1. Ray Wow FM
  2. #26 クロスポリネーションとは
2020-02-06 17:13

#26 クロスポリネーションとは

ナレッジマネジメントの秘訣として、クロスポリネーションをゆめみでは採用しています。標準化やライブラリー化が組織においてうまくいかない理由ともに、Spotifyで取り入れられているクロスポリネーションの考え方を示します
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おはようございます、Rayです。
本日も、Ray Wow FMの時間がやってまいりました。
Ray Wow FMでは、主に株式会社耳に関する様々なテーマを扱って、
時にはゲストもお招きしながら、ゆるくやっていくラジオとなっております。
はい、今日はですね、前回に続いて、ルール、ガイドライン、標準、
そして、もう一つの考え方である、クロスポリネーション、相互受粉みたいな、そういう考え方を説明したいなと思います。
まず、ルールに関しては、例えば今、懸念になっている新型コロナウイルスに例えてしまうんですけれども、
そのルールとしては、必ず守るべき行動というところで、
例えば、感染の疑いがある人は、検査に行くであったりとか、
出社を控えるようにみたいな形で、必ず守るべき行動ということを指しますと。
これに関しては、例外がないものとするというところですね。
次に、ガイドライン。これに関しては、そこの判断基準とか指針というところに従って行動するものであって、
状況によって適切な行動をするべきものであると。
なので、必ず従うものというよりは、判断指針ですね。
例えば、ウイルスに感染しないように手洗い、うがいをするとか、人混みを避けるとか、そういった指針ですね。
それだけをやっておけばいいというわけではなくて、そういったものを指針としながら、自分で状況に合わせて最適な判断をするものであると。
というのがガイドラインですね。
標準。こちらに関しては、例えば、企業によっていろんな指針が出ていますけれども、
その中でも特に、GMO社とかでも行っていたように、全社的に出社というところを行わず、在宅勤務とするという、
そういった方針を定めて周知する。
ただし、部門とかプロジェクトとか、そういう一部の対象範囲によっては、そういった物理的に出社しないといけない場合もあるので、
そこは個々、部門とかプロジェクトの判断で例外にする、あるいは上書いていくという形で、一旦全体に守るべきルールが適用されるけれども、
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そのルールというところを、部門である対象範囲が独自の判断で上書いたりとか、変更することができるというようなものですね。
実際、イメミでも起こったことが、通常、お客様と初めて会ったときに名刺の交換をする。
これは当たり前だと思うんですけれども、当たり前すぎて暗黙のルールになっているような形ですかね。
つまり、名刺を渡すというのは標準になっているわけです。
ただ、以前、新卒2年目の山田君が、自分だけは名刺を渡さない、お客様と会っても名刺を渡さないというローカルルールを自分に適用して、実際に行動したというところがあったんですけれども、すごいですよね。
えっ、名刺を渡さない、どういうこと?みたいな。
そういう行動というのは、今の話に例えて言うと、全体としては、名刺を渡すというのが標準になっています。守るべきルール。
ただし、私だけは、あるいはこのチームだけは、あるいは、とある国とかによってはそういう文化がないので、名刺は渡しません、みたいな。
そういう形で、個別にルールを渡す。
このように、 ルールを変えることができる。というのが標準という考え方ですね。
標準というものをどう捉えるかによって、結構、もめたりするんですけれども、
いわゆる、間接部門とか、情報システム部門とかで、セキュリティポリシーみたいなところの中で、必ず守らないといけないもの、ルールというところと、
例えば、漏洩を防ぐためのガイドラインと、
一旦全社に適用されるけれども
個々部門によって方針を変えてもいいよという標準
そういったものを切り分けないと
情報システム部門が何でもかんでもこれはルールですという形で
非常に本来は支援する部門であるはずが
非常に制約を課すような
場合によっては敵対するような部門に
事業部門からするとなってしまうと
これはやっぱり情報システム部門自体も
ルールとガイドラインと標準というものの
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考え方自体をしっかりと持った上で
これは標準なのかこれはルールなのかというのを
やっぱり考えておかないといけないですね
ルールというのはそれを守る
必ず全員が守らないと
全体として大きな問題が起こるようなものですよね
一人でも守らない人がいるとやはり
大きな問題になったりとか
メリットが得られないようなものですね
一方で標準というのはそういうものではなくて
個々の事情に合わせて例外というところもあるので
例外を標準を定めた部門が認める
許可をするのではなく
個々それぞれの部門が
上書くことができるようなものです
できていいですよというふうにしないと
非常に状況に合わせた対応というのはできなくなるので
これが標準の考え方ですね
最後に最後の考え方が
クロスポリネーションという考え方です
これは何かというと
蜜蜂とかが
花粉をですね
花から花へ蜜を吸う中で
花粉をそれぞれこういろんな
花に映す
そういう様子というか
そういう作用を相互受粉みたいな形で
言ってるんですけども
それをクロスポリネーションという形の言葉で言われてます
でこれは何かっていうと
そのスポッティファイですね
スポッティファイという会社
こちらスケーリングアジャイルという形で
アジャイルを大規模に行う組織として
手本見本になるものとして有名なんですけども
このスポッティファイの組織において
標準化
いわゆるスタンダライゼーションというところよりも
クロスポリネーション
相互受粉というところを大事にしようという考え方で
この標準化というのをクロスポリネーションでやっていこうという風に
指針を示してます
これは何かというと
相互受粉どういうことかというと
例えばよくあるのが
このライブラリーを作りましたと
この部品を用意したので
これを使って開発などを進めてくださいという場合に
よくある話がその部品というところが
まだ完成度が高くない場合
あるいは実際に使ってみると
少し改良の余地がある場合に
部品を作る具体に改良を流しても
最初のうちは改良されるけれども
そういう改良の要望がどんどんどんどん
溜まっていくと
なかなか改良が追いつかないと
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実際その部品を使っているところからすると
早くしてくれないと
その部品を使ったものというところが
期限に間に合わないとか
あるいは品質に影響があるとか
そういった問題というところってやっぱり
起こりがちだと思うんですよね
場合によってはその部品というところを
ちゃんとメンテナンスしていく
そういう部隊というところが
しっかりと維持されないことによって
いつの間にかその部品を使っているけれども
メンテナンスされないままなので
結構時間が経って蓋を開けてみると
かなりその部品が老朽化していて問題になるみたいな
そういうことっていうのはよくありがちなので
なかなか共通部品化というところとかが
なかったりするのってよくあると思うんですけれども
特に組織が大きくなればなるほど
この時の考え方として
このクロスポリネーションというところが
非常に有効になるんですけれども
その通常であれば部品を作る
そういう組織っていうところは
必ずこの部品を使ってくださいと
部品はどんどんどんどん改良されますから
改良されるたびに
その部品を取り替えて
新しいものとして取り替えて使ってくださいと
有効ある意味
ルールみたいな考え方っていうところが
適用されると思うんですけれども
そうではなくて
部品を作るチームっていうのは
あくまで最初に作る部品っていうのは
仮の部品であって
この部品をコピーして真似をして
それぞれのチームが
自分なりの創意工夫で部品を改良して
使っていいですよっていう
そういうコピーをするための
元のドラフト素案みたいな感じですかね
なのでそれぞれが
どんどんどんどんいいものを作っていくと
それぞれのチームで改良された
例えば元々の部品がAというものとすると
それぞれのチームでA1、A2、A3、A4、A5
みたいな形で
いろんな部品の改良が
進むと
でそれを見て
A1の部品がいいなと思ったら
それをまた改良して
A11とかA12とか
A1のアシュっていうところが
どんどんできていく
またそれを見て
別のチームが少し改良していく
という形で
どんどんどんどん
それぞれのチームが
改良していく様子っていうところが
そのクロスポリネーションですね
では元々その部品を作る
Aという部品を作ったチームは
そういう風に改良されていった
部品Aですね
A11とかA23とか
A345とか
そういう部品の改良を
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つぶさに観察しながら
これは
元々作ったAだけれども
部品を作る側からすると
この改良が一番いいなっていう形で
A35とかっていうところを見つけて
それを元々あったAに対して
上書いて
それを最終的にこれが良いという
マスターの部品にするというような形で
A35っていうところを
最新版として持つっていう形ですね
そういう形で
元々部品を作る
そういうチームでさえも
他のチームとある意味
対等な関係性
ウイルスに例えると
最初の部品を作ったチームってのは
最初のウイルスで
どんどん変異していくみたいな形ですかね
そういうことを許容するという形ですね
そういう考え方っていうところが
クロスポリネーションっていう考え方で
イメミのライブラリを作るチームっていうところも
このクロスポリネーションっていう考え方で行っていて
もっと言うとそのクロスポリネーションチーム
クロポリと呼んで
チーム名もつけてるんですけども
名前を知らない人からすると
なんだ
クロポリンテっていうね
あるいはなんだ
クロスポリネーションっていう形で
結構ツッコミがあるんですけども
そういう新しい考え方っていうところを
知ってもらう意味でも
クロスポリネーションっていう名前に
チーム名をしてます
でこれって
いわゆるオープンソースにちょっと近い
オープンソースソフトウェアに近い考え方ですね
それぞれがどんどんコピーして
いいものを作って改良していって
それがまた取り込まれるみたいな形なので
非常にその変更
変化が激しいような状況に適した考え方で
特にそのナレッジとか
知恵とか
結構その勝ちパターンみたいな
そういうものを組織において蓄積して伝達していく
そういう場合においては
このむしろ相互受粉みたいな考え方の方が適していて
誰かが積み上げたこの勝ちパターン
この
伝統の垂れみたいなものを必ず使え
みたいなところもあるとは思うんですけれども
外部の状況がどんどんと変化する時代においては
常にその垂れっていうものを
よくしていかないといけないので
どちらかというと相互受粉っていう考えの方が
適しているので
なので多くの組織でこのナレッジですね
知恵をどう管理していくのか
っていうのが
っていうナレッジマネジメントの観点で言うと
なかなか標準という考え方はうまくいかない
相互受粉っていう形で
相互にいいものをパクって改良して
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管理するっていう意味では
一番いい改良っていうのを常に
知恵を管理するチーム
ナレッジマネジメントするチームっていうのが
持っておくと
もっと言うとパターンに合わせて
こういうお客さん向けはこの勝ちパターンがありますよ
このお客様向けにはこういう応対をしましょうみたいな
パターン別にまとめたりはする
整理する役割ですね
整理整頓するそういった考え方で
管理していく
ベースとしては相互受粉
クロスコーディネーションという考え方が大事
っていうことですね
ので整理するとルール
ガイドライン標準
そして相互受粉
クロスコーディネーションっていう考え方
この4つっていうところを切り分けながら
何のために
この
制約を課すのかっていうことを考えたときに
絶対に守らないとみんなが全体として
不具合を生じるのが
のでそれを防ぐために行うルールであったり
状況によってその
適した判断をするために
ガイドラインっていうのを
示すものであったり
一旦全体にルールを波及させるけれども
個々の状況に合わせて
上書いていいよっていう標準
それから今最後に話したような
それぞれで独自の進化変化っていうところを
行っていいですよ
でいいものっていうのは
また元のものに還流させますからっていう
相互受粉っていう考え
それぞれっていうところを
切り分けてしっかりと設定して
あの全体を
組織に伝達する場合は
明確化するっていうところ
この言葉の定義っていうところを
しっかりと行うっていうことは
結構重要だと思っていて
こういうところもしっかりと
あのイメミの中では行っていこうとは
思っていますね
はい以上
特に今日は標準と
クロスポリネーションという考え方を
説明しました
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