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にゃおのリテラシーを考えるラジオ、読書と編集の千葉直樹です。
このチャンネルでは、読書とIT時代の読み書きそろばんを中心に、様々な話をしています。
ついこの間、日本のIT系エンジニアは、大半がエンジニアではない、という記事を読みました。
使用通りにプログラムなどを作る人は、海外ではテクニシャンと呼ばれていて、エンジニアとは考えられていないというのですね。
エンジニアは問題を解決する方法を考え、技術を使って実現する人なのである、ということが書かれていました。
僕が現役のエンジニアの時に、汎用機能OSやユーティリティの問題に出くわして、開発元に報告したところ、「使用です。」という言葉を聞いて、ちょっとイラッとしたものでした。
僕は目の前のお客様のために動いているけれど、汎用製品を作っているところからすると、たくさんの利用者の中の一人でしかないわけで、
それはそれで仕方がないことではあるのですが、 明らかにデグレードしているようなものを使用と言われるとカチンときます。
そういう結構理不尽なものを何とかなだめすかすようにして、お客様の問題を解決してシステムを作っていたのです。
大変なことがたくさんありましたが、そういうエンジニア的な世界が今でもとても好きです。
プログラミングを学びましたとか、ウェブデザインができますとかいう人の中には、こういう問題解決の考え方に行き着いていない人が結構います。
それではエンジニアでもデザイナーでもありません。 目の前にある問題をきちんと捉え、分析し、どのようなやり方で解決するかを考える。
そういうことができないと、言われるままに穴を掘って埋めるみたいな仕事をすることになってしまいます。
問題を解決する方法を考え、具体的に実装する訓練として、プログラミングはむちゃくちゃ有効な手段になります。
片っ端から身の回りの問題を解決していくと、豊かに生きていくことができるようになるのです。
ITは自分には関係ない、と思っているとしたら、それは大きな間違いなのです。
読書と編集では、ITを特別なものではなく、常識的なリテラシーとして広める活動をしています。
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ではまた。