1. 音声で聴く スポーツ、ここが知りたい
  2. 競技と母校監督…〝二刀流〟へ..
2022-08-24 12:00

競技と母校監督…〝二刀流〟への思い レスリング・高谷惣亮選手

レスリング男子フリースタイルの高谷惣亮(ALSOK)が9月、ベオグラードで開催される世界選手権に92キロ級で出場する。
2021年東京大会まで五輪3大会連続出場を果たし、今春からは母校・拓大で兼任監督も務める。
選手と指導者の〝二刀流〟に加え、来春の筑波大大学院の博士課程進学を目指し、英語の勉強にも取り組む。
東京五輪後もすぐに現役続行を決め、競技に勉学に貪欲な33歳は、間もなく待望の第一子が誕生予定。
父として挑む世界選手権に向けた意気込みについて語った。
(聞き手・田中充)

 


■この番組は

産経Podcast「音声で聴く スポーツ、ここが知りたい」は、アスリートご本人やコーチ、団体運営者の肉声インタビューをお届けします。

【制作】産経新聞東京本社・運動部
【更新】毎週水曜日(予定)

                                      

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産経新聞が音声でお届けするスポーツ、ここが知りたい。担当する運動部の田中充です。
今回は、9月に開催されるレスリングの世界選手権に男子フリースタイル92kg級で出場する高谷壮介選手にお話を伺います。
高谷選手は、2012年ロンドンオリンピックから2021年東京オリンピックまで、オリンピックに3大会連続で出場。この春からは、母校卓足大学のレスリング部の監督も兼任する立場で、現役を続けていらっしゃいます。
高谷選手、世界選手権の出場おめでとうございます。この6月に開催された明治杯で通算7度目の優勝ということで、見事に代表役を勝ち取られたわけですが、東京オリンピックが終わって年齢的にも33歳で、今なおこの日本のトップ、そして世界のトップを目指して活躍されているこの原動力というのは、高谷選手にとってどういうところにあるのでしょうか。
高谷選手 年齢だけで見ると、33歳というのはレスリングをやっている選手というのは年寄りというか、かなりベテランの域にはなるんですけど、それでも自分が33歳というように競技を続けていけるのは、まずやれる環境があるということがまず一つなんですけど、またそこに加えて自分のやる意志、自分がちゃんと納得できるまで生きているのかとか、
そういった自分のやりたい、ここまでやりたいという意志があるから、ここまで続けていけるのではないかなと思っています。
高谷選手 やっぱり東京オリンピックが終わって、大体アスリートというのはオリンピックで引退してというのが続いてくるんですよ。僕自身もリオオリンピックが終わったときに引退かなというのは考えてはいたんですけど、でも恩師の西口先生が、お前がやっぱりレスリング界を引っ張っていいかな、あかんというので、じゃあもうちょっと頑張ってみるかというので、僕も火がついて、本当にすぐに切り替えてというので続けてこれたんで。
またこの東京オリンピックが終わった後も、言われたのは全く大の監督になったときにどうせなあかんかわかるか、お前負けたらあかんのやと言われて、そうですよねって言って、お前が勝たなあかんし、それを見て学生たちも頑張るというので。
本当に自分の選手と監督業で二つを同時進行にしていくというのはかなり難しいことで大変なんですけど、僕自身も好奇心を持ってまたマルチタスクでやっていくことは本当に光栄なことだと思うので頑張っていきたいなと思います。
東京オリンピックが終わった後、年齢的なことも踏まえて、引退が頭をよびるということは全くなかったんですか?
03:04
引退は本当に全く考えたことはなくて、東京オリンピック終わって理想式終わって、その日帰ってすぐに練習を始めたんで。
休んじゃうと、次に復活するときにかなりだらけてしまったりするので、いつも通りのルーティンをあまり崩したくないので、すぐに練習を始めました。
今お話しされたように、僕もレスリング部の監督をやりながら劇を続けるというのは結構大変なことなんですか?
大変ですね。スカウト活動であちこち行ったりだとか、学生の指導だったりとか、それに加えて自分の練習もあるので、自分の練習をしていたら学生は見れないというジェレマもありますし。
学生の練習が終わった後に自分の練習をやったりというので、以前よりかは練習の強度は下がってしまっているんですけれども、その中でも自分が勝てるようにやっていきたいなと思っています。
質を追求されている感じですか?
そうですね。年齢を重ねていったら量はどんどんできなくなってくるので、量をやっていく中でもいかに質のいいトレーニングができるかというのは考えています。
学生と接している時間に、ご自身の競技にプラスになるような発見とか、そういったものがあったりするのでしょうか?
結構よく言われるのが、学生を指導している時とか話している時、技の技術トレーニングとか指導している時とかには、自分が話したりすることで自分の中で整理がつくというのがよく発見としてあるんですけれども、
なので自分が漠然とやっていた技だったりというのが言語化することで改めて身につくというのは感じますね。
高谷選手、さっきも33歳とおっしゃっていましたけれども、もともと大学院に通われたりとか、結構若い時からレスリングをきちんと言葉で発信していくことをされておられたと思うんですけれども、
若い時にしっかりとやってきたからこそ、今元気を続けられているなというような実感できる部分ってあったりしますか?
そうですね。やっぱり僕自身ずっと74キロ級でやってきて、その時から必要なのはフィジカルのトレーニングだったりとかというので、自分にいかにプラスになるものがあるのかというのを考えてまた実行してきてというのがあるので、今があるとは考えています。
東京オリンピックが終わって、いろんな過去競技でレガシーとか競技のその後の普及、人気、いろんなことを言われていますけれども、今のレスリング界というのは高谷選手から見て、東京オリンピックを経てどういうふうな影響が出ているか、あるいはまだ出ていないとすれば自分がどういうふうにそこにアプローチしていきたいと考えていますか?
06:04
そうですね。本当に良い意味でも悪い意味でもレスリング界というのは保守的ではあるので、オリンピック以外ではレスリングは注目されないというのが本当に今も変わらず、東京オリンピックが終わった後もやっぱりそこは変わっていないなとはずっと思っています。
なので、僕自身が選手としてやっていくのはもちろんですが、また今後レスリング界に何かイベント的なものだったりとか、もっと注目できるようなイベントができればなとはちょっと漠然とですけど、そういうのは考えていって、レスリングってこんなに面白いんだよとか、またそうすることで競技を始めたいなというお子さんたちが出てきたりだとか、そうなってきたら競技人口が増えて競技レベルが上がってくるようなことにもつながってくると思うので、
僕は来年から筑波の博士課程に行く予定しているので、そういった地域とスポーツをつなげる研究をしたいなというのをテーマに考えていて、それを今後やっていきたいなと思います。
高谷選手といえば大会で勝った後のパフォーマンスが非常に有名ですし、タックル王子というような異名を取ったりとか、非常にご自身のパフォーマンスでレスリング人気というものを高めたいという意識もすごく持っていらっしゃると思うんですよね。
その意味ではご自身の活躍というのが何よりなのかなと思うんですけども、東京オリンピックというのは1年人気で始まってますから、2021年に行われていて、パリオリンピックが2年後に迫ってきているんですが、今現在高谷選手の中で4大会目となるパリオリンピックというのはどういうふうな考えでいらっしゃるんでしょうか。
正直失礼な話になるかもしれないんですけど、特別な思いというのはなくて、相手が言うのも、お前3回も出てるんだからって言われるので、僕にとってもロンドンのとき初めてオリンピックを決めたときの感情と東京オリンピックを決めたときの感情というのは全然違って、もし4回目を目指すときに自分がどんな思いなのかというのは想像はできないんですけど。
でもやっぱりロンドンのときのようなフレッシュな感覚ではないと思うので、出るからにはメダルを取らないといけない。そういうような感覚にはなるんじゃないかなと思います。
一年一年勝負していった先に見えてくれれば、メダルを取るためのオリンピックという感じですか。そういう意味でもまずは世界選手権ということで、今回弟の大地選手と兄弟出場ということになるんですが、改めて今年の世界選手権にかける目標をお聞かせ願いますでしょうか。
世界選手権は僕の本来の階級は86キロ級なので、今回は92キログラム級ということで上の階級で。勝ち負けというのはもちろん大事なんですけど、上の階級でどれだけ相手を捌けるのか、どれだけ自分のテクニックを出せるのか、どんなような戦いができるのか。
09:19
ここでそこそこ戦えれば86キロ級の階級では体負けはしないと思うので、ここでいい結果を残してパリオリンピック86キロ級につなげていけたらなと思います。また弟も74キロ級で出場しているので、僕が2014年に銀メダルを取ったので、弟には金メダルを取って兄声を果たしたいと思います。
先ほど世界選手権の目標というお話もありましたが、ご家族はご自身に支えになっていますか?
本当に妻にはずっと一緒に頑張ってもらって本当に感謝はしているんですけど、本当に念願の妻が妊娠をしまして、4年間ずっと妊娠治療を続けていて、それでようやく授かったことなので、今コロナ禍で大変なんですけど、本当に妻も頑張っていて、今は里帰り出産のために地元の方には帰っているんですけど。
出産予定日が9月で、出発日がフリースタイル12日だったと思うので、妻の出産予定日が9月の4日なので、ギリギリ出産予定通りにいけば立ち会えるので、本当にそこは立ち会いたいなと思っていて。
大手から世界選手権の方に行きたいなと思っています。
本当に届ける勝利から一生目という、お父さんとしての一生目という形になっているんですね。
本当に待ち受けにしていきたいなと思っています。
なるほど。兄弟での活躍、そして我が子のためにということで、非常に大事な世界選手権になっていますね。
本当にいい姿を見せたいなと思っています。
分かりました。非常に楽しみにしております。
今日は高谷選手にお話を伺いました。ありがとうございました。
ありがとうございました。
12:00

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