-
-
スピーカー 1
で、どのように行われたかっていうところなんだけれども、当時の日本っていうのは明治維新とかその近辺だと思ってもらえればいいんだけれども、
近代化っていうのはこう推し進めていた反面、農村とか漁村っていうところ、まあ田舎だよね。田舎っていうのはめちゃめちゃ貧しい生活をしてたんだよ。
スピーカー 2
うんうん。
スピーカー 1
都市と田舎の貧困さっていうのはすごくあったわけ。格差っていうのが。
で、国内においてそのそもそもの身売り、人身売買的なものっていうのはまあそんなに珍しいわけではなかったんだよね。
表だってやってはないけど全然横行はしていた。そんな状況だったんだけれども、この唐行さんに関しても圧戦業者っていうのがいて、
その圧戦業者が貧しい農村をこう回って、年頃の娘、そういう生売買ができそうな娘っていうのをこう探して、
で、その子の親にお金を渡して、売春業者に引き渡すっていうような流れだったんだよね。
スピーカー 2
あー、はいはい。
スピーカー 1
で、圧戦業者っていうのはその売春業者からの手待ちんで儲けてたんだよ。で、売春業者はそのまま売春させてお金を儲けるっていうそんな仕組みね。
スピーカー 2
はいはい。
スピーカー 1
まあ人の転売みたいなイメージなんだよね。もちろんそんな今じゃ当たり前のようにそんなの悪に決まってるけれど、当時はまあ珍しくはなかったぐらいな感じ。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
で、この唐幸さんって主に九州の人が多かったらしいんだよ。
スピーカー 2
あーそうなんだ。
スピーカー 1
そう。で、その唐幸さんたちがじゃあどこに売られていったかっていうところなんだけれども、まあ冒頭でちょっと東アジアや東南アジアって言ったんでなんとなく想像つくと思うんだけど、
例えば中国だったりシンガポールだったりフィリピンやタイとかインドネシアっていうようなところがまあ中心的だったんだけれども、まあ今のはアジア圏だよね。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
でも例えばハワイだったり北米、まあアメリカだよね。とかに渡った唐幸さんもいるし、ちょっと変わったところだとアフリカのザンジバルに渡ったような人もいるんだよ。
スピーカー 2
あ、そんなところまで。
スピーカー 1
そうそう。ザンジバルに、あのそのなんだ、俺ちょっと別の動画でたまたま見たんだけれども、その唐幸さんが昔生活していたこう居住空間みたいなのが今でも残ってて、
で、なんか現地の人も昔ここには日本人が住んでたんだよみたいなこうインタビューしてるようなあの動画見たことがあって、でそう、やっぱそれぐらいなんかアフリカに日本人が当時行くっていうこと自体なんかちょっと珍しいなって思っちゃうけど、まあそんな感じ。
まあいろんなところに渡ってってたっていうところなんだよね。
スピーカー 2
ああ、じゃあ日本にいるよりそっちに行った方が稼げるっていうことだよね。
スピーカー 1
いや違うよ。
スピーカー 2
あ、そうなの。
スピーカー 1
うん。だって売られてっちゃってるだけだから本人が稼げるからじゃないよ。
スピーカー 2
あ、そうか。
スピーカー 1
うん。
でかすぎっていうのはあくまでもその抗議の意味の唐幸さんであって、協議の意味の唐幸さんっていうのはもうただただ人心売買のもう反奴隷みたいなイメージを多分想像してもらった方がいいと思う。
スピーカー 2
ああ、はいはい。
スピーカー 1
うん。で、そもそもでさっきちょっと反奴隷みたいな形でっていうことを言ったけれども、だからこれそもそもなんだけど正規の手続き踏んでないのよ、行くのにあたって、渡航するにあたって。
スピーカー 2
うんうん。
スピーカー 1
まあ簡単に言うと密行なんだよね。
スピーカー 2
ああ、そうなんだ。
スピーカー 1
そう。だからもちろん表だって船に乗せられないから、まあ例えば貨物室みたいなところに押し込められたり、もう船室のもうなんだろう、ほんと奥の奥にこう詰め込まれてギュウギュウ詰めで、詰め込まれて、なんだその現地まで運んでったっていう風に言われてるんだよね。
スピーカー 2
はいはい。
スピーカー 1
だからそんな中だからめちゃめちゃその渡航する時の環境も悪かったし、でやっぱり中にはそういう船員から性的暴行を受けるような事例もあったらしいんだよね。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
そう。で、これある人の証言であるんだけど、性的暴行を受けないようにするために、まあ糞尿とかも垂れ流しだったわけよ、その船室で。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
だからその糞尿を自分にこう塗って、あの要は汚くしといて襲われないようにしたみたいな証言もあったりするぐらい、かなり劣策な環境で渡航してたんだよね。
スピーカー 2
うわ、すごいな。
スピーカー 1
うん。まあこれはあくまでも一例だとは思うんだけども、こういう状況の人もいたっていうところ。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
で、実際その唐幸さんが渡航して、じゃあどういう形で働いていたかっていうところに入るんだけれども、いわゆる海外の拠点の港に商館、商館ってあの商婦の館ね、が大体あるんだよ。で、そういうところで働かされてたんだよね。
スピーカー 1
そう。で、運が良かったカラユキさんは、そのままお客さんに気に入ってもらえて、愛人として、目掛けとしてね、そのまま連れ出してもらったりっていうような事例もあったんだけれども、そんな人はごくわずかで、ほとんどのカラユキさんっていうのは苦しい経済状況の中、自分の体を売って、で、心も体もすり減らして生活していったっていうのがほとんどのカラユキさんだったんだよね。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
だからそんな状況だから、やっぱり精神的におかしくなって、自殺するようなカラユキさんもいたっていうところなんだよね。
スピーカー 2
はいはい。
スピーカー 1
そう。で、じゃあそんなカラユキさんに対して、日本政府ってどうしていたかっていうところなんだけれども、日本政府はこれは基本的には黙認してたんだよね。
スピーカー 2
あーはい。
スピーカー 1
我関せずっていう感じ。で、これはカラユキさんが稼いだ現地のお金っていうのは日本に送金されるじゃん。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
結果的に外貨を獲得できるんだよね。日本として、国で見たときに。
スピーカー 2
あーはい。
スピーカー 1
だから日本の経済に貢献しているっていう側面もあったから、まあ見て見ぬふりをしたって言われてるんだよね。
まあこれはあくまで言われているだけで実際どうだったかっていうところはちゃんとわかってないんだけれども、ただ事実としてカラユキさんっていう存在はあったっていうところなんだよね。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
で、このカラユキさんっていうのはじゃあいつまで続いたかっていうところなんだけれども、まあこれに関してはもう尾形朗の正売売のあの歴史の回をちょっと聞き直して、もうね、なんと2回のさ、超ロングバージョンじゃん。
スピーカー 2
でもカラユキさんは触れてないな。
スピーカー 1
触れてないけど、そう、要はこのいつまで続いたかっていうのは尾形朗の正売売の歴史聞けば、あーなんとなくこの流れねっていうのはわかるんだよ。
国際的に人身売買に反対する流れっていうのが出てきたんだよね。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
で、これが1910年代ぐらいから海外の日本人売春宿っていうのは配信にこうどんどんなっていくんで、その世界的な流れに、流れを組んでね。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
で、それに伴ってカラユキさんたちもまあこう徐々に日本にこう帰っていくことになっていく。
ただ、その帰る場所がないカラユキさんもいたし、まあこれはもちろん親と完全に離別しちゃってるとか、まあいろいろ理由はあるけれども帰る場所がないとか、あとは自分の意思でそこに留まった人もいるらしくて、
だからそのまんま異国の地で、もう全然日本に帰らずにその異国の地で商売を過ごしたっていうカラユキさんも結構大勢いるらしいんだよね。
スピーカー 2
はい。
スピーカー 1
そう。まあこんな感じでカラユキさんっていうのは歴史の闇に葬り去られていたものなんだけれども、そう。
で、最後ちょっとまとめの部分になるんだけれども、まあもちろんこれ人身売買でさ、が良くないっていうのはもう分かりきったことじゃん。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
ただこれ構図としてさ、日本人が日本人を売ってるんだよ。海外の人に。
スピーカー 2
あーはいはい。
スピーカー 1
まあなかなかね、おぞましいというかさ、金のためならみたいなところがやっぱり見え隠れするよね。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
これ別にさ、海外のバイヤーがさ、日本人を誘拐してさ、あの連れてっちゃったとかさ、なんか高い金払ってさ、あの日本人を買ってたとかっていう側面じゃないんだよ。
日本人が日本人を売ってたっていう側面がやっぱりちょっとこう闇の部分だなとは思うんだよね。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
で、あとはやっぱりこう戦後日本において、カラユキさんっていうのは闇に葬られてたんだよね。完全に。
スピーカー 2
あーはいはい。
スピーカー 1
これは戦前の恥だっていうところで、あのもう一切そういうものをこうね、臭いものには蓋をしようみたいな考え方で、全然表だって知られることはなかったんだよね。
で、ただやっぱりさ、こういうのってさ、そういう実際にカラユキさんだった人たちがさ、証言とかをするわけじゃん。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
で、そういう声を拾って、いろいろ本を出したりとか、なんか記事を書いたりとか、まあなんならインタビュー受けたりとかっていうのが徐々に広まってって、まあ割と最近ちょっとこう大ピラになってきたっていうところなんだよね。
スピーカー 2
あーはいはい。
スピーカー 1
うん。まあそんな感じで今日ちょっとカラユキさんに関して触れたんだけれども、ちょっと生バイバイの専門家小片郎にちょっと最後カラユキさんのね、まとめコメントを聞きたいなと思います。
スピーカー 2
いや、専門家ではございません。
スピーカー 1
いやいやいや、あれ専門家って言ってなかったっけ?放送の時に。
スピーカー 2
言ってないよ。
スピーカー 1
いや、あれ違った。
スピーカー 2
カラユキさんってなんか確かに調べていくとこうね、ちらくほら見たことがあって気になってはいたんだけども、ちょっとね、この回でその概要を知れてよかったなって思います。
スピーカー 1
はい。
スピーカー 2
カラユキさんってなんでカラユキさんって言うんだっけ?
スピーカー 1
えっと、カラが漢字で書くと東、東ってさあの中国の東王朝ってあったじゃん。東っていうのに行くっていう字、行くってあの号ね、号。
スピーカー 2
うんうん。
スピーカー 1
だから東って中国ね、中国に行く人たちみたいなそんなイメージでカラユキさんってなったわけよ。
スピーカー 2
ああ、そうなんだ。
スピーカー 1
うん。もちろん説明した通り中国以外もいっぱい行ってるけど、ただ初めは多分そういう感じだったんじゃない?中国の方に行くからみたいな流れだったんじゃないのかな。
スピーカー 2
ああ、はいはい。いやでもそれだけ日本が今と比べるとかなり貧しかったっていうところでもあるよね。
スピーカー 1
まあそうだね。
スピーカー 2
いやなんかそんなことがあったんだっていうのを驚かされるし、この人たちってやっぱり帰ってこれなかったのかな?大概。
スピーカー 1
いや、あのその売春が国際的に禁止されていく流れで日本には大半の人は帰ってんだよ。ただ帰る場所がない人とか異国の地でもうこのまま暮らすって人もいたから、まあ全員じゃないけど帰った人もいるし帰ってない人もいるって感じかな。
スピーカー 2
ああ、はいはい。
スピーカー 1
日本はさ、どちらかと言うと整売場には今でも割とオープンなところがあるじゃん。
スピーカー 2
だからそういう歴史的な背景も今につながってるのもあるだろうし、時代によってさ形は変えど今でも残ってたりするじゃんそういうのって。
だからなんかそういうこの唐行さんっていうところから今を見てみても興味がある方調べてみたら面白いんじゃないかなって思いました。
スピーカー 1
そうですね、ぜひちょっと調べてみていただけたらと思います。
スピーカー 2
はい、ということで今回は唐行さんでした。
じゃあもしよかったら大人の近代史のフォローだったり、まだ評価をしていない方とかいましたら、あの評価のボタンを押していただけるととっても嬉しいです。
スピーカー 1
はい、ぜひともよろしくお願いします。
スピーカー 2
それでは最後まで聞いていただいてありがとうございました。
スピーカー 1
ありがとうございました。