしてそれが今の彼の仕事にどういう影響を与えているかということについてジョンさんが語ります。
まず最初ニューヨークに出てきてから社会派の小さな出版社で働き始めたそうなんですね。
それに加え、自分でもフリーランスで仕事を受け多いようなことをされていたんですが、雑誌のデザインというのもそのファッションの雑誌、キラキラしたデザインではなくて、ビジネス雑誌とか科学雑誌、そして法律の雑誌をしていたので非常にドライな内容だったそうです。
ただ、これがその物事をコンセプシュアルに本質が何かということを見極めて、そしてそれを興味深く見せる、そんなスキルがそこで培われたのではないかというふうにおっしゃっています。
また、始めたのが雑誌の仕事だったので、言葉の力ということもすごく教わったそうです。
ファッションの世界だと、そこまで言葉を重要視しないというか、むしろ言葉と距離を置くようなことがあるんですが、その当時やっぱりそういう言葉の力の強さというのを教わったというのは、今でも役に立っているのではないか。
そんなことを雑誌の仕事から学びました。
それからですね、そこの雑誌の会社の上司であった人が、ジミー・チャイルという方だったそうなんですが、実はその方は、
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ある日、その人が、実はその雑誌の会社を辞めるときに、一緒に家に帰っている途中、59番街のブルーミンデールズ屋さんに来て、
このブルーミンデールズのお店のこのウィンドウだったりとか広告って誰がやってるのっていうふうに、ジョンがこのジミー・チャイルさんに聞いたそうです。
そしたらジミーさんが、あ、だったら自分の父親の会長と、あとゴールデン・クックというマーケティング部長の人に紹介してあげるよっていうふうに言ってくれたそうなんですね。
そこからまた彼の新しい道が始まるんですが、そのミーティングのために自分のポートフォリオ、作品集を作って、そしてどんな会話をしようか熱心に考えてそのミーティングに挑んだそうです。
新しいチャンスを自分から掴んでいったことによって新しい道が開けたというわけです。
なのでこの雑誌のエンジニアとか法律の雑誌の世界から全く違うブルーミンデールズというファッションの仕事への転職を果たしたわけです。
なのでこうやってどうにかして違う分野に就くこと、その垣根を自分で越えてきたというのがジョンさんのやり方なんですよね。
ブルーミンデールズの仕事はもちろんそれは最初は慣れず学ぶことばかりだというふうにおっしゃるんですが、アイディアはあったんだが本当経験がない。
そしてアイディアがない人なんていないんだから、まず大事なのはとにかく列に並んでみることが大切です。
彼の言い方で言うとGet in line, everybody's got ideasというふうに言うんですが、とにかく行動に移す、そしてそこに参加するのが大事だという彼のここでの教えです。
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ここで数年働き、その後ワイデン・ケネディという会社のファウンダーであるダン・ワイデンからお誘いを受けて、ブルーミンデールズというリテールの業界から広告代理店、世界一と言われていた広告代理店のワイデン・ケネディへの転職をされるわけです。
ジョンさんは雑誌の編集の仕事から最初スタートしたということで、表紙のデザインということですかね。
表紙のデザインもありますし、あとその記事のレイアウトだったりとか、その書かれている文章をどう効果的に伝えるかっていうところですね。
意外と地味な価格とか法律の雑誌、どんなのをやっていたのかなと。
僕もそのことを知らなくて、もっとファッション寄りのこととか、そういうきらびやかな雑誌のデザインとかされていたのかなと思ったんですが、意外と地味な。
見てみたいですね。
この後出版社からファッション業界へ転職されるわけですけれども、ブルーミンデールズの会長の息子さんが同僚だったっていう奇跡のような話がまたありますけれども。
共通して言えるのは、ジョンさんが今すごくなっている。
ジョンさんだけではなくてすごくなっている人っていうのは、もちろんネットワークだったりとか人と人のつながりがあるとは思うんですが、そこをつかみにいってるんですよね。
自動的に待っているだけではなくて、ジョンさんもキャリアの始まりのときに積極的に雑誌のGQに手紙を書いて、それが声をかけられるきっかけになったりとか。
あとブルーミンデールズに働いたわけではないんだけども、出版社で働いていたときにたまたまそこの人がブルーミンデールズの息子で、そこでちょっと聞いてきっかけを作っていったっていうことをされている。
自分でこのなかったきっかけを作っていったりとかつかみにいってるので、それっていうのはどの時代でもどの世代でもすごく大事なんだなっていうことを改めてこのお話で感じましたね。
次のジョンについて話しましょう。
私はコートラン・オーレガンに行かずにワイデン・ケネディに移住しました。
オフィスに行って、インタビューをして、スマートな決断をして、ニューヨークから出て、自分を本当にチャレンジしました。
それまではニューヨークのブルーミンデールという世界一流のリテールの企業で働いていたわけなんですが、あるきっかけでオレゴン州のポートランドという田舎にある会社からお誘いを受けて行くわけなんですが、なんとポートランドにも行ったことがない。
そして面接も創設者の人に誘われただけでしなかったらしいんですね。
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なので結構なリスクはあったんですが、彼はやっぱりその頭の中でもっとたくさんのチャンスをつかまないと、そしてこんな保守的になっていちゃダメだ。
胃の中の蛙になっていても、そんなのでは自分がダメになる。
そして死ぬのを恐れているんじゃないか、みたいなことを自分の中で思って、そんな人間にはなりたくなかった。
なので新しいチャンスをつかもうとして、このワイレンド・ケネディの職にその場も訪れることなく行ったそうなんですね。
ただその水平移動するように転職したわけではなくて、分野を大きく飛び越えてハイレベルな仕事をする、そういう思いでこの新しいチャンスをつかみに行ったそうです。
またここで彼の教えとして、真のクリエイティビティを持っているなら、知らないことをもっと知りたい、面白い人たちにもっと会いたい、と渇望するはずだ。
世界中の興味深い人たちに出会えたことは彼は自分の宝物だ、というふうにもおっしゃっています。
ただそれだけではダメで、そこのいろんな情報だったりとかいろんな刺激をこうまとめて、そこからまた新しいものを作る。
とにかく何でもいいから作る。ただ話しているだけではダメだ、というふうに彼はここでもおっしゃっています。
喋るのが仕事ではなく、もちろんその会社の役員としての顔もあるんですが、彼が皆さんに覚えてほしいのは、今でもものづくりをしている人間だ、ということを強くここで語っていらっしゃいました。
彼は、彼自身がまだブロードウェイの舞台には立っていない、いまだにオフブロードウェイだと。
花々しい舞台の幕が開くのを準備して待っている。その舞台に立とうと、いまでも奮闘しているんだ、というふうにすごく強く語られるんですね。
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だから今までの人生、そして仕事がリハーサルしながら、幕が開けるのを待っているだけで、まだまだチャンスはこれからだ、というのを目を輝かせておっしゃっていました。
自分の周りを見渡してみて、彼はやっぱりその移民の子であり、マイノリティであるため、自分が明らかに不利な立場にいることも知っていたそうです。
自分より頭がいい人も、高い教育を受けた人も、そしてお金持ちも、明らかに才能がある人も、私に何もないものを持つ人がたくさんいた。
ただ、彼はここでこう言います。私には奥の手があった。それは、みんなより私は人一倍働くんだ。
この言葉には、僕もしびれました。
はい、ということで、奥の手っていう言葉、最後出てきましたけれども。
やっぱり、すごい人っていうのは、最初からすごくなくても、そこに対する好奇心だったりとか、次にどう自分を向上させていこうかっていうことを考えていらっしゃって。
現状に満足せずに、別にそこから逃げたいとか、別のところに行きたいとかっていうわけではなくて、自分を向上しようっていう意識がすごく強く、
その一つの武器として、彼が持っているのが、誰よりもしっかり働くぞみたいな、その気持ちは、僕も捨てたくないなとは思いました。
ただ、才能だけであそこまで行ったわけではないですし、特に彼の場合は、育ちの環境がそんな恵まれた環境でもなかったですし、ニューヨークに行ったときも、別に仕事があって行けたわけでもないですし、
そのきっかけっていうのも、自分で見つけて、自分でつかんで、頑張ってきて。
だから、今、ああいう素晴らしい地位にいらっしゃいますし、ワイデン・ケネディという素晴らしい会社でトップをやってきたりとか、今、ユニコール・デクリティブのトップをやってらっしゃいますけども、
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ただの運だけでもないですし、ただのコネだけじゃないんですよね。やっぱり自分での努力があるからこそ、ああいう輝かしい場所にいるんだなっていうのは再認識されましたね。
あと、このジョン・Jさんが、僕はまだブロードウェイの舞台に立ってないと、まだオフブロードウェイですっていう話とか、これからなんですか?みたいな。ジョン・Jさんはどこまで先、その大きい道を描いてらっしゃるんだろうっていうのも、想像できないなと思いましたね。
そうですね。だから、いい意味ですごく貪欲で、すごく好奇心が強くて、満足してないっていうところは、これもこれで彼のすごさでもあり、やっぱり人一倍の好奇心、人一倍のやる気っていうのは、あのレベルになっても捨てられてないなっていうのは感じられますよね。
すごいお話でしたね。さあ、ということで、ジョン・Jさんのインタビュー前半でしたけれども、レイさんいかがでしたか?特に印象に残った部分、どんなところでしたか?
はい。僕もこれ、ジョン・Jさんとお話をしていて、すごく勉強になるなって思っていましたし、また改めて聞き直してみて、学ぶところがたくさんあるなと思うんですが、あえて一つ学びを選ぶとして、それはですね、彼が言っていた言葉で、
答えが何かっていうことが大切なんじゃなくて、何が問題なのか、何が問いかけなのかっていうことを聞くことが大事だって言ってらっしゃったのがすごく印象的で、この言葉は老若男女というか、どの業界でも、どういうことをやってらっしゃる方でも意識しておくといいんじゃないかなって思いました。
今日、これを聞いてみて、どう思われましたか?
自分のピュアなパッションを保ち続けるっていう、これも結構難しいことなんじゃないかなと思って、それこそやっぱりジョン・Jさん、他にたくさんすごいところある方なんだと思うんですけど、一番すごいのって多分そういうところなのかなって。
いろんな方から刺激を受けて、常に鮮度高く保ってらっしゃるんだろうなっていうのは、自分もこの先、そういう人でいたいなっていうのは思いました。
ここまでお送りしてきましたレイナモトの世界のクリエイティブ思考。初回はユニクロのジョン・Jさんをゲストに迎え、クリエイティビティは生まれながらの才能だけではなく、教育やその後の挑戦も大切だというお話をしていただきました。
非常に初回から濃厚な素晴らしいお話でしたね。
次回はジョン・Jさんへのインタビュー後編をお届けしたいと思います。
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こういう感じでいろんな世界のトップクリエイティブランナーの方たちのお話だったりとか、いろんな作品の紹介だったりを通じて、
じゃあ日本が20世紀どう生き残っていけるか、そんなヒントを一緒に探っていけたらなと思います。
はい、そしてこの番組ではリスナーの皆さんからのお便り募集しています。
番組で取り上げてほしいテーマ、レイさんに相談したいことなど、番組の詳細欄からご覧になれるリンクからお寄せください。
どしどしお待ちしています。
番組へのご感想はツイッターでも受け付けています。
ハッシュタグ世界のクリエイティブ思考とつけて投稿してください。
また僕に紹介したい皆さんの注目のクリエイティブ作品があれば、ぜひハッシュタグ注目のクリエイティブとつけて教えてください。
デザインやアート、テクノロジー、建築、そしてビジネスや映画など何でもOKです。
今後番組でも取り上げていこうと思いますので、ぜひよろしくお願いします。
さあ、それでは次回もどうぞお楽しみに。
お相手は滝口裕菜と、
麗奈本でした。
デジタルガレージは、危険な海に最初に飛び込むファーストペンギンスピリットを、創業以来大事にし続けています。
これからくるWeb3、オープンソース時代を見据えた、テクノロジーで新たなビジネスを生み出す仲間を募集しています。
番組詳細欄にあるリンクよりぜひご覧ください。
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ニューコンテクストデザイナー
デジタルガレージ
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