1. レイ・イナモト「世界のクリエイティブ思考」
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2023-08-22 23:15

#042 「草野絵美のニュウアート」コラボ企画 〜NFTアートと子育て〜

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第42回は、2021年、当時8歳の息子さんのNFTアートをきっかけにWeb3ムーブメントに加わり、アニメNFTプロジェクトで取引総額世界一を記録した、アーティストで起業家の草野絵美さんがゲストで登場。NFTアートに興味を持ったきっかけは?ご長男がNFTアートを制作して人気になったときの心境は?など、NFTアートの魅力と子育てについてお話を伺いました。


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サマリー

2021年、当時8歳の息子さんのNFTアートをきっかけに、WEB3ムーブメントに加わり、アニメNFTプロジェクトで取引総額世界一を記録した草野恵美さんは、NFTアートと子育てについて語っています。NFTアートと子育てについての対談を通じて、興味の持ったことは何でもやってみる姿勢やアルファ世代のデジタルな生き方、そしてアーティストとしてメディアの言語を使いこなすことの重要性について学んでいます。

草野恵美さんのNFTアートへの興味とは
This is Reina Moro's Podcast. 世界のクリエイティブ思考。
Hi everyone. This is Reina Moro.
みなさん、こんにちは。ニューヨークと東京を拠点にするグローバルイノベーションファーム、I&CO共同創業パートナーのReina Moroです。
この番組では、世界で活躍するトップランナーのクリエイティブ思考に迫り、21世紀を生き抜くヒントを探ります。
今回のゲストは、2021年、当時8歳の息子さんのNFTアートをきっかけに、WEB3ムーブメントに加わり、アニメNFTプロジェクトで取引総額世界一を記録したアーティストで、企業家の草野恵美さんです。
草野さんは、東京芸術大学で非常勤講師をされているほか、文化庁の文化審議会で、生成系AIと著作権に関する議論にも参加されています。
今回は、アーティストの草野恵美さんに、NFTアートと子育てについてお話を伺いました。
それでは始めましょう。
クリエイティブ・ボイス
時代がどんどん変わっていくことで、子育ての仕方もアップデートしなければいけないなと思っているんですけども、
まず、草野さんご自身がデジタルアート、そしてNFTに興味を持たれたきっかけみたいなところから、聞かせていただければと思いますけども、その辺ちょっといかがでしょう。
2021年から遡って、本当に私はNFT、Web3、AIによって様々な経験をさせていただきました。
その一番最初が、2021年の春、ちょうどクラブハウスが2021年の2月、3月頃流行ってて、
もう今、めっきりクラブハウスって聞かなくなったと思うんですけど、その時は、その瞬間、アーリーアダプターだけがその空間に集まってて、
それこそ村上隆さんがNFTについて興味を持ち始めて、そのクリプト関係の人に、これどういうことなのっていうのを説明を聞いてる回とか、非常に濃い回が行われてたんですね。
それで私はNFTを知って、友人のデジタルアーティストの方に、ファウンデーションっていう招待制のNFTのプラットフォームを招待していただいて、4月の頭に一つ作品をミントするんですね。
それは私、もともとミュージシャンでオーディオビジュアル作ってたので、YouTubeに載せる予定だったけど、これちょっとNFT化してみようって言ってあげてみて、
無事買い手がついて、簡単に売れたけど、あまり仕組みがよく分かってなかったんですね。
仕組みがよく分かってないけど、仕組みというか、ここで購入者の人がどういう恩恵を受けているのかとか、コミュニティがどうなっているのかとか、そこまで詳しく分からなかったんですけど、
それでNFTについて調べて、NFTアート、NFTコミュニティ、BFPとかいろんなことを調べて、それを家庭の中で会話をしているうちに、
今度、うちの息子がポケモンカードを買いたいから、NFTやってみたい、俺も挑戦してみたいって言って、じゃあやろうってなって、
そしたら、その時に、私たち2人でゾンビズプロジェクトというゾンビ化した動物のゾット絵を始めて、
それがいろいろあって、スティーブアオキさんに二次流通で250万とか240万で3点買っていただいたりとかして、
二次流通なので私たちには4%入るんですけど、そんなにそれでうわーって儲けたわけではないんですけど、
たとえ二次流通だとしても非常にセンセーショナルですよね。夏休みの自由研究で作ったものが人気DJのスティーブアオキ240万で購入されたっていうので、
その当時日本ではNFTって言葉は全然馴染みがなかったんですけど、日本の知情派で50回くらいNFTの事例を話すたびにうちの息子の画像が使われて、
それで結構NFTの世界にどっぷり使っていったっていう。
そもそも息子さんがNFTで、それこそゾンビズキーパーっていう名前でやろうって思われるきっかけ、彼自身は、
それは草野さんが何かそういうことを話してたからそれに興味を持ったんですか?それとも自分で何かそういうのを興味、その辺のきっかけっていうのは何ですか?
一緒にNFTを売るっていう風になった時に、なんとなくだけど続けやすくてシリーズ化できるものがいいよねっていう縛りは私の中であって、
草野恵美さんと息子のNFTアートプロジェクト
あと本人がポケモンが好きなので、ポケモンカードみたいに強い弱いやつがいてとかこういうのをできるといいなっていうのが本人があって、
それでオープンシーで売れてるものとか一緒に見たんですよ。
一緒に市場調査して、どんなものがあるのかなっていうのを見て、本人がゾンビ化したうさぎのシリーズを最初やろうと思ったけど、
うさぎの絵は結構ライバルがいっぱいいるからゾンビ化した動物たちにしたいっていう風に本人が言って、
あとそのマインクラフトをすごいやってて、ドット絵みたいなものがすごい好きだったんですよ。
マインクラフトで作ったものをアイロンビーズっていうプラスチックのアイロンで、
アイロンビーズでマインクラフトのキャラクターを再現するとかやってたので、
日常的にドット絵みたいなのにすごく馴染みがあったので、これだったら続けやすいし、無限に描けるわって言って、そこから始めたっていう感じですね。
なるほどね。
その後はどうなったんですか?夏休みの課題だったりとか、ゾンビ図のコレクションは。
そうですね。ゾンビ図のコレクションは全部で250作品、その後も出し続けて、かなり強気相場の時代だったし、
非常に黎明期で、小学生で描いてる人とかもほとんどいなかったので、非常に私たちラッキーだったんですね。
その後いろんなお話もいただいて、東映アニメと一緒にアニメのプロモーションビデオを作ったり、
ピコ太郎さんがゾンビ図の楽曲を作ってくれて、それもNFT化したりとか色々ありました。
すごいことになっちゃったっていうところで、本人もそこまで追いつかなかったと思うし、
結構メディアが、テレビの人とかが連日うちに来たりとかして、大変だったと思うんですけど、
本人はこれがずっと続くわけじゃないし、
このマリオのボーナスステージを楽しもうみたいに言ってましたね。
すごい大人ですね。
大人ですね。
やっぱり今のマーケットが異常だっていうのをちょっと認識してたので、
ずっと100万円稼ぎ続ける人生とか、
テレビでニュースに出てたら金持ちだろうみたいに言われたりとかしたら結構大変だし、
その現実とのギャップに苦しむかなと思ってはいたので、
元々どうしてこんなことが起きているかっていうのを説明できる限り説明して、
めったにないことなんだよっていうことを。
芸術家って、なかなか才能だけで売れる世界じゃなくて、運とかもすごく必要だし、
マーケティングとかも重要だから、
こうやって英語で発信してたから拾ってもらえたし、
あと誰も今まだ若い人がいないから、
最年少ってことでバズったみたいな要素ももちろんある。
あなたの絵は素晴らしいけど、そういう要素もあるからちょっと冷静に判断しようねみたいなことはちょこっと言いました。
これがいいのか悪いのか検索しても出てこなかったので、
やりながら、私たちも本当にやりながらですけど、
でもすごい貴重な体験だった楽しかったっていう感じです。
あまり自分が絵が上手い方じゃないみたいなことを本人言ってたんですけど、
結構その味のある絵が評判を持ってて、
ちょっとそっくりに描かなくていいんだなっていうことを学んだみたいな、
色とかも感覚でいいんだなみたいなことは本人言ってましたね。
あとなんか、
もちろんポケモンカードいっぱいって言うんだけど、
だんだん額も大きくなってきて、
ポケモンカードそんなにいらないぞみたいになって、
私よりもすごくNFTに関してネイティブなんじゃないかなと思ったのが、
アルファ世代と呼ばれるんですけど、2010年。
アルファ世代の人たちは、
クリスマスの欲しいものランキングも世界的に見てもほとんどデジタルアセットって言われてるんですよね。
フォートナイトのアイテム、ロボロックスのアイテム、
ブロックスのアイテム、ニンテンドーのスマブラのレアキャラの課金キャラとか、なんか課金アイテムがクリスマスのトップに入るみたいな世界なので、
もともとデジタルかフィジカルかみたいなの、そこまであんまり気にしてなくて、
むしろ本人としてはTシャツとかも作って売ろうとしたりしてて、その時全然売れなくて、
Tシャツは在庫が抱えなきゃいけないねみたいなことをしてて、NFT在庫なくていいからいいよねって本人が言ってて、
あとポケモンカードもすごく、私が子供の頃のポケモンカードって集めて楽しいだけだったんですけど、
今もポケモンカードに価値がついてて、それが可視化されてるから、朝起きたらメルカリでポケモンカード検索するんですよ。
で、相場をチェックして価値が上がってるか下がってるか確認するんですね。
売らないけど価値下がってないか一応見たいって、それもNFTとほぼ感覚が一緒なので、
多分私以上にもしかしたら今起きてることを把握できたのかどうかわからないけど、
買う人の気持ちとかはすごいわかるんじゃないかなと思いましたね。レアなの欲しいよねっていう。
ただ息子的にはドット絵ちょっと飽きているんですよね。
息子さんのNFTアートへの興味と将来の展望
たまに気が向いたら書くけど、本人はまだ10歳なんで、当時8歳で今10歳なんで、
まだあまりプレッシャーもかけたくないなっていうところと、市場が上下するのと、
NFTってたくさん発行すると価値が下がるとか、いろんな要素があるので、今はできるだけ彼のNFT作品、
それでもやっぱり日本では本当に多くのクリエイターの方がNFTを参入するきっかけとなった作品というふうにも言われてますし、
誰もが日本においては結構知られている存在なので、
今は展覧会とかそういうものにお声掛けいただいて参加して、作品はミント自体は止まってるっていう感じですね。
私もちょっとステージママみたいに堅いレーシーすぎるのもあまり良くないなと思ってるので、
今は自分の作品に集中してやってますね。
じゃあ息子さんには自由に好きなときに作ってもらうとか書いてもらうとか、全然こうしなさいとかっていうことではなくて。
そうですね。あと長期のプロジェクトで言うと、サンドボックスっていうメタバースと一緒にゾンビズランドっていうランドを作ってるんですよ。
それが今年の末ぐらいにはリリースしたいなと思って、本当にもう長い時間かけてやってるんですけど、
ちょっとずつ本人の理想のゾンビズランドみたいなのは週末とかにブレストして、
僕セルクリエーターの方と一緒に作ったりとか、そういうことはしてるんですけど、
本人の中でもまだ習い事感覚でやってる感じがあります。
正確にもよると思うし、お子さんのキャラクターとか、
あとはお子さんがどれぐらい本気で取り組んでるかによると思うんですけど、
うちの子の場合は、ゾンビズだけがパッションじゃないよみたいな感じのスタンスではあるので、
本人がいつでも本気になって、本気で取り組みたいって思った時に、
うまく土壌を整えてあげようっていう程度に考えてますね。
なるほどね。今10歳っておっしゃられましたよね。
はい、10歳です。
去年と全然性格が変わった感じがあって、イライラもしやすくなったし、
私に対しての当たりが結構きつくて、
10歳になってから反抗期っていう感じがしますね。
いつかは絶対感謝すると思いますよ、私がサポートしたことを。
という風に祈ってます。
きっと多分それが全然違うゾンビズと違う作風で、
もしかしたらアーティストじゃないかもしれないし、
何かの活動を始めようとした時にいいきっかけになると思いますし、
人生にとってすごいいいネタになると思うんですよね。
大人になってアーティストにならないとしてもこの経験は絶対活かされると思うので、
ぜひ活かしてほしいなって思います。
ここまでお送りしてきました、レイナモトの世界のクリエイティブ思考。
今回はアーティストの草野恵美さんにNFTアートと子育てについてお話を伺いました。
NFTという言葉を聞いてもう3、4年になると思うんですが、
最初2020年ぐらいだったか、
Beepleというアーティストが打ち出したデジタルアートがNFTを使ったもので、
何十億というお金で落札、金額で落札されたのが、
NFTが大きく話題になった一つのきっかけだったのかなと思います。
それから3年経つか経たないかぐらいで今となっては、
特にアメリカの方がNFTという言葉が一気に流行ったと思ったら一気になくなってしまって、
逆に今懸念されているぐらいなんですね。
NFTが出てきたときにはこれはすごい波が来たぞというふうに、
僕もちょっとそこは興味津々で、
自分でもNFTのマーケットプレイスのアカウントを作ったりはしていたんですが、
こんだけブームになってこれだけ一気になくなるというのも、
なかなかない話だなとも今回は思いました。
そんなNFTアートの話についていろいろ草野さんにお伺いをして、
3つのまとめがあります。
まず1つは興味の持ったことは何でもやってみる。
2つ目はアルファ世代がこれからの世界を作る。
そして3つ目はアーティストまたはクリエイターはメディアの言語を使いこなす必要がある。
この3つがキーテイクアウェイでした。
興味を持ち実験する姿勢
まずはキーテイクアウェイ1つ目なんですが、何でもやってみるということなんですね。
本当に彼女の仕事の仕方だったりとか活動の仕方を見ていていいなと思うのが、
興味のあることはとりあえず試してみて、
実験的に別に話題になっているかなというよりかは、
その新しい方法論だったりとか新しい在り方に興味を持ってそこに入っていく。
そういう姿勢がアーティストとしてそして一人の人として素敵だなというふうに思いました。
なのでキーテイクアウェイ1つ目は何でもやってみるということなんですね。
2つ目のキーテイクアウェイはアルファ世代のこれからの人たちということなんですが、
これはどういうことかというと、いわゆるデジタルネイティブのアルファ世代の子たちの生き方だったりとか、
デジタルとの接し方を見てみると、
別にバーチャルリアリティのゴーグルをしているからメタバースにいるわけではなくて、
ロロブロックスみたいなゲームの世界だったりとかマインクラフトみたいなのが、
あれが彼らの中ではもう普通に数年前からあるわけで、
あれはもう普通にバーチャルの世界なわけじゃないですか。
それに加え、例えばクリスマスに欲しいというものを、
今までだったらこのゲーム機が欲しいとか、この携帯が欲しいとか、
こういうものが欲しいという物体的なものだったと思うんですが、
最近のアルファ世代の子たちはバーチャルグッズ、このゲームの中で使うこのデジタルなものが欲しいとか、
これが通貨が欲しいという物理的なものというわけではなくて、
バーチャルグッズ、形はないんだけども、バーチャルの世界であるものが欲しいというふうにだんだん変わっているという状況でもあります。
ずいぶんもう昔の小説で、100年ぐらい前の小説で、
フラットランドという英語の小説があるんですが、
それは何かというと、世界は二次元でできているという小説の前提なんです。
ある日、そこにいる二次元の中に生活をしているある人が、ひょんなことからこの三次元の世界にポッと立体的な世界に出てしまうんですね。
立体的な世界ってこんな世界なんだというのを見て、またその二次元の世界に戻るんですが、
戻った時に二次元の世界の人たちに三次元の世界がこうだったよというふうに説明をするんですが、
なかなかわかってもらえないんですよ。
やっぱりその二次元の世界というか次元が違うと、いくら頭で理解しようとしても、口で説明しようとしても、実際に体験をしていないとわからない。
僕の子供たちのデジタルとの付き合い方だったりとか、草野さんのお子さんが今デジタルをどう思ってどういうふうにNFTアドとかを作っているかみたいなことを聞いたときに、
本当に結構次元の違う世界で普通に生きていて、なかなかその次元の違うところに行くのは実際にそこに足を踏み入れてみないと、
アルファ世代の人たちがやっていること、子たちがやっていることっていうのは、僕のような中年の人にはなかなか理解しがたい世界だなっていうのを感じました。
そして三つ目はアーティストとして、そしてクリエイターとしてメディアの言語を使いこなす。
じゃあどうやったら自分の作っているものが世の中に伝わっていくんだろうとか、どうやったら自分自身もメディア化して、
例えば彼女が最近手掛けられたことですごく面白いなと思ったのが、自分のポートレートの写真をAIに読み込ませて、
いくつかのAIツールを使って実際にはありえない自分の在り方を絵に起こしているということをされたりするんですが、
そういうメディアの使い方っていうのもすごく上手にやっていらっしゃるなというふうに思いました。
これはさっきも言いましたけれども、メディアの言語っていうところを意思的もしくは自然に理解されていて、
それをこの活動の一つに組み込まれているっていうのが今回の話で見えてきた部分です。
ではまとめます。
一つが興味を持ったことは何でもやってみる。
二つ目、アルファ世代がこれからの世界を作っていく。
そして三つ目はアーティストとして、そしてクリエイターとしてメディアの言語を使いこなす。
次回はデジタルアートの未来について、草野恵美さんとの対談の続きをお届けします。
どうぞお楽しみに。
世界のクリエイティブ思考、お相手は麗奈本でした。
デジタルガレージは危険な海に最初に飛び込むファーストペンギンスピリットを創業以来大事にし続けています。
これからくるWeb3、オープンソース時代を見据えたテクノロジーで新たなビジネスを生み出す仲間を募集しています。
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23:15

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