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愛はもらった分しかあげられない。始まりました、「大人の近代史」よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
その絵ってあれだよね、おが太郎が奥さんにプロポーズした言葉だっけ?
なわけないわ。
振られるわな。
もらった分しか、みたいな。
マジどんだけ上からなんだよっていう。
これね、フランスのヴィクトル優吾っていう。
なんとなく聞いたことある。
世界史とかでは出てくるよ。
これあれ、レ・ミゼラブルの著者の人なんでね。
この人が言ってた。
そうなんだ。
そういうことで、今日は長まろがどんな愛をくれるのか楽しみです。
愛とはちょっと関係のないテーマを選んでしまいましたが。
今日は芥川龍之介の「羅正門」をやりたいと思います。
芥川龍之介か。
自分読んだことないです。
あれ本当?
ない。
多分ね、これ俺ら世代ぐらいは教科書に載ってたんだよね。
そう?じゃあ知ってんのかな。
多分ね、話聞けばね、それ見たなってなると思う。
そんな感じでちょっと今日はテーマは羅正門でやりたいと思います。
お願いします。
まず芥川龍之介については別に羅正門とすごい関係するわけじゃないっていう。
作者なだけだから特にこの老いたちとかそういうところは一切触れないけど。
とりあえずこの羅正門っていうのは芥川龍之介の結構初期なんだよね。
そうなんだ。
そう、帝国大学に在学中だったかな確かに出した諸著作じゃないんだけど、
羅正門って短編集みたいなもんなんだよね。
ちょっと何回か前にさ心やったじゃん夏目漱石の。
あんなすごい話を作り込んでるっていう感じの小説じゃなくて、
割とこう内容もすっきりしてるんだよね。短編だから。
羅正門は本当に1時間ぐらいで読めちゃうと思う。その気になれば。そのぐらいの分量。
そうなんだ。
まず簡単なあらすじなんだけれども、
羅正門の舞台って平安時代なんだよね。
そうなんだ。
これ一応理由があって、実は羅正門の話って言い方悪いけどパクリなんだよね。
そうなの?
パクリって言うとちょっと、でもパクリか。もうパクリっていうか。
根尺物語っていうさ、昔の物語集みたいな中の話からほぼほぼそのまんまもらってきたものなんだよね。
そうなんだ。
だから舞台がその平安時代になるんだよ。
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その根尺物語がそのぐらいの時代の話だからっていうことなんだけど。
で、その平安時代にとりあえずいろいろ聞きんだなんだで結構都を荒廃してたようなところなんだよね。
で、まず主人公が下人。下人って上下の下人、人って書いて下人なんだけど。
この人が名前ないんだよ。下人っていうのはあくまでも飯使いみたいなポジションの人。
で、この人が主人公なんだけど、この下人が自分の仕えてた主人からクビにされちゃうんだよね。
もう仕事ないからクビって。
で、クビだとさもうやばいじゃん。
どうしようも明日ももう食うものも困るような。
当時だから別にさ宅配があるとかそういうような時代じゃないからさ。
ほんとその日暮らしでみんな暮らしているようなイメージだから、仕事がなくなるイコールすなわちもうすぐ食うものがなくなるみたいなイメージなわけよ。
で、やべえもうら下からどうしようみたいな感じでこの下人がさ。
羅生門っていうのはもうそのなんつーの門ね。何々門っていう門。
あれを想像してもらえればいいんだけれども、その羅生門の下まで来てどうしようかなみたいな。
で、もう働き口もないしもう盗みでもやろうかなみたいな。盗賊にでもなろうかなみたいな感じでこう考えるんだよ。
でもちょっとそんな勇気ないしなみたいなどうしようみたいな。
要はちょっとこうマゴマゴしてる感じ。
で、そんな時になんとなくその羅生門。
羅生門ってこうなんつーの階段があって2階があるんだよ。
要は門の上だね。
で、なんか門の上の方になんか気配を感じたらしいんだよ。
だからちょっと行ってみようかなって。
まあ別にこの人暇だからね基本的には。
2階に行ってみたの。
で、そしたらなんかそこにね、なんか死体があったんだって。
うわーいきなりなんか。
えーみたいな感じで死体があって。
ちなみにねもうちょっと時間帯で言うと夕暮れとかもう暮れ方って確か表記だったんだけれども。
もうだからちょっと日は落ちてるようなイメージで暗いんだよ。
暗い中さ、あれ死体があるじゃんみたいな感じになって。
で、ちょっとよく見渡すとなんかぼんやり明かりもついてるんだよ。
まあ要は明かりなんでついてるのかなってこう見たらそこに老婆がいたの。
老婆って婆さんね。
なんか怖くなってきたね。
もうその時点で怖いじゃん。
だってさ、こう登ってみたら死体があって老婆がなんか薄明かりの中なんかいるんだよ。
やべーじゃんそんなの。
やばい。
で、それだけだったらまあ怖いななんだけどもっと恐ろしいことがあって、
その老婆が遺体の髪の毛を抜いてたの。
うわーなんだそれ。
ホラーじゃんみたいな。
えーみたいな感じになって。
で、まあでも冷静に考えるとあ、こいつ髪を盗もうとしてんだなっていうのはわかるわけよ。
髪を抜いてるっていうことは髪の毛を盗もうとしてるんだなっていうのはわかったわけよ。
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で、この下人ね。下人さ、その門に登る前はさ、泥棒でもやろうかなみたいなこと考えてたわけじゃん。
あーでもちょっと勇気ないなーみたいな。
で、ちょっとこう登ってさ、いざ老婆がさ、要は髪を盗もうとしてるわけじゃん。髪の毛を。
で、それを見て、こう正義の心がちょっと芽生えるんだよね。
あーそうなんだ。
そう。え、何あいつ盗もうとしてんのふざけんなよみたいな感じに思って、
まあ下人刀持ってたから刀を抜いてこう老婆に襲いかかるんだよ。
フットガンみたいな感じで。で、あの老婆が待ってくださいみたいな感じでちょっとこう止めて、話聞いてよみたいな。
で、まあ実はこの髪で、あの抜いた髪でね、カツラ作ろうと思ってたんですって。
で、それを売ろうとしてたっていう話をしだしたの。
あー髪の毛売れるからね。
そうそうそう。で、もちろんさ、いやそんななんとなくわかるわけじゃん。髪の毛抜いててさ、
たぶんこいつは盗もうとしてたんだっていうのはわかってたから。
うん。
だからそこではまず感情は何にも変わらないんだけれども、
その、まあ髪の毛をその死んだ人から抜くっていう行為自体悪いっていうのはわかってるんですよ、老婆は。
うん。
わかってるんだけれども、私がこれ生きるために仕方がないことなんですっていうなんか弁解をし始めたの。
うんうん。
で、まあ話も続くんだけど、すごいかいつまんで言うと、この死んでる、まあ女性なんだけど死んでたのは。
うん。
その女性も生前は悪いことしてたんだって。
あ、そうなんだ。
なんかね、大したあの悪いことでもないんだけど、まあ大したでもないか詐欺か、あの簡単に言うと。
うん。
例えばヘビーのさ、ひものをさ、干し魚ですよって言ってたみたいなそんな感じ。
あー。
そう。で、この女性も生きるためにそういうことをやってたんですよって、もう悪いと思いながらやってたんですよ。
で、私も悪いって思いながら今これをやっているんです。
だから少なくともこの女性は私のことを理解してくれるだろうし、まあ自分もそういう悪いことやってたから、私も生きていくために仕方がないんですよっていうような弁解をしだしたの。
うん。
で、それを聞いた時にさ、なんつーの、芸人はさ、まあ正義の心でそもそもさ、こう老婆に襲いかかろうとしたわけじゃん、ふざけんなみたいなヌストガンみたいな。
うん。
でもね、なんかその老婆の言葉を聞いて、こう別の感情が芽生えたの。
おー。
それは、あの門の下にいた時に芽生えてた感情。
うん。
門の下にいた時ってさ、なんつーの、もう自分はもう明日食うような、食うのもさ、もうどうなるかわからないっていう状況でさ、こう泥棒でもしようかしまいかみたいな感じの感情だったわけじゃん。
うん。
要はそこにまず戻るんだよね。そこに戻って、なおかつ老婆がさ、いや私は生きるためにもう悪いって思いながらやってるんです、仕方ないんです、見逃してくださいみたいなこと言ってんのよ。
うん。
だから、じゃあわかったと。俺がお前から何か奪ってもそれは俺も生きるためだから仕方ないんだよなっていう話で、老婆が着てた衣服とかを全部こう盗んじゃう。
えー。
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で、実はこれで話終わりなんだよね、羅生門って。
なんだそれすごいな。
そう。で、この話ってさ、まあすぐ今さコンパクトにも話してるけどそもそも短いわけよ。
うん。
で、この話ってじゃあ結局何が言いたいのかっていうところが多分大事で。
うん。
俺の記憶だとね、教科書にこれ載ってるって言ったじゃん、冒頭で。
うん。
で、結構ね、やっぱね、国語のテストとかでもこれって出るんだよ。
あ、そうなんだ。
やっぱね、芸人のさ、こう心境の変化っていうところがさ、すごいこう劇的っていうかさ、変わってくじゃん。
うん。
だからそういったところをなんかこう結構テストに出題しやすいらしくって、ダス側からすると。
あー。
ほらよくあるじゃん、国語でさ、この時芸人の気持ちを表してるのはどれかみたいな。
あー、国語そういうのあった。うん。
そうそう。だからなんかこの羅生門って結構その国語のテストの典型でもあるんだよね、そういう意味では。
あー。
で、ちょっとまあ話を戻すけど、この物語って結局最後の結論の部分がすごく大事で。
うん。
芸人ってさ、もともとさ、泥棒になるかならないかですごい迷ってた人じゃん。
うん。
でさ、片家実際の泥棒を見た時にさ、なんだあいつあのヌスとかみたいな感じでちょっとこう正義ぶってたわけじゃん。
はい。
で、最終的にはさ、いや俺も生きるためにしょうがないんだっつって老婆のものを盗んで逃げちゃうんだよ。
うん。
これって要はさ、人間のエゴイズムなんだよね。
あー。
そう。アクターが龍之介っていうのは結構そういう、なんていうの、エゴとかそういったものを作品に反映してる人で。
あ、そうなんだ。
そうそう。で、これってね、結構これがなんか大人の近代史の話にもなるんだけれども、
大人の近代史が扱ってるさ、この時代、江戸末期からさ、現代に至るまでのところ。
うん。
この間って結構そういうさ、エゴイズムみたいなさ、なんていうの、結構さ、人間の醜さとかさ、いやもう現実的なすごい夢のないような話っていうのがすごく流行るんだよ。
うん。
まあ一応それ名前もあって、新現実主義って言うんだけれども、文学的には。
あ、そうなんだ。
ネオリアリズムって言うんだけど、そのまんまだよ。要は現実こんなもんだよみたいなすごい平たく言っちゃうと。
えー、そんなんだ。
うん。で、そのネオリアリズムっていうさ、流れってさ、俺すごい大人の近代史扱っててさ、なんかやっぱ近代ってすごい暗い雰囲気があるなっていうのはすごい感じてたんだけど。
うん。
だから多分みんなそう思ってるんじゃないかな。なんか近代史って暗いよなって。
あー、確かにね。
大正とか昭和なんてめっちゃ暗そうじゃんイメージ。
うん。
でね、それってやっぱり文学にすごい現れてるなっていうのは思って。
あー。
だってこの今芥川龍之介の羅生門一つ考えてもそうじゃん。全然救いようのない話じゃんこんなの。
確かに。
だってさ、そこでさ、なんかヌスットの老婆を見てさ、天虫ってやって殺したとかの方がまだ全然いいじゃん。
うん。
なんかもう中心蔵的ななんかイメージ的には。
うん。
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だから今まであったそういうさ、なんつーの、作風からも全然変わっちゃってるんだよねやっぱり。
へー。
で、これって本当に出口のない話というかさ、これ最後ね、末尾がね、どんな感じだったかな。
その後芸人の行方はわからないみたいな、そんな感じの確か末尾になってんだよ。
あ、そうなんだ。
そう、だからもうすごいモヤモヤすんじゃん。
うん。
そう。で、やっぱりそういうさ、モヤモヤっていうのがさ、やっぱ時代に出てんだよね。
あー。
だからさ、やっぱり日本ってすごくこう閉塞、閉塞っていう言葉がちょっと正しいかわかんないけど、
欧米列強に追いつこう追いつこうっていう中でもがいてたっていうのがなんかすごいわかるというかさ、もがき苦しんでたんだろうねきっと。
あー。
そういうやっぱ風潮っていうのがこういう文学作品にも如実に現れてるんじゃないかなっていうふうに感じたかなっていう。
あーそうなんだ。
うん。で、まあ俺も今日話したかったことほとんど終わるんだけどこれで。
うん。
ちなみにこれ、あの冒頭でも聞いたけど聞いたことあった?この話。
いや、俺ないな。忘れてんのかないのかもしんない。
教科書にあったからね、いや多分ね聞いてるはずなんだよね。
俺あの老婆が髪の毛抜いてんのあれ、それが怖いなって思って切ってるんじゃなくて抜いてんでしょ。
あーそうそうそう。死体だからブチブチ抜けんだよ。
俺それがもう怖すぎるわ。
なんでさ、この話さ怖いよね普通に考えて。
うん。
ね、でやっぱりさ、アクターが龍之介ってそもそもさこれ別に創作の話じゃないわけじゃん。
あの元々あった物語をただただリメイクしたみたいなイメージだからさ。
うん。
でやっぱりさ伝えたかったことはそこ、その人間のエゴイズムの部分だからさ。
うん。
別に自分で一から創作しなくてもそういう似たような作品っていうかさ。
なんかそれを如実に表しているような作品をこう引っ張ってきて、それをただこう、
まあもちろんパクった内容の部分でさ、表現とかそういう部分はアクター側流になってるわけよ。
うん。
だからさ、やっぱりそうやってちょっとリアレンジして、それをこういう風に出して、
あの伝えたかったことを伝えたみたいな感じなんだよね。
あー。
でもさ、夏目漱石の心とちょっと比較になるんだけどさ。
うん。
夏目漱石の心ってやっぱりさ、心情が理解できない部分って結構あるじゃん。
え、なんでそうなっちゃうのかなみたいな。
うん。
でもさ、なんかこの話って俺妙にストーンって自分の心情にはさ、なんか、
あーまあ確かにこうなっちゃうかなっていうところがあってさ。
うん。
その辺どう?小片郎も。
例えば小片郎が芸人の立場だったらさ、老婆殺してた?
いやー、ちょっとその立場になるのが難しいけどね。
うん。
いやー、殺して、殺してはないよ。
うん。
なんか言ってることはあってんじゃんっていうか。
うん。
で、生きるために悪いことするのは仕方がないって言われたらさ、まあそうじゃん。
うん。
で、たぶんそれ現代もそうじゃん。
うん。
で、なおかつさ、やっぱ悪いことしてきたやつなんだからこんなことをされても当然だぐらいの感じもあるわけじゃん。
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うん。
で、それってやっぱ現代にもすごい通じてるなって思って。
あー確かに。
ね、だからもうこの頃の文学っていうのはもう本当にすごい現代の感覚とほぼほぼ一緒なんだ。
まあ要はさ、現代の感覚と一緒ってことはさ、人の考えもたぶんすごく近いんだよね。
もうすでにこの、あ、俺年代言ったっけ?1915年ねこれ出版されたの。
あーそうなんだ。
だからその頃、まあ100年ぐらい前だけど、その頃ってもう今とそんなにこう倫理的な価値観っていうのはほぼほぼ固まってきてたのかなっていうところなんかなっていう風に感じたかなっていう。
へー。
まあそんな感じで俺は今日は終わりになるんだけど。
ありがとう。なるほど。人間ってさ、そんなに言ってるほど綺麗なもんじゃないよっていうことだよね。
そうそうそう。新現実主義だからさ。
あ、そうだ。新現実主義って結局さ、何に対して新現実主義かって言ってるかっていうとさ、それまでってこうちょっと理想主義っていうの。
こうだったらいいなーみたいなさ、すごい夢のあるような話が流行ってたわけよ。
でもいや、そんなんじゃないでしょ現実はっていうのって、その理想主義に対抗して出てきたのがこの新現実主義なのかっていう。
だからさ、すっげー現実的なの、話全般が。救いようがなかったりとか。
うん。
でもなんかやっぱそれってすごい今の感覚じゃん。結局現代の感覚だなってすごい俺は思ったってところかな。
あー、そっか。俺なんかちょっとこれ記事と思ったのが、子供の時とかさ、学校とかでもさ、
うん。
なんだろう、綺麗な部分というかそういう概念を教わるというか。
うん。
みんな仲良くとか、正々堂々となんか生きなさいみたいな。
うん。
あるじゃん。でもさ、これがあの社会に出るとなんかストーンってさ、いきなりさ、あれ?みたいな、
現実ってなんかそんな綺麗事ばっかじゃないよねっていうのをすごい感じさせられるじゃん。
うん、本当にその通りだよね。
思わない?
思う。
まさにさ、そうだなって思ってさ。
ね。人はね、すぐ裏切るしね。
裏切るし。ね。上司の顔色伺ってね、飲み会とか行きたくもなくても行かなきゃいけない時も多いし。
ね。正直にしたら怒られるわけだもんね。
そうね、なんかだからその感じをちょっと思い出しちゃったね。
ね。
いや、なんかこれ聞いてる人もなんかそう感じる人多いんじゃないかな。
まあ、なんでこれを今日扱ったかっていうと、なんだろうな。やっぱり俺さ、歴史ってさ、結構こう事実を語るっていう話が多くなっちゃうじゃん、どうしても。
うん。
でもさ、そこに思考がなかったら意味がない。思考って考えるってことじゃない。思考がなかったら意味がないっていうかさ、なんかすごいもったいないなって思っちゃってさ。
要は学べないじゃん。事実は学べてもさ、出来事ね。
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うん。
出来事は学べても結局そこから何を得るのかっていうところまでさ、行かないとやっぱりもったいないなっていうのはすごい思って、歴史の勉強って。
ああ。
そういう意味でもさ、なんだろう、こういう文学作品っていうのは当時のその出版された状況とかさ、その時代背景みたいなのを結構反映してんだよね、やっぱり。
へえ。
だからさ、なんつーの、例えばさ、カニ交戦っていう小説あるじゃん。
うん、なんか聞いたことある。
完全に社会主義の話なんだけど。
うん。
あれも社会主義がちょっとこう日本でフツフツと湧き上がってるところに出版した話だし、なんかそういう感じで結構創作の話ではあっても社会の状況を反映してるというかさ、結構そこから感じ取れる部分って多くて。
うん。
だからじゃあなんで芥川龍之介がこの時にラションを出したのか、じゃあちょっと俺もさっき話の中で触れたけど、結局のところ日本ってこの頃なんかもがいてたんだよ絶対。
ああ。
だって1915年だから第一次世界大戦の真っ最中じゃん、そもそもだけど。
うん。
で、まあ経済的な分で言ったらさ、要は第一次世界大戦の後継期に湧いてた頃だから多分ワイワイやってたんだろうけど、多分その裏側では大丈夫なのかなとか多分すごいそういうのはあったと思うんだよね、実際のところは。
そっか。
そういうのがこういう作風っていうかさ、にやっぱ跳ねてるんじゃないのかなっていうのがすごく感じてて。
うん。
この作品がじゃあなんでこの時に出たのかっていうところまでちょっとなんつーの考えがいくと、すごく歴史っていうのを面白くできるのかなっていう風に感じて、ちょっと今回取り扱ったんだけど。
いやー結構興味深い。なんか知らないから面白かったね。
本当?
うん。
話自体はねすごく単純というかさ、本当にすぐ読めちゃうような話でさ。
うん。
まあだから、てか俺が喋ったことがほぼ全てだからさ、多分もう読んだことない人読もうってなってもなんだ言った通りじゃん終わりになっちゃうんだけどさ。
なるほど。そっか文学ってあれだね、その出版したその時代ってあんま想像したこと自分なかったから、そういう見方すると面白いね確かにね。
そうそう、だから結局さ夏目漱石の時にも言ったけどさ、明治の精神は要はここまでだみたいなところを夏目漱石は言っててさ、それってやっぱり時代背景だったわけじゃん。
はい。
だからなんだろうな、文学作品でただ話面白いっていう風に別にそれで全然いいんだけど、なんかその裏までちょっとこう知っといて歴史と絡めていくと奥行きが深くなるっていうのかな、歴史とその文学自体の。
うん。
そこだけこうサラーっていう感じでいいんだったらさ、別に羅生門って話、うわーなんだ老婆気持ち悪いなーみたいなさ、なんだ芸人も結局ゲスじゃねーかよで終わっちゃうけどさ。
うん。
なんでじゃあこんな話出したのとかそういうところまでさ、考えられるようになるとすごく面白いんじゃないかなって思って。でもちろんさ、これ答えがあるわけじゃないんだよ。
うん。
別に芥川龍之介がこれが今言ってたようなこと言ってるわけじゃないしさ、あの多分こうでしょうでみんな言ってるようなことを俺言ってるだけだからさ。
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うん。
だから全然その人にとっての解釈でいいと思うんだよね、しかもこれに関しては。
あー。
いやだから俺がさ、なんかさっき言ってたことと全然違う感想を持つ人も多分いると思うんだよ。
うん。
でもそれはそれで全然いいんじゃないのかなって俺は思うし。
うん。
だっていろんな考えがあったほうがね、きっと面白いじゃん。
あ、当時逆でしょみたいな、現実主義っつってるけど、いや実際はもう第一次世界大戦の後継期に沸いて、日本はもうお祭り騒ぎだったよ。だから芥川龍之介逆にちょっとニヒリズム的な考え方でこういう暗い作品入れたんじゃねーのみたいなっていう考えがあったっていいわけじゃん。
すごい、そうか。
そうそう。だから別にさ、この考えが絶対合ってるっていうのはさ、保証できないんだよ俺だって。いないし芥川龍之介もう。
うん。
本人に聞かないとわかんないじゃんこんなの。なんでこれ出したんですかって聞かないとさ、わかんないわけだからさ。
うん。
ね、ちょっと長くなっちゃったけどそんな感じでさ、やっぱ歴史っていうのも勉強できたらいいんじゃないかなっていうちょっとこう一石を投じるためのものって捉えてもらえるといいかなっていう感じですね。
はーすごい。ありがとう。
はい。
じゃあ今日は芥川龍之介の羅生門についてでした。
はい。
じゃあこれ聞いて私もちょっと羅生門で実はこんな感想を持ってますとかそういうので何でもいいのでコメントいただけたら嬉しいです。
はい、お願いします。
はい、ありがとうございました。
ありがとうございました。