1. KNOWフードラジオ
  2. 【ゲスト回】豊かさを追求する..
2023-09-13 31:47

【ゲスト回】豊かさを追求すると農に辿り着く?/たべものラジオ武藤兄弟-1/3 #81

spotify apple_podcasts

今回は、たべものラジオの武藤兄弟をゲストにお迎えして、たくろうくんがやられている農業についていろいろ聴いてみました(◍•ᴗ•◍) 全3回を予定している、第1回です!

たべものラジオのほうも、ぜひ聴いてみてください〜(◍ ´꒳` ◍)

▼食を面白く学ぶたべものラジオ(たべものRADIO)
https://anchor.fm/taberadio


▽ サポーター募集!「農食ラボ」はこちらから(初月無料・月額500円)
https://bit.ly/noshoku-membership

TTさんとゆとに、ビールとコーヒーを奢ったる!って方ぜひお願いいたします(◍•ᴗ•◍) 初月無料なのでお気軽に覗いてみてください〜

▽おすすめの配信まとめなどは公式HPから
https://record.jp/noshokuradio

ご意見ご感想、こんなテーマで話して欲しい!などあれば、Twitterハッシュタグ #農食ラジオ でつぶやくか、お便りフォームからお気軽にてみてください٩( ᐛ )و  Twitterのフォローもぜひお願いします(◍ ´꒳` ◍)

▶︎ Twitter: https://twitter.com/noshokuradio

▶︎ お便りフォーム: https://forms.gle/cvvTFe2DxHsJYHUz7

サマリー

武藤卓郎さんは料理人であり、農業を始めるきっかけとして、野菜に恵まれる地方ライフや完全無農薬の米作りの経験などについてお話ししています。主人公は農業の洗礼を受けながらも、農業に興味を持ち始めます。彼は地元の農家さんから野菜作りのノウハウを学び、後継者不足の問題にも取り組むことを決めます。タベモノラジオ武藤兄弟のお話では、旦那さんが農業に着手することになったため、奥さんと共同で農作業を行っていますが、兄弟の役割分担があり、農業における肉体的負担が大きいことがわかります。

武藤卓郎さんの農業始めるきっかけ
スピーカー 2
農学ガチ勢TTです。 農学ビギナーゆとです。
スピーカー 1
たまには農業の話をする農食ラジオです。
スピーカー 2
お願いします。
スピーカー 1
ちょっと最近なんかね、添加物とか安全とかデータとか、そういう話ばっかりちょっと農業っぽい話を、
スピーカー 2
農業っぽい。
スピーカー 1
おろそかにしてたので、
今日はちょっとね、がっつり農業の話ができたらいいなぁと思っております。
なので今日はですね、農家さんゲストで。
農家さん?
はい、お迎えしました。
じゃあ、自己紹介よろしくお願いします。
スピーカー 2
はい、食べ物ラジオの武藤卓郎です。
全然農具やってない食べ物ラジオの武藤太郎です。
スピーカー 1
ありがとうございます。
スピーカー 2
お久しぶりです。
スピーカー 1
お久しぶりです。農家じゃなかったですね。
間違えました。
スピーカー 2
僕はあんまりやってないです、はい。
スピーカー 1
今回ですね、9月のコラボ会じゃなくてゲスト会というところでですね、
かちゃ料理武藤の武藤兄弟に来ていただきましたが、
結構ツイッターで卓郎さんがね、農業っぽい写真とかをよくあげてて、
ちょっと料理人だったのか農家だったのか結構バグるんだよね。
スピーカー 2
X情報だと。
スピーカー 1
X、あ、ツイッターじゃないか。
スピーカー 2
どっちでもいい。
スピーカー 1
っていうところで普通に考えて、
その料理人の人が農業やってるってちょっとね、
ちょっとおかしな現象だと思って。
スピーカー 2
ちょっと。
スピーカー 1
なので、ちょっと何があったっていうのを深掘りして、
また農業の話題にしたいなと思ってます。
スピーカー 2
お願いします。
スピーカー 1
じゃあちょっといろいろ聞いていきたいんですが、
スピーカー 2
インタビュー形式。
インタビュー形式。
スピーカー 1
じゃあ改めまして、
普段本業で何してるかっていうところで、
1月にも出ていただいたんで知ってる人多いと思うんですけど、
本業は料理人でいいですね。
スピーカー 2
はい、本業は料理をやっております。
このぐらいしか、たろうの出番がないので、
スピーカー 2
本業は料理人で、ポッドキャスト番組食べ物ラジオをやってます。
スピーカー 1
はい。
スピーカー 2
で、主に農業に携わっているのは卓郎です。
私ではございません。
スピーカー 1
ありがとうございます。
スピーカー 2
です、はい。
スピーカー 1
じゃあ卓郎さん、農業を始めたきっかけがあれば教えてください。
スピーカー 2
きっかけですか。
ちょっとお話しいただいて、きっかけ思い出してたんですけど、
いろいろありすぎて。
複合的な。
そう、いろいろ行き着いた結果、農業を始めるという結論に立っただけで。
スピーカー 1
なるほどね。
スピーカー 2
簡単に言うと、おいしいものを食べようと思ったら、野菜がおいしければ大体のものがおいしくなるみたいな。
はい。
っていうところから来ていて。
僕は静岡県掛川市で生まれ育って、やっぱり農業に携わる人が多いんですよね。
その後も高校に行ってから、静岡の東部の沼津とかに行ったんですけど、
無農薬の米作りの経験
スピーカー 2
その地域も農業が盛んで、静岡県全体的にも農業が多くて、野菜に困ったことがあまりなくて。
その後、四国の高知県にきっかけがあって行くことになって、高知県の行った先もまた偉い田舎で。
スピーカー 1
四万十川とかの方だっけ?
スピーカー 2
そうそう。四万十川。三大西流のうちの一つ、四万十川があるところなんですけど。
四万十川の中流域っていう場所で、携帯もインターネットの当時まだ普及し始めぐらいで、携帯は電波入らないよみたいな。
人口も3000人ぐらいしかいない場所で、そこでやっぱり農業が中心で生活を皆さんされていたので。
やっぱりそこでも野菜が困らなかったんですよね。お金はないけど。
はい、食べる野菜には。
そう、食べる野菜には全然困らなくて。それまではお金があった方が幸せなんじゃないかみたいなのが学生の頃あって、東京行ったりとかしてもお金必要だしみたいな。
で、高知で過ごしている間にやっぱり野菜をたくさんもらうんですよね。
で、やっぱりお金中心で動いてなくて、田舎に行けば行くほど多分そうだと思うんですけど。
で、野菜をもらったら対価として草刈り手伝うとか。
そういう物と物を交換するとか、物と人件費じゃないけど、体で返すみたいな。ニュアンスが弱いけど。
で、そういう中でお米も足りねえわって言ったら、次の日朝帰ったら玄関に米が30キロ置いてあったとか。
普通にあって。
で、そんな中で僕は道の駅、島渡、東和っていうところで産直の管理とかも普段手伝ったりとか農家さんと話してて。
ある日島渡流域で作っている加工品を外販で東京に行きますみたいな。
で、東京のビッグサイトで行われているフーデックスジャパンっていうのに。
イベントみたいな。
そこに1週間ぐらい滞在するのが年に1回あって。
そこに毎年行ってたんですけど、行くと食べる物がねえなっていうのに気づいて。
スピーカー 1
野菜もらえないし、しっかりお金払わないと。
スピーカー 2
そう、お金を払わないといけないし。
フーデックスって朝から晩までやるんで、疲れ切った体で。
じゃあ終わって帰る時に何食べるって。
やっぱりその辺の居酒屋の軽食みたいなのか、あとワンコインで食べれるラーメンとかを食べるしかないわけなんよ。
その当時20歳とかだから。
で、食べて、食べた後の不快感がすごくて。
うわ気持ち悪いみたいな。
なんか言いに残る感じわかる?この。
スピーカー 1
繊細だね。
スピーカー 2
そう、それまではね、学生の時はカップラーメンとか普通に食べてたし、野菜はあったけど。
で、その時は平気だったのよ。
だけど、高知に行って何年か住んでる間に体がね、多分虚偽反応を示すようになっちゃって。
スピーカー 1
タツジャンキーみたいな。
スピーカー 2
そう、ジャンキーな物を買いに行くのに片道1時間ぐらいかかるから、車で。
ああ、高知だと。
そうそうそうそう。スーパー遠すぎるみたいな。
コンビニまで40分とかなんで。
そういう世界に来てたら、あれ?みたいな。
で、それで帰ってきて、で僕がその四万都にいる間に、そのNPO法人リバっていう。
会員制度を持っている法人があるんですけど、そこでその法人が何するかって、豊かさとは何なのかを考えるっていう。
えー面白いね。
それ何年前?
それが。
一回り前ぐらい?
そうだよ、20歳頃かな。当時いたのが2012年くらいから2年間ぐらいそこの事務局とかもやってて。
約10年前か。
10年ちょい。
で、そのNPO法人リバ自体はもっと前からやってて、その豊かさとは何なのかを、四万都側のその自ら豊かさを考えるみたいな。
なんていうかな、ちょっと難しいんですけど。
豊かさのベースって何?って考えた時に、四万都はその水があるから水だというので、でリバっていう名前がついていて。
その豊かさとは何なのか、これカタカナで表記されてるんですけど、これをねずっと考えながら、この自分のその東京にいる時の胸焼けした感じの感じを歩きながら考えて。
豊かさって何だっけってやっぱ思っちゃって。
それまでお金だと思ってたのに、高知に行ったら急にこう野菜に恵まれてるわけじゃない。
で、食べるものに困らないんですよね。
お金がなくても。
で、お金がなくても食が困らなければ、で美味しいものを食べられていれば、優しい人がみんな優しいなっていう感じがして。
みんなすごい親切なんですね、高知のその人たちって。
っていうのを考えた時に、あれ?ってなって、じゃあ農業をちょっとやってみようかがとりあえずのきっかけ。
スピーカー 1
なるほどね。
じゃあもうシンプルに、まずお父さんが農家だからっていうのは元々違うもんね。
スピーカー 2
全然やってない。
スピーカー 1
お父さん料理人だからね。
スピーカー 2
料理人で何なら俳優目指してとかそういう感じで。
全然違うから。
スピーカー 1
かっこいい。
で、なんか今の聞いてた話は、なんかもう都会の人が憧れる地方ライフを絵に描いたような素敵なところがすごい濃縮されてる感じで、
それでいえば農業を始めるのもすごい分かるなと思って。
スピーカー 2
うんうん。
スピーカー 1
だから掛川に帰ってきてすぐ農業を始めた。
スピーカー 2
農業を初めて自分でやったのは高知にやっぱいる時。
その時。
島にいる時に、当時その地域のものとかを、そのローカルのものを付加価値をつけて売るみたいな風潮が出始めた全国的に。
スピーカー 1
六地産業家的なね。
スピーカー 2
そう、六地産業がすごいこう持ち上げられて地域おこしっていう言葉がすごい盛んに叫ばれてた時代で、
で、その中でやっぱ原農薬とか無農薬とかそういう付加価値のところが結構こうもてはやされるようになって、
で、無農薬って大変なのかなっていう疑問が湧いたんですよ。
本当に大変なのかなと思って。
じゃあちょっとやってみようって言って近所のおっちゃんたちに相談したら、
近所のおばあちゃんが田んぼを自分でやらなくなったから誰かやってほしい、やってくれるのやってほしいみたいな話をしてると言うんで、
じゃあおっちゃんたちもじゃあ俺らが手伝ってやるから一緒にやるかみたいになったんで、
そこで本当の完全無農薬の米を作り始める。
スピーカー 1
すごいね。最初が完全無農薬なんだ。
スピーカー 2
入り口が。
当時インターンシップ制度とかも結構盛んにやっててしまうとドラマで、
で、そのインターンシップ制度で都会の人とか法学部の人が来てるとか、
大学生が、そうそう大学生で現役法学部とかが普通に来てて、
で、体育会計のことが来たりとか、いろんな子たちが来ていて、
管理人というか宿舎の管理人もしてたから、
で、声かけてちょっとやりたい奴一緒に行こうみたいなので、
もう総出で田んぼの植え付けから全部手でやるみたいな。
そんなことをしていて、
結論から言うとすげー大変だった。
死ぬほど大変だった。多分もう二度とやらんかもしれない。
すごいね。青春要素もあるし、
スピーカー 1
20代前半でわーって田んぼ行って。
そう。
スピーカー 2
お米の量も半分くらいしかね、
観光農法に比べたら半分くらいしか取れないし。
もちろん今うまくやってる無農薬栽培とか雪栽培でやってる人で、
もっとうまくやれば今の観光農法と変わらないぐらい取れる人もいるんだけど、
まあ初めて経験、教えてもらいながらも初めてやるってなると、
農業の大変さと管理コスト
スピーカー 2
やっぱね、管理コストすごい。
もうね、ウネの間と苗の間と間に水草がやたらと生えたりとか、
泡とかヒエがやたらこう力強く生えてくるもんだから、
それを水に入って抜かなきゃいけないわけだよ。
そう、負けちゃうから。
その作業が、あのね、入って単純に抜けばいいと思ってるじゃん。
違うだろ一体。
違う。
俺もそう思ったよ。
違うんだ。
じゃあ入って単純に抜くんだけど、
入って抜く。
抜くんだよ。
ただ、あのね、うちらのお米のシリーズでやったと思うけど、
お米のさ、葉っぱってさ、どんな繊維よ。
ケースをたっぷりのガラス繊維はね。
切れるんだ。
切れる上に、めっちゃ切れることはないんだけど、
すげー刺さる。
手とか足とか、もうちょっとでもロスしてると、
そこに草が触れるたびに、最初はいいんだよ。
気づかないから。
カサカサしてんなみたいな、そう。
いわば刺さるときに、
カサカサしてんなみたいな、そう。
いわばススキの畑にこう、
なんか半袖で突っ込んだアホみたいな感じになっちゃって、
もうブツブツよ。
切れまくって。
そう。
で、しゃがんでさ、こう、水の中だからさ、
農業の洗礼
スピーカー 2
水の下の方を掻いたり、ちっちゃいときはね、
その雑草が掻くわけじゃない。
手でこうやって水、泥をグチャグチャっと掻くわけよ。
そうすると水草がね、余分な雑草を置いてくるから、
それを取るんだけど、しゃがむということは、
苗が顔の横に来るというか、
顔にもぶつかる。
そうそうそう。
顔の防御むず、みたいな。
そういったことがあって、
もう毎日その道の駅の業務が終わるたびに、
夕方に行って、こう掻くみたいな。
で、昼もいるし、みたいな。
いやいやいや、みたいな。
そんなことをやって、2年ほどやりましたよ。
スピーカー 1
それは農業の洗礼だね。
洗礼。
こんなにも泥臭いのかっていうか、痛いのかとかね。
汗かくとかね、汚れるとかは普通に想定できるけど、
チクチク痛いとか、怪我するレベルではないのかもしれないけど、
腫れたりかぶれたりとかもあるだろうしね。
スピーカー 2
だから農家さんでね、たまに畑やってますって、
Xでも流れてくるじゃない、写真が。
で、自分もこう写ってるんだけどさ、
まれにね、半袖でも大丈夫な人いるけど、
わりと色白な人が半袖でやってるぜ感がすると、
絶対あんま嘘だろと思ったよ。
絶対あんまやってないでしょ、ほんとに。
そんな格好でやる農家さん、あんま見たことないぞって言われた。
ベテランの人ほど流され流すもん、ぎっちり夏場履くから。
スピーカー 1
俺も最近ね、アームカバーを買ったりとか、
あと最近なんか顔面を保護する、
フルフェイスのマスクみたいのがあって、
それにサングラスかけて誰?ってなりながら、
スピーカー 2
俺と一緒だ、俺もサングラスしてるからね、
麦わらの傘かぶってね。
おもろ。
スピーカー 1
なるほどね。
スピーカー 2
あれができる、半袖できるのはきっと機械を、
高運気で乗っててとかって言うぐらいよ。
なるほどね。
スピーカー 1
だから地上ではちょっと難しいよね。
スピーカー 2
地上ではちょっと難しいかな。
スピーカー 1
それで心は折れなかったの?
そこでやめそう。
スピーカー 2
でも不思議とその、何だろう、
普段この向こうの島んと時代も通販とか編集業務とか、
そういう通販の、地元の農作物の情報発信とか、
写真を撮って編集するみたいなので、
結構今ポッドキャスト始めてからの生活とあんま変わらなくて、
田舎にいるのに結構閉じこもってたから、
逆にその外に出たい反動で、
いたいけどすごい楽しかったかな。
なるほどね。
何もかもパソコンを持ち込めない水の空間というか、
口にパソコンとか携帯いじってる暇ないから。
確かに。
スピーカー 1
分かるわ。
それ逆に自分も恐ろしくて、
今結構畑に出てやってるけど、
40歳、50歳になるとあんま多分出れなくなると思ってて、
その会社で勤めてるから。
例えば仮に偉くなって中の仕事をしたりとか、
東京の本社に来ますとか言うと畑出なくなるから、
その時に当時のたくろう君と同じような気持ちになるのかなと思って。
スピーカー 2
確かにそれはなるんじゃない?
スピーカー 1
すごい。
一度農業離れた後とかで絶対にまたやりたいってなるんだろうなと思って。
スピーカー 2
なんだかんだ自分で作ったやつって美味しく感じるのよね。
お米の乾燥度合とかいなきがけとかでも乾燥させたりするけど、
あれもやらないといけないいいわけではなくて、
乾燥させた方が美味しい時もあるし、乾燥させすぎると今度はまずくなったりするから、
一概に全部いいわけではないとか、
やっぱり頃合いとかもあるし、
スピーカー 1
その辺もちょっと実験要素はすごいよね。
これは美味いはずだとかこれは美味しくないはずだとか、
スピーカー 2
その辺分かってやってるもんね。
そうだね、多分きっと経験でやってるんだろうなと思う。
もう俺は言われるがままに一緒にやってたけど。
スピーカー 1
コーチだけでもこんだけ話が出てきてるもんな。
スピーカー 2
大丈夫?あと10年ぐらいあるけど。
今2013年ぐらいでまだ。
スピーカー 1
これもともと2話は想定してて、
これは場合によっては3話ですね。
スピーカー 2
これでもねだいぶ、俺の中では6割ぐらいカットしてるはずなんだけど。
野菜作りの学び
スピーカー 1
今ざっくり農業を始めたきっかけは?ってとこ聞こうと思ってて。
この流れで静岡に戻って、
かけがえに戻ってからの農業も知りたいなと思って。
今までの話って、
結構おばあちゃんが土地を譲ってくれたりとか、
助けてくれる周りの農家の方とかいたんで、
結構入りやすかったと思うんだけど、
たぶん土地が変われば全然ゼロからスタートみたいなとこがあると思うんですけど、
そこはまず静岡で続けようって思ったのと、
あとはどうやって続けることができたのかなっていう。
スピーカー 2
最初は帰ってきて、おいしい野菜を求めていったんですね。
直売所とかしばらく回ってたんだけど、
地元でもっとおいしいの作ってる人いないのかなっていうのがあって、
それを周りに聞いていったら、
野菜作りを研究してる団体があるというので、
そこの中から何人か直接アポを取りに行ったというか、
直接押しかけたというか。
すごいね。
農家さんに突っ込んでいくのは慣れてたから。
ずっと農家さんと一緒に仕事してたんで。
行って、こういうのはないですかみたいなのを話していったのがきっかけで、
その団体の手伝いをするようになったっていう。
野菜を買いに行ったはずなのに、
途中からその団体の運営自体を手伝うようになっちゃって。
そのうちに僕がおいしいと思って、
このおじいちゃんすごいなって思ってた農家さんに、
野菜を教えてもらいたいなっていうのが出てきて。
なんで野菜を教えてもらおうと思ったかは、
帰ってきてから7年目ぐらいの時に、
直売所の野菜が急に悪くなりだした。
ゆくゆく聞いていったら、
農家さんが高齢化でやめていってると。
減っていってると。
そうすると全体的に質が下がってしまって、
おいしい農家さんはどんどんいなくなっていくみたいな。
このまま行くと、
あれ?うちで仕入れる野菜おいしいのなくなるわみたいな。
それであれだよね。
野菜の最近質悪いよねって、
俺と親父は文句言うだけっていうね。
根本的に野菜の仕入れ全部僕が
帰ってきてから当時やってて。
だんだん直売所とか道の駅の仕事も前にしてたから、
野菜の見聞きというか、
生産者さんから直接聞いたりとか、
畑しょっちゅう回ってたから、
なんとなくよしよしがわかるみたいな状況だったんで、
あれ急に悪くなったってなって、
慌てていろんなとこをまた探し始めて、
その農家さんに出会うっていう。
引き継いでがいないっていうのは、
後継者不足の問題
スピーカー 2
世間一般的にも少子高齢化とか、
田舎から若者がいなくなってるとかっていうのがあって、
これ引き継ぐ人が見つかる前に、
このノウハウなくなるんじゃないかと思って。
やっぱ野菜って、
教本とかいろんな本は出てるんだけど、
その教本通りやっても、
そんなうまくはいかないじゃない。
土地が違うから、
土壌が違うし、気候も違うし、
雨の感じとか、傾斜度とかも、
水はけも全部違うから、
その土地であった野菜を作ろうと思うと、
そこで作ってきた人に聞くのが一番いいと。
これ一回途絶えちゃうと、
工作放棄地を見るとわかるけど、
1年でも放棄すると雑草とか、
雑木とか生えてきちゃって、
雑木今早いのよ、大きくなるの。
木ってこと?
木。
スピーカー 1
鉄腕ダッシュでもそれで困ってたもん。
田んぼに木が生えてるって。
スピーカー 2
そう、田んぼに木生えるのよ。
わずか2年見ないと、
森林みたいになっていくの今。
それ途絶えちゃったらまずいわっていうので、
ちょっと教えてもらおうって、
畑の片隅を刈り始めたっていう。
その方の。
そう、その方の石山さんっていう方なんだけど。
スピーカー 1
ちなみに今作ってる面積とか、
品目とかってどれぐらいなんですか?
スピーカー 2
作ってる面積か?
計算したことなくて。
スピーカー 1
ざっくりでもいいや。
スピーカー 2
ざっくり、
30×30ぐらいだから、
メートル?
30メートル×30メートルぐらい。
10×10が1あるから、
9あるぐらい。
9あるぐらいになっちゃうかな。
20×30。
30×30か。
なるほど。
25メートルプールよりでかいってことですよね。
でかい。
それを3箇所こう、
じゅんぐりにやってるんで、
いっぺんにやってるってわけじゃなくて、
僕その1人ではいっぺんにはできないので、
その3箇所をちょっと回しながら、
休ませながらやってる。
スピーカー 1
なるほどね。
じゃあ3箇所をずっと全部作物が割ってるわけじゃなくて、
スピーカー 2
ではない。
スピーカー 1
実際栽培してるのはその半分とか3分の1とか。
スピーカー 2
3分の1ずつぐらいにしてる。
スピーカー 1
なるほど。
ちなみに何植えてるんですか?
スピーカー 2
今はさつまいもと、
あと夏野菜、きゅうりとか茄子とか。
じゃがいもかな。
スピーカー 1
なるほど。
スピーカー 2
これからじゃがいもか。
スピーカー 1
さつまいも、きゅうり、茄子、夏野菜と芋か。
スピーカー 2
なるほどね。
割とその手間のかからないものを選んでる。
スピーカー 1
なるほどね。
スピーカー 2
手間かからないって言うと農家さんに怒られるからね。
割とその放置して間空いたとしても、
多少というか割と取れるものを選んでるかな。
トマトはやめた。
スピーカー 1
そうなんだ。
スピーカー 2
老人のトマトはマジでむずいと思って。
スピーカー 1
プランターとかだとミニトマト初心者向けで。
スピーカー 2
確かに家庭とかで定番だよね。
あれって美味しかったためしかなくて。
スピーカー 1
ミニじゃなくて原骨大のトマトの方だよね。
スピーカー 2
両方やってたことはあるけど、
やっぱり水の制限とか害虫問題、病気問題。
結構トマト難しくて。
何せトマト伸びるの早くて。
間空くともうボサボサなのよ。
スピーカー 1
ちょっと置いちゃうと。
脇芽も出るしね。
スピーカー 2
そう。脇芽取らないと実がろくにならないというか。
そういうのを考えたらちょっとトマト無理だなって思って。
スピーカー 1
なるほどね。手がかかる。
スピーカー 2
管理しきれなかった。
枝豆とかも植えてるかな。
今落花生とか試しにちょっとずつ。
落花生。
落花生も苗が安く売ってたんでちょっと植えてみようと思って。
なるほどね。
スピーカー 1
話戻って周囲の農家さんの後継者不足があって始めたわけだけど、
土地はどうしたの?無当家の土地?
スピーカー 2
いや全然その農家さんの土地を。
スピーカー 1
なるほど。譲り受けて。
スピーカー 2
譲り受けた。借りた。余ってるから使っていいよみたいな。
なるほどね。
教えてもらえるなら近くの方がいいかなと思って。
同じ畑を使わせてもらってて。
スピーカー 1
なるほどね。
農作業における役割分担と負担
スピーカー 2
その後旦那さんが教えてもらってたおじいちゃんが亡くなっちゃったんだ。
スピーカー 1
急に。
スピーカー 2
急に。
奥さんと二人でやってる畑なんで、
僕が使ってるとこのさらに倍以上の面積があるので手が回らんっていうのもあって、
じゃあそのまま頑張って作りますって言って半分を丸々借りてる。
ちょっと広げてる。
むしろ広がっちゃったっていう。
土はすごいいいんですよね。
もう長年作ってきた土だから。
そういうことね。
スピーカー 1
有機物もたっぷりで。
スピーカー 2
そう。その農家さんも有機栽培って言うといろいろ問題があるからあれなんだけど認定を取ってるわけでもなんでもないから。
農薬とかもやらないし化学肥料も入れない。
ぼかし肥料をメインでやってる農家さんで。
何肥料?
ぼかし。
ぼかし?
ぼかしとは?
ぼかしとは。
ぼかしとは米ぬかとかバックとかあまり肥料が入ってない。
肥料が入ってない肥料っておかしいな。
緩めな。
そう緩めなやつで土壌に混ぜてその混ぜることによって空気が中に入るから、
その空気が入ることによって高規制の微生物の繁殖が促されて土壌が改善されるっていう基本的なそういう原理で。
多数としても魚カスとかそういったものをちょっと入れたりとか駆土石灰入れたりとかっていうぐらい。
スピーカー 1
ガチ用語が出てくるね。
スピーカー 2
説明がちょっとおかしいな。
スピーカー 1
料理人は知らないような。
スピーカー 2
知らないような。
料理人は知らないような言葉が出てくる。
この辺の説明ちょっとむずいなと思って。
スピーカー 1
なるほどなるほど。
太郎さんここまで聞いたことありましたか?弟さんの話を。
スピーカー 2
なんとなく聞いてたのと、地元の太郎が今曲がりさせてもらってる農場の亡くなった方も僕も知ってる方だし、
地元でぼかし農業とかっていうのも紹介された時の一番最初は僕同席してたんですよ。
スピーカー 1
ああそうなんですね。
スピーカー 2
だから知ってはいるんですけど、そこから実務に行くときに僕は言ってほしい。
スピーカー 1
それも聞きたくて、役割分担といえばそうなのかもしれないですけど、
太郎さんはやってて、太郎さんはやってない。
そこの差はなんなんですか?もちろん言い出しっぺえが太郎君みたいなとこはあると思うんですけど。
スピーカー 2
これなんなんでしょうね。
兄ちゃん草刈りもしないもんねほとんど。
本当ね、僕はこの今のお店で働くのが2回目なんですよ。
実は10年くらい前に太郎と2人で戻ってきてやったのが2回目で、20代の時に1回戻ってきてるんですけど、
その時はちょっとちっちゃい農業っぽいことをそれこそ近所の方に教えを受けながらやってたことは確かにあるんですよね。
で、僕40越えてて、今から行くと腰生かすっていうのも確かにあるんですけど、
あと一方で太郎がすごく真剣にやってるので、どちらかというと厨房の使う側の開発を考えるのがいいのかなっていう気は言い訳のように言ってます。
でも帰ってきてから1回やったよねみんなでね。
やったやった。
サツマイモの畑を耕すっていう。
何ならウネ立ても人力でやったしね。
兄ちゃんね必死にウネ上げしたよね。
草刈りもから始まりウネ立てまでやりましたよ。
やったよね1回だけね。
死ぬかと思った。
あれすごかったもんね。
2人で人力この面積ふざけんなよとか。
今の畑に比べればだいぶ小さいけどね。
そうですね。だから昔の人偉いなと思ってました。
スピーカー 1
でもなんか面白いなと思ったのが、結構この2人で農業やってるじゃないけど、その夫婦での役割分担とか低いんですよね。
だから旦那さんが主に農作業をやって、奥さんも農作業やっちゃうと2人ともクタクタになって潰れちゃうみたいな。
奥さんの方が配達とかやったりとか、活発な農家さんだったらSNSやったりとかあるけど。
兄弟の住み分けとかね。聞いたことないもんケースとして。
スピーカー 2
私あの調理担当みたいな感じ。
スピーカー 1
しかも料理大和。
タクロがどっちもやってるみたいな。
なかなかのレアケース。
肉体的負担が大きいっていうのはありますね、確かに。
スピーカー 2
すいません、なんか言い訳ばっかりな感じですが。
ジジイの言い訳みたいな。
料理やってる時間よりも畑の方楽しかったのもあるかもしれない。
厨房に立ってる時間数、単純なシンプルな時間数で言ったら全然違うしね、そこら辺が。
違うね。
料理における原料の重要性
スピーカー 2
その分の時間、僕が10やってたクロが調理場で2とか3とかすると残りの7分が農業とかに行ってるとか。
ちょっと杉雑だけどそんなイメージかもしれないですね。
野菜おいしくないとさ、どんなにやっても料理ってそれ以上にならないじゃん。
っていうのもあるよね。
そうですね、それは超大事です。
スピーカー 1
料理は引き算ってやつですか?
スピーカー 2
引き算というか、足しても引いても素材がダメだとどうにもならないっていうのは。
スピーカー 1
ちょっと違った。
ちょっと違いましたね。
スピーカー 2
引いても何も残らんし、ダメなやつ足してもあんまりどうにもならないみたいな。
ありますよね。
スピーカー 1
ちょっと一旦ここら辺で前編なのか、前編の前編なのか。
スピーカー 2
切るんだ。
スピーカー 1
得意の。
わかんないですけど、いろいろたくろう君の農業との出会いとか、
あとは今地元でどんな感じでやってるかっていうのを聞かせていただきました。
じゃあ次回もよろしくお願いします。
スピーカー 2
お願いします。
31:47

コメント

スクロール