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おはようございます。鶴岡慶子です。この配信では、花火や天気、言葉に関することなどをお話ししています。司会やナレーションを通じて、日々感じたことなどを語る声の日記です。毎朝更新しています。
予想通り、関東は雪が降りました。大雪警報が東京23区に出されるのは、昨年2月10日以来のことだそうです。
高速道路が計画封鎖という言い方で良かったかどうか、立ち往生を防ぐために通行止めに早めにしたことで、一般道が渋滞しているというニュースを見ました。
私はちょうど、司会者の仲間と会っていたんですけれども、その司会者のお子さん、現在神奈川にいまして、車で移動しているということなんです。
靴はスニーカーだって言ってましたし、車のタイヤはスタッドレスタイヤでもないということで、結構みんな無防備でいるのかもしれないなという感想を持ちました。
ニュースとかでかなり注意警戒を呼びかけても浸透していくっていうのは難しいことなのかなって思います。
自分だけは大変なことに巻き込まれないだろうっていう、いわゆる正常性バイアスが働いちゃうんでしょうね。
この正常性バイアスについては409回の配信の中でお話をしています。
正常性バイアスの落とし穴というタイトルでお話をしています。
後から話を聞いたら無事に帰宅したという知らせがあったので安心したんですが、SNS上では別の私の知人が渋滞していて家に帰れるかわからないって書いてる人もいました。
でもうちにはワンちゃんがいるので何としても帰りたいとも書いてありました。
正常性バイアスって私たちにとってはとっても大事な力ではあるんですけれども、後から事の重大さに気づいた時にはもう大変なことになっているっていうことが多いんですよね。
今回のこの雪のことについては結構前から呼びかけていたような記憶があります。
私もこの配信の中でちょいちょい呼びかけていたんですが、あちこちからそういう情報が出ている時はどうぞ我が事として捉えていただければなと思います。
関東に雪を降らせているのは南岸低気圧、南岸ローと呼ばれるもので、日本の南の海上を発達しながら東へ進む低気圧です。
この時期南岸ローが通過するとき、冷たい空気がこの低気圧に流れ込むようなそんな流れができて、その場合東京では地上の気温が0度近くまで下がっちゃいます。
南岸ローから伸びている前線の北側に冷たい空気の層ができたりとか、あるいは北東からの冷たい空気が入ってきたりします。
それで雪が降りやすい気象状況になるんです。 ただこの0度近くまで下がるというこの気温ですけれども、1,2度の違いで雨になったりするので、
南岸ローの位置によっても違いますし、必ず雪になるとは限らないので、正確な予想は非常に難しい気象現象の一つとされています。
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これ本当予報官なかせなんです。 東京って人口がおよそ1400万人を抱えていますし、またお仕事で神奈川や埼玉、千葉に住む人たちも日中は移動しますよね。
数センチ降っただけでも暮らしに大きな影響を与えますから、雪の予想がより正確にできるような技術革新が期待されるところです。
今のところ向こう1週間を見ますと、8日9日も今回と同じような南岸ローが発生して東に抜けていくような予想になっています。
これまた雪か雨かは判断が難しいんですけれども、一応頭に入れていた方がいいかもしれません。
今日は関東の雪についてお話をしたんですが、実は現在秋田市の積雪はゼロなんです。
雪に慣れている秋田はゼロ、雪に慣れていない関東で大雪。これは結構珍しいことだと思います。
東京で雪が降っていても秋田市で積雪ゼロっていうことがなかなかないことだと思うんです。
多くの場合この南岸ローが東に過ぎますと、西高東低のいわゆる冬型の気圧配置になりやすいので、今度は日本海側で雪になりやすくなります。
なので秋田市の積雪ゼロもいつまでも積雪ゼロなんじゃなくて、この後ちゃんと雪が降ると思います。
その場合、太平洋側ですっきり晴れることが多いです。とはいえまず目の前のこと注意が必要です。
関東の雪、今日特に午前中は情報をチェックしながら慎重に行動してください。
この配信はアップルポッドキャスト他各種プラットフォームでお届けしています。ではまた明日もお会いしましょう。
鶴岡慶子でした。