じゃあ一歩先に行って失敗をする怖さは誰でも持っていると、でもそこから挑戦できる人と挑戦できなくてコンフォートゾーンから出られないっていう2パターンの人がいると思うんですね。
コンフォートゾーンから出られない人について、こうすればいいよみたいなアドバイスって何かありますか。
えっとですね、ちょっとこれも僕の個人的な今までその20何年間いろいろ仕事をしてきた上での、いくつかのこう観察から来る意見とあと経験から来る意見なんですけども、まずこれはですねもう15年以上僕が最初の仕事場で、その時の上司がその会社の社長だったんですけども、僕よりも2回りぐらい年上の方で、
業界ではすごく名の知れている大御所のある意味大御所の人だったんですね。
その方はボブ・グリーンバーグっていう特に映像の業界での先駆者の一人でかなり有名な人だったんですけど、彼はですね僕のことをすごく気に入ってくれてて、いろんな仕事を振ってくれた方でもあってキャリアのある意味の恩人なんですけど、
一つその人と仕事をしてて思ったのは、仕事に対してすごく神経質で、ちゃんとこう抑えなきゃいけないところは常にこう気にしながら仕事を進めてるなっていう人だったんですね。
それって2つあって、一つはこの目先、もう今日やらなきゃいけないこと、明日やらなきゃいけないこと、来週やらなきゃいけないことっていう目先の仕事でちゃんとそのクライアントのお題に対して打ち返すことができているかっていうことを常に細かく気にしている人だったんですね。それがまず一つ。
で、もう一つは逆にもっと長期的な5年とか10年後のことを常に気にされていて、自分の会社がその5年後にどうあるべきかとか10年後にどうあるべきかっていうことを結構神経質にしょっちゅう話されてたんですよ。
だから短期的に今やらなきゃすぐやらなきゃいけないことすぐやるべきっていうことをちゃんと捉えつつも長期的なこともビジョンを持って、先未来がどうなるかわからないけどもそういうことを常に考えながら両極端の軸で物事を考えてたっていうのはすごくためになったのがありましたね。
それがまず僕のキャリアからの仕事をしている上での観察をしたときに、こういうふうに自分の仕事を捉えてらっしゃるんだって、それが今になって結構役立ってるっていうのが一つあります。
もう一つはこれは僕が転職とかしたときに、ある意味一番職場だったりとかその状況で一番調子が良かったときに僕は転職とか起業してるんですね。
一番最初に転職したときに30代前後だったんですけど、それこそさっきお伝えしたボブ・グリンバーグっていう人が経営していたRGAという会社で働いていたんですが、そのときすごく調子が良くて、その後もその会社はどんどん伸びた会社ではあったんですが、言おうと思えばもう5年、もう10年全然入れた会社ではあったんですね。
なんですけど、もっとちょっと他の世界が見たいな、あと他の人と関わることによって自分の力もつけたいなっていうことを思って、ある意味そのときその会社よりも全然知名度が低くて全然成功してない会社に移ったんですね。
で、それは周りから結構それリスクでしょっていうふうに言われたんですけども、なんでこんな良い会社で働いてるのにその無名なところに行くんだっていうふうに言われたんですけども、ある意味開き直ったっていうか、そこに行けば新しい世界が見れるわけだし、今では予想のつかない世界があるから、それはそれで楽しめばいいじゃんっていうふうにちょっと開き直ったところはあったんですよね。
で、起業したときもその起業するっていうのはある意味大企業にいい給与で雇ってもらうよりかはリスクはあるとは思うんですけども、やっぱりその自分のやったことないことをやることとか自分の行ったところのないところに行くっていうのは、僕はそれはじゃあ楽しもうっていうある意味開き直りで、そこで失敗したらまた今のところに戻ってくるっていう選択肢もあるかもしれないし、
他のところで試すっていう選択肢もあるかもしれないし、別に我々正直その命にかかる仕事を、自分の命にかかる仕事をしてるわけでもないので、何らかでやり直しが効くと思うんですよね。で、大体の職業がやり直しが効くと思うんですよ。
だからその辺はある意味その未知との世界と遭遇することを楽しむという目線で、チャレンジまでそこまでハードル空けなくても、見えないところに行ってみるとかわからないことをやってみれば何か楽しめるかもしれないぐらいの楽しむっていう前提でトライをしてみて、そして失敗したら今のところに戻ってくるっていう選択肢も残しつつやってみると、その精神的なハードルが下がるんじゃないかなとは思います。
なるほど。悩んでる時ってやっぱり目先のことばっかり考えちゃうと、どんどんどんどん不安になっていっちゃうと思うんですけれども、さっきれいさんのお話にあったようにちょっと長期的な方向に目を向けて、人生って長いからその目先のことじゃなくて、5年後10年後のことを考えるとちょっとその恐怖心っていうのも和らぐかもしれないし、
そしてまたその5年後10年後のことを考えながら未来を組み立てて、それでもまだ怖いなって思った時も、もう楽しめばいいやみたいな失敗してもやり直しが効くんだから戻ってこようみたいなぐらいの気持ちで開き直るっていうのが一つ手かもしれないですね。
そうですね。そうするとちょっと気が楽になって、失敗したらまた今のところに戻ってくるっていう選択肢は僕は一応それ残しておいたつもりで出たんですけども。そうしたら最初の転職なしについて言うと、確かに今すごく知名度のあるいい会社で働いていて、それを手放して全然無名のところに行くっていうのは確かにキャリア的にリスクではあるんですけど、
ちょっと1年とか2年とかやってみて、実際にその1年後ぐらいに帰ってくる機会があるかっていう風に誘われたんですよ。結局そこには戻らずに新しく転職したところで最初はその元々の会社に5年間いて、その次行った会社は5年は行ってみようと思って、
1年後にはお誘いを元のところからいただいて、なんですけどもそれをお断りして新しいところに行ったら結局結果的に10年以上いたんで、楽しくて自分の力にもなったし、今の自分があるっていうのもそれがあったから新しいところに行ってみたからあるので、結果的には元のところでもその経験も役に立ちましたし、新しい経験も役に立って今の自分ができたっていうのはあるので、
その辺の自分の精神的なハードルをいかに下げるかっていうところがキーだと思います。
分かりました。ぜひ恐怖心でもう前に進めないなと思ったときは、この心のハードルを下げるっていうことを参考にしてみてください。
はい。
続いてのご質問です。岐阜大学のイベントでレイさんがおっしゃっていた、やりたいことは早く行動した方がいいという言葉が印象に残りました。
ただ、海外に出ることも含めて人と違うことをする勇気が持てません。
考えすぎてしまうところがあって、無難な選択をした方が周りから悪く言われないんじゃないかと考えてしまいます。
どんなことにも臆病にならずに挑戦するにはどうしたらいいですか?というご質問です。
これも恐怖心とかっていうところが一つ目のご質問に共通するかなというふうに思うんですけれども、
自分の人生の選択といえども、やはり周りの声って気になってしまう方多いと思います。
レイさんも、これを言ったりやったりしたら周りに反対されそうだなと思われた経験あると思いますが、そんなときレイさんはどうやって勇気を持って挑戦したんですか?
実は我々のポドキャストでゲストに出ていただいた日宮克彦さんとの対談の中で、これもなんかすごく勇気をもらった言葉というか、今まで聞いた言葉の中でもすごく胸に刺さって印象に残った言葉なんですけれども、
人の才能って何なのかっていう会話になったときの日宮さんのお答えが、人の才能っていうのは自分なりの癖だと。
人と違う癖っていうのが才能なんだっていう定義を彼はさせたんですよね。
そう考えると、才能って人の数だけ世の中にあって、人との違いっていうのは実は才能なんだから、それを押しつぶすのではなくて、それをいかに磨くか、そしてそれをいかに伸ばすかっていうのが彼の教育に対しての考え方だっていうのをいただいて、
そういう目線があったのか、その才能っていう言葉の定義は人とは違う癖っていう定義をされていて、そうして考えると人と違うことって実は全然悪くないことなので、周りから丸く言われる言われないっていうのは、もちろん何か指摘されたりする場合もあると思うんですが、それこそが自分の才能だっていうふうに思うのが重要なんじゃないかなと思います。
そうですね。そう考えれば同調圧力に押しつぶされることなく、自分らしい人生を送れるかもしれないですね。
そう、だからその辺は確かに日本社会の中で出る杭は打たれるって言葉があるぐらい、とか同調圧力とかっていうのが言葉があるぐらい、人と違うことをするなっていうプレッシャーはあると思うんですよね。
うん、あると思います。すごく。
もちろんその日本という社会がすごく秩序がある社会だと思うんですけども、そのいいところを見るとやっぱりそうやって人と合わせているところがあるので、あれだけ人が多い東京とかでも安全で秩序があって、そしてあそこまできれいな社会、物理的にゴミがない社会っていうのもそういうところからできている部分ではあると思うので、役に立つ部分ではあると思うんですけども、
ただそれに押しつぶされてしまうと自分の才能を押しつぶすことになってしまうので、そこはちゃんと切り分けて自分の他と違うっていうところは悪いことではないっていうのはちゃんと認識しておくべきじゃないかなと思います。
なんかレイさんのお話を今聞いてて、ちょっとなんか同調圧迫力に押しつぶされそうになった時には、なんか自分から一旦離れて、自分っていう人間をちょっと俯瞰して別の目線で見て、この子をこれから伸ばしていってあげるためにはどんないいところを伸ばしていったらいいのかなとか、ちょっとこう他人事として捉えるというか、
そうすると、より才能っていうのは人との違いなんだから、違う道に進んでもいいんじゃないのっていう、自分に対して背中を押すことができるかもしれないなぁなんて私は思いました。
そうですね。だから一歩下がってとか一歩ちょっとこう引いてみて、人生は40、50になってもまだその先20年、30年っていうある時代なので、特にもしこのご質問をしてくださった方がお若い方でしたら焦らずに長い目で失敗してもやり直しは全然効くっていうところに振り返るというか開き直るのは、
それはそれで一つの技として役に立つと思います。
続いてのご質問です。時代が目まぐるしいスピードで変化する中、どうやって長期的なビジョンを立てたらいいですか?という質問です。
いや本当にこの番組でもね、よく時代が目まぐるしく変化するっていう話はしていますが、これだけやっぱり変化のスピードが速いと未来が予測できないなーって感じてる方も多いと思います。これについてはレイさん、どんなアドバイスされますか?
いや正直ちょっとこれ僕はですね、ここ数年考え方を変えたのかなって自分でも思うんですけども、っていうのも昔は特にその30代40代になってからは、その自分のビジョンを持つ、例えば5年後のビジョンを持つっていうのはすごく大切だったと思ってたんですね。
確かに思ってる部分も未だにあると思うんですけども、なんか最近こうちょっと考え方が変わってきたのは、前まではその例えば5年後10年後の自分がどうなってたいかっていうのは、例えば何をしてたいかとか、何のために仕事をしてたいかとか、存在意義は何かとかっていう、ちょっと哲学的な捉え方をしてたところがあるんですね。
そうなんですけど、なんか今ちょっと考え方が変わった部分っていうのはですね、今こんだけ世の中が大きく変わって、それこそ特にそのAIがどうのこうのっていう風になった今、2年後に自分の仕事があるかとか、2年後何してるかとかって、ビジョンを描いてもそれに向かって計画を立っても狂う可能性がすごく出てきてると思うんですよね。
いや、ほんとその通りですよね。多分このご質問を寄せてくださった方もそれを痛感しているんじゃないかなと思います。
はい。
自分の一人の起業家として、21歳でも22歳でも十分自分のやりたいこととかやってみることが分かれば、そっから成形を立てていってキャリアを作っていくのが全然可能になった社会なので、その社会の仕組みに入らなきゃいけないっていう束縛から離れる考え方もあってもいいんじゃないかなと思います。
僕はその10代になる子供たちがいて、ここ2、3年で大学に進学する世代にはなってきてるんですけども、その子たちが社会人になって、その子たちにどういうアドバイスを与えるかって考えるときに、
親からもらわなかったアドバイスをあえて子供たちに渡すとしたら、何を伝えるかなと思うと、とにかく最初の10年間で経済的に独立をする土台を作りなさいって言うと思うんですね。
僕の20年、30年くらい前のときは、誰からもそういうアドバイスをもらわなかったですし、そのときはまだまだ時間があるなっていうふうに思ってたんですよ。
でも、あれよ、あれという間に30代、40代になって、まだ僕はちっちゃい子もいるので、ちゃんとお金を稼いでその子の教育にも払える条件をしなきゃいけないんですけど、
でも、20代のうちに経済的な独立をっていうことを意識してなかったんですよ、僕は個人的に。
私もそこまで考えなかったですし、世の中結構下積み期間が必要な仕事っていっぱいあるじゃないですか。
会社勤めとかしちゃえば、初めの10年間で経済的な土台って比較的築きやすいと思うんですけど、会社勤め以外の下積み期間があるような仕事だと、なかなかそれはできないですよね。
そうそう。もちろん給料とかアルバイトとかいろんな形でお金を稼ぐことはできますし、今の時代、もう本当に副業なんかも日本でもだいぶ緩くなってきたりとか認められる時代にはなってきてはいるので、
そうですね。
稼ぐ術っていうのは他にもあると思うんですけども、そうした時に、やっぱりいかに経済的な独立ができると、その後の選択肢もまた増えると思うんですよ。
別にそのお金持ちになるっていうことが目的ではなくて、お金のために仕事するわけってもなくて、じゃなくてその経済的に独立することが、なんか一つその新しい世界を切り開く術にはなるのかなっていうのは今の時代、特にそう思います。
でもなんか、さっきの一個前の質問では、れいさんはやりたいことがあったら早く始めた方がいいっていうお話があったと思うんですけども、なんだろう、やりたいことがあまりお金を生まないものだった場合、そうなるとなかなか20代で経済的な土台って気づけないなみたいな。
でもだからといって20代でちょっとあんまり、やりたいこととは違うんだけれどもお金はある程度稼げるっていう仕事をしちゃうと、今度はやりたいことをやり始めるのが30代とかちょっと遅くなっちゃうなっていうそのバランスがなかなか難しいですね。
一番の、これ串で言うのは簡単で、僕がそれができてるかっていうとそうじゃないかもしれないんですけども、やりたいことがどうやってお金になるかっていう仕組みを常に考えるっていうのは一つ方法としてあるんじゃないかなと思います。
例えば、これがいい例とは言わないですけども、最近ここ10年でできた仕事で、YouTuberみたいな仕事があるじゃないですか。