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おはようございます。花火鑑賞士、気象予報士の鶴岡慶子です。
この配信では、花火や天気、言葉に関することなどをお話ししています。
毎朝更新している、声の日記です。今日も最後までお付き合いください。
勉強と学びの違い
今日は、私たちが普段何気なく使っている、勉強、学び、気づき、この言葉についてお話しをしようと思います。
学びや気づきは、名詞なんですけど、これを使うときに、気づきをもらった、学びをもらったという表現を使う方がいます。
これは、正しくない表現です。気づきとか学びというのは、どちらかというと、自分の内側から湧き上がってくるもの、あるいは自分で取りに行くものなので、
誰かから手渡された、受け取ったというイメージにはなりにくいからです。
ナチュラルな言い方としては、気づきを得た、学びを得たという表現になると思います。
もらったということでいうと、他に違和感のある表現としては、感動をもらった、やる気をもらったというのもあります。
やる気とか感動って、やっぱり自分の内側の感情ですよね。
外から与えられたものではないので、感動をもらったとか、やる気をもらったというのは、ニュアンスとして合わないと思います。
本来的には、感動した、やる気が出たという表現になると思います。
少し話がそれましたが、学びに近い言葉として、勉強という言葉があります。
学ぶということと勉強するということは、よく混同されるのです。
勉強というのは、一般的な知識を習得することなんです。
学校での授業やテストのためだったり、仕事で必要な知識を覚えるというような、やらなきゃいけない感の強い印象です。
では学びはどうかというと、好奇心から生まれる自発的な習得なんですね。
必要に迫られるというよりは、もっと知りたいとか、面白そうというような探究心の気持ちがベースになっています。
学びというのは、勉強で得た基礎知識を、自分の興味だったり関心に応じて深めていくプロセスなんです。
ざっくり分けてしまうと、高校までが勉強の場、大学は学びの場だと思います。
勉強している姿、学んでいる姿、どちらも旗から見ると同じような姿に見えるかもしれませんが、ずいぶん違うなって思います。
やらなきゃいけない感はあるんですが、勉強がなければ学びも起こりません。
どうしてかというと、勉強することによって選択肢が見えてくるからなんですね。
選択肢が見えて、これ面白そうという選択をすることが初めてできるんですね。
選択してこそ、そこに学びが起こってくるということです。
さらに気づきというのは何かということなんですが、学びとやはり似たような文脈で使われることが多いです。
でも性質には違いがあります。気づきの方は無意識レベル、学びの方は意識レベル。
これどういうことかというと、気づきの方は自分で意識していないタイミングで発生するもの、ハッとするという感じですね。
そして学びの方は自分の意思で情報とかスキルを取りに行くというそのプロセスのことなんです。
そう考えると気づきは自分の中からポンと湧いてくるような感覚ですよね。
そして学びの方はもっと知りたい、できるようになりたいというような好奇心とか意欲が原動力になっているというものです。
もっと掘り下げていきますと、気づきというのが自分の中からポンと湧いてくるような感覚であるならば、自分が空っぽならば何も出てこないわけですよね。
ということは気づきがあるということは学びがあるからだと思うんです。
学びが前提にあるからこそ気づくことができる。
学ぶというようなプロセスを経ることで頭の中に知識だったりいろんな視点が蓄積されていきます。
その下地があるからこそふとした瞬間にああなるほどこういうことだったんだという気づきが生まれるわけですね。
学びの前提は勉強でした。
気づきのメカニズム
勉強があってこその学びが始まり、学びがあってこその気づきが生まれるということです。
その気づきってそれまでいろんなものを学んできて自分の力に蓄えてきたものがそれぞれがつながる瞬間なんじゃないかなって思うんです。
それって一過性の何かを覚えるだけっていうことではなくて、覚えた先にもっと知りたい、もっと聞きたい、もっとやってみたいっていう学びがあり、
それがつながった時に自分の世界観が変化していく。
変化するその化学反応みたいなことが気づきということなんだろうとも思います。
その化学変化が自分の人生の中でたくさん起こったならば、それは価値あることだし豊かなことだなって思います。
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それではまた明日。
