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こんにちは、OKファームです。このラジオでは、脱サラして農業歴11年を超えた私が、新規就農者やフリーランスの方向けに、マーケティング情報や、ちょっと気持ちが楽になる話をしております。
はい、今回はですね、コメント返しを含めて、自分の加工品に対しての撤退理由みたいなね、あの失敗談みたいなものをお話ししていこうと思います。
はい、えーと、2,3週間くらい前の放送会ですかね。品揃えの全く変わらない雑貨になっちゃダメという放送で。
まぁあのーね、去年と同じことをするんじゃなくて、新しいことをどんどんチャレンジしていった方がいいですよーっていう感じでね。
あのー、品揃えが全く変わらないお店みたいになったら、リピーターが増えませんよねーっていう話をしたんですけども、それに対して電気仕掛さんがコメントをくださってます。
ごぼう茶って製造コスト高いのかしら?ごぼう茶好きでよく飲んでるので。ということでね、いつもありがとうございます。たくさん来てもらってありがとうございます。
ごぼう茶ね、健康にいいみたいな感じで、広島県にはごぼう茶のかなり大きい会社アジカンさんっていうのがあったりしてね、結構盛り上がってたりもするんですけども、
先にこのご質問に回答しておくと、製造コストとしては結構安いと思います。
特殊な機材がいらなかったりとか、乾燥機とかもね、天日干しでなんとかできるものなので、加工品の中ではかなり製造コストが低いものだと思います。
この製造コストが低いものなんですけども、自分はうまくいかなかったというお話を今からしていこうと思います。ぜひ最後まで聞いてください。
はい、今回の見出しはですね、3つ挙げるとすると、ごぼう茶製造は割とお手軽、シンプル。
2つ目が最大のネックは人件費。セルフブラック企業として頑張ってましたというお話です。
3つ目、採算が合うかどうかのチェック方法は外注できるか。この3つを軸にお話ししていこうと思います。
加工品というとですね、いろいろと難しいとか、すごい機械代がかかるとか、食通しがかかるみたいに思ってらっしゃる方もいると思うんですけども、
保健所、自治体によって違うんですけども、保健所の方がすごく簡単に言うと、食中毒リスクの低いものについてはあまり厳しくないです。
ごぼう茶でいうとですね、生のごぼうを洗って刻んで乾燥させて、木を通してということなので、
原料が本当にごぼうだけなんですよね。裏書きみたいなところも自分で作ったんですけど、ごぼう100%、東広島産みたいなのを一言で終わっちゃうんですよ。
これに一つでも何か違うものを混ぜるということになると、加工の意味合いが消費期限じゃなかった、食中毒リスクが高まるということで、
専用の厨房施設を作ってくださいということで、どこかでキッチンのある加工施設を借りないといけないとか、
自宅のキッチンとは別に料理ができる場所を作らないといけないみたいな感じで初期投資がかかったりします。
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あくまで広島県の例なんですけど、お餅ですね。お正月に食べるお餅。
平餅っていう何も入ってないお餅は簡単な施設でできるけど、あんこ餅にしたら専用施設にしてくださいとか、厳しいルールでやってくださいみたいな感じで、
中にあんこが入るかどうかで基準が変わるというものもあったりします。
昔はお漬物は日本人なら誰でも作っているものだから、ルール緩くやっていきましょうっていう感じだったんですけども、
秋田県か岩手県かどこかで伝統的なお漬物も食中毒リスクが上がったので、
厳しくしていかないといけないのでみたいな感じで、専用の施設を作ってやってくださいみたいな感じになってたりするので、
年々厳しくなっていく方向だとは思います。
ただ現時点で食品が一種類、混ぜるものがないとか、
単純に乾燥させるだけとか、特別な加工をしないというものだったら、
意外と今のところルールが緩いんじゃないかなと思います。
ごぼう茶に話を戻すと、生のごぼうを洗って刻んで乾燥させてフライパンで焙煎するというだけのものだったので、
さっきのルールで言うと、保健所に簡単な届きを出すだけでOKですよっていうね。
食品衛生責任者っていうね、1万円ぐらいだったかな、取る資格だけは取ったんですけど、
一応美高欄で食品衛生責任者を取ってますみたいなことをやってるぐらいですね。
なので製造面のそのものも特別な機材が、ちょっと大きめのミキサーを買ったぐらいですね。
大きめのミキサーを買ったけど、あとは虫とかが入らないように気をつけつつ、
天日干しにしてフライパンを自宅のコンロにできるということなので、
ごぼう茶はコストが全然かからない加工品だと言えると思います。
2つ目の見出しに行くんですけども、最大のネックはやっぱり人件費だというところですね。
作業工程で1個だけ忘れてました。
完成した商品を袋詰めするところまで、しかもちょっとこだわってティーパックみたいなのに入れて、
ザザーッとお茶っぱ全部ダーッと出すんじゃなくて、1つずつが2グラムずつに分かれてますよっていうところまで
全部自分でやってたので、洗って刻んで干してフライパンで焙煎。
商品としては完成なんですけども、ここから袋詰め、ティーパックに袋詰めを自分で1つ1つやって、
それをお茶袋に入れて、それにシールを貼って完成みたいなことをやってました。
聞いただけでさっきよりなんかやることすげー増えてねーっていうふうに思いませんでしたか。
そんな感じでですね、1つのどうだったかな、正確に今覚えてないんですけど、
商品30袋作るのに最後の袋詰めだけで1時間ぐらいはかかってたんじゃないかなと思うので、
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袋詰めに1時間、30袋分の袋詰めに1時間は最低かかってます。
これにやっぱり洗ったり刻んだりとかいうので、やっぱり30袋作るのにですね、
おそらくなんやかんや言ったら、5時間から8時間ぐらいはかかってるんじゃないですかね。
これで価格を何円で売り出すかっていう話ですね。
その1個できたごぼう茶っていうパッケージを、僕は結論から言うと500円から600円ぐらいで売ってたので、
今思うとね、どう考えても採算が合わないんですよ。こんなことをやってたんですよ、私は。大失敗ですね。
簡単にざっくり計算だけお伝えすると、さっき言った30袋の商品をすごいスムーズにいったとして5時間でできたと仮定します。
それでも時給5時間に対して人件費を安くても1000円とみると、人件費だけで5000円かかってるっていう計算になります。
肝心の商品の方を500円かける30セット売ったとして15000円。
3直だと手数料が2割ぐらい取られるので、やっぱり手元に残るお金としては12000円ぐらいになります。
ここからさっきの人件費、まず5000円を引かないといけないよっていうのと、30袋分の乾燥剤ですとか、
お茶袋の代とか、コンロで使ったガス代とか、生のごぼうを乾燥させるための原料の代金とかを引いたら、
手元に残るのは何十円か何百円かっていう状態です。
さっき言った5時間がスムーズに終わらなかった、5時間が6時間になった、8時間になったっていうだけで、
すでにプラスマイナスゼロとかトントンのレベルですね。
そして時給が1000円っていう風に軽く言ったんですけども、
1000円って言ったらね、この時給でやってくださる方がいるかどうかって言ったら、
怪しいレベルにね、この2023年ではなってきてますので、
じゃあ時給を1200円にしましょうかとか1500円にしましょうかって言った時点で、
もうこれは赤字ラインです。どう考えても赤字ラインです。
なので僕がもしそのごぼう茶で生き残りたかったら、500円で売ってた商品を1000円で売る必要があったんじゃないかなと思います。
すごいざっくり計算してですね。
で、スーパーとかドラッグストアに行ったら広島のアジカンさんっていうところが出してる、
すごい広告費とかをかけてるごぼう茶っていうのが、
僕と同じぐらいかちょっと安いぐらいで400円500円とかで売ってる商品のところに向けて、
僕は1000円で出して、その1000円と500円のこだわりの違いは何なんだっていうのがきっちり説明できたら、
それでも売れたかもしれないんですけども、正直そこまでの差別化も難しかったので、
結局はやっぱりこのごぼう茶、採算が合わないというか、
自分が疲れて本当大変なことになっちゃうみたいなね。
野菜を収穫、ごぼうの畑仕事が終わった後に、
夜な夜なフライパンを振り回すみたいな、
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コンロで焙煎しないといけないみたいな日々が一時続いたので、
これは無理だなと思って諦めました。
なのでね、最近フリーランスの仲間が増えたりして、
よく皮肉を込めて自分の働き方に言ったりするんですけども、
セルフブラック企業っていう言葉を最近よく聞いたり言ったりします。
一生懸命頑張ってるんだけど、なかなか自分の時間が取れないとか、
お金はある程度あるようにはなってるんだけど、
実は睡眠時間を削ってやってるからっていう感じで、
このままじゃよくないよねっていう例え話の一つとして、
いや、今僕セルフブラック企業状態ですからっていう風に
言ったりすることがありますね。
農家もやっぱり天候とかと戦う仕事なので、
なんとしても今日中にやり終えないといけないというか、
明日じゃダメだみたいなことがあったりすると思うので、
そこら辺は逆に慣れてらっしゃる方も多いと思うんですけども、
体調面とか、これが継続できるのかということを考えると、
やっぱり続けていけるという意味で、
負担のない設計にしておいた方がいいんじゃないかなと思います。
ポイント2つ目とちょっと被るんですけど、3つ目のテーマが、
採算が合うかどうかのチェック方法は外注できるかというところです。
この事業が今うまくいっているのかどうかなということで、
ごぼう茶を辞めるかどうか悩んだ。
悩んだというかもう辞めようというか、
これは無理だと思って辞めたんですけど、
それの基準の一つが、他の方にもアドバイスしていただいたし、
自分でも痛感したんですけど、外注できるか。
他の人に全部丸投げして、それが採算が合うかというところです。
もしさっき言ったごぼうの根付けですとか、
何か機械を1個大きいのを買って、
ごぼう茶を作るすごいマシーンがあるぞということになって、
5時間かかっていたものが1時間でできるようになったよという状態に
もし持っていけたら、採算が合うようになっていると思います。
となると、僕はごぼう茶事業から全然撤退してというか、
ごぼう茶の発注を近所の人でもいいですし、
ごぼう茶を作っている会社さんでもいいんですけども、
そこに発注するだけで、ごぼう茶の商品が手元に残るという状態が
作ることができたら、そのごぼう茶事業は続ける価値があったんじゃないかな
というふうに思います。
なので、外注して誰かにすべて作ってもらうというところ。
せめて自分のところまで商品が届く。
配送は自分でやるけど、作ることは全部お任せするという状態にして、
商品が利益が取れるかというのが1つの基準になると思います。
まさに私が今やっているごぼう茶は失敗したんですけども、
今第2弾かな、バリバリごぼうというごぼうのお菓子を、
あられを売っているんですけども、
これはお菓子工場さんにお菓子を全部作ってもらっています。
なので自分としては、生のごぼうはもちろん用意しないといけないんですけども、
お菓子工場さんにお菓子の製造代金を払っても、
道の駅とかで自分の希望する価格で売れたら、
ちゃんと利益が出ているよという感じですね。
もし自分でお菓子を作るという施設とか技術があれば、
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もう少し安くする方法も見えてくるかもしれないんですけども、
やっぱりそれにはすごい初期投資がかかったりとか、
お菓子を作るスタッフさんを雇ったり教育したりという、
目に見えにくい資金も含めていろいろかかってくるので、
やっぱりそれはまだ今の時点では特策ではないなということなので、
お菓子をすべて外注して作ってもらっています。
なので時々希望した日時に商品が届かないとか、
いうもどかしい気持ちになることはあるんですけども、
ちゃんと頼めば商品が希望した時期に届くというのが基本にあるので、
夜鍋して自分でフライパンを振っていたあの頃に比べると、
ストレスなく加工品の販売を続けることができています。
なのでやっぱり知らないうちで、
自分が動いている時間というのにすごいお金がかかっているんですよね。
ちょっと5分10分自分がやるからいいやと思って頑張っているんですけども、
その5分10分が積み重ねたら、
この商品が出来上がるまでに、
実は何時間も手をかけていたということになるし、
商品を作るために知らないところで、
電気代がかかっている、ガス代がかかっているというところも見て、
やっぱり値決めとかをしないと、値段付けとかをしないといけないと思うので、
本当の意味で全部害虫して丸投げして利益が取れる事業なのかどうかというのは、
もしあなたが加工品とか別の事業をやる、
例えば民泊をやるとか、レストランを作るとかいろいろあると思いますけど、
自分がやってたら採算が合うのに、
人に任せた途端に採算が合わないということは、
何か自分の時給を換算していないとか、
目に見えないお金がどこかにかかっているという、
良くない前兆だと思うので、
害虫してとりあえずプラスマイナスがプラスになっているという状況を確認できたら、
どんどんその事業を計測していけばいいかなと思います。
マイナスになってたら値段を上げるとか、工程を簡単にする、
手抜きをするみたいに聞こえるかもしれないですけど、
いらない作業は省くとか、クオリティをちょっと下げてでも、
量が出せるようにするみたいなことを考えないといけないのかなと思います。
はい、ということで今回は加工品について、
自分のご傍聴を撤退した話についてお話をしてみました。
コメント下さった電気仕掛けさんありがとうございました。
最後に宣伝と雑談です。
これから脱サラして農家になりたい方、
フリーランスで仕事をしたい方に向けて情報発信をしています。
音声配信やSNSのフォローを是非よろしくお願いいたします。
やっぱりね、ご傍聴から撤退して多分もう4年か5年かぐらい経つんですけども、
コメントをいただくと思い出すもんですね。
ああ、このよなよなフライパン振るの大変だったなとか、
まちまちまちまちま、2グラムずつ測って、
袋にお茶を詰めるのが大変だったなということを、
あんだけ辛かったのに、いつの間にか忘れてるもんだなと思いますね。
やっぱりこうやって自分が今までに何でしんどかったのかとかね、
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失敗してきたのかっていうのを振り返ると、
今の自分がやってることの再確認もできたりするし、
なかなかいいなと思いましたので、
何か気になることとかコメントとかありましたらお気軽にお寄せください。
最後までお聞きいただきありがとうございました。
OKファームでした。