信号機のデカさと遠近法
横山です。
大樹です。
信号機、わかりますか?
赤、青、緑、違う、赤、青、黄色。
あれは、王道の舗道についている信号機ですよね。
あれ、意外とでかいんですね。
そうなんですね。
歩行者用のやつですか?
はい。こんぐらいって言ったのかわからないですけど。
胴体ぐらい?
そうですね。人間の胴体ぐらいのデカさがあるんですよ。
うちの近所に、たぶん信号機を作っているメーカーがあって、そこが信号機をビルの前に展示してたんですね。
普段って信号機って、結構空中にあるじゃないですか。
遠いじゃないですか。
そうですね。
それが、自分の体の高さと同じ位置に、信号機、普通に自動車用のと歩行者用のやつで見たんですけど、
あれ、でかくね?これって思って、なんか発見しましたね。
信号機デカ。
遠近法が効いてるんですね。
遠くにはあるものかつ手に触れられないものって、もはや大きさって概念なくないですか?
確かに。
見えてる何かですよね。
遠くの車とかでよく見る、何キロ先どこどこで、右の右折レーンだとどこどこみたいな、四角っぽいやつあるじゃないですか。
あれとか、遠くでもちょっと大きめだと思うんで、近くだともっと六畳ぐらいあるんですかね。
確かに。どんぐらい?六畳ってデカすぎじゃないですか。
六畳はデカすぎか。
でも、リアルありそうですよね。レジャーシートぐらいの大きさありそうですよね。
そうですね。そうじゃないと、たぶん見えないよな。
ちょっと近くに来たらビビリそうですね。
はい。
でも、歩道橋の上とかから見れば結構近いのかな。
あれ?歩道橋に引っかかってますよね、よく。
多分そうですよね。
歩道橋から別にでもその標識は見えるわけじゃないから。
なんか上でこう覗き込めば、何かここにあるのみたいな。
いや、でも、どんぐらいのサイズだろう。気にしたことないな。
そう、気にしたことないんですよ、そもそも。空中に浮いてるものがサイズデカいなってこと。気にしたことなかったんで。
多分他も、看板とかってクソデカいですよね、そう考えると。
そうかも。
えー。
確かにお店の看板とかも一緒ですね。
うんうん。看板の仕事したことないんでね、っていう話です。
はい。
この話を聞く前と聞いた後で気になるかどうかが変わってきそうですね。
そうですね。
映画『新仮面ライダー』と原作の思想
思ったより大きいもの見つけたら頼りください。
はい。太陽とかな。
確かに。
新仮面ライダーを見に行きました。
おう。
見ました?
いや、見てないっすね。
結構賛否分かれてるみたいですけども、僕は結構好きでしたね。
仮面ライダーじゃないですか、あれ。原作仮面ライダーで、庵野監督がそれを新仮面ライダーにしたってことで、原作中完期みたいな。
そういうノリでいつもやってると思うんですよ。ゴジラ叱り、ウルトラマン叱り。
で、仮面ライダーって知ってるつもりでいたんですね。
うん。
あれ、俺、仮面ライダーの原作知らねえわっていうのをまさかの映画館で気づいて。
あれ、ショッカーって何する団体なんだとか。
確かに、僕も知らない。
何も知らないまま映画見ました。
で、何も知らないがゆえに、普通に映像が綺麗な、庵野節の効いたアクション映画になってくれたんで。
思想とかもよくわかんないけど、絵が綺麗だったから面白かったので終えられたっていう。
これ良かったのかなって思います。
一方、やっぱり仮面ライダー知らないっていう状態が気持ち悪かったんで、
Kindleで原作の石上翔太郎先生の仮面ライダー3巻まで出てるんで読みました。
あれですね、意外と思想が乗っかってて。
人類vs科学というか、テクノロジーがどんどん普及していったら、
世の中がぐちゃぐちゃになっちゃうとか、公害が酷いとか、
当時あったテクノロジーに対する恐怖感っていうのを題材に描いてて、
ああ、意外と思想あるんだなっていうのを感じました。
石上翔太郎の代表作『サイボーグ009』
3巻で読めるんですか?
3巻ですね。
すごい。自分も読んでみようかな。
1冊400円だったんで、だから全巻買って1000円チョイスですよね。
っていう、昔の絵なんですけど、石上翔太郎。
当時あった科学に対する悶々とした思いっていうのが作品になってるから、
思想を感じるなって思ったんですよ。
石上翔太郎って仮面ライダーもあるけれども、別の代表作として009があるんですね。
009も初めて見たのがリメイクのやつだったんですよ。
2000年代ぐらいにやってた、どっかがリメイクしてくれた、
結構見やすい絵の綺麗なサイボーグ009を見てたんですね。
サイボーグ009も結構科学の話なんですけど、
改造人間になった1号から0号みたいな奴らが協力して、
悪の組織を倒すっていう。
確かに仮面ライダーに近いな、これっていうような作品なんですが、
これ、なぜかたまたま家に原作が置いてあったんですね。
そうなんですね。
で、アニメで見てたときは、001から009っていうのがどんなキャラでっていう、
今の仮面ライダーと同じような変身ヒーローぐらいの感覚で見てたのよ。
このキャラは加速が使えて、このキャラは空が飛べて、このキャラは耳が良くてとかっていう、
そういう役割分担したヒーローものとしてぐらいしかアニメでは見てなかったんですけれども、
石ノ森翔太郎作品について
原作が当時小学生には読めないような、やたらコテコテの思想が乗っかった作品だったんですね。
石ノ森翔太郎ってこっち系だったかっていうのを、
最近仮面ライダーを読んで思い出したのもあるし、
そういえば009ってそんな作品だったなっていうので、思い出さされたっていう。
ちょっと久しぶりに009読んでみたいんですよね。
今仮面ライダー読み終わったんで、
石ノ森翔太郎って一体どんな作品を作ってたのっていうのをもうちょっと深掘りする思いで、
009を読みたいなと思います。
昔、009を読んだのはいつぐらいだったんですか?
いや、ほんと小学生っすよ。
あー、そのぐらいなんですね。
小6とか手前ぐらいで、親父が持ってた文庫版みたいなやつがあって、
なんとか編なんとか編って分かれてたんですけども、
全部読めてないし、そもそも009って途中で打ち切りで終わっちゃってるんで、
完結してないしってことで、
全体的にマンガ自体がとっつきにくい状態だったんですね。
石ノ森翔太郎作品の魅力
だから読んでないんですよ。
読んでないっていうか覚えてないんですよ、ほぼほぼ内容を。
じゃあもう一回履修したいなってことで、
今石ノ森翔太郎をちょっとリストに上げたっていう。
今はやっぱ仮面ライダー、その思想の強さもそれはそれで楽しいなみたいな。
あ、そうっす。
だからもう一回新仮面ライダー見に行きたいっすね。
あ、こう捉えたかみたいなのが全然抜けてるんで、
別に映画を毎回そのなんか完全に予習した状態で見てるってことはあんまないんですけれども、
脳弁でいった感じっすね。脳弁で試験に挑む感覚で、
仮面ライダーに挑んだ気がしてて、
あ、ちょっと試みが多すぎたなっていうのを反省しつつ、
石ノ森翔太郎をディグるっていう楽しみができたっていうお話です。
で、えっと009って結構リメイクがされてるんですよ。
009作品エピソードの考察
僕が見てた比較的見やすいアニメシリーズっていうものもあるし、
その後に映画化されたフル3DCGの、まあ実写ではないんですけども、
結構思想が乗っかった009の葛藤みたいなのを描いた新しいストーリーだったりとか、
あとNetflixで配信された、Netflixオリジナルなのかなあれはっていう感じで、
都度都度扱う題材が変わったり、思想性が強くなったりってことで定期的にリメイクされてます。
僕がNetflixで見た009の設定が思想というかその見方するのっていうなんかすげえ描写があったんで、
最後にちょっとこれだけを紹介して終わりたいと思うんですね。
結構ネタバレなのかわかんないんですけれども、
ちょっと要所要所で話すと、009っていう島村城っていう主人公がいるんですね。
その主人公はその悪の組織に連れてかれて、なんかよくわかんないけど、人造人間に改造されて、
009っていうコードネームを与えられてしまいますと。
009の能力の一つに、奥歯にあるスイッチをカチッて押すと、ベロで加速できるっていう能力なんですね。
だから敵よりも圧倒的なスピードで動いて、それで敵を翻弄して倒すっていう、
そういうよくある能力なんですよ。早く動けるっていう能力ですね。
で、その能力を使わないと解決できないっていう問題が発生するんですよ。
僕がNetflixで見た009のアニメの中では。
最後の手段として、俺が行くしかないみたいなことで、その能力を発揮して世界を平和に導くんですね。
で、加速して、いやそれ解決すればええやんって思うじゃないですか。
お前にその能力あるならそれやれよって。何に葛藤してるねんっていうふうに思うじゃないですか。
加速するたびに自分の中の孤独が増えるらしいんですよ。
この発想なかったなって思って。
加速している間の時間っていうのは誰とも関わることができないからみたいな。
そうですよね。世界が自分よりも遅れるから、まさに加速してる間誰ともコミュニケーションが取れないし、
自分の頭のスピードも速くなっちゃうから、今の状況をゆっくり把握できるし、
それを誰とも共有できないっていう。しかもその時間はかなり長く続くわけじゃないですか。
自分が速ければ速いほど、その加速をやめて元のスピードに戻るまでの時間、その行動時間ずっと孤独なんですよ。
そんな長いんですか?よくわかんないですけど。
100倍のスピードで動いたら、だって1分待たなきゃってところを100分待つ体感でいなきゃいけないんですよね。
だから今俺が加速しますここでって言って1分間加速してたとしたら、
100倍のスピードで自分が動いてるとして、大樹さんと次に喋れるのが100分後なんですよ。
その時間に耐えられなくなるらしいんですよね。
で、その主人公が最後に取らなきゃいけない選択肢っていうのが高速を超えることなんですよ。
高速を超えて動くことは可能なんだけれども、
高速の時間、光の速度の分、自分は孤独のまま生きなきゃいけないっていう選択を取らなきゃいけない。
そうきたかって。
普通にスピードが速くなるっていう特殊能力っていろんな漫画にあふれてるじゃないですか。
俺が宇宙1位のスピードなのにとか言って、そういうキャラもいたじゃないですか、ドラゴンボールに。
そいつってそんな生半可な気持ちでスピードアップしていいんじゃねえぞっていう。
石上翔太郎作品の魅力
ヒーロー特有の葛藤を超高速であるがゆえにそれを感じてしまうっていうところに落とし込んだこの思想性っていうのはね、ちょっと感動したんで。
面白いですね。5億年ボタンみたいな。
そうそうそうそう。
思い出しますね。
そんな気分だと思うんですよ多分。
世界を救うためには俺は孤独にならなきゃいけないっていうので、5億年ボタンをポチって押してその時間耐えるっていうのを選択できるかっていうヒーローの葛藤。
石上翔太郎も多分そこまではこの加速装置に対して描いてないと思うんですけれども、
多分009以外のヒーロー物の作品だったらそういう葛藤は描けなかったなって思って、今もリメイクされて別に石上翔太郎の手から離れてるんだけれども、
ヒーロー物に対してその完全チョークじゃない世界観っていうのもいくらでも付け加えられる余地があるよっていうのを、
当時の石上翔太郎は漫画自体で描こうともしてたんじゃないかなっていうのを感じましたね。
自分を犠牲にしてまで世界を救うってよくあるのは命を犠牲にとかってレベルだと思うんですけれども、
その対価っていうのが命よりでかくないかって思いますね、この孤独。
で、しかもそっちの方がなんか変な話、現代人にも刺さるじゃないですか。
お前孤独になれるかっていう風に言って、そんな覚悟あるのかっていうのを落とし込んだと思うんで、落とし込んだっていうかそういう風に表現してると思うんで、楽しいですよね、もう純粋に。
なんか読んでみたくなりますね、やっぱり。でも打ち切りになってる。
だから終わり方はなんかちょっと変な感じなんですか?
たぶん。
009と石上翔太郎
石上翔太郎の作品全部読みたいです、今。石上翔太郎中毒になってる気がするんで。
仮面ライダーはとにかく3巻で読みやすいんで。
それは綺麗に終わってるんですか?
最後めっちゃ駆け足だったけど、伝えたいことがメッセージ性はあるんだなっていうのは伝わってきました。
で、次読むならとりあえず009買ってみようかなっていう。
で、普通にNetflixでやってるアニメはクオリティが高めで、しかも今みたいなそういう競技もあったりするんで、
まず僕みたいに石上翔太郎に興味持ったって人がいるんであれば、一旦そのリメイク版の009見てもいいかもしれないですね。
リサイボーグってやつかな。
まあそんな話です。
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