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にゃお
にゃおのリテラシーを考えるラジオ、読書と編集の千葉直樹です。
にゃお
このチャンネルでは、読書とIT時代の読み書きソロ版を中心に、様々な話をしています。
今回お話しするのは、列車運行状況が見られなくなって感じたこと、というものです。
にゃお
日曜日は、地図と時刻表の話をしています。今回は時刻表の話です。
にゃお
雪国に住んでいると当たり前のことですが、冬は雪に悩まされます。
にゃお
雪がそれほど降らない地域の方にはあまり想像できないでしょうけど、雪が降ること自体は当たり前ですから、それが悩みというわけではありません。
要は、雪が降っても日常生活はあまり変わらないということです。
雪が降ったら、仕事に行かないってことはないわけですよね。
学校は休みになっちゃうこともありますが。
雪の問題は何かというと、一気に大量に降ることです。
そこそこ都会の札幌に住んでいても、朝起きたら外に20センチくらい積もっているということは割とよくあります。
200万人近い人口の都市全体に20センチの雪が積もっているということは、
それは道路の一車線分を避けただけで道端に簡単に1メートルとか2メートルの高さの雪山ができるということです。
これを何百キロもやるのはかなり大変です。
断頭だと結構やばいのです。
雪に含まれる水分が多く、重たい雪になるからですね。
考えてみてください。何メートルも積もっている雪は水ですからね。
水は低いところに流れていきますが、雪は流れずにそこにあります。
重さは水。個体で存在するわけです。
にゃお
何が痛いかというと、一晩に数十センチの雪は簡単に降るけど、それを避けるのは大変で、即災害級になるということです。
まあ、それに備えた装備とか何らかの回避策があるから、何とか日常生活は遅れますけどね。
交通機関は雪の直撃を受けるとすぐに不安定になります。
こういう場合の回避策のために重要なのは情報ですね。
特に大量輸送機関である鉄道の情報は重要です。
今年の北海道ではこんなことがありました。
年明け早々にJR北海道が列車運行状況サイトをリニューアルしました。
すると間もなくそこそこの大雪が降りました。
にゃお
これは災害というほどではなくて、冬に何度かはあるという程度だったのですが、問題はリニューアルした列車運行状況サイトで起きました。
朝から全く情報が見られなくなってしまったのです。
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にゃお
アクセスが集中してしまったのですね。
これは新しいサイトにはありがちなことで、ウェブのサービスをするなら負荷が集中したときの対策はとっておかなければならないのですが、まあ多分それがうまくはいかなかったようです。
その上、スマホ向けの画面が変なのです。これで想像できるのはこんなことです。
にゃお
ウェブのシステムに疎い人々が作っているらしい。それはスマホ画面を見ればわかる。
にゃお
列車の運行状況を見るシチュエーションはどう考えてもスマホからが多いはずなのに、パソコン画面は比較的まともでスマホはダメ。
にゃお
最近のウェブはスマホ画面を先に設計するということが常識ではない人々がやっているっぽい。
システムの切り替えも想像力を欠くタイミングで行われた。
年度ベースで開発していると、正月を切り替えのタイミングにすることがよく行われます。
でもちょっと考えればアクセス集中しやすい冬にやるのは悪種。
たぶん現業をやっている部署から見たら考えられないタイミングなんだけど、現業が強い組織では情報提供は身の継ぎであまり関心がないから、顧客が情報を求めているということに無頓着になっている。
にゃお
僕は古めのシステムエンジニアを経験しているので、なんとなく透けて見える感じなのですね。
にゃお
まさに情報を軽視している感じです。
にゃお
せっかくIT技術があるのにうまく活用できないのは、ITに関するリテラシーの問題です。
にゃお
大企業ほどこういう潜在的な問題を抱えているようです。
これ、企業側だけの問題じゃなくて、我々ユーザー側の問題でもあるのです。
にゃお
分からないから人任せということでは、あらゆることが回らなくなってきています。
そういう社会状況を列車運行状況サイトから垣間見ることができるのですね。
さて、我々はどうしたらいいのでしょうか。
電車が止まったら、そんなことを考えてみるのもいいかもしれませんよ。
にゃお
今回は、列車運行状況が見られなくなって感じたこと、という話をしました。
にゃお
今日はここまで。
読書と編集では、ITを特別なものではなく、常識的なリテラシーとして広める活動をしています。
にゃお
大人化でITリテラシーの基礎を学べるオンライン講座をやっています。
にゃお
詳しい内容については、概要欄のリンクから見に行くことができます。
にゃお
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にゃお
今日もワクワクする日でありますように。
にゃお
千葉直樹でした。ではまた。